もみの郷会所 1220

全般                  房総丘陵1000
 会所(かいしょ)生活環境保全林として、勝浦市の勝浦ダムの周辺から大多喜町会所、麻綿原(まめんばら)高
原にまたがる314ヘクタールの国有林が水源涵養林、保健保安林、リクリエーションの森になっています。東側
に見本林管理棟があり、各種の樹木には種名の標が取り付けられています。散策できる管理棟附近の平坦地
内や周辺には大木も複数あります。勝浦ダム湖の周辺はもみの郷会所として、大多喜町に運営委員会があり
ます。又、麻綿原に至る道路の途中に親水広場(公園)があります。
 交通の便はありません。マイカーなどによるほかありません。養老渓谷から老川を経由し、県道で小湊(こみな
と)を目指します。県道小田代(こただい)勝浦線178号線になります。会所トンネルのすぐ手前で西へ右折する
と、見本林の駐車場があります。会所分校跡はそば打ち教室が不定期に開かれる会場に使われていましたが、
もみの木庵という土日祝日の日中開店のお蕎麦屋さんになりました。
 アジサイの季節(6月20日から7月31日まで)はこの集落の西の外れ、親水広場から麻綿原高原への一方通
行になります。この親水広場は広い駐車場です。臨時に仮設トイレが設置されます。大型バスのときはここまで
で、麻綿原高原のアジサイ見学はここより徒歩になります。
 勝浦ダムは道路が整備され、右岸側は林道内浦山(うちうらやま)線の取り付き点まで車を進められます。林
道はバリケードで閉鎖され、車輌の進入はできませんが、徒歩による通行はできます。

@ 見本林の管理事務所が駐車場の北側にあり、その西側には見本林が展開している。

@会所生活環境保全林管理道
 会所分校跡地=もみの木庵の向かいから勝浦ダムのダム湖を全周する道路が始まっています。管理用道路
なので、ゲートが閉じられ、車での進入は出来ません。門扉の脇は歩行者のため、足元に工夫がされています。
 見本林駐車場→0.05←もみの木庵前ゲート→0.10←番所跡地→0.10←
人工林散策コース分岐点=勝浦ダム稜線コース分岐点→0.10←花木広場東屋→0.10←
勝浦ダム稜線コース中央分岐点→0.15←内浦山林道分岐→0.05←勝浦ダム管理事務所前
→0.05←勝浦ダム入口
 見本林の管理事務所が駐車場の北側にあり、その西側には見本林が展開している。下草がよく刈り込まれた
気持ちのいい遊歩道になっている。道路を西へ進むと右側にはもみの木庵がある。その向かいに、保全林管理
道が取り付いている。頑丈な門扉があり、施錠されている。その脇に廃タイヤを重ねて歩きやすいように工夫さ
れた階段が拵えてある。右側に養老川へ繋がる小川の斜面、左側は山の舗装道路を進む。古井戸がある。左
側の山の小沢(周囲の地層)から滲み出る水を集めた2メートル角ほどの水槽で、白濁した水が溜まっている。
右側が沢から離れると鳥居があり、山神社と標識がある。急な石段の上には二柱分の石祠がある。左側には番
所跡地と炭焼き跡の標識があり、平地が広がって東屋もある。見本林からの南側の山道で来た径が合流してい
る。すぐ南側の道路が西へカーブするところには、リスかイタチをかたどった彫刻の取り付いた標識がある。勝
浦ダムまでの山道が左へ分岐している。
 舗装道路は西へ向いてやや高度を上げる。左手南側に展望が開けると、ここが見晴台で林湖展望台と標識が
ある。右側には東屋がある。その脇には踏み跡があり、1段高いピークには細い丸太で作られたベンチがある。
小湊方面の海が見られる。又、方向違いだが富士山も見られるという。
 さらに西へ進んだ道路が左にカーブするところ右西側に砂利の敷かれた細い径が登っている。標識は6番。人
工林散策コースの分岐点だ。その僅か先の左手には、勝浦ダム稜線コースへの分岐点がある。番所跡でも見
た小動物の彫刻のとりつけられた標識がある。
 南に進んだ道路が東へ向き直る。右手に内浦山県民の森の北端の山並みを眺められるようになると、東側に
東屋が見える。南側右下にはプラスチックの擬木の階段と丸太半割りのベンチテーブルがある。そのまま道路
を進むとその広場と東屋に至る。案内看板で花木広場とされていたところだ。
 左右にカーブする道が右に折れて、橋の手前で左側に登りの階段がある。標識は9番だ。勝浦ダム稜線コー
スの中央部へ取り付く分岐点だ。
 鬼御座橋の左側にはダム湖が広がり、ダムまで見渡せる。青い水面が澄んでいて、浅いところが透けて見え
る。わりと長い鬼御座隧道というトンネルを抜けると、しばらくは単調になる。頑丈な門扉の脇を抜けると、林道内
浦山線が右側に取り付いている。これは内浦山県民の森へ行く舗装道路だ。ダムからの道路の終点で関東森
林管理局の絵看板があり、車の転回ができる。左手に湖水を見ながら放流水路を古新田(こにた、こんた)橋で
渡ると、サクラの木の植えられた広場に出る。ダムを渡って管理事務所の前を右折する。沿道にアジサイの植え
られた道路を下ると県道に出る。
 右南側は勝浦方面、左北側は会所へ戻る。

@ 右手の看板の裏手に案内標識があり、遊歩道が始まる。

A勝浦ダム稜線コース
 見本林駐車場→0.15←番所跡地→0.15←分岐点→0.15←勝浦ダム管理事務所前
 見本林の前の道路、左手南側に山道の入口がある。よく手入れされた道で、13番の標識で右折する。ツバキ
の森の標識もあり、径の脇はヤブツバキの並木になっている。左側は急な斜面で、右側が緩い斜面で下草がよ
く刈り込まれている。太い木の林の中を自由に散策できるようになっている。心洗展望台と標識があるが、左手
の崖下は林が茂っていて木立ち越しにも、そんなに展望は無い。
 もみの木庵前のゲートから管理道の左側の山道を左へ行くと、林の中で径は紛れる。どこを歩いてもいいよう
な緩やかな斜面になる。それを突っ切って右側へ曲がると、心洗展望台の標識の付近に出る。
 右側に小ピークが見え、そちらへの径が分岐している。その先には分水嶺という標識がある。特に何もないの
で、これは往復して戻る。左側に路肩注意の標識と分岐があるが、左の分岐には入らず、右を選ぶ。緑の平地
に出ると、番所跡の標識、炭焼き釜の跡、東屋があり、管理道を隔てた向かいには山神社の鳥居がある。その
急な階段の上には石祠がある。
 道路が右へ曲がる所に標識があり、勝浦ダムへとリス(イタチかテンかもしれないが)の彫刻に案内されて、左
側の下りの多い径に入る。痩せ尾根が丸太の土留めで補強された径を抜ける。左側の緩い斜面の先に県道が
見える。意外と近い。右側の木立ち越しに湖水が見える。やはり意外と近い。しかも、湖面の方が高い。径は草
が多くなる。右側のピークに添って右側へ曲がって行くところが、分岐点だ。右側に曲がって行く径は下りに転
じ、湖水近くで行き止まりになる。「もみの郷会所いいとこまっぷ」でも、ここで径はおしまいだ。
 分岐点の正面に踏み跡は続いているが、ススキ、シダ他低木草本類が径を覆って通れない状態の径だ。左側
の尾根筋の方を選んだ方がいいかもしれない。藪漕ぎの径を分け入る。林班標識612号を見ると、通行不能の
径は終わる。やや濃い藪が少し、ましになる。605号付近では尾根筋の右側を抜けて進む。踏み跡が確実にあ
るので林班標識と併せてこれを追う。
 ステンレスの柱の脇でダム湖の左岸の管理道路に出る。右側はゲートがあって湖面全体を監視するガラス張
りの建物に通じている。左へ道路を進んですぐに管理事務所の前に出る。
 この径は保全林案内図に太い線で描かれている。刈り込み他、整備されれば僅かに所要時間は短縮されるだ
ろう。

B西側の山道
 見本林駐車場→0.05←もみの木庵前ゲート→0.05←会所・麻綿原高原コース入口34番標識
→0.20←4番標識=町道から分岐→0.20←
(→0.05←林班界標25番標識→0.15←)人工林散策コース東端
 見本林前の道路を西に進むと、右北側にもみの木庵があり、左側には保安林管理道のゲートがある。そのま
ま、この道路を麻綿原方面へ進む。会所の農村・山村の風景を、とりわけ右側に眺めることが多い。左側の山が
迫ってセメントの山肌が続くようになる。これが終わって、左側の山手が林になるところの左側に小動物の彫刻
を取り付けた標識と4番標識がある。ここから山道に入る。この北側には駐車できそうなスペースがある。
 山道は入ってすぐに左カーブして東に向き直る。丸太の段径を緩く登って行く。ここの径は幅があり、たぶん石
灰石だと思われる白っぽい砂利が疎らに撒かれている。右へカーブして尾根筋に出ると、右側に林班界標識が
有って、別の径が分岐している。ここは左側へ進む。小さく上り下りを繰り返して、全体的にやや高度を上げる。
舗装道路のカーブ地点に下りる。ここには6番の標識がある。
 道路を左、東に進むと見晴台・林湖展望台に至る。右、南へ進もうとすると道路左手に標識があって、勝浦ダ
ム稜線コースを案内される。

@もみの木庵

C勝浦ダム稜線コース
 案内は登りを原則としていますが、このコースは下りです。
 見本林駐車場→0.05←もみの木庵前ゲート→0.10←番所跡地→0.10←
人工林散策コース分岐点=勝浦ダム稜線コース分岐点→0.10←勝浦ダム稜線コース中央分岐点
→0.10←突端部
 見本林の駐車場から道路を西に進んでもみの木庵のゲートから保安林の管理道に入る。番所跡地を経て見
晴台・林湖展望台の先で道路が左にカーブするところに人工林散策コースへの分岐点がある。ここの標識は6
番で、その南側の左側には小動物の彫刻の標識と7番の標識がある。ここがダム湖に突き出た勝浦ダム稜線コ
ースへの入口だ。
 幅のある径で手入れはいい。階段が付けられ、白っぽい砂利が疎らに撒かれている。左右は杉の林でほとん
どが下りの径で緩く上下する。右下からコンクリートの階段の道が合流する。そのまま尾根筋を進む。小さく上下
する径が続き、湖水が木立ち越しに眺められるところで、急な下りになり、藪の中になる。湖面の対岸に、湖水監
視所のガラス張りの建物が見える。
 ダムから南回りで保安林管理道を進むとトンネルを潜り、橋を渡る。右手にプラスチックの階段がある。ここに
は9番標識がある。これを登ると、わりと草が多い、中段で水平なところを経て、すぐ又階段になる。コンクリート
製の割りと大き目の段々だ。左側に尾根筋が合流する。
 右に直進すれば半島の径の突端部。左へVターンすれば、半島の根元の方で管理道に戻る。

D親水広場
 広い駐車場は多目的広場で、アジサイの季節にはこの一角に仮設のトイレが設置されます。川に下りて、川底
に造られた遊歩道を歩くことが出来ます。
 見本林駐車場→0.05←もみの木庵前ゲート→0.05←会所・麻綿原コース入口34番標識
→0.20←4番標識→0.10←親水広場駐車場→0.15←遊歩道回遊→0.05(道路通行)←
親水広場駐車場
 見本林の駐車場から西へ進んだところ、右北側に広い駐車場がある。車止めの配置から推測して、ここまで大
型バスで来て、ここから中型車に乗り換えるのか歩くのかして、麻綿原のアジサイを見物させようというのだろう
か。そのような案内書きは見つけられなかった。
 駐車場は充分広い。その東側に東屋があり、その脇に階段があって、これを下る。急な階段の下は川の右岸
でコンクリートの遊歩道が作られている。左右切り立った崖の川の中で、昼間でも薄暗い。下流側へ進んで飛び
石が作られていて左岸に渡る。右岸の壁に水が垂れているのを見上げると、壁の中間に大きな穴が開いてい
る。「川回し」で、支流からの合流点が空中にあるのだ。
 上流へ向かって右岸を進むと、右側の川底が平だったり抉れていたりする。季節によっては蛙が人を避けて、
接近に応じて水に飛び込んでいく。左側に緩やかで幅の広い階段が取り付いている。この階段で駐車場から僅
か西へ進んだところへ上がることもできる。
 川縁の径はまだ続いている。左側の崖が斜面になっている先には川のトンネル(川回し)がある。その右岸に
は遊歩道が続き、これを潜る。川のトンネルの先は二俣で、右俣の方が水量が多い。僅か進んで堰に当たって
径はおしまいだ。左俣の方が水量は少ない。左側に階段があってこれを登ると道路の南側に出る。
 ここまでゆっくり歩いても片道15分もみておけばいい。道路で駐車場へ戻れば東へ5分とかからない。

B 西山道入口=町道から分岐、小動物の彫刻。4番標識の入口

E麻綿原高原 親水広場の駐車場から
 会所から麻綿原高原を抜ける道路はアジサイの咲く6月20日から7月31日まで、会所から老川・筒森付近ま
での一方通行になります。会所の西側に親水広場があり、ここの駐車場より西行きの一方通行です。麻綿原高
原の大多喜町営有料駐車場を経て、北側、横瀬の集落への分岐点までです。但し、許可車の逆行があるので、
注意を喚起する看板が並びます。親水広場の広い駐車場に駐車して、ここから徒歩で麻綿原へ向かい、アジサ
イ見学を計画した場合は舗装道路歩きになります。
 見本林駐車場→0.05←もみの木庵前ゲート→0.05←34番標識→0.10←4番標識
→0.10←親水広場駐車場→0.05←親水広場西側の回遊路分岐→0.40=0.35←
町営有料駐車場→0.05←麻綿原高原分岐=妙法生寺南側
 県道小田代勝浦線178号の勝浦市と大多喜町の境になる会所トンネルの北側から麻綿原を目指す。三叉路
のすぐ西側には見本林の駐車場がある。親水広場は町道の北側にあり、大型車も駐車が可能なように車輪止
めが配置されている。ここに仮設のトイレが設置される。アジサイの季節の6月20日から7月31日まで道路は
西向きの一方通行になる。狭い舗装道路で時折、左右の路肩が広い。季節外に車を入れる時は特に注意した
い。道路の左南側には深く侵食された川が時々眺められる。麻綿原500メートルの標識を見るところでは、その
南側から山並みが展望される。左右が植林の暗い道になると町営駐車場の東の外れに着く。その西端に公衆ト
イレ、日本の音100選・ひめはるセミの鳴き声の看板、駐車場管理詰め所が並ぶ。そのまま道路を進めば、六
地蔵の並ぶ前を通って丁字路に出る。
 分岐を右にとれば妙法生寺の入口だ。
 分岐を左へ進むと舗装道路を通って一杯水林道(清澄寺)、林道天津線(神明神社)、林道奥谷(おくやつ)線
(内浦山県民の森)への十字路だ。一杯水林道以外は舗装されている。奥谷線に限り6月1日より7月21日まで
の午後5時から午前9時まではホタル保護のためゲートが閉じられる。

D 親水広場 駐車場からの降り口

F町道の入口から内浦山県民の森Aコースへ
 内浦山県民の森Aコースの一番高い部分に「森」のコースよりも手入れがいいのではないかと思わせる径が取
り付いています。北側からこの径へ行くことができます。
 F−1 人工林散策コース中央の入口から
 4番標識→0.25=0.20←眺海コース合流→0.10←内浦山県民の森Aコース
 町道会所麻綿原線を見本林の駐車場からもみの木庵の前を更に西へ進む。左手に小動物の彫刻を取り付け
た標識と4番標識がある。ここから南側へ山道に入る。左側に山、右側にその山の西側に小さな谷状の径に入
る。下って沢の右岸に降り、沢水を踏みながら上流へ進む。川筋は左右東西に蛇行する。右側に枝沢を見たあ
と、左に曲がり込んだ左岸の上部に、林業の大きな看板が見える。
 小1メートルばかりの岩の上に登ったのち、かなり急な斜面を登る。この看板の脇を抜けて登ると小ピークに達
する。その後は忠実に尾根筋を辿る。間伐のものなのか倒木が多いが、踏み跡がかすかに連続している。右左
に尾根があり、奇麗な径が付けられているので巻き径か東西の尾根に引き込まれる径なのか、よく判断してほと
んど真南に進む。いくつかの小ピークを越え西側から眺海コースを合流させたあとの鞍部から、東へ正面のピー
クを巻くと手入れのいい径に出る。黒い腕木型の標識がある。
 右へ鋭角に曲がればピークの南側を巻く径が内浦山県民の森Aコースの最上部だ。急な下りで内浦山県民の
森の中央を抜ける林道奥谷線に下りる。
 左へ直進すればすぐ分岐に出る。右が内浦山県民の森Aコースの下り径だ。分岐の左は下って、人工林散策
コースを左に分け、右川は眺海コース終点、花木広場東屋へ行く。
 県民の森からこの径を下ると、左右に枝径の分岐が多く、それらの径も整備がいいので迷わせられる。ハイキ
ングコースではないので、上り下りとも入らないほうがいい。

 F−2 段径を登って内浦山県民の森Aコースへ 大杉谷(おおすぎやつ)山●253
 4番標識→0.10←(→0.05←林班界25番標識→0.05←)分岐右より直進24番→0.05←
分岐右より直進23番→0.10←内浦山県民の森Aコース合流
 小動物の彫刻を取り付けた標識と4番標識がある。ここから南側へ山道に入る。径は入ってすぐに左カーブし
て、東へ向き直る。丸太の段径が左側へ緩く登っている。右にカーブして尾根筋に出ると右側に林班界標識と
25番の標識が有って、径が分岐している。この右側へ入る。緩い登り径は小ピークを左右に巻いて緩く登って
行く。小ピークを直登すると、左側にも手入れのいい径がある。24番の左分岐だ。丸太の段径が見えている。
ここでは右よりの直進を選ぶ。すぐ又、分岐が現われる。23番の左分岐だ。左は眺海コースの東半分で「巡視
路」という標識が見える。直進する。痩せ尾根になって、境界杭がこまめにあるのが鬱陶しいくらいだと感じたと
ころで、黒い腕木型の標識を裏から見る。内浦山県民の森Aコースとの接続点だ。 左へ鋭角に曲がればAコー
スでの下りだ。
 右側へ進めばすぐ、ピークの手前で径は左右に分岐する。左を選んでピークを巻いた後は、Aコースの最上部
で、急な下りで内浦山県民の森中央を抜ける林道奥谷線に下る。
 この径は人工林散策コースで、たいそう手入れも良く、奇麗な枝道にちょっと迷わせられるが、いずれも直進す
ればいい。

E 麻綿原高原、アジサイ寺。妙法生寺

G花木広場東屋から内浦山県民の森Aコースへ
 会所の勝浦ダム湖を一周する道の途中に、花木広場と案内図で示された付近に東屋がある。奇麗に草刈され
た広場がある。その西の外れに南側へ下る段径が付いている。大きな丸太を半割りしたベンチテーブルが見え
る。
 G−1 東屋から右寄りで内浦山県民の森へ
 花木広場東屋→0.10←24番の分岐点→0.05←23番の分岐点→0.10←
内浦山県民の森Aコース合流
 東屋から南側を眺めると、内浦山の北斜面を中景に、山々が遠望される。桜の太い木がある。この季節に合
わせられると素晴らしい眺めがえられよう。東屋から西へ道路を少し進むと左手の斜面に段々が下っている。大
きな丸太を半割りしたベンチテーブルがある。右へ曲がって沢の左岸を、水平な径で上流へ進む。丸太で土留
めされて、幅の確保されたいい径だ。堰で川を渡るとその上流は緑の水面が春は新緑、晩秋は黄で色付けられ
る。しかし、その正面は丸太で段々を組んだ急斜面になり、これを登る。すぐに小ピークに達する。緩い登りで尾
根筋を進む。鞍部を登ると別の径に合流する。
 24番の分岐点で、左へ曲がると23番の分岐点を経て内浦山県民の森Aコースに至る。
 この径はハイキングコースで、たいそう手入れもよく、内浦山県民の森への意外な近道になる。

 G−2 東屋から左よりで内浦山県民の森へ(眺海コースの東半分)
 花木広場東屋→0.25=0.20←二つ目の分岐点→0.10←内浦山県民の森Aコース合流
 東屋から西へ道路を少し進むと左側の斜面に段々が下っている。大きな丸太を半割りしたベンチテーブルが
ある。右へ曲がる。右手の手入れのいい水平な径の左脇に、丸太の段径が下っている。これを下ると沢の左岸
に出る。上流の右岸に鉄棒と鎖で出来た転落防止の手摺があり、これで急傾斜の細い尾根筋を登る。更に急傾
斜の径に丸太の段径で効率よく高度をあげる。振り向けば湖水と赤い橋梁の目に染みる鬼御座橋が遠望され
る。緩い傾斜になると境界杭が鬱陶しいくらいに目立つ尾根筋になる。再び登り径になると別の径に合流する。
巡視路という標識が右側の幹に付いている。ここが23番の分岐点で、左に曲がって内浦山県民の森Aコースに
至る。
 この径は眺海コースの東半分で、たいそう手入れもよく、内浦山県民の森への意外な近道になる。

H 何の鉄塔か分かりません。
J 会所・麻綿原コース 入口34番標識

H三等三角点藤須(△280.6)から大竜へ
 名前があってもよさそうな頂上ですが、わかりません。会所のやや北よりに東西の山道があり、その東寄りに
三等三角点藤須があります。
 会所見本林駐車場→0.10←県道左折→0.15←三等三角点藤須→0.15←鉄塔のピーク
→0.10←50杭分岐→0.10←大竜
 見本林の駐車場から東へ進んで三又に出る。北へ県道を進む。下大前蔵橋を渡り、道路に沿って杉並木が左
側に生えている。その杉並木の南の外れに細い未舗装道が西側に取り付いている。その道を入ると左側に一軒
家があるが、そのまま進む。道路は左へカーブして行く。廃屋状態の物置小屋。二軒目の手前の右手に獣よけ
金網の扉がある。ここだけが赤錆色だ。これに入ると山の尾根筋を右側に巻いて溝径が登っている。尾根径に
なってから分岐があるが、更に左へ尾根で進む。小さなピークを左手に巻くところにコースサインがある。ピーク
に登ると三等三角点がある。三等三角点藤須だ。周囲からは一番高いので、見通しがいい。
 西側に径は続いていて、僅か先で左尾根筋、右下り径の分岐がある。右側下りの足元の岩は数段の階段にな
っている。このピークの左側を巻く径で、気持ちのいい尾根径に変わる。小さなコブを右に巻くほとんど水平な径
が続く。平らなピークをSカーブで登って再び尾根径に変わり、幅広い斜面を登ると鉄塔の前に出る。
 小さな鉄塔で、用途はわからない。遺棄されて久しいものらしい。梯子があるが登らないこと。北西側の急斜面
にコースサインがあって、これを下ってもいい。やや急だが、わずかな下りで「鉄塔のピーク」北西側の痩せ尾根
につく。東側にはこのピークを巻く細い踏み跡がある。この急斜面下りを避け、東側の緩い斜面の頂上直前に戻
ると、北寄りの分岐がある。これに入って西へトラバースする細い踏み跡を辿る。倒木をかわし下生えを縫って、
「鉄塔のピーク」北西側の痩せ尾根に出る。
 北西へ尾根筋を辿る。小さなピークを西側に巻いて、奇麗な幅広い尾根径が右カーブする個所には50の数字
の読める杭がある。スダジイの大木のピーク、東側「松の苗」のピークからやや左側に小木を掻き分けて進む。
白いペンキが周囲の幹に塗られている。苔生した岩コブの鞍部のあと、左側に尾根を置いた径の尾根が低くな
るところ、奇岩大竜(おおたつ)が左上に立っている。

L 大森林道 入口

I眺海コースの西半分
 親水広場から入ります。途中二箇所の展望台がありまして、内浦山県民の森Aコースに接続します。
 親水広場駐車場→0.10←Vターン展望台→0.10←鎖の展望台→0.10←
内浦山県民の森Aコース合流
 親水広場駐車場→0.20←林道大杉谷支線終点
 見本林の駐車場から西へ進むと右北側に広い駐車場がある。親水広場駐車場だ。町道の南側には大杉谷支
線の入口があり、20番の標識と眺海コースの標識がある。石祠も木の陰にある。未舗装道路を進む
と、左東側の尾根が高まりかけたころ、21番の標識と左側に段径があり、尾根筋に登る。尾根筋には南北に奇
麗な踏み跡が付いている。町道に大杉谷支線が取り付いていた箇所の僅か東側の踏み跡を辿っても、途中枝
落としが足元を少し邪魔する程度でここに来られる。
 緩い登りの径ですすむ。左下に下る段径を見下ろしたあと、さらに一歩で展望台に出る。西側を中心に南北に
展望がいい。妙法生寺も電波塔も見える。先ほどの左下の径へVターン状に折れる。赤い境界見出標には210
番台の番号が書かれている。南側に海の見える箇所もある。小さく上下する径は鞍部で左に曲がるがいずれも
境界見出し標か境界杭が連続している。又、変に急斜面を上下するところには段径が脇にある。正面に岩塊が
迫るところでは左よりに奇麗な巻き径が造られている。奇麗なステンレスの鎖が手摺の高さに張られ、右側の急
斜面を登ると狭い頂部がそのチェーンで囲われているが南側に海が展望できる。小湊の海食崖も見える。
 小さな鞍部の径の足元には舗装道路が木々の葉を透かして見られる。尾根筋に登り着いて、三角形のマーク
の標識に従って右折する。下った径の正面のピークは●262のピークで東へ折れた位置には標識がある。内浦
山県民の森のAコースとの接続点だ。複数の腕木のある黒い標識が立ち、22番の標識もある。奥谷線0.3の
標識の方向へ進んだ僅か先が●262の頂部をかすめる。そこがこの付近での最高部だ。 

J会所・麻綿原コース
 今はない日地出版の登山ハイキングシリーズ21房総半島でもコース名は同じでした。
 見本林駐車場→0.05←もみの木庵前ゲート→0.05←会所・麻綿原コース入口34番標識
→0.40=0.30←29番林の平地→0.20=0.15←町道接合(27番と石祠)→0.20←
石尊山への山道入口→0.10←麻綿原高原分岐=妙法生寺南側
 民家に入る入口に害獣避けの網戸もある。東電柱会所83柱のところで、34番の標識もある。ここから入る。
右寄りはその家に通じる道で、その敷地の垣根と水田に挟まれた道を進む。水田からの溝が小川になると又害
獣避けの網戸がある。開閉して戸締りしてから進む。小川に沿って道なりに進むと、川の右岸に出る。その河岸
に33番の標識があり、段径で川原に下る。荒天でなければ水量は少なく左手上流へ僅か進んで左岸へ渡る。
靴底を濡らす程度だ。階段があって河岸に登るが、32番の標識がある。右山の緩い登りは溝径になったあと、
植林の平地の直線の径になる。尾根筋を左にかわした径は左右に枝尾根が取り付くとそちらにも踏み跡がある
が、主尾根の踏み跡がしっかりしているので、迷うところはない。小ピークは左へ巻くところが多い。29番の標識
の附近では林の中の平坦な径になるので踏み跡を見失なわないように気をつける。28番附近近では南側に展
望がある。林班界標識からひと登りで、町道に出る。
 27番の標識と木陰に弘化年間(1844年〜1848年)の文字の読める石祠があり、左南へ進むと舗装道路で
麻綿原高原へ至る。

 品川または品の川といわれる川の川廻しのトンネルです。
向こう側の河床が段になっています。清水渓流広場とは違って
ロケーションが悪いので薦められませんが、面白いものです。

Kモミの木コース
 見本林駐車場→0.30←大森林道接続
 見本林の前の道路、左南側に山道の入口がある。よく手入れされた道で、13番の標識で左折する。急斜面に
なるところには段径が設置され、尾根筋を右よりに選ぶ。幅の広い山道が続く。38、39の番号標識のあと、尾
根筋にはまだ踏み跡が続いているが、左へ下る標識で東側へ下る。14番の標識のある林道に降り付く。左右に
未舗装道が延びていて、左側は会所へ戻る。

L大森林道 1
 見本林駐車場→0.10←大森林道第一支線分岐→0.15←モミの木コース接続
 見本林の前の道路を駐車場から東へ進み、北側へ進む。道路が左へ曲がるところ、右側に斜路が右側に分
岐している。入るとすぐに別の道路が左に分岐しているが、直進方向にはチェーンが張られ、17番の標識があ
る。舗装道路はさらに続く。砂利舗装になってしばらく進むと、左側に第一支線の分岐(16番)があって立派な標
識がある。その後、第二支線の分岐(15番)を経て、これまで右下に見てきた沢を管渠で右岸に渡り、その沢筋
からも離れると右手に14番の標識を見る。そこには右手へ山道が登っている。モミの木コースの入口だ。林道
側の正面には緩い登りの未舗装道路がまだ南へ延びている。

M大森林道 2
 大森熊野神社→0.05←県道分岐大森358柱→0.10←ゲート→0.20←モミの木コース接続
 大森熊野神社から県道を北へ進み、左側の水田へ進む道路へ入る。谷の地形の水田になり、未舗装にかわ
った道路はチェーンの張られたゲートからコンクリート舗装の道路になる。尾根筋の道路に変わって右側に砂利
舗装の道路が分岐している。左側に林班界の標識を見た後、道路の最高地点に達すると林の中の未舗装道に
なってSカーブしながら緩く下る。14番の標識のあるモミの木コースが左側に接続している。

N旧街道
 今は会所トンネルを抜けて勝浦、上植野から分けなく大多喜、会所へ抜けられます。旧くはこの径で両者を結
んでいたのでしょう。変なところに番所があるものだ、という疑問も解消します。
 見本林駐車場→0.10←県道分岐37番標識→0.20←番所跡
 見本林の前の道路を駐車場から東へ進み、南側の会所トンネルを抜ける。西側に水田が現われたところ、37
番の標識が東電柱大森345柱の下にある。北西に向かう下り径に入る。すぐ現われた分岐は左へ進むと丸太
で出来た橋があるが、十分幅がある。左側に曲がって行く。右側の山側からの崩落が若干あるが問題はない。
小さな谷筋を越えるが、ここから緩い登りになる。これまでの左側にあった谷筋にはスギの苗木、若木が多い。
この付近までの径が荒れていると言いいたいほどに、その後の径はいい。大きく尾根筋を避けるので全体が北
西の径だが、北東へ向き直るほどに方向変換する。モミの大木が山崎曲がりの先にあるのが特徴的だ。右側の
山肌はかなり旧い法面だ。倒木で径が塞がれるはなく、仮にそうあっても十分広い。勝浦ダム湖畔コースの標識
を裏側から見て、右へ曲がると舗装道路に出る。番所跡だ。舗装道路・保安林管理道のカーブ地点だ。
 往復の径の所要時間は当然差が出るが、差をつけるほどでもない。          房総丘陵 1000