三郡山 1400

全般 ○337                 房総丘陵1000
 富津(ふっつ)市、君津市、鴨川市の境に位置する「三市山」で、これが山名の由来だそうです。南の林道側か
ら取り付けば、あっけなく頂上に達します。高宕(たかご)山方面から尾根筋で行くには、やや長い道のりです。中
間の笹郷山を別項で紹介しました。これで尾根径を区切ります。(みこおりやま)

@ 山頂の標識 現在はありません

@鴨川、長狭学園正門前から−東側から
 バス停長狭学園正門前→0.15←山入集落観音桜入口→0.10←横山神社分岐→0.05←
旧道分岐→0.20=0.15←林道高山線分岐点→0.05←愛宕神社西分岐→0.05←
大日如来文字塔の山崎→0.15←東側の分岐点山道へ→0.10←三郡山
 JR外房線鴨川駅下車。バスは東京湾フェリー行き、平塚本郷行きに乗車。バス停長狭学園正門前で下車。内
房線保田駅南側のバス停保田中央からの鴨川駅、亀田病院行きバスがその反対方向だ。木更津駅下車。東口
発の急行バスでバス停長狭中(ながさちゅう)(がっこう)前で下車。バス停の位置は同じだ。
 十字路を国道410号線で北へ進む。道路がヘアピンカーブすると、その先、右側に旧トンネルが閉鎖された主
旨の看板が出ている。鎗田橋の手前だ。ここで右側のやや狭い道路に入る。新道が左下に見えるところでは、
都合二箇所に、連絡道がある。但し車輌は通行出来ない。正面のピークには法面防護の斜面の上に鳥居が見
える。請雨山(じょううさん ○320)愛宕神社だ。(尚武山・勝負山)
 林道高山線が右側丁型に取り付いているが、道路を西へ直進する。旧トンネルはきちんとした扉で完全に閉鎖
されている。この林道横尾線は未舗装道だ。右後ろから別の径が合流した後、道路は左へ山崎を廻り込む。山
崎には僅か数段きりの階段があり、大日如来と馬頭観音の文字塔が並んでいる。この尾根筋には踏み跡があ
るが、ピークには何もない。
 右手に黄色い標識があって、一段高いところに登り口がある。山道から正面の尾根筋を目指す。夏草がよく刈
り込まれれば、そのわずか先の鞍部から右に入っても同じだが、踏み跡はない。かなり急な一本調子の登りで、
この急傾斜が緩やかになると、もう三郡山頂上の標識が見える。頂上には真西と真北方向にも踏み跡が続いて
いる。北側の方が登りやすい。頂上を僅か外した西側で、富士山が眺められる。
 愛宕神社・請雨山
 愛宕神社西側の分岐→0.10=0.05←愛宕神社→0.05=0.10←東側の分岐
 愛宕神社西側の分岐→0.05←林道高山線旧道合流箇所→0.05←東側の分岐
 
斜路を進むと赤い鳥居の平地に出る。南側の展望がいい。平地の東側には下りの径があり、これを下ると安
房高山方面へ。
 鳥居を潜って石段を登ると二基の石祠の奉られた愛宕神社だ。右寄りに未だ径があり、僅か先にも石祠があ
る。尾根筋は続いているが、ここで戻ること。

A鴨川、長狭学園正門前から−西側から
 バス停長狭学園正門前→0.15←山入集落観音桜入口→0.10←横山神社分岐→0.05←
旧道分岐→0.20=0.15←林道高山線分岐点→0.05←愛宕神社西分岐→0.05←
大日如来文字塔の山崎→0.15←東側の分岐点→0.05←林道大幡線分岐→0.05←
西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 東斜面の急登を避けて、西側の緩やかな径を選びたい。右手に黄色い標識があるのを見送って、更に西へ進
むと、三郡山の南側を通り過ぎる。林道大幡線が左下へ分岐しているが、右より水平の林道を進む。左にカーブ
する右手に、林道の注意看板がある。ここから山道に入る。最近ここにも標識が設置された。入るとすぐ左に分
岐があるが、右寄りに緩く登る。丸太の段径を登る。
 平らな尾根筋になると石碑がある。山神社と彫りこまれている。昭和11年・1936年官林払下記念の碑だ。右
側の尾根が緩く登りはじめえるところに、尾根筋直登路の踏み跡が右側にある。そのまま左の巻き道でもいい。
こちらを進めば三郡山北側の分岐点に出る。南に折れて緩い傾斜の濃い踏み跡を上れば頂上に至る。

@ 愛宕神社には大き目の石祠が並んでいる。右手の後にも径がある。

B清和県民の森 第一駐車場から三郡山と笹郷山 △307.8
 バス停サン・ラポール→0.10←バス停県民の森→0.05←第一駐車場→0.30=0.25←
川又大塚山→0.20←尾根筋→0.20←●303枝尾根の根(くい違いの十字路)→0.25←
●327枝尾根の根→0.20←三郡山
 尾根筋→0.15←笹郷山
 内房線木更津駅又は君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニティバ
ス中島・豊英線に乗り換える。バス停県民の森で下車。
 木更津駅下車。東口発の急行バス亀田病院行き乗車、バス停サン・ラポールで下車。国道410号線を南へ進
む。
 バス停県民の森から南へ進むと国道の西側には広い駐車場がある。これは清和県民の森の第一駐車場だ。
16時半から翌日8時半までは閉鎖される。更に南へ進んだガードレールが途切れたところ(東電柱豊英331
柱)で、道路脇から幅広い階段を下る。沢の右岸に出て、対岸へ渡る。左岸には下流へと水際を歩ける径が作
られている。時間にゆとりのある時、涼を求めるときなど歩いてみたい。但し、壊れた箇所もあるので深入りはせ
ぬことだ。やや上流寄りにある岩の階段を急登する。これまでの径が「県民の森」への径だとする標識があるの
を右側に見て、左寄りへ進む。このピークが川又大塚山(●298)だ。岩の尾根筋の急な上下を経て、市の境の
稜線−郡界尾根に出る。★
 複数の標識があって高宕山と三郡山を案内している。右北は笹郷山から高宕山へ続く。左南へ折れて三郡山
を目指す。尾根筋の径だが、右左への巻き道になる。浅い鞍部には右後ろ方向に西側の宇藤木(うとうぎ)への
分岐がある。コンクリート杭六二九。そのすぐ先のピークには東の尾崎への分岐があって、標識が複数ある。こ
れらを喰い違いの十字路とする標識がかつてあった。
 尾根筋を進んで左側へ分岐するところがある。ここではその左南東側に入らないように通行止め状に張られた
ロープがある。鞍部を越して左側に尾根を巻くことの多い径になるが、今度はその左側に枝尾根が出て右へ折
れるところがある。●327ピークの尾根の根で、径は西に向く。御影石の杭があり、標識もある。この西に向い
た径が左へ曲がって行く。ロープの張られた急斜面の径になる。わりと長い東巻き径になる。この径が尾根筋が
らみの径に変わり、尾根筋が低くなると痩せ尾根に出て、正面の小さなピークに標柱が見える。これを直登すれ
ば三郡山の頂上だ。右へ巻けば、西側から林道に出る。
 市の境の稜線−郡界尾根★に出て右北へ進むと、痩せ尾根になる。ルートの右前方には木立越しに岩のオー
バーハングが見える。左へ巻く。岩壁を見て左に巻くが、その二つ目の岩を左に巻いたあと、露岩を踏んで進む
径になる。この先に笹郷山南分岐の標識がある。右側の巻き道は笹郷山の東を巻いてしまう径で、お茶立て
場、高宕山への長距離を考えている人は、消耗を考えて、そちらでもいい。
 急な登りの径だが、登りやすい。肩に出たあとすぐ頂上に着く。ここには三角点と山名の標識があり、周囲に木
があっても低いので、展望がある。右に折れる形で足元を見ると高宕山方面への下り径がある。かなり急な斜面
で、上下しにくい程の径だ。その脇にロープがある。下りつくと水平な径で小さく上下して、巻き道との分岐点に出
る。
 右後が巻き道で南側の分岐点に達する径だ。
 左へカーブして北へ進む径がお茶立て場、高宕山に至る径だ。

@ 愛宕神社には大き目の石祠が並んでいる。右手の後に径があり、その奥ある石の祠。

C尾崎から郡界尾根で
 バス停サン・ラポール→0.10←バス停県民の森→0.05←第一駐車場→0.10←尾崎
→0.45=0.40←303枝尾根の根(くい違いの十字路)→0.25←●327枝尾根の根→0.20←
三郡山
 バス停県民の森から南へ進む。県民の森第一駐車場で東側にそれた旧道が北東側から国道に取り付く。かつ
てバス停尾崎(おさき)のあった場所で、その旧道を挟んだ南側には農産物の直売場と飲み物の自動販売機が
あり、広い駐車場が展開している。開店中なら店の人に一言断って駐車したい。自噴水の蛇口があり、いつも自
然水が汲めるようになっている。かつては小屋が掛かっていたが、台風で飛ばされたそうだ。
 西側に車止めされたコンクリート舗装の急な道がある。これを登ると道は右へカーブして、農作業小屋、農機具
倉庫が並んでいる。未舗装道路を北へ進むと電気網で囲われた水田の外れで、左へUターンしながら下って行
く。左右に曲がりながら下りつくと、川の右岸に出る。右岸のやや下流の崖には色のついた湧水口がある。
  上流へ100メートルほど進んだ左岸(右側)に登り口があり、これを登る。桧の植林の中を右側に曲がって緩
く高度を上げる。左側の足元に川原が見える。更に進むと右側に川が迫り、やはり足元に川原が見える。同じ川
で、激しい蛇行の産物だ。径が傾斜を増して右へ曲がって行く。尾根筋に達して、左へ鋭角に曲がる。ここから
は尾根筋の緩急取り混ぜた登り径になる。右に小分岐があるが、これには入らないで尾根筋を辿る。●303ピ
ークを越えて下り始めると、右後ろから別の径が合流する。これを悪路とする標識がある。小さな鞍部を経て、小
さく登ると郡界尾根に出る。
 南北に走るこの郡界尾根には標識が複数ある。ここから尾崎へは30分と記入されていた。
 左側、南へ進めば三郡山だ。
 右側、北へ進むと、僅か先で小さな鞍部になる。左下へ宇藤木への径が分岐している。「くい違いの十字路」と
いう小さな標識があった。宇藤木90分と書かれていた。失われたコンクリート杭に六二九の数字がかすれてい
る。更に北へ進めば清和の森への分岐を経て、笹郷山へ至る。

D宇藤木から
 バス停戸面原ダム→0.15←宇藤木橋北詰め→0.15←八坂神社→0.30←舗装道路終点
→0.05←沢渡り→0.30=0.25←炭焼き窯沢分岐→0.35←尾根筋(くい違いの十字路)
→0.25←●327枝尾根の根→0.20←三郡山

A 林道から三郡山へ 西側の入口

 内房線上総湊(かずさみなと)駅下車。戸面原(とづらはら)ダム行きバス、終点下車。富津市民の森、キャンプ
場の看板に従って、左側の道に進む。長川橋を渡った所を左へ折れて橋を渡るのがキャンプ場への径だ。戸逆
(とさか)橋を渡ると右側に貸しボート屋がある。釣り客用のものだ。右側に宇藤木橋を見る。宇藤木の集落でク
ランク曲がりすると、八坂神社の前に出る。
 神社の脇を直進する。岩の露出したトンネルの先の道は上部から、いつものように水滴が落ちてくる。右側に
赤い橋げたの橋を見る。風には関係ない対岸の樹木の揺れには、特に気を付けよう。サルの群れも多い。右下
の川からは水音が聞こえる。支流を越えるが、河床は滑滝状の急流になっている。この付近までアスファルト舗
装、以下、終点までコンクリート舗装の道路だ。
 左側に民家を見ると、道路が三つに分岐するが、真中を進む。最後の電柱のあと、素掘りのトンネルを潜る。
ここも水滴が落ちている。水田を抜けて川沿いの道になる。草原で舗装道路が尽きる。草原の中の右寄りと左
寄りに径があり、右側の低い並木に沿った径を進む。テープのコースサインがぼちぼち現われる。草原の右端
の道が終わると緩い下りの径で、川の右岸に出る。
 やや上流の左岸の川岸の低いところを目指して沢を渡る。増水の激しい時は、ここまでとして計画を断念する
こと。対岸は緩い尾根径で幅も広い。境界杭と境界見出標が二箇所ずつ並んでいる。未舗装の林道があるよう
だが、これが緩い登りで直進していると思わせるところ、左側に溝径が取り付いている。ここには複数のコースサ
インが取り付けられている。竹と岩のジグザグ径で高度を上げる。F番の境界杭が二本ずつ並んでいる。
 この先郡界尾根まで、複数のコースサインがその間隔を短く続いている。径に不安を感じた時は、改めてコー
スサインを目視で結べば、丁度いいところにある。
 杉の林の中で踏み跡がやや薄くなる。右側の肩付近の径から、左側の尾根に近い方へ斜面を登る。コースサ
インが連続している。このあとはずっと尾根径が続く。しかし、ピークではこれを巻いて、ルートではない尾根筋を
回りこむところなどで、コースサインと踏み跡を確認したい。紛らわしい尾根筋が幾つかある。小さなピークを左
へ巻くと、アルミ板の標識がある。左側の尾根筋で下ると炭焼き窯の跡と沢に出るという。ここで右側に進むの
がルートだ。次にやはり左側にピークを巻くとその径自身が欠壊しかけている。右側の岩の段を上がって、岩尾
根の向こう側に径が繋がっている。直登の径を進むと、岩のピークの左側の庇に入り込む。半洞窟状態だ。ここ
でも岩の上自身に上る方向にコースサインがある。岩の上から振り返ると、第三の尾根が岩を露出させている。
そちらがルートだったかと迷わせられるほど、形よく延びている。
 笹が少しづつ径に被ってくるが、それがなくなると尾根筋を右へかわして緩く上る。ヤカンとアルミプレートの標
識が吊り下げられた郡界尾根に出る。プレートには宇藤木90とも書かれている。
 左手北へ進めば、笹郷山、お茶立て場を経て、高宕山へ。
 右手南へ進めば、ほんの僅かで、尾崎への分岐を経て、三郡山へ至る。

E尾崎から横尾林道に出て
 バス停サン・ラポール→0.10←バス停県民の森→0.05←第一駐車場→0.10←尾崎
→0.25=0.20←首欠け像の岩塊→0.30←横尾林道接続=愛宕神社西分岐→0.05←
大日如来文字塔の山崎→0.15←東側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停県民の森から南へ進む。かつてバス停尾崎があった場所には農産物の直売場と飲み物の自動販売機
があり、広い駐車場が展開している。開店中なら店の人に一言断ってから駐車したい。又道路寄りには自噴水
の蛇口があり、いつも自然水が汲めるようになっている。
 西側に車止めされたコンクリート舗装の急な道がある。これを登ると道は右へカーブして、農作業小屋、農機具
倉庫が並んでいる。南側には小さな倉庫が一つあり、そちらへ径が延びている。突き当たりで左に折れて、ジグ
ザグして登る。電気網の扉を開閉する。幅のある径がカーブして登っている。すぐ先に直線的に登っているところ
に、標識がある。同好の会の方の設置したものだ。ここで右折する。幅のある径がカーブして登っている。
 巻き径、痩せ尾根径になる。右側に岩の斜面が見え、正面に細い踏み跡が登っている小さなピークがある。左
側の斜面には狭い岩の「へつり」径がついている。僅かな距離だが充分気を付けたい。「へつり」径が危険と感じ
た場合は僅かに時間だから急な踏み跡を上下して、やや左へ曲がる。岩には小さな穴が穿たれ、首の欠けた仏
像が奉られている。
 径が三又かと思わせるところに、再び同好の会の標識があり、これに導かれて左へ曲がる。左側の尾根筋に
石の祠が二つ並んでいる。奉納の文字と氏子中の文字しか読み取れない。木々の背の低い痩せ尾根径にな
る。左側が尾根の径で左へ尾根を登るとやはり同好の会の標識がある。ここから尾根筋で僅か先に右後ろから
の別径の合流がある。この間で斜面が崩落して径が僅か付け替えられたところだ。尾根筋を右に巻いて曲がっ
て行くところで、左尾根筋にも踏み跡がある。
 左側の尾根直登へ細い踏み跡にはコースサインもついている。ゆとりがあればこちらに入ってもいい。「図」の
文字の読める杭がある小ピークを経由して東側の愛宕神社へ行く径だ。
 右側の巻き径は倒木の根をかわすと、526の文字の読める境界見出標がある。左側へ溝径を辿ってもいい
が、右に尾根筋を辿れば別の径に合流して右に折れ僅かで林道横尾線に降りつく。そのまま林道を西へ進ん
で、大日如来文字塔の山崎を経由して三郡山へ至る。

C 尾崎(農産物)直売場。手前は自噴水井。今は小屋掛けがない。
 2011年の3月11日、東日本大震災ののち水質が変わり、飲料不適になりました。
更にまた、よくなりました。(水質試験に出している)

Fバス停安国寺から
 コースのほとんどが道路歩きです。
 バス停安国寺→0.05←三叉路(左へ)※→0.15←Vターン三又*→0.25=0.20←林道三又
→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 亀田病院から鴨川駅を経由して平塚本郷・東京湾フェリーを結ぶバス路線はバス停長狭学園正門前から安国
寺、六地蔵、釜沼、大山橋、古畑、大山小前、金束駅を通る。
 バス停安国寺から東へ戻る。横断歩道のある狭い道路で左北へ曲がる。見落としそうな狭い道路なので、更
に東側で左折しても、その北側ですぐ合流する。田畑が広がり、民家の点在する三叉路、※東電柱御園396柱
で左折する。その後、狭い道路の分岐はあるが、道なりに進めばいい。
 遠目塚公会堂の先付近からアスファルト舗装がコンクリート舗装道に変わる。道路が左へカーブした後、右へ
Vターンする。*車がスムーズに回転できるように大きな転回場をつけている。ここから坂道の道路、林道大幡
線になる。逆に下ってきたとき、特徴的なVターンする大きな転回場なのだが、反対側、三又の向こうにも狭い
道路が下っている。これで下っても長狭街道バス停六地蔵へ行かれる。
 尾根筋を西左側に巻いて高度を上げる。広い道路だ。尾根筋を絡む道路になった後、再び尾根筋の西側を
進む。正面の尾根に突き当たって右に曲がって登ると、林道横尾線に合流する。左西へ折れて三郡山西側の
登り口に出る。すぐ三郡山の頂上だ。
 三叉路、※東電柱御園396柱で右側を選ぶと豆木橋に至る。ここには小公園がある。
 三叉路(右へ)※→0.10←豆木橋
 同じバス停安国寺から皇太神社前を経由して進み、合流します。
 バス停安国寺→0.10←丁字路右折→0.15←尾根筋(分岐)合流→0.05←Vターン三又*
→0.25=0.20←林道三又→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停安国寺下車。治安橋東詰めから鴨川の左岸の道路を進む。道路が川から遠ざかり水平になる。右側
丁字路の分岐にはカーブミラーが立つ。東電柱御園143柱。緩い坂の二又分岐は高い方を選ぶ、右丁字路分
岐では右側が高いが左直進。御園216柱。左カーブ。水平な尾根径は小十字路になる。左右の道路からすれ
ば峠。こちらの道路からすれば鞍部だ。左に丁字路が二つ連続している。一本目は入ると直ぐに右側に石段の
参道。コンクリート製の一本笠木鳥居がある。二本目は斜路で進んで共に境内に入る。大きな社の皇太神社
だ。道路は更に続く。北側でこの境内の盛り上がりから下ると左分岐が前と後ろに連続する。小十字路の西側
を下ると先程の道路が合流し、宮田橋に至るものだ。
 そのまま北へ尾根筋の道路を進むと尾根筋の右巻き道から尾根筋に戻ると道路が拡がり、右前下からの道
路の大きな回転場に出る。*前述の道路に合流する。

C 尾崎から西へ進んで川を渡る。

Gバス停六地蔵から
 コースのほとんどが道路歩きです。
 バス停六地蔵→0.10←右折(宮田橋西方)→0.05←尾根筋(分岐)合流→0.05←Vターン三又*
→0.25=0.20←林道三又→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 
バス停六地蔵の南側には3体2段の六地蔵石塔がある。丁字路を北側へ進む。道路は右へカーブする手前
で左折し更に右折すると竜江寺がある。県文化財指定されている子安地蔵という木造地蔵菩薩坐像がある。
又、長狭七福神布袋尊の寺でもある。
 道路右側に電波鉄塔の僅か手前、左側に観音堂への参道を示す石標柱が有る。これを北へ進むと狭い石段
の上に小さな道がある。三山石碑と三面六臂の馬頭観音像=廻国供養碑が並ぶ。手摺のあるコンクリート道
は先ほどの竜江寺の境内に至る。この堂も寺も手洗い石には水道が引かれている。
 道路は左にカーブして水田の拡がる右側の緩い谷に白いガードレールが欄干になった宮田橋が見えてくる。
東電柱御園736柱で右折。銘板があるのが嬉しいほどの小さな橋を渡ると登り坂になる。晩秋まで紅葉が赤
い、初冬なら寒桜が満開。分岐は左右どちらでもいい三角分岐だ。尾根筋の道路に出る。左北へ進む。皇太
神社北側の尾根筋だ。左北へ進む。右から左に竹の勝る尾根に並行して進む道路だ。これが開けると、左は
登り、右は下りの道路が有る。安国寺、遠目塚からの道路がVターンする箇所だ。左の坂道を進んで三郡山へ
至る。バス停安国寺からの案内との重複を避ける。

Hバス停釜沼から
 バス停釜沼→0.10←日枝神社→0.10←電気扉→0.15=0.10←尾根筋合流→0.15←
丁字路→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停釜沼下車。北東へ道路を進む。左側の釜沼橋を渡る。奥谷津棚田と炭焼き窯を案内する看板がある。
日枝神社の東側を通り、三叉路を右へ上る。炭焼きの店の先、道路は民家に突き当たる。左西へ折れるとその
家のすぐ西側付近に北側の山に入る径と電気扉がある。その道は溝径で右側の土手の上には大日如来石塔
がある。西側に尾根を置く径は東へ延びる小尾根を巻いて北へ向く痩せ尾根筋になる。左後ろにはバス停佐野
からの径が合流している。地滑り防止区域を示すコンクリート標柱があり、赤い杭が並ぶ。赤い杭は約1.3メート
ル離れて二本並んでいる。径はそれ以上に幅がある。尾根筋を一回西側に巻くが、ほとんどは東側を進む。尾
根筋にも踏み跡があるが、赤い杭のある径を進む。西側へ尾根筋を横断する径が分岐している。大日如来、観
世音菩薩文字塔が立ち、瓢箪型彫り込みのある手水石が転がっている。そのまま尾根の東側を進む。東西に
走る尾根筋の林道に取り付く。わずか西側には北側へ進む丁字路が取り付いている。三郡山へは右東側へ
進む。

C 川又大塚山 山頂

Iバス停佐野から
 バス停佐野→0.15←電気扉→0.10←果樹園分岐S130杭→0.10←尾根筋合流→0.15←
丁字路→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停佐野から北へ道路を進む。佐野八幡神社の敷地内には水準点がある。道路は道なりに東へ向き、丁
字路を左折する。この箇所は逆コースのとき直進して釜沼へ進んでしまう箇所だ。その直ぐ北側には石仏が並
ぶ角の右側が阿弥陀寺だ。その境内にはスダジイの大木がある。しかし平成時代の末に倒壊した。残存する枝
は生きている。その西側を進む。左側に展望がいい。民泊農家の看板のある建物の東側には電気扉がある。コ
ンクリリート舗装の道路が未舗装になり、東側には通電フェンス越しに果樹園が広がる。地すべり防止区域を示
すコンクリート標柱があり、左側に奇麗な径が分岐している。これは佐野川の左岸を進むものだが、見送る。そ
の僅か先、S129番からS131番の杭のある位置から左側の径に入る。やや溝径が尾根に切られている。右手
が平地になると、モミの大木、ケヤキ、スダジイ、クスの大木を見たあと東側を巻いていた径は西側に替わる。
●191のピークが双耳峰で、その中間から下り始める。直ぐに尾根筋に下る。右後ろからは東側、釜沼からの
径が合流している。地滑り防止区域を示すコンクリート標柱があり、赤い杭が並ぶ。赤い杭は200番台の数字が
読める。以下、前項による。

Jバス停大山橋から
 バス停大山橋→0.20←小橋→0.25=0.20←国境尾根コース→0.05←林道(山ノ神)
→0.05←丁字路→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停大山橋から北側へ進む。製材工場の次の丁字路で右へ入る。直ぐ突き当たり(東電柱大山39柱)は左
へ。次の分岐(29柱)は右へ進む。砂利舗装の広い道路が舗装の狭い道路に変わる。小さな無名の橋を渡って
車庫の脇で右へ坂道を登る。右側に倉庫があって農家の母屋の見えるところで、倉庫の脇の細い径へ進む。墓
地をかわして狭い登り径を進むと南北の本尾根に登り着く。ここで左北へ尾根を進む。尾根径は直ぐに溝径に
変わる。左への小さな分岐が有るがあくまでも溝径を進む。スダジイの大木が幹を広げている箇所から溝径は
浅くなる。正面に山が迫ってきたところやや左よりに赤い杭が三本並んでいるところから左側へ踏み跡を求め
る。右山左谷の径から溝径に変わって平らなところに出る。左側は幅の広い尾根でバス停古畑に通じる。右側
の植林の中に緩い上りの踏み跡を辿ると林道に出る。右に曲がって林道で三郡山へ至る。

Kバス停古畑から
 バス停古畑→0.15←Vターン三又→0.15=0.10←国境尾根分岐→0.05←大山橋コース分岐
→0.05←林道(山ノ神)→0.05←丁字路→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停古畑(こばた)から北側へ進む。蘭園の看板が大きい。左側に寺と赤い鳥居を眺めて更に道路を進む。
最初の三叉路は農家への道路で、右へ進む。谷の右岸の道から左岸にかわる。トの字の分岐は谷に沿って直
進する。紅白の色付けされたガードレールのある箇所で、トの字の分岐は右後ろへVターンする。道路は急坂に
かわって尾根筋の道になる。
 コンクリート舗装の道路の三又に出るが、左側の落ち葉や枯れ枝で埋もれ始めた方へ進む。路面はどんどん
厚く杉の葉や枝に埋もれる。コンクリート舗装を疑うほどだ。次の三又は左が下っている。その左後の尾根筋西
側が国境の尾根だ。右へ緩い上りの径を進むが、倒木を潜るようになる。左側が山の道だったのが、緩く広い尾
根の径に変わりマテバシイが多い。右下に下る溝径がある。これは大山橋からの径で、左の尾根筋を選ぶ。赤
黒の境界杭が並んでいるが左側の尾根筋と右側の肩の水平路に分かれ、右側を進むと未舗装の林道に出る。
山ノ神ピーク(三等三角点豊岡△347.9)のすぐ下だ。
 右へ曲がって林道を東へ下る。「みずみち」で荒れた路面はコンクリートの部分もある。左手北側に下る丁字路
型の分岐があるが、直進する。林業の看板を見ると、これが三郡山西側の登り口だ。段径が有り、僅かで頂上に
達する。
 バス停古畑の東側、小川の右岸を北へ進んだところ、ヒイラギの大木がある。昭和51年・1976年の指定の
標識もある。高さ8メートル、幹周り1.6メートル。葉に刺は無い。

D 対岸は緩い尾根径で幅も広い。境界杭と境界見出標が二箇所づつ並んでいる。

L上城遺跡 ○120
 三島寺、三島神社の裏山は上城(うえじょう)遺跡です。曲輪、土橋、櫓台が認められるということですが、尾根
歩きをした限りではそのようなものはわかりません。
 バス停古畑→0.15←上城遺跡山頂(西回り)
 バス停古畑→0.20=0.15←上城遺跡山頂(東回り)
 バス古畑から北側へ進む。左側に三島寺があり、赤い鳥居の三島神社の前を西へ進む。墓地の下の道路を
水平に進む。道路の終点を右に斜路を登った先の藪に切り開きがある。小さな遺棄水田のような水平な場所
(曲輪ではなく)を渡った斜面に踏み跡が上っている。登るにつれて踏み跡は明瞭になる。左手に「サマ」があっ
たと思わせる基壇の石があるのが唯一人工物だ。その先で頂上だ。右南南東へ下る径もあるが左寄り北へ下
る。
 バス古畑から北側へ進む。左側に三島寺がある。最初の三叉路(東電柱大山166柱)で左折する。次の丁字
路(167柱)は直進すると道路の峠に出る。馬頭観音文字塔もある。ここで倉庫や離れなどの並ぶところから尾
根筋を目指す。踏み跡があって、僅かで山頂に達する。

Mバス停大山公民館から
 バス停大山公民館→0.20=0.15←●181北側尾根筋の三又→0.10←尾根筋
→0.10=0.05←浅間石碑→0.25←バス停古畑コース合流→0.05←バス停大山橋コース合流
→0.05←林道(山ノ神)→0.05←丁字路→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停大山公民館から東へ進む。北側に赤い鳥居が見える角で左折する。諏訪神社の両部鳥居の前を右に
曲がる。林道古畑線を示す標識がある。山の切通しには左下へ行く分岐があるが、右へコンクリート舗装道路を
進む。●181ピーク北側の道路が左に向き直るところには南側に狭い山道が分岐している。痩せ尾根の道路は
右に山を置いた道路になる。尾根先を右へ急カーブするところまでコンクリート舗装が枯れ葉の下に隠れてい
る。未舗装の登り道が水平になったところ、北側の斜面に急登の踏み跡がある。浅間大神の石碑に続く尾根筋
の径だ。又、林道自身は更に西へ続いている。

G バス停六地蔵と六地蔵像

Nバス停金束駅から
 バス停金束駅→0.35=0.30←一軒家→0.10←尾根筋→0.10=0.05←浅間石碑→0.25←
バス停古畑コース合流→0.05←バス停大山橋コース合流→0.05←林道(山ノ神)→0.05←丁字路
→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 バス停金束下車。丁字路を北へ進んで直ぐ右折する。斜路は右下に長狭街道の金束駅付近がよく眺められ
る。急な傾斜のコンクリート舗装の道路が水平になると南側に農地があって折り返して一軒家の敷地内に入る。
母屋と倉庫の間の庭を抜けると再び農地を見る径に変わる。林の中の径になり、小さな流れに出会って右へ曲
がって下りはじめるところ、山道の三又があって、左へ曲がって登る。踏み跡はかなり曖昧だが下生えも少なく、
やや急な斜面を上る。未舗装の林道の水平な箇所に取り付く。北側の斜面に急登の踏み跡がある林道古畑線
との合流点だ。尾根筋からこの径に入るのは入口が曖昧なので気を付けたい。

O大山林道と国境の尾根径(郡界尾根)
 県道林道大山線入口→0.15←旧街道との十字路
 バス停金束駅→0.25=0.20←旧街道との十字路
 旧街道との十字路→0.45=0.40←林道の角(西の終点)→0.05←林道から尾根へ
→0.10=0.05←浅間石碑→0.25←バス停古畑コース合流→0.05←バス停大山橋コース合流
→0.05←林道(山ノ神)→0.05←丁字路→0.05←西側の分岐点山道→0.10←三郡山
 富津市戸面原と鴨川市金束との市境の鴨川側、東に林道大山線が取り付いている。コンクリート舗装の坂道
が水平になると未舗装になる。山崎曲がりするところには花立峠、木之根峠へ通じる山道が左側に、右下には
旧街道の下り道がある。僅か東側は鴨川方面の素晴らしい展望が得られる場所だ。ここにも旧街道への下りの
道が取り付いている。大山林道はここで尾根筋を踏み換えて、北へ下る。その東側の尾根の末端部にはシャガ
で覆われた狭い尾根径がありこれへ進む。十字路状になっている。
 長狭街道県道鴨川保田線県道富津館山線との交差点バス停金束駅から富津方面北へ200メートルほど進
む。赤い一本笠木の鳥居は荒神様への表参道で、これを右手上に見た直後、右折する。狭い舗装道路の右側
には百万遍塔があり、狭くて急な石段と狭いコンクリート舗装の道路がある。
 この石段とコンクリート舗装の細い道は直ぐ上で合流し、その奥で折り返して荒神様の社に後側から出る裏参
道で、そこにも赤い鳥居がある。
 やや急な道路の傾斜が緩まると左手に地蔵像が祀られている。その先、左側に未舗装道、コンクリート舗装道
と連続して分岐がある。コンクリート舗装道に入ると直ぐ大山林道と交差し尾根筋を登ると嶽神碑に至る。コンク
リート舗装道を左に見送ると、直ぐに大山林道に合流する。南側の展望がいい。林道は尾根筋を踏み換えて北
側へ下っている。東側の尾根の末端部にはシャガで覆われた狭い尾根径があり、これへ進む。
 狭いが気持ちのいい水平な径で、建設省の文字の読める赤い杭が二本並んでいる。南側は絶壁の崖なので
注意したい。北側には獣道らしい巻き径が断片的に有るので、これには入らず、尾根を忠実にたどる。南北とも
木立を越して展望がいい。一部狭い箇所もあるが、足元には注意したい。三方に尾根のある小ピークでは右を
選んで下る。鞍部からは熊笹が覆う径になるが、次のピークを下ると笹はなくなり痩せ尾根の径になる。「ノ」の字
型に林道がカーブしていて「イ」の字のように合流する。「土で舗装された」奇麗な林道だ。林道はここが西側の
終点だ。左側の谷が源頭の小谷から尾根に変わったところで、この尾根筋に取り付く。ここで林道とは別れる。か
なり急な尾根筋を無理に登るような感じで、コースサインが多数取り付けられていなければ入る気になれないほ
どの急傾斜だ。これが緩やかになると、石の標柱が尾根筋にある。やや大きめの石碑に裏側から取り付く。「へ」
を三つ横に並べた山の印と水の字。山水講の浅間大神の碑だ。淺の字と百としか読めない程に崩された間の
字、小さく書かれた大の字が縦に並ぶ。碑の裏に戻って左側へ幅広い尾根を緩く下ると石祠がある。神名も建
立年も刻まれているようだが、肝心なところは読み取れない。水平な尾根径の右下には疎らな竹林の中に径が
ありそうにも見える。尾根径の正面のピークには左へ径が変わる。ピークの枝尾根多数を巻き径でかわす径
で、細かくコースサインがなされ、これに従い左右に折れながら進む。北西へ延びる水平の奇麗な尾根径では右
下にコースサインがあり、水平できれいな尾根を外して狭い歩きぬくい径へVターンして進む。この付近はコース
サインのとおり進むより仕方ないけれども、もっといい径が有ってもよさそうだと感じる。下生えの少ないなだらか
なピークの右側を巻くところではコースサインに従ってピーク側へ進んで又右折する。アンテナを見たあと尾根筋
の切れ込みのところで右側の巻き径に下りる。ここがバス停古畑コースとの合流点で右後ろへの径がそうだ。切
れ込みは北側へ下る溝径だが荒れている。狭い斜路から幅広尾根に変わる。その左側に踏み跡があり、中央部
には赤い杭があり、右端は南側の展望がある。右下へ下る溝径が有るが、バス停大山橋のコースだ。正面を緩く
登って林道に出る。右に曲がって林道で三郡山へ至る。

I 阿弥陀寺の看板のある道と大きな椎の木。電線と重なっている。全容は見えない。
しかし、これは在りし日の雄姿ととなってしまいました。

 Vターン箇所を水平できれいな尾根を北西へ直進すると、岩の尾根切り、板根の木のピーク、計3回のZターン
を経て川の左岸に下りて、下流右岸の斜路から林道補修用砂利の保管箇所から林道に出る。西へ進んでカー
ブミラー、看板、大師堂、地蔵龕の三叉に至る。
 浅間石碑→0.20←板根の木のピーク→0.30←カーブミラー分岐→0.15←地蔵龕三叉

P木之根峠 ○284  三郡山のある国境の尾根筋は富津市と鴨川市を結ぶ道路で一旦、切断されます。
 P−1 林道山中線分岐から
 林道山中線分岐→0.10←木之根峠→0.10←林道大山線、旧街道との交差点
 戸面原ダムと金束を結ぶバス路線がかつて有った。国境=市境の富津市西側には林道山中線が取り付いて
いる。その僅か南側にコンクリート舗装の坂道が東へ向かって登っている。東電柱金束288柱。大きな構えの屋
敷に出たところ、右側の畑への狭い斜路へ折り返す。金束239柱。登ると先ほどの民家の屋根が左に見え、尾
根の先端に山道がありこれに入る。建設省と掘られた赤いコンクリート杭が3メートル間隔で埋め込まれた間の
径になる。木之根峠の尾根の鞍部には六地蔵があり、その左側には草露近事(異体字)霊(異体字)の石碑が並ぶ。左側への径は豊岡へ下る。右西側の径を進む。径は狭くなって、小砂利状のザレ場を通過する。獣道と見
違う狭い径を抜けると再び水浸食の小谷を渡る。伐採木とシャガの径で拡がり、再び気持ちのいい径になる。尾
根の鞍部には広場登山クラブで設置された案内標識がある。ここでは右寄りに径が有るように見えるがこれに
は入らず、左寄りの尾根筋を忠実に辿る。右側から幅広い溝径を合流させると、石碑のある●236ピークに出
る。大きな石碑は嶽神で明治13年・1880年に金束村の人たちが願主になって建立したものだ。その右側には
三面六臂の馬頭観音像、その前に丸い石が置かれている。バーンの種子があるが大日如来の文字の配列が見
慣れない。石の中央には水平にレキが混じっている。花立峠とか山とかいう場所だ。
 南へ尾根筋を下ると右後に曖昧な道の合流があり、墓石の並んでいる前を下って大山林道になる。右手は引
越に出る。正面にはコンクリート舗装の道路が下っている。旧街道だ。左手に進めば僅かで右側の展望の素晴
らしい場所になる。林道と尾根筋は東へ続く。右下には旧街道の東分岐路がある。
 事=(右、古)+又。霊=ヨ+大。いずれも縦書き。近事(ごんじ=在家の信者)

L 三島神社と三島寺

 P−2 木之根街道
 上総側からは木之根街道が取り付いている。案内は富津市民の森へ
 P−3 峠周辺
 木之根峠から南へ5分進んだ箇所に広場登山クラブ設置の標識がある。北側の尾根には薄い山道が見える。
この径は複数の径と尾根筋が多数あり、獣径を辿ってこの付近のピークに進むことができる。曖昧な踏み跡と急
斜面の危険な径なので山なれない人は進まないほうがいい。木之根峠にも数段きりの段径がある。これは六地
蔵石撞の拝礼用のもので、その先の尾根筋へは進まないほうがいい。

 昭和52年・1977年に出版された「房総の山」第二版は、三郡山を経て安房高山へ至る郡界尾根へは南側に
並行している県道=長狭街道から南斜面を登るのがよいとして、登り口になる地名を9箇所あげている。埋田(う
めだ・金束駅)、古畑(大山小学校跡か古畑)、奈良林(大山橋)、釜沼(釜沼橋)、六地蔵(同名)、大幡(前項と
混乱では)、北風原(ならいばら安国寺)、横尾(吉尾、横山神社か)、大川面(国道410号線か)。そこには釜沼
のコースしか案内されていない。
 安房の国と上総の国の境だから国境だと思う。土地の人はこれを安房郡と君津郡の境として、郡境と呼んでい
る。   房総丘陵 1000

P 大山林道の入口 県道の木之根峠のやや南寄り

  房総丘陵 1000