大坂富士 1090

全般 ●285  房総丘陵1000

@ 平山駅

@大坂富士=富士山 (おさか)
 上総富士ゴルフ場の敷地の中になってはいますが、山頂へはゴルフとは関係なく、訪れることができます。久
留里線平山駅から遠い割には、山径は僅かなものです。
 平山駅→0.20←飲食店、酒店交差点→0.15←クラブハウス案内標識→0.20←鳥居→0.05←
右折箇所→0.10=0.05←頂上
 鳥居(車道で)→0.05←クラブハウス→0.05←頂上
 平山駅下車。こぎれいな駅舎は無人なのが残念だ。奇麗なトイレもある。国道に出て右に曲がり、南へ進む。高
畑橋東側の山の北側山裾には平山用水の隧道がある。用水は今も現役だ。高畑橋を渡って久留里線を過ぎる
と、右手北側にやや離れてこんもりとした森が見える。大原神社の杜だ。本殿の彫刻には彩色が鮮やかに施され
ている。
 大原橋の河床は橋から離れて高低差が大きい。左右の田畑、植木畑から飲食店の前で左折、すぐ右折。変則
的なずれた交差点だ。西へ進んで十字路を直進する。大坂(おさか)方面から国道410号線で北上した時、410
号線の狭隘な部分を避けた時の廻り道に使われる道路だ。次に飲食店のある鋭角の十字路にはゴルフ場の案
内看板があり左へ鈍角で曲がる。数歩進んだところに、ゴルフ場のオブジェ看板がある。この二又は左折すると、
左手は畑、右手はフェンス越しにグリーンの道路になる。桜の太目の木、ツツジの並木の道路になる。道路をコ
ースが横断するところからカーブを繰り返して坂道を登る。電波塔の脇を抜けた次のカーブは右へ鋭角に曲が
る。鳥居があり、これに入る。
 古い石灯籠は文政八年(1825年)のものだ。幅広い径が緩やかに下っている。刈り込みのいいのは最初だ
けで、進むほどに草が多くなる。右手に幅の広い急登の参道が上方へ向かっている。ここにも石塔がある。奉建
立冨士浅間寶前石塔爐と読める。正徳四年(1714年)のものだ。左右に太目の木々が並木状にある参道は急
斜面で段々などの「足掛かり」はないので、雪上の時のようにキックステップをして登らざるをえない。
 頂上には東西に細い踏み跡があり右東へ進むと、石祠とその中に像がまつられている。元禄十三年(1700
年)のものだ。
 クラブハウスの右側が、第一駐車場で、建物に沿って奥へ進むと、ゴルフ場のメンテナンス用建物の裏側にな
ってしまう。その裏手の建物の更に奥、細い斜路が造られている。クラブハウス左側のティーパット練習場を左下
に見下ろしながら高度を上げる。木立の中に受水槽タンクが有り、これを取り囲む有刺鉄線の外側を廻る。右下
に急な下りの表参道を見てから左へ曲がると石祠の前に出る。受水槽からは刈り込みが悪い。ティーパット練習
場の脇からも登れるが、あくまでも「裏側廻り」の方がいいようだ。

A千本城跡 ●157
 JR久留里線上総松丘(かずさまつおか)駅に近い国道410号線に千本城址入口という石柱が立っています。
戦国時代に築城されたもので、現在は北野神社があります。
 上総松丘駅→0.05←国道横断→0.10←左の階段へ→0.10←北野神社(千本城跡)
 上総松丘駅下車。駅には立派な公衆便所が併設されている。広い駅前広場があるが、公衆電話のほか何もな
い。駅前から桜並木の道を西へ進み、JAの向い、表通りで右折する。この道路は国道410号線を北側から来
た時、上総松丘駅の北側から410号線と465号線の重複箇所への近道になっている道路で、狭い道路だが交
通量はある。そのうち新道が出来て様子が変わるであろう。千鳥橋を渡ってすぐ細い道を右折する。踏切ではな
く「できればここで線路を渡らないで」と書かれた看板のあるところでレールを跨ぐ。太い桜の脇から国道410号
線に出る。道路東側の丁字路の角には千本城跡の入口を示す石柱が立っている。
 浜松町バスターミナル又は東京駅八重洲口前発鴨川駅西口行き高速バス、松丘下車。但しこれには予約が必
要だ。予約がないときは、空席次第になる。千葉駅発鴨川駅西口・亀田病院行き高速バス、松丘下車。これには
予約は要らないが定員次第になる。便数は多い。バス停から国道410号線を北へ進む。道路東側の丁字路の
角には千本城跡の入口を示す石柱が立っている。
 左右に民家と農地が奇麗に並ぶ舗装道路を進む。右側の階段は山神宮の境内へ入るものだ。右後にその裏
参道を見ると左手に数段の階段がある。舗装道路はここまで。未舗装の荒れた道路自身はまだ先へ続き、素掘
りのトンネルを潜っている。
 左手の数段の階段を登ると、今度も又左手に階段があり、その上に鳥居がある。これを潜ると右山の緩い登り
の径になる。足元は緑の濃い苔を踏んで進む。急にあたりが明るくなると右折してやや段の高い「階段径を直
登」する。振り返れば気持ちよいほど周囲の展望が開けていく。切り通しの地形のところに出て左へ曲がる。すぐ
また左右に曲がって登ると北野神社の南の外れ、鳥居を潜る。社殿の裏手が僅かに高い。千本城跡という標識
はないが、北野神社の由緒が書かれた看板があり、城跡の遺構の在ることが書かれている。傷んだ石灯籠も多
い。西側への展望のいい場所にはベンチが据えられている。
 鳥居の下の分岐でも直進する径がある。その他、細かく径がいくつも分岐している。南北にピークと鞍部が並ぶ
、低いながらも複雑な地形をしている。城跡の遺構のものだが、見学用に径が整備されているわけではない。北
野神社の参道部分だけ往復して戻る方がいい。
 上総松丘駅付近から眺めると、低い山並みのどれがこの城跡だか、わかりにくい。遠望すると、「階段径を直
登」するところだけ樹木がなく、緑が薄く見える。

A 千本城跡の跡地に立つ北野神社

B三本松公園 用替遺跡 ○150 大戸台 ○120 大戸城跡 ○100 
 上総松丘駅→0.10←松丘小学校南側分岐→0.10←三本松公園入口→0.05←大戸見隧道上
 大戸見隧道上→0.15←用替遺跡
 大戸見隧道上→0.10←久留里街道横断→0.05←登山口→0.05←大戸城跡二条ノ台
 上総松丘駅下車。駅前から桜並木の道を西へ進み、国道410号線を左折する。左手に商店があり、右折も
410号線という看板のある交差点は左へ直進する。右手に小学校がある。この小学校構内、体育館北側のクス
ノキが大木だ。北側の道路からも眺められる。小学校の南側で右折は市道だと看板のある交差点では、410号
線のまま直進する。道路は緩く登っている。
 道路の左手には稲荷神社があり、道路の右手やや奥に大戸見青年館がある。その僅か先、右手に三本松公
園の入口がある。川越(埼玉県)藩の領地で、陣屋があったという石碑のほか幾つか碑がある。狭いながらも駐
車場も、公衆便所もある。青年館附近から道路に沿って奇麗な園地が続いている。大戸台土地改良記念碑の前
には水道部の増圧ポンプの設備がある。その脇を抜けて更に東へ進むと東屋があり、ベンチが並んでいる。こ
のポンプの施設の狭い径の附近から南側の展望がいい。
 道路を東へ進んで下り始めるところ、右手にコンクリート舗装の狭い径がある。大日堂という看板の掛かった建
物があって、その前には六地蔵石幢、馬頭観音像ほか石仏が並ぶ。又、その奥には拝所があって広場を囲む
形で奥州三山登拝記念碑ほか石塔がある。更に道路を進むと久留里街道・大戸見隧道の上部を通る。
 左手の32号鉄塔案内標柱から山径に入る。幅広い径がSカーブして登る。右が高く左手の低い切り通しに差
しかかる。僅か戻って右側の尾根筋への細径を上る。尾根筋を東へ進んで鉄塔に至る。
 切り通しを回り込んで緩やかに下る。水平な杉林の道の右手に東電巡視路の黒いプラスチック段径が分岐し
ている。緩急の径は倒木の丸太と枯れ葉に見え隠れして鉄塔に達する。その僅か北側が盛り上がっている。用
替(ようかえ)遺跡は縄文時代の小規模な遺跡だという。
 大戸見隧道の上からは右へ曲がって、暗い無銘板のトンネルを抜けると久留里街道との交差点になる。※そ
のまま街道を渡ると跨線橋で、これを渡った右手には線路に降りられる緑の斜路が見える。右手の一段高い平
地の奥には東電の鉄塔巡視路案内標識がある。そのまま舗装道路を西へ進む。右手はセメント吹き付けの法
面防護が高い。この道路が下りかけたところ右手の山もなくなりかける。右手、防犯灯の設置された電柱の脇
に切り開きがある。
 狭い切開きに入ると直ぐに二又があり、足元には小さな穴が開いている。用水の水音が聞こえる。二又は右手
へ登ると、小さな平地に出る。昭和16年・1941年の月日のほか祭神のわからない小石祠が建ち、右寄りに青面
金剛像がある。正面はまともには登れそうにない急斜面に踏み跡がありそうに見えるがこれは無視。青面金剛
像の外側から登ると又平地に出る。小さな鞍部状の広場だ。左手へ木の根を踏むと石祠が祭られた平地があ
る。先ほどの急登路の上だ。(二条ノ台)右手へ山道を辿ると直ぐに山の肩に出る。水平に進んだ左側に古い風
化した石祠が並ぶ。その先、スダジイの大木(幹周り4.5メートル)の下にやや大きめの石祠があり、奉幣されて
いる。このわずか奥が最高部で杉林と笹の平地にかすかな踏み跡があるが、通行は無理だ。二条ノ台という。
 僅かな距離ながらかなりの急斜面なので城跡見学ではなく、登山の足ごしらえで入山したい。
 「水音の穴」の分岐を左側へ進む径は、山の北西側山裾を巻いて四町作隧道跡地下の線路脇に出る。これを
進む必要はないと思う。
 ※久留里街道に出たところでこの街道を南へ進むと東側モルタル吹き付け法面の崖に小さな階段がある。こ
れを登ると横穴があり、石仏が多数並んでいる。西国三十三所供養塔だ。

A 桜並木の先に上総松丘駅があります。

C岩田寺
 君津市指定の保存樹木イヌマキがあります。幹周りは3.5メートル、高さは7.5メートル、樹齢300年だそうで
す。境内には杉の大木もあります。
 上総松丘駅→0.10←松丘スポーツ広場→0.15←富士見橋→0.05←閻魔堂(岩田寺入口)
→0.05←大坂交差点→0.05←富士見橋
 上総松丘駅から西へ進み、JAの脇を更に西へ進む。住宅地から農地、コンクリート舗装から未舗装の細道にか
わって下ると。右手は花畑。左手の狭い切開きを下ると松丘スポーツ広場の一画に出る。野球場、サッカー場が
あり、右手フェンスと桜並木に沿って進む。二つの大きな駐車場、利用者用トイレ、ゲートボール場(複数)の脇を抜
ける。
 君津市消防署松丘分署と松丘コミュニティーセンターの間の道路から表の道路に出る。右手は産女橋から久
留里線の踏切、国道410号線に至る。左折し坂道を登り、右折する。富士見橋付近は道路が狭いので気をつけ
たい。富士見橋西側の二又を左に進むとまた分岐があって、立派な標識がある。これで岩田寺(いわたじ)を案内
される。右手の山肌は季節が合えば(6月頃)ホタルフクロ蛍袋の花が咲く。坂を登りきった墓地の堂は閻魔堂
で、向かいが岩田寺の入口だ。左手に浅間神社ほか堂がある。イヌマキの大木がある。しかし直ぐ近くにはスダ
ジイの大木二樹とオオスギが立ち、イヌマキの大きさが目立たないほどだ。
 富士見橋で右へ進んで大坂交差点へ向かっても来られるが、国道なので通行量が意外と多く、一方市町村道
の生活道路並に狭い。

A 国道に面して千本城跡入口の石標

D松丘大塚山(三島湖)  △279.7
 「清和県民の森三島湖展望コース」と呼ばれていたみちで房総スカイライン(尾根筋の車両専用道路)側の登
山道から、わけなく登れます。大塚山ですが、各所に同名の山がありますので、アプローチの駅名でもある旧村
名を被せ、三島湖を加えました。
 D−1 林道細野線から
 小櫃川側からはやや長いですが、それでも林道細野線なら楽な道です。
 上総松丘駅→0.10←松丘小学校南側分岐→0.15←正平橋→0.10←林道細野線入口
→0.10←第一トンネル→0.10←第二トンネル→0.25=0.20←林道終点→0.10←
三叉分岐→0.15=0.10←松丘大塚山
 上総松丘駅下車。駅前から西へ進み、表通りを左折する。道路は国道410号線になっているが、車のすれ違い
が困難な狭い道路で、周囲には住宅が立ち並ぶ。左手に商店があり、右折も410号線という看板のある交差点
は左へ直進する。右手に小学校がある。右折は市道だと看板のある交差点で右折する。この市道の方が、この
付近の国道より広い。右手は学校の敷地から山の崖になる。山裾には穴が開いている。古い用水道の跡だ。住
宅街を抜けると再び広い道路になる。小櫃川の向うの山々が展望される。正平橋でこの川を渡り、狭い道路にな
る。
 橋の東詰めで左折すれば近道だ。細い道路を少々進むと右手に丁字路がある。東電柱大戸見171柱と消火
栓を見て、右折する。狭いコンクリート舗装道を登って広い道路で左折する。東電柱大戸見319柱のところだ。こ
の道路を少し進むと右手に地区の集会場がある。その僅か先右手に狭い道路が登っている。これに入る。坂道
を登ると台地に出て、イチョウの大木と墓地が右手にある。左手には吉祥寺の表参道がある。
 集会場の先から直進した広い道路が大きくUターンして、寺の裏手で合流する。
 Kの字形の交差点で、林道細野線が取り付いている。幅員3メートルのコンクリート舗装の道路が一直線に延
びている。緩く左へ曲がると未舗装道路になる。車の通行がたまにあるのか全線、路面の状態はいい。植林はヒ
ノキとスギが混じっているが、ヒノキの方が多いようだ。緩い下りも交えた上りの道は2回、トンネルを潜る。左手
東側にときたま展望が得られる。広葉樹も多いので晩秋には、所々で紅葉が見られる。痩せ尾根の両側がコン
クリートの擁壁になっているところもある。
 林道の終点からは狭い尾根径のあと、左への急登になる。降雨時の湿潤時は滑るので注意したい。その後、
紛れの少ない一本道が続く。正面が三叉の分岐に出る。左右とも同じような踏み跡の感じだが、右西へ登る。木
の幹に赤や黄色のペンキがつけられている。三川谷国有林の看板の先で境界見出標122を見る。ここでは右
側の尾根筋直登と左巻き径に分岐する。
 左巻き径は左下が崩れて狭いが、僅かな時間で右側に登り径の分岐点に出る。右側の急登箇所を見渡すと
赤青黄色紫のコースサインが取り付いている。細い幹には「大塚山」の落書きもある。境界見出標120で緩やか
な尾根筋に変わる。僅か先、境界見出標118のところが二等三角点大塚山の頂上だ。古い山名標のほか、複
数の標識が取り付けられて、にぎやかになった。
 色とりどりのコースサインの取り付けられた分岐点は「清和県民の森」三島湖方面、房総スカイラインからの径
の接合点だ。
 境界見出標122のある尾根筋直登の径はすぐに、登りきれないような直登の急斜面になる。境界見出標121
をその斜面の途中で見る。標脇の石祠は失われた。境界見出標120で尾根筋に達する。右折して少々で、大塚
山頂上だ。
 境界見出標122のある尾根筋では正面に直登の急登路を置いて右下に荒れた緩斜面が見える。倒木地獄の
中に蓮見沢方面からの径が隠されている。
 大塚山からの下り径では左下に分岐する紛らわしい分岐がある。いずれも右側の刈り込みの状態がいい方、
変に急勾配で下らない方を選べば、問題はない。

A 足元は緑の濃い苔を踏んで進む。

 D−2 三等三角点滝ノ上 △162.4
 上総松丘駅→0.10←松丘小学校南側分岐→0.15←正平橋→0.15←蓮見橋東詰め→0.10←
徒渉点→0.25=0.20←切り通し→0.15←三角点
 上総松丘駅から松丘小学校正門前を経て、正平橋で小櫃川を渡る。右折した広い道路でまた右折する。左側
は住宅地だが、右側は竹薮越しに深い河床をもった小櫃川だ。右手も農地にかわり、左手に二軒の郊外型飲食
店がある。蓮見橋手前で左に入る。ただし、蓮見橋から北側へ進むと、路肩の広いところがあって駐車は可能
だ。
 蓮見沢右岸の未舗装道路にはすぐ分岐があって、右へ入る。農作業車が入るので轍が明瞭だ。右股の谷の
農地を見送った三つ目の右股で道路は曲がるが、ここでは水流の右岸、休耕田の端を進む。水流の左岸に小
さな平地があって、川を渡る。
 溝径が登っている。その先では左下への小径も分岐している。笹薮に入り、これを抜け、右股の杉林の谷と笹
薮の生え分かれ部分を進む。三回目の杉林の谷へ抜けると左右に林の谷があり、一段高い右俣側の山裾を進
む。
 源頭部の急斜面の下に出ると、左寄りには木々を透かして尾根筋が見え、さらに左寄りには凹型、切り通しの
地形も見上げられる。トラバースして左寄りに進む。
 小さいが奇麗な切り通しだ。北側への水平な尾根の右下は先ほどの源頭部だ。急坂を登った後のピークは、左
側が切れ落ちているので注意したい。ゆるく登って三等三角点滝ノ上に至る。周囲には若干の展望がある。

 D−3 蓮見沢から 
 やや長く、紛らわしい箇所も多いので、あまりお薦めできません。
 上総松丘駅→0.10←松丘小学校南側分岐→0.15←正平橋→0.15←蓮見橋東詰め→0.10←
徒渉点→0.25=0.20←切り通し→0.20←西広沢→0.10←鞍部→0.10←左合・右分→0.15←
痩せ鞍部→0.05←痩せ尾根→0.10←九山杭→0.15←北西分岐(一山杭)→0.25=0.20←
大塚山

C 岩田寺 イヌマキ 宝篋印塔 左側のスダジイの方が大きい。

 上総松丘駅から松丘小学校正門前を経て、正平橋で小櫃川を渡り、蓮見橋手前で左に入る。未舗装道路には
すぐ分岐があって右へ入る。農道から分かれ、谷の左岸側、水流の右岸、休耕田の端を進む。
A1 水流の左岸に小さな平地があって、川を渡る。溝径が登っている。その先では左下への小径も分岐してい
る。笹薮に入り、これを抜け、右俣の杉林の谷と笹薮の生え分かれ部分を進む。三回目の杉林の谷へ抜けると
左右に林の谷がある。
A2 徒渉点を見送り、密生した藪を避けて幅広い沢の右岸側へ進むと、笹を避けて植林帯に出られる。笹との
生え分かれを右へ進んで、右俣との中尾根の先を廻り込む。右俣の谷の植林地に出る。その左岸の崖の上に
は径があるのがわかる。下流側へ登って前述の径にZ型で合流するのも可能だ。杉林を抜けるとヨシの群生と
湿地の混ざる平地になる。足元は悪いが、奥へ進められる。ヨシや笹、湿地を抜けると林に出る。これが「三回
目」の杉林の谷で、左右に林の谷がある。
B1 三回目の杉林の谷は幅広い二俣だ。一段高い右俣側の山裾を進む。源頭部の急斜面の下に出ると、左寄
りには木々を透かして尾根筋が見え、さらに左寄りには凹型、切り通しの地形も見上げられる。トラバースして左
寄りに進む。小さいが奇麗な切り通しだ。北へゆるく登ると三等三角点「滝ノ上」に至る。切り通しからは南へ尾
根筋の右側を巻く。右後ろへの下り分岐には入らない。その先、すぐに下りになって径の崩壊箇所に出る。その
わずか手前には多数のコースサインが左手にあり、踏み跡こそ甘いが緩い斜面を登って尾根筋に踏み変わる。
右手に孟宗竹の林の斜面、左後ろに溝径の下りのある箇所に出る。
B2 「三回目」の杉林の谷は幅広い谷の二俣で、左右に林の谷がある。幅広い左俣側の山裾左岸側を進む。
右手の斜面には急な枝沢が複数食い込み、左手には杉の葉の積もる幅広い谷が広がっている。小さな水流で
出来た溝が現れようになり、谷の中央は台地状に盛り上がってくる。右手の斜面の谷の先の尾根が低いところ
で、谷筋への薄い踏み跡へ進む。孟宗竹が現れる。溝径になって尾根筋に出ると猛宗竹の林の斜面の上にな
り、右手の尾根筋には薄い踏み跡が見える。
C1 猛宗竹の林を右下にして、左の急な斜面を登ると尾根筋の径になる。左側の沢の突き上げで、尾根がナイ
フリッジ状になっている箇所では十分注意したい。尾根筋はやや急な登りで小ピークに達する。下生えの薄い緩
い尾根筋が左手に延びているが、右手の急な下りの狭い切り開きを下る。右下からは奇麗な踏み跡が合流して
いる。左手には杉林の平地が広がっている。
C2 孟宗竹の斜面の上部、左に崖を見上げる位置でほとんど水平に進む。猛宗竹は疎らなので僅かな枯れ竹
をかわすだけで進められる。緩い登りの薄い踏み跡は竹林を抜けると明瞭になり、左手の尾根筋に近づき、杉
林の平地の一角に出る。
D1 杉の原の奥は斜面で、左寄りに低い尾根が回り込んでいる。これを進むと斜面の上部から尾根筋に変わ
る。この尾根を下った浅い鞍部では右手の谷が緩い斜面で取り付いている。
D2 杉の原の奥は斜面で、右寄りにはこの斜面を巻く径がある。細い踏み跡だが確実なもので、水平に繋がっ
ている。緩やかな沢谷に出る。左へ緩やかに登ると僅かで尾根筋の浅い鞍部に登りつく。
E0 尾根筋の左側は切れ落ちているが右側は緩い斜面の尾根筋を下る。緩い登りの小ピークのあと、下った斜
面の鞍部は笹が多い。左右に踏み跡があるように感じるが正面の斜面の中に、笹を分けて狭い踏み跡を探す。
小ピークの手前で左に曖昧な巻き径、正面にやや急な直登路が分岐する。右側の径は登るに連れて踏み跡が
曖昧になる。緩やかなピークには根元から幹が三分した楢の木がある。ここは左へやや急な下りへ曲がる。鞍
部では左に広い「径」が合流する。逆コースなら右に分岐してピークを巻く径だ。これは「古い作業道跡」ではなく、
先ほどの左巻き径がこの鞍部で幅が広がったものだ。尾根筋を緩く上下する径が続く。山頂でなく、径の頂部か
ら下りに変わり、痩せ鞍部に出る。右巻きが水平で左が狭い尾根径の分岐になる。右巻きはすぐに崩壊で径が
消える。新しく地面を切った斜路で急斜面を下るように径があるが、これらには進まない。左の尾根筋のやや狭
い径を進む。すぐに痩せた尾根の鞍部に出る。右後ろには水平な巻き径が合流している。これが先ほど覗いた
だけの水平路だ。今度は正面の尾根筋は狭くて急で踏み跡らしきものは無い。左巻き径へ進む。右側のやや急
な山肌からの小さな崩落のせいで、足元は狭く軟らかく、紛らわしく複数並行している。古くからの倒木もある。右
側からの尾根先を回り込むと、今度は斜面が緩くなり道幅も出るが崩壊で径が途絶える。右上へかわして先へ
進む。振り返ると意外と大きな「コブ」だ。水平な巻き尻の先、尾根筋を登ると太いコンクリート杭がある。「山」そ
の裏に「九」と刻まれている。尾根筋を辿るが脇の木々の幹には黄色いペンキが塗られている。「山」の杭の反
対側は数字が掘られているが、土が付いていて読めない。「山」と「一」の刻まれた杭のあるコブの北西方向に奇
麗な径が下っている。これは大坂川方面の尾根径で、その先の痩せ尾根には漢数字一桁台の白いアングルが
立っている。プラスチックのアングルは白地に赤い先端黒い横縞で、下には細めの杭がある。黒い横縞は漢数
字だ。尾根筋は90番台になり、林野庁の境界見出標が取り付けられている。緩い尾根筋を辿って杉林の平地に
降りる。その左寄り南端に113番の杭が立つ。
F1 杉の葉で覆われた急な斜面の上部に同じ杭を探す。かなり急で踏み跡らしきものは見当たらないが、下生
えは無いので適当にジグザグを切って数字の増加を数える。山頂は118番で、三角点標と山名標識も立つ。
F2 急な斜面を右手に、左寄りに進むと幅広い斜路が緩く上っている。小さな崩落の土砂もある。山側からの倒
木多数が径を覆っているが、倒木の下には径型が確実に繋がっている。登りついた尾根筋には122番の境界
見出標がある。細野林道からの径だ。右手の尾根急登は避けるが121番がある。尾根を左へ巻いて進むと、三
島湖方面からの径との合流点に出る。右側の尾根筋には多数のコースサインがあり、トラロープで急坂を登ると
119番の先で山頂に達する。
 サイカチの木 幹周り4.2メートル 高さ(11.2メートルその後切断)樹齢約500年。蓮見橋北東方向の二軒
屋の左側の屋敷内。空洞もあり樹勢は衰えている。隣接するツバキも相当古く太い。

D−2 蓮見橋 これを渡った先を右折して

 D−4 ほたるの里 大坂川
 上総松丘駅→0.10←松丘スポーツ広場→0.15←富士見橋→0.05←大坂交差点→0.10←
ほたるの里→0.25←ゴルフ場(旧カナリア ガーデンCC)入口(高見橋)→0.15←無名橋
 無名橋→0.10←植林地上部の合流
 無名橋→0.05←川トンネルの尾根→0.10=0.05←植林地上部の合流
 植林地上部の合流→0.30=0.25←一山杭(北西分岐)→0.25=0.20←大塚山
 上総松丘駅から松丘スポーツ広場、富士見橋を経由して大坂交差点の丁字路に出る。ここからは歩道があ
る。西側に「ほたるの里」おさか富士見会の看板がある。この附近で水田等水場の環境整備をされている人のも
のだ。
 歩道は西側だけになる。東側に山裾からの湧水を引き出した水場がある。古い池の跡が埋め立てられた場所
なので、足元や停車車輌に気をつけたい。入れ替わり水汲みの人が訪れている。西側にゴルフ場(閉鎖された
のでゲートを確認するだけ)入口がある。十字路の東側は未舗装道路で、ここにもほたるの里の看板がある。無
銘板の橋は高見橋で、その右手には駐車スペースがある。
 舗装道路の左手先には小さな橋があり、その先の崖が高い。流路が変更され、平地が広がっている。トンネル
には川のトンネルも並行している。白いガードレールの無名橋がある。
A1 この橋は渡らず北詰めからそのまま山裾を進む。小さな水流の右岸に沿って右へ進み、枝沢の右岸に降り
る。左岸へ渡るとき、右手下流を見ると門のように両河岸が狭まっているのが見える。一段上に登ると杉の斜面
の上部から尾根筋を右西へ辿る。右手からの別尾根が合流して左南へ曲がる。
A2 この橋を渡って未舗装道路を南へ進む。二度目の左からの尾根先を通過したところ円い川トンネルの穴が
ある。この川トンネルの僅か手前からこの川トンネルの上へあがり、小尾根を登る。左斜面は杉林で尾根筋はか
なり急になる。左右とも自然林になって左からの別尾根が合流して傾斜が緩む。
B0 二つの尾根が合流したのちは狭い尾根筋を小さく上下する径になる。境界標23番のピークでは右側にも
別尾根がある。ここから数字を下げていく。境界標16で左を選んだのちは、小さく上下する尾根になる。境界標5
を下ると左後ろに巻き径が合流する。先ほどの杉の斜面の左寄りにあった杉の葉に埋もれた巻き径からのもの
だ。境界標4の痩せ尾根から右巻き径を登った尾根筋で左に一の文字のある太い杭のコブを見ると蓮見橋方面
からの径と合流する。境界標1は90番台にかわる。以下、緩やかな尾根筋、急登の斜面、境界標118番まで辿
って、大塚山山頂に至る。

D-4 ゴルフ場向かい側の入口 ホタルの里の看板が大きい。

 D−5 大岩越え
 大岩トンネルのある尾根の上へ国道と並行している山道で登ります。
 上総松丘駅→0.10←松丘スポーツ広場→0.15←富士見橋→0.05←大坂交差点→0.10←
ほたるの里→0.25←ゴルフ場入口(高見橋)
 ゴルフ場入口(高見橋)→0.10=0.15←分岐の小ピーク
 ゴルフ場入口(高見橋)→0.05←蓮田脇(大坂180柱)→0.10←本尾根合流
 分岐の小ピーク・本尾根合流点→0.40=0.35←●201ピーク巻き→0.15←裏の峠→0.05←
峰山駐車場(房総スカイライン)
 ゴルフ場入口の十字路の東、ほたるの里の駐車場に面した山の斜面は避け、未舗装道路を数歩進んだ所の
斜面にケモノ径を求める。一段、二段上の平地へ上がる。緩く傾斜するスギの植林地だ。その右端の自然林と
の生え分かれ附近を下生えを避けながら高度を上げる。右側が崖の上になった頃、太目のモミの木がある。尾
根筋になって傾斜を強めると踏み跡は明瞭だが、左側は垂直に切れ落ちた崖の痩せ尾根になる。径の傾斜が
緩み曖昧な小ピークになると、西側からの小尾根が取り付いている。この附近は右手下に巻き径があるように見
えるが、踏み替えない。
 ゴルフ場入口を見送って更に国道を南へ進んだ僅か先、小幅の水田が蓮田になる。東側の山裾の谷へ未舗
装の農道が向かっている。(大坂180柱)これを進むと幅のある谷に入る。屋根だけの小屋もある。谷川の浸食
のために根上がりした杉二本を見たのち、左手の尾根へ登る。東へ進んだ尾根筋は直ぐに南北方向の本尾根
に突き当たる。右側への巻き径もあるが、僅かな高度差を急登して尾根筋に出て右折する。
 緩い傾斜の尾根筋が続く。小ピークでは左右に巻き径があるが、直登を選ぶようにする。小ピークのあとの浅
い鞍部で左下側からの溝径が取り付く。その下方は古街道などではなく、緩い傾斜の植林地のもので、直に径
型は消えてしまう。この鞍部から暫くは溝径を登る尾根筋になる。直登と巻き径が四本になって分岐するが、い
ずれも直ぐ先で合流する。そのピークには各種の木が一本ずつなのだが、松だけが二本あった。しかし共に枯
れていた。小さく崩れかけた箇所を二箇所持つ痩せ尾根は近々通りにくくなりそうだ。再び太目のモミが痩せ尾
根にある。幅広い緩い斜面で踏み跡が曖昧になるが、その上部では左寄りに曲がる。●201のピークの右肩を
巻いて下る。踏みためらわせるほど奇麗な苔の痩せ尾根を進んだあと、左直登をさけ右巻き径で尾根筋に登る
と、黄色と白色のペンキが塗られた杉の並木になる。野趣が損なわれた感じだが、径の迷いは無い。3番の境界
標識、2番のあと、鞍部には大きな分収林看板がある。
 鞍部の先にある急登のピークには1番の境界標識がある。直ぐ左折して急な坂を下るものなので、分収林の看
板の裏側へ廻って、このピークの左側をトラバースする。小さな崩れと倒木で径が曖昧でも、右上に鏡餅型の岩
を見上げながら、尾根筋の凹部を目指す。十字路の峠・鞍部で西側は1番境界標識のピークへの急登。東側は
緩やかな登りの斜路。南側は小さく折り返して下った先に駐車場が見える。下った平地を右手へ山裾を廻り込ん
で電波塔の脇から房総スカイライン峰山駐車場に出る。六角形の東屋があるがトイレ等は無い。
 十字路の峠・鞍部=裏の峠の東側は緩やかな登りの斜路だが、僅かに尾根筋を上下して二三一補四一境界
杭のピークの先急降下になってしまう。進まないこと。
 裏の峠→0.05←補四一のピーク       

D 国道410号線に面してある水場 ゴルフ場入口のやや北側

E柳城城跡 ○110 浅間神社 ○170
 柳城(やなしろ)にある熊野神社裏山の南側に延びる尾根が柳城城跡です。神社の境内は害獣避け電気ネット
の外です。杉の太い木があり、社殿背後の崖には小さな横穴が多数穿たれ、石塔類が奉られています。
 上総亀山駅→0.10←高水自治会館・不動堂附近→0.15←畳店の角(高水55柱向かい)
→0.05←金比羅大権現→0.15←浅間神社
 駅から西へ進み、高水自治会館附近から国道465号線に出て、さらに西へ進む。畳店の工場のある角(高水
55柱向かい)で北側へ折れる。民家の並ぶ十字路をさらに進む。右手に大木の見える住宅地を抜けた山裾正
面のシュロ(棕櫚)を左へ避けると、細い山道になる。電気ネットの途切れた位置から、幅広い切り通しに差し掛
かる。この切り通しの左手の手前、狭い急な径を注意して登ると、小さな平地が右手にある。
 一直線に幅のある坂径が登っている。金毘羅大権現(昭和18年・1943年)の石碑の前は広場になってい
て、坂径は尽きる。薄い踏み跡、緩い上下の尾根筋を西へ進む。この尾根の小ピークには左側に別の尾根筋が
取り付いている。熊野神社の上部に通じているが境内には降りられない。この小ピークわずか北側で、幅のある
径に取り付く。右は東、左は北向きだ。左北西へ進むと、右側には尾根筋が見える。左側が緩い下りの斜面だ。
右手の尾根が木々を透かして見える。これが高くなったところ、右手側一直線に登る路が分岐している。小さな
注連縄が幹にくくられている。
 痛んだ石灯籠のある急坂にはロープが添い張りされている。進むにつれ傾斜を増す。登りついた山頂には浅
間神社と刻まれた真新しい御影石の石碑が建っている。平成3年・1991年のものだ。脇には痛んだ石祠が積ま
れている。山頂の周囲は切れ落ちているが、左側にだけ細い尾根が続いている。展望はない。急坂の上下には
注意したい。
 切り通しの東側のピークと西側の金比羅大権現の石碑附近までが柳城城跡の範囲だ。   房総丘陵 1000