国語のローマ字表記 9995

 国語の表記は「漢字かな混じり表記」が本来のもので、ローマ字表記をするのは第二次大戦の敗北により
漢字等の使用を止めさせようとする占領軍の意向だったと考えていい。当用漢字は当座使用する漢字を示した
もので、いずれは漢字の使用を止めるのを前提とした「当用」だった。しかし漢字の使用は日本の文化と共に
有り、この漢字の使用の禁止は日本の文化の壊滅を意味するものです。しかし、一方で大漢和字典にしか
記されないような漢字の使用は排除したい。誰にでも意味の通じる言葉を使用してこそ、国語としての意味が
あります。
 そのために漢字の使用制限は使用範囲を決め、義務教育の早い時期に漢字の習得を終了させることが
望ましい。難解な文字遊びは古文の解読を業とする学者に学習してもらえばいい。漢字の習得が2000文字
少々に限定されれば、これを習得したものは国語の内、漢字を学ぶ学習作業から解放されて、国語を自由に
使用する別種の学習に向うことが出来ます。
 26文字少々しかない英語圏では文字の習得は容易なものになります。大小合わせて52文字、記号数字を
加え、周辺の外国文字(英語に対してフランス語やドイツ語にあるような母音字の上下に符号を足すような「特殊
文字」に慣れれば100字以下の文字習得で済みます。しかし、我々のような漢字習得に似た「国語」の学習が
あります。単語に対するスペルと意味の習得です。綴りは発音通りではないのです。それぞれの国語は周辺
諸国の影響を受け、長い歴史の中で初期の綴りと発音が変化して今日の言葉があるので、現代の人間はこの
変化後の国語を学まなければなりません。一部の人間の中には自分達にしか通じない新造語を用いているさえ
います。
 一方、漢字を組み合わせると意味の通じる新造語が出来、これが世間に通じるようになり、漢字の組み
合わせにより、新造語が増えまえます。振り返り見渡すと同音異義語が多数あります。わが国語では同音
意義語の為に混乱が生じ、言葉の差し替えも必要になります。漢字の祖国中国では、発音に四声の変化が
あり、同音でもアクセントが異なり、計算上では二字熟語で16種類の発声の変化、実際はその半分程度の
同音異義語が生ずることになります。国語ではアクセントの違いにより「やまとことば」でも同音意義語の区別が
つきますが、関西と関東ではアクセントが逆ないし異なる例もあります。漢語の多用よりも「やまとことば」の多用に
つとめ、同音異義語の多い漢字熟語の使用を控える工夫が必要です。一字でも漢字には漢音(呉音、唐音)、
訓読み、意味があっているのだからとしての慣用読み等、複数の読み方があります。二字熟語でも音読み、
訓読み、湯桶読み、重箱読み、返り点なしの逆読み、意味合わせの宛て字読み、方言読み、誤用強引強行など
により複数あり、読めるはずの漢字が読めないことが多々あります。漢字かな混じりの国語でも、漢字に
読み仮名を記入することは必要なはずですが、必要ないかどうかの判断は個人の学習程度によって様々な
ことになります。これでは国語本来の役をなしているとはいえません。
 かな文字で読み仮名を全て併記すればこのような不自由は解消されます。一方、日本を訪れている外国人、
特にこの場合占領軍の米英人にとって、この読み仮名がアルファベットであれば、漢字読みの読み仮名問題は
解決します。一方文字数の少ない米英語の学習は日本人にとっては容易いもので、漢字の読み仮名はローマ字
表記としても、そう抵抗のないもになります。こうして地方の小鉄道駅の駅名を除き、地名看板などにローマ字を
使用するようになっています。近年ではインバウンドといって、これに中国語簡易体文字とハングル文字の都合
4種類の文字が氾濫するようになっています。

ローマ字の採用方式
 昭和29年1954年の内閣告示によりローマ字のつづり方が示されました。
しかし、これは欠点の多いものになってしまいました。この第一表で示されたつづり方は訓令式と呼ばれて
います。50音図の10行を濁音半濁音を合わせ15行の5列75字に8字の分の重出による事実上の空欄の
67字と、12列3行の「や、ゆ、よ」の拗音の第二枠の表、3字分の重出による33字、計100字の綴り方が
示されました。そえがきとして、「んン」は全て「n」とすることが示され、この文字のあとにあ行とや行の文字の
くる時は「’」をいれることが示されています。
 一方、第二表として「さ行」「た行」とその濁音及び特殊な文字にについて第一表とは異なるつづり方が示され
ました。ヘボン式とよばれるつづり方です。江戸時代末期明治中期に日本に在住したアメリカ人が羅馬字会の
発表したつづり方で和英辞典を作ったことで広められ、修正が加えられ今日至っているものです。第二表では
「さ行」と[た行」で第一表とは異なった綴りが示されています。一方「ふ」音は「fu」が示されています。
 また、そえがきの第5項で特殊音の書き表し方は自由とするとあります。また母音の長音は母音の上に ^ を
書くものとし、これを大文字で書いた時は母音字を重ねてもいい、とあります。かなり自由度の高い大らかな
ものです。
 この3方式が今日のローマ字つづりり方です。さらに地名や商品名では英語を中心とした原語表記も採用されて
います。
 ローマ字表記はこれを見た人が正しい国語の発音を想起できるようにすべきものです。そのため訓令式の
「si,ti,tu」などで国語と異なる発音をされていてはおかしいといえます。

令和のローマ字表記

 永年放置され、改正を提案されながらも現状に任せられていたローマ字表記についてやっと、その指針に
ついて公式に示されようとしています。ここで私案ながらローマ字表記ついて意見を出したい。

子音の表記
 ヘボン式の採用は賛成ですが、「ふ」はあくまでも「hu」であるべきです。だれも下唇に上の歯を乗せて発音
してはいませい。上下唇の作る破裂音に「は行」全体でおんによる変化はありません。大部分のフランス人は
「は行」の発音が出来ません。「h」は黙音として読まないことになっているのです。ホテルはオテルで冠詞のLと
結合してロテルになる。「映画 地上最大の作戦」 またフランス人は外国旅行に先立って「は行」の発音の
特訓をするのだそうですが、本当でしょうか。富士山はじめ「ふ音」をなぜか習慣的に「F」と書いてきた看板等は
大変更になります。しかし「Hu、hu」と表記することで、国語の発音に近づきます。
 さ行は2行、清音濁音各2行の計4行の表記になります。
 た行は清音では3行になり、た行濁音、だ行はややこしい。「だ、で、ど」の三音は問題ない。「ち」の濁音は
さ行の濁音「じ」になり、「ち」の転訛の場合「CHI」の濁音表記としての「DHI」と表記したい。「つ」の濁音表記は
同様にさ行の濁音「ず」になり、「つ」の転訛の場合TSUの濁音表記として「DZU」と表記したい。津の表現が
先行する地名により「づ」の発音に転訛した時がこの時の例です。コンピューターの文字変換はこの点、「大らか」
だともいえます。また固有名称で津の濁音表記をDZUとしているかたもいらっしゃいます。
 「ン」は全てNとしたい。「ん」に続く音が「バ行」「パ行」などの破裂音の場合は「M」とするというのはやめたい。
新橋駅では「m」を使用していますが、この「ン」を「ム」とは発音していない。(神主は「かみぬし」なのでこの
「み」中のい音が消えてのムが転訛してのンなのでこの場合はmと表記したいと論じたかったが、これは
提案しない)前出の告示のそえがきによれば「ン」は全て「n」とすることが示され、この文字のあとにあ行とや行の
文字のくる時の「’」の使用をいっています。しかし、「あ行、な行、や行」の三行を計上したい。な行の場合Nが
二字続くことになるのであえて「’」で分離しなくとも、逐語的に二字のNを読めばいいのですが、その点は検討の
余地があります。
 「かながわ」は県名、「かんあがわ」実在せず、「かんながわ」は同じ関東地方の群馬県にあります。
 つまる音「っ」は続く音の子音を重ねることで表します。全ての音100音弱に同じく100音弱の音を並べて
二音の組み合わせ一万組み合わせの二音の中間に「っ」を入れても国語の発音になるものは意外と少ない。
国語には音の使用に音の偏りがあるのです。「ch」音の前に「っ」の発音をする場合「cch」となるわけですが
「tch」と書かれている実例がありました。「c」を重ねるより「t」の字をいれたほうがすっきりしているような気が
しますが、ドイツ語や北欧の各国語、東欧のうちアルファベット使用の各国語を見るようで奇妙でした。台所を
意味するキッチンの英語表記がこれに当たりますが、英語の方は清音です。全ての二音組み合わせの中間に
「っ」をいれても国語にある音になるわけではありません。例外について検討する必要はないようです。

母音の標記
 5文字しかない国語のローマ字表記は意外な問題をもっています。長音、連音のことです。
 長音は訓令式では母音字の上に「山形^」をつけて表すとあります。しかし「^」はコンピューターではキーボード
右上の「へ」がそうですが、母音字の上に^を重ねる表記の仕方はわかりません。また-をやはり母音字の上に
重ねる表記もヘボン式ぼにあります。「ほ」
 面白いことにこれを調査した記事を見つけました。趣旨のみ記載します。牛丼ぎゅうどんのローマ字表記では
どう綴るのが読み書きしやすいかというアンケート調査です。ここではU字に長音の - をかぶせた標記が多く、
約4割。「ぎゅどん」としか読めない表記が3割。これにUを重ねた表記(かなの綴り通りにローマ字をつづった
もの)があって合計9割を占め、Uに山形 ^ を被せる表記は少数派でした。この牛丼の場合この使用に当たって
最終決定は看板屋ではなく、それぞれの店の経営、民間の方です。この読み易さの「お」の長音になる交番
こうばんの例が記されていました。Oに - をかぶせた標記がやはり4割。かなの表記の通りにローマ字を
つづったものが4割弱の計8割の人がこれらを選び、山形 ^ と「小番」とか読めない表記が共に1割弱ありました。
又、別の記事では斉藤(斉の字が違っているかも)さんが自分や親兄弟親戚の皆さんのパスポートのローマ字
表記を比べたとき、「とう」の表記が山形、横棒、と音、おう音、とh表記等さまざまだったとして、統一見解を
責任者が出すべきだというものです。告示では-を重ねる書き方は示されていないのですが、なぜか多数派に
なっているのです。
 前述の告示では長音は母音の文字の上に ^ を付ける表記は少数派になっています。おの長音の場合、
これが英語の発音ではオウであることから更にややこしくなっています。オリンピック競技開催都市は「トキョ」と
いう架空の都市に決定したのにかかわらず、実際は「トウキョウ・東京」で開催されました。
 ローマ字表記からかな表記を想起し、これで国語を発音させ、通じさせるということからすると、複数のかな
表記が想起されるローマ字表記は排除されねばなりません。

 カタカナ表記は音を写すことでは優秀な表記です。長音は前の文字に続いて長音符号か記号というべき
文字を本文の縦書き|横書きーに合わせて書くだけのものです。しかしこれは大変優秀な解決策です。
欧米語では長音記号は発音記号として(:コロンに似た記号)が有りありますが、これはコロンという記号で
コンピュータのキイボードにはありません。キイボード上の文字不足のためアットマークやスラッシュを重ねたり、
シャープを水平にして別の名前(ハッシュタグ)をつけたり、欧米語の26文字は不足だったようで、Uを重ねて
Wを創ったような大改革がなされるかもしてません。一方国語のカタカナの長音記号はアラビア数字にみる
「ゼロの発見」並みの大発見だと賞賛に値するものです。
 中華料理店の一番廉価なメニュー、シナソバがラーメンになって大変身、各種の工夫によって豪華人気の
「日本」料理の一つになった。東南アジアの帰国現地人が在日時を思い出してこの料理を出した。日本語の
幟旗を掲げた。縦書きされた文字はラーメン。長音記号が一になっている。正しい国語の表記を知らないのです。
 縦書き横書き共通の文字にすべきだったろうか、+とする発想はありえない。斜めに書かれる看板ようにXと
するのは更にありえない。長音記号の使用は特筆されるものです。
 欧米文字では長音記号がないために混乱している。「あ」はrを続けたり、「い」はeaやeeとしてみたり、「oo」と
綴ってウーと読ませたり、「え」や「お」はどうしたっけか思いだすのもめんどくさい。めんどうくさい。

 しかし、国語のひらがなの綴りも同じです。昭和61年1986年の内閣告示現代仮名遣いを見ましょう。
現代語の音韻に従って書き表すもので、慣習によるものや各種専門分野のもの個々人の表記まで縛ろうと
するものではないとして、かなり大らかなものだと前書きで述べています。

平仮名における長音の表記
 ここでの長音の扱いを見ましょう。
 あの列10音、いの列8音、うの列9音(いずれも清音のときの数)では長音はそれぞれの母音を添えて書く
こととしています。実際は仮名かきされる長音は意外と少ない。うの列でもそのほとんどは漢字の読みになる
ものです。えの列8音(数は前述とおり)についても「え」を添えて書くこととしながらも、えの長音として発音されるか
「えい」と発音されるかにかかわらず「い」を添えて書く例を明示しています。これは意外に多い。しかしいずれも
漢字の読み、漢字の熟語の読みばかりで、やまと言葉にはないものです。「えい、えー」は慣用的に適当に
発音されている実情ですので、語源の漢字の元の読みが「えい」なのでそう表記するのは適正でしょう。
 おの列9音の長音は「う」を添えて書くとされています。これは大きな「ずれ」です。前述の「あいうえ」の4音では
同音を添えていたのに「お」に限って異なる列の音「う」を添えて書くのです。また「おお」とおなじ音を添えて書く
例を別項で紹介しています。歴史的仮名遣いによる現代綴りの変化に対応して、実際は「お」の長音か連音に
かかわらず「お」音に続いて「お」を添えて書くとしています。その発音は「お」の長音か連音かそのどちらとも
つかない曖昧発音をしています。これを歴史的仮名遣いでは「おほ」「おを」だったもを「おお」と書くとしても、
もう学者ではないので、その語が歴史的仮名遣いでどちらかまたはその他か判断できない。
 「お」の長音は学問的には正しくとも実用的は不満足なものです。また全ての長音の表記は連音の表記と
同じであるため、長音か連音か国語の綴りからはわからず、国語を熟知している我々日本人だけに通用する
表記になります。
 具体的には「あ」列音の長音は国語には少なく、実際は外来語のカタカナ語が国語の中の内訳です。「あ」の
列音に「あ」が連なる語は「ああ」では無いようですが、「あ」の列、かさた以下の言葉にあの続く言葉は多数
あります。「い」の長音は「飯いい」が長音か連音か曖昧に発音されるように曖昧なものが若干あるほか「い」列の
長音は少ない。一方「い」列の音の後、「い」の音が続く連音は多数あります。「う」の長音は多数ありますが、
漢語漢字熟語の読み仮名が中心で本来の「う」の長音は少ない。「う」列の「う」音の連音になる言葉は、
多くはありませんが、それでも「あかさた」行を中心に意外とあります。「え」音の長音はやはり少ない。一方
「え」列に続く「え」音の連音は「う」音の時と同様すくないけれども、「あかさ」の行を中心に多少あります。
「お」の長音は「う」を添えるとされています。漢音、漢字熟語の中に多数あります。また「おお」と発音され
長音か「お」の連音か、「お」重ねる言葉は多数あります。また「お」の長音は「う」になり、3字目が「う」「お」
になる言葉もあります。「お」列の音のあとに「う」音が来た時、「お」の長音ではなく、「お」列の音に続く「う」の
連音になる場合も有ります。又「え」列の音に続いて「い」音を添えて「え」の長音とも「え」列音に続く、「い」音の
連音になるのか、曖昧な発音をされる語が多数あります。漢語漢字熟語中の「え」列音「い」音の連音で書かれ、
曖昧な発音がされるのです。
 ローマ字の綴り方を論じる前に国語のひらかなのつづり方の方に問題がありそうです。

ここで一つの例題を出してみたい。
 アメリカで大活躍のスポーツ選手の英語ないしローマ字表示です。 大谷翔平氏の名前です。
OHTANI SHOHEI がかの地におけるつづりです。 これが おおたに しょうへい の仮名書きを正確に
表示できるかというと、h が長音の補助文字になって おーたに となります。実際の発音は「おお、おー」の
両用、ないし曖昧ですが、おほたに と旧かな遣いでつづられた由緒ある姓名です。おおたにと、ひらがなが
表示されなければいけません。であれば OOTANIとすべきです。しかし、英語圏ではOOとつづるとウーないし
ウッと発音されてしまいます。O’Oとつづればいいでしょう。名前の方は「しょへい」になります。O 一字を
つづった場合、「お」又は「おう」と読むのがいつのまにか、国語のローマ字綴りの習慣になっています。英米語の
綴り方です。一方「へい」のほうは正しく「へい」が想起されますが、実際の発音は「へい」とも「へえ」とも適当で
曖昧な発音をしています。こうするとかの人のローマ字表記はこうなります。
 O’OTANI SHOUHEI 
 ショータイムはSHOタイムSHOUタイムSHOWタイムの3種が想起されます。これは米語と日本語に跨った
駄洒落と考えていいでしょう。

 他のローマ字綴りの問題点は「へはを」や「ヂ」「ヅ」などにもありますが、国語のつづり方の通りにローマ字を
変換すれば、いいと思います。おおつかさん、こづかさんお元気ですか。摂津、大津、木津、木更津。
(こんぴゅーたー)のローマ字変換でDUが「づ」と変換されるのは英語の発音を想起するとおかしいのではないで
しょうか。島津さんが自分のローマ字表記は「SHIMADZU」とされていたのは、内閣告示の第2表に無い
けれども、「特殊音の自由」からして正しいといえます。
 アイウエ行の音の連音が長音と区別がつかないのは問題です。「N、ん」の時に使用した「’」を使用したらいい。
こうすれば、区別がつきます。「ああ」の言葉はみつけられなかったが、にわかあめ、かたあし、はだあれ、
かなあみ、ひやあせ、からあげ、かわあそび。ローマ字でつづると変に「’」が目立つでしょうか。「いい」の言葉は
多い。かいいぬ、きいちご、さしいれ、おきにいり、とりい。以下省略、多数。「うう」の言葉はやや少ない。
なんこううめ、がくうつぎ、はつうり、まるうつし、うるうどし。「ええ」は更に少ない。かげえ、いせえび、はこね
えきでん、かれえだ。「えい」とつづっても連音として読まれ、「ええ」とも「えい」ともわからない発音をされることの
ない言葉。けいと、やせいぬ、おていれ、ねいき、するめいか、さざれいし。「おう」も「お」の長音とされず、
「お」「う」の連音になる言葉。おおうなぎ、まごうた、みそうどん、せとうち、いのうえ、しろうさぎ。

 連音と長音の区別のため「’」の使用を提案したい。

まとめ 結論
 ローマ字表記はヘボン式を一部変更したものを採用する。「ふ」はHUとすること。その他は国語のひらがな
綴りを追うものとする。「ん」はすべて「N」とつづり、これにあ行、な行、や行のの文字の続く時は「’」を記入する。
長音は「あいうえ」を添え、「お」に限り「う」を添える。「おお」と綴る場合の基準はひらがなのつづり方による。
同じ「あいうえお」音のローマ字が続き、別音として発音される、連音の時は「’」を記入する。

 何カ国が同じローマ字を使いながら、それぞれ別の国語としているのを母音の上下に変な点を向きを変えて
つけたり、母音の上に点を二つ並べたり。クエスチョンマークを上下逆様に書いてみたり、読みようの無い
子音字が入れ替わり繋がっていたり、西欧人は変に大変だなぁ。
 ローマ字つづりを見てこれが日本語のローマ字綴りだと判断するには母音「あいうえお」が並ぶ時に、その
中間に「’」が入る表記が混じること(ここの提案)。F、L、Q、V、X が使用されないこと。仮に使用された場合は
その箇所が原語表記による場合のみ。完全な原語なら「F、V、TH」と書かれるべき箇所が、「H、B、S、Z」と
されてしまう。色々な特徴が見られるようになります。
 何も日本語をローマ字書きにしようというのではない。国語はあくまでも漢字かな混じり表記が当たり前。読み
かな替わりに、アルファベット語族の読みの便宜を兼ねてローマ字表記を利用するのがここでいうローマ字
使用の趣旨。一方、一文字当たり画数が少ないので看板に使用した時、判別が楽であることなど、ローマ字の
便利さを認めざるをえない。一方その綴り方に紛れがあっては何のためのローマ字綴りか疑問を生じさせる
ことになります。
   関東山歩き案内index