山のグレーディング

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登山道の難易度について

関東 山歩き 案内index

 多数の山々を擁する長野県は2014年6月に登山道の難易度について「グレーティング」を公表した。
技術的難易度をAからEの5段階、体力度を1から10の10段階の2次元方式で表す試みだ。
 これに基づいて各所の山岳ルートの難易度付けが山と渓谷誌2017年の1月号の付録山の便利帳に
出ています。100、200、300名山を中心に各県内の主要ルートを抜粋したものが出されました。
 各県の公式発表のグレーティングは各県のHPを確認するといいでしょう。「山の便利帳」には群馬県、
新潟県、山梨県、何故か長野県だけは無く代わって信州、岐阜県、静岡県の5県1州?の計六箇所に、
5×10の升目に並べたものです。その後の追加県や山域については、この文末の表を参照ください。
 体力度のランク付けは後述の表以上についての説明はありません。技術的難易度についてもも同様に
具体的な説明はありません。
 でも2017年8月7日の新聞記事では技術的難易度についての具体的な記述がありました。
 以下は読売新聞からの引用です。

技術的難易度については

技術的難易度の詳細
 登山道がほぼ整備済み
 転んでも転落、滑落の可能性が低い
 道に迷う心配がない
 沢や崖、場所により雪解け残りである雪渓などを通過
 急な上り下りがある
 分岐や旧登山道があるなど、道が分かりにくい場所がある
 狭い登山道など、大きくつまずくと転落、滑落事故に繋がる場所がある
 ハシゴ、くさり場、場所により雪渓、徒渉箇所がある
 滑ったり踏み外したりすると転落、滑落などの事故になる場所がある
 案内標識が不十分な場所がある
 高さや傾斜がある厳しい岩場や不安定なガレ場、ハシゴ、くさり場、
薮漕ぎを必要とするルートや、場所により雪渓、徒渉箇所がある。
 手を使って慎重に上り下りする急な傾斜がある
 ハシゴ、くさり場や案内標識などを設置された場所が一部で、転落、
滑落につながる危険な場所が多い
 油断すると転落、滑落などの重大事故につながる、
高さや傾斜がある厳しい岩場が続く
 深い薮漕ぎを必要とする場所が連続する場合がある
くさり場 登山道や岩場で転落防止のため、鎖を設置した場所
徒渉箇所 橋のない川や沢などを歩いて渡る場所
ガレ場 斜面崩落した がれき が堆積し足元が不安定な場所
薮漕ぎ ササや低木などが密生するヤブを手でかき分けて進むこと

  体力度については

体力度

日帰りが可能
日帰りが可能
日帰りが可能
1泊以上が適当
1泊以上が適当
1〜2泊以上が適当
1〜2泊以上が適当
2〜3泊以上が適当
2〜3泊以上が適当
10 2〜3泊以上が適当

 入山口から山頂までの登山道につき、A1、B2、C3のように判断するもので、穂高縦走の場合も
山頂間のルートごとに判断するものです。
 残念ながら読売新聞の記事でも1〜3、4と5、6と7、8〜10内のランク付けについては、記事になって
いません。みなみらんぼう氏の山歩きの記事(読売新聞夕刊毎週木曜日連載。但し連載は終了)では
おにぎりを5ケ示して、お疲れ度「おにぎり二つ」のように1次元的に表すよりは段ちの進歩ですね。

B 分岐や旧登山道があるなど、道が分かりにくい場所がある
C 案内標識が不十分な場所がある

この2項目はとんでもないことだと思います。
 道がわかりにくい場所があるのならわかりやすくしようよ。
 案内標識が不十分な場所があるのなら十分にしようよ。
道がわかりにくいなら、適切に判断できるように、、、。判断能力を高める。
案内標識が不十分なら、標識に頼らなくても進めるように、、、。地形と地図を読む能力を高める。
テナ具合のソフト対応ではしょうがねえぞぃ。

関東 山歩き 案内index

山と渓谷誌一月号付録「山の便利帳」に記載された山系、県、州、山
2017年     群馬県   新潟県 山梨県 信州 岐阜県 静岡県  
2018年     群馬県 栃木県 新潟県 山梨県 信州 岐阜県 静岡県  
2019年 石鎚山系 山形県 栃木県 群馬県 新潟県 山梨県 信州 岐阜県 静岡県 大雪山
備考 県域跨ぎ   順変更     長野県     別形式
  いずれも特定のコースにつき注意書きで詳細説明がある。本文はそれぞれ県の
ホームページを閲覧するほうがいい。

 2020年の県予算余りの富裕県が無駄遣いお祭りに世界中と県予算逼迫の周辺貧乏県を巻き込み
ながら、奥多摩のような初心者から上級者のゲレンデを擁しているのにもかかわらず、このグレード公表の
作業が遅れている某県について、その首長を責める気はありません。民主党解体の大手柄で自民党の
事実上の一党独裁を実現した大功労者ですもの。                          富裕県=都
 神奈川県、埼玉県などの初心者向けのコースの多い県でも、早く公表されるといいですね。

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