安房高山 △364.9 房総丘陵1000
鴨川(市)−加茂川(川)の(沖積)平野越しに国境の山並みを眺めると一番高い。しかし、その襟首には、痛々
しい傷跡を、包帯が白く覆っています。南側斜面に切られた林道の斜面です。
南側の林道から登るとあっけなく頂上に達します。頂上からは鴨川方面の展望が素晴らしい。
| @ 清和県民の森から安房高山を目指す径の途中、 淵が沢の枝沢の滝。但し冬涸れです。 |
@清和県民の森 第一駐車場から
バス停サン・ラポール→0.10←バス停県民の森→0.05←第一駐車場→0.15=0.10←尾根筋
→0.10←丸いピーク→0.10←露岩のピーク→0.40←舗装道路に一旦降りる→0.15=0.10←
安房高山
JR内房線木更津駅又は君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニテ
ィバス中島・豊英線に乗り換える。バス停県民の森で下車。
木更津駅下車。東口発の急行バス亀田病院行き乗車、バス停サン・ラポールで下車。国道410号線を南へ進
む。
バス停県民の森を経て更に南へ進むと国道の西側には広い駐車場がある。これは清和県民の森の第一駐車
場で、16時半から翌日8時半までは閉鎖されている。左東側には旧道が分岐している。これに入ってすぐ左に
「ロッジ村コース」の案内標識がある。これに従って「森」内の径へ入る。ロッジ村コース−常盤木のみち−と細
分されているコースだ。小さな沢を越えてから急な登りになるが、すぐ尾根筋に達する。
左へ折れればコースを辿って、ロッジ村ほか清和県民の森の中心部へ行く。
ここでは右南側へ続く尾根筋の踏み跡を辿る。
緩く登った尾根筋が一旦鞍部に下る。左に丸いピークが盛り上がり、右裾には踏み跡がある。左側プラスチッ
クの擬木で造られた段径を登る。ピークは丸い頂上で、少し岩がある。少し右寄りの尾根筋にプラスチックの段
々が有り、これを下る。危険なほど急な斜面を下る。平らになると、先ほどの右裾の踏み跡が合流する。この
あとは尾根筋をできるだけ忠実に辿る。右側直登路に露岩のピークがあり展望がいい。左へ巻く径もある。この
あとも小さく下り、それよりはやや長く登る尾根筋を辿る。ピークを巻くことが多い。南東へ向く径は二回、東への
小尾根を避ける。東へ急下りをする箇所にはトラロープが張られている。的を射た位置に色々なコースサインが
あるので、これらを見て改めて径を見ることだ。鞍部があって、右下に舗装道路が見える。右側でも進めそうな
所で、左直進のコースサインが取り付けられている。その後、尾根筋を下る。すぐに痩せ尾根の鞍部に出る。
標識があって、右下へ尾根を外して下るように示されている。もう舗装道路が目の前だ。
舗装道路に降り、左へ折れて道路を登る。左側の山が谷の斜面に変わり、再び尾根が盛り上がる。ここに左
の尾根筋へ入るように標識がある。狭い斜面の径をジグザグすると、道路が無かった時の尾根筋の径に戻った
のだろうと思わせる幅の広い径になる。足元の木立ちの木の葉越しにトンネルの入口が見える。尾根筋直登の
径はすぐ右に巻き道を分けるが、そのまま直登して小ピークに登りつく。右側に折れて尾根筋で下り径もある
が、左寄りの直進の方向で緩く下る。 「右側に折れて尾根筋で下る径」は右後ろから巻き径を合流させて尾根
を少し進む。尾根筋の踏み跡は続いているが、右側に下るように標識がある。急な坂を下るとトンネル入口の
右脇に出る。ここは道路の脇が割りと広い。道路を左へ進むと今登ったばかりの左の尾根筋へ入るように、標
識のある所に戻る。この径は進まないほうがいい。
「左寄りの直進の方向で緩く下」ってすぐに又登る。登りついた所が別の尾根で、丁字型に取り付いて左へ
進む。安房高山に北側から登り着く。標識・三角点・電波設備が並んでいる。頂上からは鴨川方面の展望が素
晴らしい。
第一駐車場から旧道に入った直ぐ左手の斜面にはジュウガツザクラの並木があり、10月から花が咲く。近くに
はマメザクラもあるが、これには標識が取り付けられている。
![]() |
| @ 痩せ尾根の鞍部に出る。標識があって、右下へ尾根を外して下るように示されて いる。でもこの標識は今はない。 |
A尾崎から
第一駐車場→0.10←尾崎→0.10←倉沢橋北詰め旧道取り付き→0.25←
県民の森からの径が合流→0.05←三又右折→0.05←切通し部→0.05←梵字(種子)の石塔
→0.15=0.10←安房高山
バス停県民の森から南へ国道410号線を南へ進む。旧道を挟んだ南側に広い駐車場が展開している。自噴
水の蛇口があり、いつも自然水が汲めるようになっている。かつてバス停尾崎(おさき)のあった所だ。
国道を南へ進む。片側には歩道がある。左に奇麗な舗装道路が分岐している。倉沢橋の北詰めで、この道路
は旧道で、これへ入る。坂を登ると丁字路に出る。
右側はフェンスで閉鎖された旧道だ。閉鎖された旧トンネルへ繋がっている。閉鎖された旧トンネルの入口周
辺は急斜面の山肌で囲われている。
左側が林道渕が沢奥米線だ。大きくジグザグする道なので、緩やかで道路幅も広い。左側の斜面の木々の間
に標識がある。清和県民の森から尾根筋で進んできた径が、一旦この林道に下りる所だ。すぐ又左手に、登
山口がある。
林道のまま進むとトンネルの前に出る。右側の急斜面の中に踏み跡があり、これを登った尾根を左折すると小
ピークに出る。ここで右折しても頂上へ至る。
トンネルを潜りり、三又を右折して、未舗装林道を進む。三又を左折した場合、関東ふれあいの道の尾根筋の
コースなどに繋がる。未舗装道の南側には鴨川方面の展望が得られる。右側には左から細いコンクリート舗装
の歩道、安房高山の標識と馬頭観音文字塔・梵字(種子)の石塔(光明曼荼羅)等が並んでいる。この付近は未
舗装道がやや広いので、乗用車なら駐車が可能だ。ここから細いコンクリート舗装の歩道へ入ると、石祠の並ん
だ奥畑砦跡とされる小ピークを経て山頂に至る。
林道の三又と種子分岐までの林道の東側、小尾根の切り通し部等にモミ、スギ、スダジイの大木がある。スギ
は倒壊した。
| @ 再び尾根が盛り上がる。ここに左の山径へ入るように標識がある。ペンキ書きです。 |
B鴨川、長狭学園正門前から
バス停長狭学園正門前→0.15←山入集落観音桜入口→0.10←横山神社分岐→0.05←
旧道分岐→0.20=0.15←林道高山線→0.05←愛宕神社東側の分岐→0.10←
梵字(種子)の石塔→0.15=0.10←安房高山
JR外房線鴨川駅下車。平塚本郷行きバスに乗車、バス停長狭学園正門前で下車。JR内房線木更津駅下
車。東口発の急行バス亀田病院行きでバス停長狭中(ながさちゅう)(がっこう)前で下車。バス停の位置は同
じだ。
十字路を国道410号線で北へ進む。道路がヘアピンカーブすると、その先に右手に旧トンネルが閉鎖された主
旨の看板が出ている。鎗田橋の手前だ。ここで右側のやや狭い道路に入る。新道が左下に見えるところでは、
都合二箇所に、連絡道がある。但し車輌は通行出来ない。正面のピークには法面防護の斜面の上に鳥居が見
える。請雨山(じょううさん)愛宕神社だ。(尚武山・勝負山)
林道高山線が右側丁字型に取り付いていて、これへ入る。
未舗装道をカーブして登る。左側の法面防護は請雨山・愛宕神社の南面を削ったものだ。左後ろには尾根筋
に繋がる径が合流している。この径は先ほどの法面防護の東側に出て、更に高度を上げ、鳥居の正面に出る。
愛宕神社で、大木の下に大きな石祠が並んでいる。右後ろには更に径があり、その奥にも石祠がある。
鞍部を過ぎると左側に安房高山の標識と梵字(種子)の石塔(光明曼荼羅)、馬頭観音文字塔等が並んでい
る。この付近は未舗装道がやや広いので、乗用車なら駐車が可能だ。ここから細いコンクリート舗装の歩道へ
入る。この歩道が尽きて山道になって、すぐに小さなピークに達する。ここには石祠が並んでいる。奥畑(おくは
た)砦跡(城館跡報告書14)だとも、里見氏の番所跡だともいわれる場所だ。
右側に径が続いている。緩く下る径で右下に先ほどの林道が見え、右側遠方に鴨川方向の展望がいい。すぐ
に急な登りになると、右側に山頂の平地がある。その上に安房高山の標識・三角点・電波設備が並んでいる。裏
側左寄りには清和県民の森、森林館跡へ繋がる径がある。
愛宕神社東側の分岐→0.10=0.05←愛宕神社→0.05=0.10←西側の分岐
愛宕神社東側の分岐→0.05←林道高山線旧道合流箇所→0.05←西側の分岐
北側の斜路を進むと赤い鳥居の平地に出る。南側の展望がいい。平地の西側には下りの径があり、これを下
ると尾崎からの尾根径と合流し、南へ進んで林道へ降りる。西へは三郡山方面へ。
鳥居を潜って石段を登ると二柱の石祠の奉られた愛宕神社だ。右寄りに未だ径があり、わずか先にも石祠が
ある。尾根筋は続いているが、この附近で戻ること。
C横山神社
バス停吉尾駅→0.20←横山神社前→0.15←410号線合流
410号線合流→0.05←旧道分岐→0.20=0.15←林道高山線→0.05←愛宕神社東側の分岐
→0.05←梵字(種子)の石塔→0.15=0.10←安房高山
410号線合流→0.20=0.15←マテバシイ三又→0.10←梵字(種子)の石塔→0.15=0.10←
安房高山
マテバシイ三又→0.10←愛宕神社東側の分岐
JR外房線鴨川駅下車。平塚本郷行きバスに乗車、バス停吉尾駅下車。
農協と逆川橋の間の道路を北側へ進むと、やや大きな尾沢橋を渡る。水田が広がり、林や民家が点在する道
路を進む。左側の角に横山神社と刻まれた石柱と石段、赤い両部鳥居がある。やや長い参道を登る。と立派な
社殿の前に出る。向拝や神額に見事な彫刻が見られる。
道路をそのまま北へ進めば国道410号線に合流する。国道を進んで鑓田橋の手前で右側の旧道に入る。林
道高山線の丁字路で右東へ折れ、愛宕神社東側の分岐を経て、梵字(種子)の石塔の分岐、安房高山へ至る。
「道路をそのまま北へ進」んで合流する国道410号線の東側にはロマンの森共和国を案内する大きな広告看
板が建つ。その南側の平地に並んで緩い傾斜の未舗装道が南へ登っている。進むと東側の尾根の三又
に出る。これを左北へ尾根筋西側の幅広い山道を進む。東側巻き径、痩せ尾根と様子を替える。痩せ尾根の東
側斜面がマテバシイの特徴的な林相を見せた北側には、案内標識がある。北東側の巻き径を安房高山、
左尾根径を三郡山、これまで進んできた南方向を吉尾としている。
東側の巻き径はやや狭くなるが、ゴミ捨て防止柵の途切れた位置で林道に登り着く。高体連の案内標識があ
り、今来た方向を大作、右東側を安房高山としている。その僅か西側には北根山県有林面積表示の標柱が建
つ。東へ進み、梵字(種子)の石塔の分岐、安房高山へ至る。
マテバシイの痩せ尾根北側の分岐を左尾根筋へ進む。すぐに左へ曲り、西向き巻き径になる。踏み跡は狭く、
獣径か迷い径か、幾本か狭い踏み跡が分岐合流する。殆んど水平に進む。この踏み跡が濃くなると大きな谷筋
に出る。この廃タイヤが不法投棄沢筋を渡り、小沢を越えると山崎の平地に出る。左下から別の溝径を合流さ
せ、緩やかな斜路を進むと林道に合流する。
左北側わずか先には愛宕神社へ至る道が分岐している。右東側は大日如来石塔の分岐・527標、高体連の
案内標識などを経て、安房高山へ至る。
![]() |
| A 梵字の石塔(光明真言塔)A、馬頭観音文字塔@等が並んでいる。 無縫塔B、不詳C。左から番号付けです。 |
D観音桜
D−1 西側から
バス停長狭学園正門前→0.15←山入集落観音桜入口→0.15←左折箇所→0.10←峠
→0.15=0.10←観音桜
バス停長狭中前、バス停長狭学園正門前、下車。十字路を国道410号線で北へ進む。東側には六地蔵石幢と
車地蔵(高さ154センチ、幅奥行き共45センチ、石灯篭型のも。火袋、笠、車は後補。輪廻塔とも呼ばれるもの
で、地蔵の種子と寛政八年(1796年)と刻まれる)の石塔が並ぶ。牛頭(ごとう)橋北詰め東側に見える森は神
明神社のもので、ここでは一本笠木の鳥居が見みられる。更に北へ進むと大きな看板が有って、山入集落観音桜
を案内され、右折する。その後、「櫻」だったり「さくら」だったり、要所に案内標識がある。左側の狭い道路の近道
を見送ると、その先で左へ鋭角で曲がる。いずれも周囲は水田なのでよく見渡せる。右側に防火水槽のある東電
柱成川297柱で右折、急坂を上る。
登りきると未舗装道の交差する峠で、東側南側には水田が拡がる。右南側は山入青年館東側の分岐(東電柱
山入432柱)からの道路で、ここは左折する。二本の未舗装が並行している。左側上への道に入る。山道になっ
て二合目の標識で左折する。折り返して切り通しを抜ける。左側に尾根筋を置く径になる。右側の谷の源頭部を
通過する所には五合目の標識がある。左手の尾根筋が低いと見えたところ、その左側の尾根に取り付く分岐
があって150、50と標識がある。直進すると直ぐ尾根筋の鞍部に出る。太い幹が三本。これらが更に数本に枝
分かれしている観音桜の脇に出る。樹種はヤマザクラだという。右東、左南にも尾根径が続いている。
南側へ進んだ小ピークにも桜があり、その南の鞍部から左側を覗くと先ほどの150、50の標識が30秒の距
離に見える。更に尾根を南へ進むと、又ピークに出る。鍬我老観音台で、右北寄りの肩には大日如来、馬頭観音
の文字塔が複数並ぶ。南側には牛頭橋とその更に南側が中心となる立ち木に挟まれた狭い展望がある。観音
桜の名前はこの文字塔に由来するという。○200
| C 横山神社から合流する国道410号線の東側。その南側の平地に並んで 緩い傾斜の未舗装道路が南へ向いて登っている。 |
D−2 山入堰から
山入集落観音桜入口→0.15←左折箇所→0.10←三又→0.10←入山口(林道終点)→0.10←
観音桜
バス停長狭中前、バス停長狭学園正門前、下車。十字路を国道410号線で北へ進む。右側に防火水槽のある
東電柱成川297柱までは前項と同じだ。防火水槽の前には右手の急坂登りの方向と延長方向の二方向に案内
標識に矢印がある。そのまま延長方向へ進む。緩い坂を登ると小さな三又に出る。右側に山、左側に斜面を置
いたコンクリート舗装道路は左側に慰霊碑が有る。山入堰建設時の犠牲者慰霊のもので、堰の延長には素木
の鳥居が見える。右手に標識があって小沢の左岸に段径が造られている。林道は終点までコンクリート舗装が
続き、回転可能な広さが確保されている。わずか上手だ。
やや急な段径は一回Zカーブして右側の尾根筋に踏み替える。南に向いた尾根径は一回タワに出るがここに
も桜の大木がある。大きく二又に分かれていて、はるか上空に花を見なければ樹皮からも桜とは容易に分から
ないほどだ。登り着いた尾根筋は観音桜と観音台との中間で、左北へ下れば観音桜の前だ。
D−3 東側から
バス停主基駅→0.20←山神社前→0.05←山入青年館東分岐→0.10←峠→0.15=0.10←
観音桜
JR外房線鴨川駅下車。平塚本郷行きバスに乗車、バス停主基(すき)駅下車。
十字路を北へ進む。駐在所、公民館(駐車場あり)、主基小学校。割りと広い道路は左へ曲がる。川音橋を渡
って右折、沢又橋の次、打越橋の西詰めで左折。右北へ3本分岐が連続するが、その二番目が山神社への参道
で、道路からも鳥居が見える。観音桜の看板と東電柱山入432柱とを見て分岐を右へ進む。直進した場合は山
入青年館前を経て、西側からの「左折箇所」の分岐に出る。
山入青年館東分岐からは右下に水田を見る道路になる。左側の山裾にある民家への道路を2度見送ってか
ら、山裾と水田の間の道路は未舗装になる。左側に分岐があって、峠の所が、西側からのルートと合流する箇
所だ。
山入青年館東分岐(東電柱山入432柱)→0.05←西側分岐(左折箇所)
山神社参道の東側の道路は雛畑橋を経て長野田山へ行かれる。
![]() |
| A すぐにi奥畑砦跡とされる小ピークに達する。ここには石祠が並んでいる。 |
D−4 観音桜から安房高山へ
観音桜→0.35=0.25←地すべり標柱のピーク→0.25=0.20←切通し部(林道)→0.05←
梵字(種子)の石塔→0.15=0.10←安房高山
観音桜までは別項。観音桜の東側には幅広い山道が続いている。右側に低い尾根を置いてほとんど水平に
続く。やや左へカーブするが右側の尾根を越える右分岐には進まない。高くなった右尾根の山崎を曲がり込むと
痩せ尾根になる。左下への下りがあり、右側は二重尾根の中間の怒田場が見える。尾根筋は踏み跡が明瞭に
なるが尾根に突当る。右側に奇麗な巻径が有る。巻き径は急な斜面を縫って狭い径に変わるので足元には十
分注意したい。これが右にカーブして径幅をわずか広げると東西に延びる尾根に取り付く。境界見出し標ほか杭
も有る。左西へ急坂を登ると、コンクリート杭があり、その錆びた鉄筋が露出している。このピークで左折南西へ
向き直る。尾根筋がやや大きな頂部を持ったピークに出る。杭が数種類ある。地すべり防止区域「横尾・大川
面」と書かれた白い標柱が特徴的だ。右へ折れて北西に尾根筋を下る。
コンクリートの法面が特徴的な安房高山がほとんど正面になる。二本の杭の内一本は黄色のペンキが塗られ
鋲がはめられているピークでは左へ折れる。南西に向き直る。左右に巻き径があり、小さく上下する径ではこれ
らに誘われやすい。右へ分岐する巻き径の一つが正しいのだが特徴に乏しい。直登を基本としてアルバイトして
いただきたい。痩せ尾根になって右後ろに割と奇麗な別径が合流しているのがそれだ。痩せ尾根は直ぐに急な
尾根に突当る。右東側に巻き径があってこれを進むともう左上にはガードレールが見える。道路からの遺棄ゴミ
も多少ながら散乱している。ガードレールの東端と路肩に立つスギの大木との中間で林道に登り着く。
ガードレールの西側は枝尾根との切通し部で未舗装林道が右カーブする所でカーブミラーも有る。わずか
先右側に、嘉永二年(1849年)の文字の読める馬頭観音文字塔と真言種子塔の並ぶ安房高山の登り口があ
る。
林道に登りついた箇所より一つ東側の尾根切り箇所を南へ入ると太いモミの木がある。
E香木原峠 ○220
E−1 長狭街道側 古街道
バス停二軒屋→0.05←バス停不動堂からの道の合流点(東電柱池田509柱)
バス停不動堂→0.05←バス停二軒屋からの道の合流点(東電柱池田509柱)
合流点→0.10←大平橋東分岐→0.05←大平橋西分岐→0.15←巡視路案内標柱→0.05←
大作橋→0.05←林道柚ノ木入口→0.15←丁字分岐→0.10←トンネル→0.20←香木原峠
亀田病院から鴨川駅を経由して平塚本郷・東京湾フェリーを結ぶバス路線、バス停二軒屋下車。 僅か東側
が北へ向く道路の分岐で、舗装道路を道なりに北へ進む。
隣接したバス停不動堂下車。僅か東側が北へ向く道路の分岐で、参道になっている門柱の道を北へ進む。突
き当たりが不動堂で、境内には山車の倉庫が大きい。ここの入口で右東へ折れると二軒屋からの道路に出て、
左折する。太田学(おだがく)青年館のわずか北側から東へ進むと愛宕神社への参道が右側にある。
左へ下る分岐は大平(おおびら)橋を渡って銘川の右岸側の道路へ至るものだ。銘川を渡る大作(おおさく)橋
を渡って右へ折れる。清掃センターの道路の分岐を右へ進むと、柚ノ木林道の入口になる。未舗装道だが路面
の状態はいい。丁字路に出て右へ進む。新しい堰ができる場所だ。右へヘアピンカーブ、沢沿いの道は向きを南
へ変える。左へ山崎をヘアピンカーブすると素掘りのトンネルの前に出る。崩落が少ないので路面は奇麗だ。小
さな切り通しで右へ折れる所にはコンクリートの境界杭がある。
東向きの道路が岩の崖下を通って山崎を左へ曲がるところ、尾根の下方には細い径がある。北へ向き直って
処理された倒木の間を抜けると、左側の斜面から水が落ちて来るようになって、路面に水の溜まる切り通しにな
る。香木原峠という標識はない。右手が北東へ向く尾根径で左側の急斜面にもコースサインがあり、小町峰峠へ
の径もある。
![]() |
| B 安房高山 山頂 |
E−2 長狭街道側 東側尾根径
バス停二軒屋→0.05←バス停不動堂からの道の合流点東電柱池田509柱
バス停不動堂→0.05←バス停二軒屋からの道の合流点東電柱池田509柱
合流点→0.10←大平橋東分岐=北小町第一加圧所→0.05←子神社→0.05←峰加圧所
→0.20=0.15←石仏尾根→0.15=0.10←東小分岐→0.25←大日如来岩
→0.35=0.30←シダの痩せ尾根→0.20←香木原峠
バス停二軒屋又はバス停不動堂下車。大平橋東分岐のわずか北側東向き丁字路を東へ進む。左側の林は
子(ねの)神社のもので西側の道路(東電柱池田263柱)を北へ進む。峰加圧所は小さな二又で左寄り北向き
へ進むとすぐに鉄塔案内標柱の建つ古道入口に出る。
カーブをしながら登った最初の左分岐■が鉄塔の下に至るもので、尾根筋西側の径を緩く登る。左下の沢の
突き上げは荒れている。これを渡って左へ曲がる。右側からの尾根先を右へ曲がる。大日如来像が三体(文
化三年・1806年、明治時代、不明)、馬頭観音像が一体(天保十年、1839年)右側に並んでいる。
右側にこの尾根を置いて緩く上ると、北西に伸びる小尾根を乗り越して右へ曲がる。笹の中に薄い踏み跡を
求めて分け入る。直ぐに笹は薄らぎ、右へ曲がっていく。再び左下からの沢の突き上げを渡る。東側への小分
岐があるが、左の方へ進む。痩せ尾根になる。尾根径に埋められたプラスチックの杭は数本きりで続かない。
北向きの径は緩く東へ向き、左下からの沢の突き上げ部では径の上部が下生えの無い奇麗な斜面になってい
る。ここは「塩場」らしい。通る度、高い頻度でシカを見る。ここで再び北向きに直る。この附近右側のピークが
●212だ。
枝葉を透かして西側に清掃工場の煙突が見えたあと、倒木が径を塞いでいるが、容易に通過できる。小さく下
った痩せ尾根に岩があり、その上には文化七年(1810年)と読める大日如来像が奉られている。
モミの大木があって、これは幹周り3.5メートルある。左に小さなヌタ場を見た先、左へ延びる尾根の浅い切り
通しを抜けると、右側の尾根寄りにはスダジイの大木(幹周り3.0メートル)が立っている。
西側に小尾根の取り付く「三方分山」では東側に薄くなった枝葉の先、無料化なった鴨川道路が見える。浅い
鞍部に下ると太いモミが目立つ。溝径が二本並んで右下に下っているが、これには入らないで尾根筋を直登す
る。左西側にも水平に巻く細い踏み跡があるが、これはピークから西側に延びる小尾根を乗り越した先で踏み
跡が曖昧になる。このピーク●228からの下りは尾根筋の踏み跡がはっきりしてくる。北東30度の方向に鴨川
道路の第一隧道跡附近に建つ建物が遠望される。南西方向の小尾根を持つ方のピークに上り着く。長さのある
ピークの先は急な下りで、珍しく痩せ尾根にはシダが生えている。
露岩の足元には割り楔の「矢」跡が見られる。狭いピークを右に曲がって下った次の肩のピークには、アンテ
ナに利用された鉄パイプが転がっている。これも長さのあるピークで、下った痩せ尾根には右後ろから左前へと
細い径が交差している。そのまま尾根筋を登ると未舗装道に登りつく。上部の法面が岩崖になっている。銘川沿
いに進んできた未舗装道が香木原峠直前で左へ急カーブする箇所だ。右北へ僅か進んで峠に至る。
香木原峠から下ってきたとき、最初に右へ山崎を曲がる箇所に、この径の入口が左側にある。そこからは急な
下りではあるが、奇麗な踏み跡が見られる。
カーブしながら登った最初の左分岐■は鉄塔の下に至るもので、この附近には東側の尾根筋を乗りこす径が
複数ある。これへ進むと尾根筋を深く抉った溝径複数でカーブを繰り返しながら高度を上げる。西側の巻き径で
石仏を見た小尾根の突き上げの頂部 ○250 に至る径だ。溝径が浅くなって肩のピークに至ると石祠があ
る。平らな頂部を緩く登ると最上部に至る。そのまま北へ尾根筋を進む。急斜面の下りは尾根先を廻り込む踏
み跡に出て西へ折れる。尾根筋の西側を巻いて来た径と合流する。「東側への小分岐」とした箇所だ。
| D 観音桜 国道の看板 ここを左へ 東へ |
E−3 金比羅宮 象頭山 ○200
子神社からの尾根筋に平行して東側の尾根へ入る登路があります。
子神社→0.05←峰堰北側→0.30=0.20←金比羅宮→0.10←石仏の峠
子神社の前を更に東へ進む。峰堰の北側、道路がカーブする箇所で笹薮に囲まれた未舗装道に入る。東電
柱金山132柱(かすれて読めない)が途中にある。二階建ての民家の玄関を見送って北側の山径に入る。溝径
が右へカーブすると東電鉄塔案内標柱がある。二度目の案内標柱の先に、東側の尾根筋を乗り越す丁字路が
ある。これを登ると右下に71号鉄塔が見える。
尾根筋の径はやや深い溝径になる。左後ろから別径が合流分岐して径は複線になって登る。左寄りは斜面の
巻き径になることが多い。右側は尾根筋に近い位置で深い溝径が抉られている。これが度々分岐合流する。左
へ大きくカーブする位置では右側に石段の参道があり、更に右側にも巻く径がある。参道の途中、踊り場にビニ
ルパイプの鳥居が建つ。更に急な石段を登ると石祠の前に出る。風化のため針金が巻かれている。その基壇
の石には日照山の文字が明瞭だ。石祠の右側には象頭山、金毘羅大権現等の文字があるが、読みにくい。手
水石は弘化三年(1846年)だ。石祠の周囲は塚状に高くなっていて、右側の径と左側の径が北側の一段低い
位置で合流し、北側の尾根の手前で左へカーブする。尾根を右側に置いた巻き径で西へ進む。右手の尾根筋
が低くなると峠に差し掛かる。石祠の北側の一段低い位置では北側の尾根の東端を巻く細い道を進んで左側の
盛り上がりに踏み替えて尾根筋を進む下生えが薄くなってコンクリート境界杭のピークに達する。緩い登りの尾
根筋からは鴨川道路の跨道橋が見える。小さく下って峠に出る。
大きな石祠があり峠のシイの大木の下大きな大日如来像、馬頭観音像が並ぶ。小さな大日如来像、馬頭観音
像もある。
峠の左側の山が高い。登路には下生えが多い。このピークの東北側を巻く径は狭いが水平に続いている。僅
か先、倒木と崩落に遮られて進めない。これら二つの径が楽に進められれば前項の径に合流することになる。
金比羅宮までは径が複線で、石仏の峠までは広い径だが、ここまでで打ち切るのがいいようだ。
E−4 香木原 林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち 東側から
香木原林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側→0.20←柚ノ木林道入口
→0.05←Uターン→0.15←香木原峠
JR久留里線上総亀山駅下車、但し廃止の可能性あり。西側の県道24号線久留里街道を南へ計約4キロ進
むと、房総スカイラインの丁字路、道の駅ふれあいパーク・きみつを通る。更に南へ約2キロ進む。鴨川道路に
入るが主に右西側に民家が並ぶ。林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側に至る。この香
木原の東側には僅かに駐車スペースがあるが、県道より西は狭い生活道路で、訪問者が駐車できる余地はな
い。南側に新香木原カントリークラブの入口がある。クラブハウスの前も通る場内のメイン道路を進む。左右に
グリーンがあり、無名の小さな橋を渡った左側の林の中に未舗装道が取り付いている。保安林ほか多数の看板
が並んでいる。柚ノ木林道の入口だ。枝沢を回り込んで左に道路がUターンする。国有林の看板が連続して現
れる。左下に見えた谷底が浅く見えるようになると、左側は低い尾根になる。香木原峠でその左側の尾根の低
い所か、先端部で東へ向かう山径に取り付く。一番南寄りで右側の急斜面にコースサインが見える。ややきつ
い斜面を登ると西へ向かう尾根筋に取り付く。(鴨川有料道路は無料になった)
| D−4 岩の階段 |
E−5 無料化された旧有料道路から
香木原林道香木原線始点→0.10←香木原橋→0.10←階段 バス停金山ダム→0.20←
鴨川道路合流点→0.15←道路休憩場→0.05←階段
階段→0.40=0.35←香木原台→0.15←香木原峠
香木原林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側から鴨川道路を南へ進む。香木原橋・料
金所跡を経て左右の山肌が高い途中西側に階段がある。
鴨川道路の鴨川側に休憩場と看板された駐車場がある。ベンチテーブルのと公衆電話がある広場だ。道
路を北側へ進むと鴨川市と君津市の境を示す標識を過ぎて西側に階段がある。
階段には扉があり施錠されているが、隙間からすり抜けられる。踏み面が湿潤しているので注意したい。登り着
いた上部は二つの谷の合流部で、ヒメコマツの案内標識のある中尾根の左俣に付けられた踏み跡を辿る。倒木
が処理されたやや荒れた谷筋は直ぐに源頭部の斜面に出る。ここにもヒメコマツを案内する標識がある。登り着
いた尾根は左へ進む。尾根筋にある一四杭のあと右側の谷は谷底を上げてくる。浅い谷筋の右岸にあたる尾根
筋を進んで突き上げのピーク頂上手前で左に巻く。下った鞍部の右側に二回ゴルフ場のグリーンを透かし見る。
左側は切れ落ちている事の多い径だ。複数のコースサインと境界杭に案内されて尾根筋を忠実に辿る。三二四
のピークには巻き径があるが径が曖昧でこれは直登のほうがいい。三一四のピークを西側からその南斜面を見
ると大きなオーバーハングが見える。近い将来大きく崩れるだろうと予想される。その後左に水平な巻き径に対し
てコースサインの案内は右寄りの直登を示している。ここが山神社・香木原台の分岐点で右側の尾根へ進む。
山V三一一の杭に気を付けたい。山神社はこの分岐を右に見送って下った左側に御影石の石祠があって、
山神社と刻まれている。
南側の斜面がきれ落ちて樹木もなく展望の素晴らしい鞍部を通るが足元には気をつけたい。小ピークを暗い
巻き径で左に巻くと間もなく香木原峠に出る。
F小町峰峠 ●289
F−1 香木原 香木原のゴルフ場から
柚ノ木林道入口→0.10←ゲート→0.10←カーブの三又→0.10←小町峰峠
香木原林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側から南側のゴルフ場の中に入り、メイン道
路を道なりに進む。保安林ほか多数の看板が並んでいる柚ノ木林道の入口を左側に見送り、道路を直進する。
右側に芝生の別荘地を抜けると、車止めのゲートがある。道路は林の中の道になってスギの枯葉が覆う。右手
の川が蛇行して道路に接近、離反している。左へ道が曲がると、左側は林の平地の奥に低い尾根筋が見える。
白い三角柱と無線交信の看板を見たあと道路は緩く登る。枯葉の下の舗装が切れると道路の終点になる。長
野田番所跡の標柱が立っている。右後ろに道が続いているが、ここでは今までの道の延長方向のまま薄い藪
の中へ入ると径が続いていて、左側から香木原峠からの尾根筋の径を合わせる。岩の迫った狭い径になる。南
側の岩の上には山神宮の石碑が立つ。
| E−2 子神社の杜 |
F−2 香木原峠から
香木原峠→0.40←小町峰峠→0.05←●289ピーク
香木原峠は幅広い径だが路面は湿潤している。北東側の岩肌の透水は斜面を崩落させている。湿潤した斜
面と左側の壁面との変わり際に登り径を求める。ここだけが難所だ。急な尾根筋は二八三のピークで左折す
る。次のピークで右折して下ると鉄塔の下に出る。その後は右側の谷、源頭部の平地を数回見る。左側は急斜
面だ。その後右側の斜面の下に舗装道路が遠望されてから、こちらの尾根筋は緩く上る。右側の溝径に合流す
ると七尺を目安に岩を切られたと思われる狭い径になる。南側の岩の上には山神宮の石碑(石祠ではなく)が立
つ。北側へ尾根筋を辿れば二一九杭と図根杭のある●289標高点のピークに達する。
F−3 清和県民の森方面から
安房高山北東三又→0.10←木魂の森丁字路(柚ノ木林道)
林道淵ヶ沢線分岐→0.15←木魂の森丁字路(柚ノ木林道)
木魂の森丁字路(柚ノ木林道)→0.05←退避場(長野田山入口)→0.20=0.25←岩尾根分岐
→0.05←両ガードレール入口(街道入口)→0.05←小町峰峠 両ガードレールの箇所)→0.20←
山ノ神分岐
安房高山と林道淵ヶ沢線を結ぶ尾根筋の林道の中間に木魂(木魂)の森造林地と言う看板がある。ここの丁
字路から未舗装道に入ると二本目のカーブミラーの先に退避場の路肩があり長野田山への入口がある。その
まま未舗装道を進む。右側には安房高山の好展望が得られる。急な左カーブの後コンクリート舗装道になり右
へ曲がっていく。ガードレールのある箇所★、沢の手前の左側に山道がある。杉の苗木で狭くなっているが、進
むと幅広い遊歩道状態だ。沢の右岸の径は林の中になる。小町峰峠のわずか手前ではこの道幅を確保する
ために石垣が築かれたのが見える。石門の中へ一足登るとそこが小町峰峠だ。
ガードレールのある箇所★は道路が沢を渡る箇所で、南へ未舗装道が続いている。これがコンクリート舗装に
変わって急傾斜で下り始める左カーブの位置乃右側の尾根筋に山ノ神への分岐がある。
F−4 小町峰峠北側のピーク ●289
小町峰峠の南側は「女房落とし」といわれる急斜面だ。北側の岩をかわすと境界杭の並ぶ尾根筋が●289ピ
ークまで達している。西側に緩く尾根が下っている。
柚ノ木林道を木魂の森方面から来た時、傾斜の強いコンクリート舗装道路が途切れて北側の尾根が低いとこ
ろ岩肌が階段状に刻まれている。これに取り付くと211杭があり、尾根筋が東西に延びている。西側はコンクリ
ート舗装道路の切通しの上に出て途切れるが、東側は小さな分岐になる。右側は岩の小ピークに出る。左側は
岩の峠に出る。右に尾根を登れば前述の岩の小ピーク。左に尾根を登れば●289のピーク。乗り越して東へ水
平に辿れば、小町峰峠わずか上部の北向き尾根の途中に繋がる。
| E−5 無料になった(有料)道路の鴨川市と君津市の境を示す標識を過ぎて西側に 階段がある。 |
G長野田山 ○350
G−1 木魂の森
安房高山北東三又→0.10←木魂の森丁字路(柚ノ木林道)
林道淵ヶ沢線分岐→0.15←木魂の森丁字路(柚ノ木林道)
木魂の森丁字路(柚ノ木林道)→0.05←退避場(長野田山入口)→0.15=0.10←西峰→0.10←
東峰
小町峰峠を目指す柚ノ木林道退避場の箇所は林道に入って最初の切通しの西側で、ここから左側の林の中へ
薄い踏み跡を辿る。右側の谷から右側の尾根に踏み替えて急登の尾根を辿ればわずかなアルバイトで小峰の
頂上に出る。狭いが北側にルートを避けられると、周囲が展望はいい。緩く下ったシダの尾根の先には一五二と
一五一の杭のある西峰に達する。山名表記に350の数字も読める。
更に東へ進んだ一四二の杭のある尾根分岐は北へ進めば三等三角点東口のピークに達する。更に東へ三歩
進めば公共の文字の読める杭のある東峰だ。東へ香木原方面への下りの尾根筋が繋がっている。
G−2 香木原 香木原のゴルフ場から
柚ノ木林道入口→0.10←ゲート→0.10←カーブの三又→0.40=0.30←東峰→0.10←西峰
林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側)から南側のゴルフ場の中に入り、メイン道路を道
なりに進む。右側に芝生の別荘地を抜けると、車止めのゲートがある。道路は林の中の道になる。右側の川が
蛇行して道路に接近、離反している。左へ道路が曲がる位置には右北側に低い盛り土の径が分岐している。この
位置より更に西側約50メートルのところから北側に道路をそれる。緩く下って右手の川の右岸に出る。水流の少
ない浅い瀬を選んで対岸に渡る。激しい蛇行の川は右岸に岩壁を見せている。その上は先ほどの道路だ。左岸
が凸状をなしている左岸が岩壁を見せている手前で、この岩尾根の脇を登る。苔の特徴的な岩尾根だ。登り着く
とシダの尾根になる。その後は緩い登りで進む。
急斜面の登りのピークには「公共」の字の読める杭のある東峰で、その三歩西へ下った尾根の分岐には142
番の杭があり、三等三角点東口に繋がる尾根筋が分岐している。一五一番と一五二番杭の東西尾根が西峰
だ。南北に急な下り尾根が踏み跡を見せているが入らない方がいい。シダの尾根筋を経て同じ高さに登ると小峰
に出る。展望はいいが狭い頂上の北側に僅かスペースがある。西側は急な下りだ。
![]() |
| H香木原愛宕神社 大木スダジイ |
G−3 林道香木原線 三等三角点東口から △318.8 ●278
318.8三角点峰=三等三角点東口は昭和52年・1977年の「房総の山」で△319の三角点として紹介され
ています。すっかり様子が変わっています。香木原愛宕神社からは山道通しでは来られません。頂上から10分
の分岐点を舳先岩と名付けます。
林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち 東側→0.30←
林道香木原線林道東山線との丁字路→0.05←枝尾根突端部(三等三角点東口南側入口)
→0.05←(枝尾根合流部通過)舳先岩の分岐→0.10←三等三角点東口→0.10←
岩の鞍部40杭→0.40←大木の鞍部99杭→0.35←東峰→0.10←西峰
林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側から林道香木原線=関東ふれあいの道を西へ進
む。トンネルを出ると林道東山線が分岐している。林道を北へ進む。東側の山の斜面が小尾根を突き出してい
る箇所、表土が落ちて岩の露出した斜面が見える。これを目指して踏み跡を選ぶと、わけなく尾根筋に登りつく。
急だが下生えのない斜面を辿って、南北尾根筋に出る。右折、南側へ登る。(南側入口)
更に道路を北へ進んでこの道路が痩せ尾根になっている箇所から、東側の「岩の手摺」から尾根に取り付き、
南へ進む。テーブル岩を巻いて登っていくと右側から合流がある。(北側入口)
露岩が多く、尾根筋を離れないように小さく巻く。ややまとまった盛り上がりでは左に巻き道がある。左直進の
径が東へ向いていて、この盛り上がりの先で右折する。南東側から振り返ると船の舳先を見るような岩が突き出
ている。(一七) トンネルの東側、林道香木原線の北側最初の小沢にはロープが垂らされている。これを詰めた
尾根筋を西へ進んでも舳先岩の分岐に出る。(東側入口、一七)
小さく下って急な登りに変わる。大き目の石標が幅広い斜面の中央にある。最初のピークにはシダが多く、右へ
曲がると屋根の転がった石祠が二柱ある。(一柱行方不明)さらに一段緩く登ると頂上で三角点標石、注意杭。
大き目の林業の石標。境界杭(三一)複数の杭が少しずつ離れて並んでいる。北西側は平らな広場で、下生えも
少ない。
南側にやや急ではあるが幅広い径が下っている。尾根筋自身は露岩が段差を造っているので、僅かだがこれ
を僅か巻く。岩の痩せ尾根の鞍部には四〇の数字の読める大き目の杭がある。赤白黄色ほか多色のコースサ
インとともに境界杭が連続するやや広い尾根径を辿る。三方分山の時に、下りの方向を慎重に見ればいい。七
〇附近が奥畑(おくばたけ)砦跡で光明真言塔があるわけだが、紹介できない。(埋蔵文化財分布図234、清和
村史612頁)八七杭のピークが●278の標高点らしいが、それを示すものはない。九八杭の隣、モミの大木が
鞍部の尾根筋に太い根を廻わしている。九九の杭は根のために倒れかけ、数字も読みにくい。小さく下り、まとま
って登る上下が続くと、南に見えていた双耳峰が見えなくなる。一四二の杭と鳥獣保護看板のある尾根筋に合流
する。東へわずか登ると「公共」の文字の読める杭のある東峰。西へ下って狭い尾根を進むと一五一杭と鳥獣保
護看板、350の数字の読める山名標示板がある。そのわずか西側一五二杭までの間は大勢の休憩にもいい傾
斜が緩い。長野田山西峰○350だ。
![]() |
| H香木原神社 山頂の社殿 |
G−4 林道川谷線 バス停主基駅から
バス停主基駅→0.20←山神社東側→0.10←雛畑橋東三叉路→0.15←堰→0.20←林道終点
→0.35=0.30←尾根筋東巻き→0.15←木魂の森丁字路(柚ノ木林道)→0.05←
退避場(長野田山入口)→0.15=0.10←西峰→0.10←東峰
バス停主基下車。十字路を北へ進む。川音橋を右折、沢又橋の次、打越橋の東詰めを北へ、山神社附近から
の道路を三又で合流。打越橋を西へ進んだときは観音桜へ向かう山神社の東側の分岐を北へ。雛畑(ひなばた
け)橋の東の三叉路で左北へ。最後の民家を左右に見た後も舗装道路は幅広い。馬頭観音文字塔には文政三
年(1856年)の文字も読める。大日如来石塔、奉幣のある石祠の並ぶ塚の先に溜池の堰がある。このから舗装
道路はやや狭くなる。川筋が狭くなると林道川谷線のゲートがあり、未舗装道になる。左岸の道路が右岸にかわ
り、崩落の為に道が塞がれている。ガードレールの内側、外側を進む。林道終点附近の川には吊橋がかかって
いる。腐りかけた丸太橋をワイヤーが吊っているのだ。これを渡って左岸の山道を進み、右股の沢を渡る。この
枝沢右岸に水平な径が続いているが、すぐに左側の尾根筋の径へ進む。
若干小枝の被る踏み跡は狭いが、急傾斜の痩せ尾根へ確実に繋がっている。シダが足元を隠す急登を小さな
肩のピークで息を調整しながら順調に高度を上げる。林道のために山肌の切られた斜面が右側に見られるよう
になる。下草の少ない尾根筋に達すると左側には植林の枝越しに安房高山が望めるようになる。小さなピークを
意外な急傾斜で上下するが、ツガの大木を鞍部で都合二回見る。露岩の目立つ尾根筋になると右東側に踏み
跡の奇麗な巻き径が現れる。水平な巻き径が浅い窪地状の谷型地形で折り返して高度を上げ、小尾根を越すと
左側の尾根筋に登り着く。その先には舗装道路が見下ろせる。下りた道路東側にはフサザクラの標識を付けた
樹木が立つ。木魂の森丁字路(柚ノ木林道)を右へ折れて長野田山へ至る。房桜、オオシマザクラの影響がみら
れるサトザクラ。永源寺エイゲンジに似る。
「舗装道路が見下ろせる」尾根筋を左折して尾根筋を南西に急登すると、小鞍部の後、更に急登して狭い岩の
頂上に出る。そこからは南東方向の展望がいい。木魂の森丁字路(柚ノ木林道)から安房高山東側の三叉路へ
林道を進んだとき左側に小さな岩の階段がある。この階段を登ってもこの頂上に至る。
H香木原愛宕神社−関東ふれあいの道 23 滝のあるみちの一部
林道香木原線始点・関東ふれあいの道滝のあるみち東側 左側(防火水槽脇)の道
→0.05←香木原自治会館前
林道香木原線始点・関東ふれあいの道滝のあるみち東側 右側林道香木原線経由
→0.10←香木原自治会館前
香木原自治会館前→0.10←愛宕神社裏のピーク
林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側 左側防火水槽の脇から西へ進む、最初の分岐
を右側へ進む。角は墓地になっている。自治会館の前は小さな十字路で、石祠があり、覆い屋で囲われている。
その裏手には赤い立派な鳥居があり、愛宕神社と神額がかかっている。
林道香木原線始点・関東ふれあいの道 滝のあるみち東側のやや北側に林道香木原線に接続する道路があ
る。わずか進むと、林道の案内看板があり、左側に分岐する集落の生活道路へ進む。道なりに左右に曲がって
進む。自治会館前の小さな十字路に出る。右側に赤い鳥居が見える。
赤い鳥居の向うはやや急な階段が一直線に登っている。登りついた所には質素な社殿がある。社殿の裏
が高い。薄い藪を突いて進むと、かすかに鞍部とわかる箇所には左側から別の径が上りついている。
赤い鳥居の左脇には老大木があり、その裏に枝に隠れて径がある。表参道の左側を枯葉と枯れ枝を踏んで社
殿の後、合流する。更にわずか先が最高部で標石がある。藪の向うの足元にはゴルフ場が展開している。
○230
香木原の大木 スダジイ 香木原神社鳥居の裏。
大ツガ 香木原神社から北へ進む。右曲がりのカーブの民家。左脇から接近できる。高さ14メートル、幹周り
3.4メートル。
大モミ 林道から南へ入った一軒目の南側。高さ15メートル、幹周り3.5メートル。
![]() |
| H 香木原神社 奥のピークの標石 |
I山ノ神と柚の木林道 △276.6
大平橋東分岐→0.05←大平橋西分岐→0.15←巡視路案内標柱→0.05←大作橋→0.05←
柚ノ木林道入口→0.15←丁字路分岐→0.10←高圧線下→0.20=0.15←林道合流点→0.15←
山ノ神三角点小町峰
バス停川岸坂上→0.10←丁字路(東電柱主基71柱)
バス停北小町入口→0.05←丁字路(東電柱主基71柱)
丁字路→0.05←鉄板橋→0.20←尾根踏替え→0.25←灯籠南尾根鞍部→0.15=0.10←
山ノ神三等三角点小町峰
大平橋西詰めから北へ進んだ所にある鉄塔巡視路案内標識からの尾根径は、鉄塔から上部が刈り込みも
甘く、踏み跡も薄い。登路は急斜面でここではお薦めしない。
大作橋から清掃工場を経由して柚ノ木林道を進むと未舗装道になる。丁字路を左へ進むと谷の中の道路は高
圧線の下から傾斜を増す。カーブを繰り返して尾根筋に達し、左巻き道路に渡り直して水平に変わった所が
北側からの入山地点だ。
狭い斜面の尾根径は植林の苗が迫っている。尾根の西側斜面を南へ進む。東巻きに踏み替えた右手のピー
クには石仏(大日如来座像、天保六年・1835年と、頭部の欠けた立像)が並んでいる。但し、北側からは接近困
難。幅広い尾根筋に登りついて、尾根筋を進むと山ノ神ピーク、三等三角点小町峰に着く。左側に巻き径があり、
急斜面の下に尾根筋が続く。
バス停川岸(かし)坂上またはバス停北小町入口から大徳寺の屋根が見える丁字路を北へ進む。東側の川の
鉄板橋の西側を沢に沿って進む。二又を左へ進んで水田からの道を合流させ、林の中に入る。沢から若干離れ
た右岸の道は水管橋を見下ろし、対岸に小屋を見る。ほとんど水平な径が登りかけた所は左側の山からの
地滑りと下生えで通行不能だ。沢に近づく方向へ廻り込む。遺棄水田か曲輪の跡か水平な土地が段をなしてい
る。踏み跡に頼って左へ高度を上げる。山裾を巻く径に合流する。但し左側は倒木等に阻まて、麓には至らない。
右北へ進む。薄い笹に覆われた山裾を登ると尾根の「首」に出て、西巻径に踏み替える。
幅広い径に変わって傾斜を増すが分岐が多い。一番幅広い尾根西側の径を進む。尾根の東側、尾根筋を横断
する径など、紛らわしい分岐が多い。尾根筋西側の水平な径になると狭い径になる。古い石祠もある。マテバシイ
の林の明るい谷を正面ないし左に眺める。右へZカーブして狭い谷を登ると尾根筋の鞍部・峠に登りつく。
境界明確化と書かれた小さな杭には837−1の数字が読める。北側へ尾根を辿ると火袋のない石灯籠が建っ
ている。嘉永元年(1848年)の文字が読める。そのわずか先の大木の下に大きな石祠がある。山名山ノ神のもの
だ。その先にも大木があってピークに達する。笹を分けて尾根筋を緩く下ると又小さな鞍部に出る。倒木と下生え
のために通行できない深い溝径が東側に登ってきている。尾根筋を進むと鴨川東条海岸の展望がいい。その後
急坂を登ると、三等三角点小町峰に達する。
石灯籠南側の鞍部から尾根筋を南へ進むと尾根を西に巻くように下り始める。その尾根には明治8年・1835
年の八大竜王の石碑が傾いている。尾根筋西側からSカーブして東側になる。三本に分岐した幹の大木の付近、
境界明確化の杭が856、858−1の数字の読める付近、東側の急斜面に狭い切開きがある。鉄塔からの急登
の到着地点だ。尾根筋はそのまま下っているが、途中で通りにくくなる。
バス停川岸坂上の東寄り、長狭街道に面して墓地がある。この墓地とは背面を合わせて北側に川岸公会堂(か
しーかすれて読めない看板が掛かる)がある。正面に大きな地蔵座像はじめ多数の石仏、石塔が並ぶ。「川岸の
地蔵さま」と表示もある。その脇に堅牢地神の像も奉られる。県内に珍しい作例で、お顔立ちといい、口元といい神
仏とは思えぬ可愛さがある。
| J 主基斉田跡公園 |
J主基斉田跡公園と長福院
バス停北小町入口→0.05←主基斉田跡公園
バス停北小町入口→0.15←長福院
バス停北小町入口下車。北へ進んですぐ又右折。右側に林が水田の中にある。主基斉田跡公園には石塔が
並ぶ。明治天皇ご即位後、初めての新嘗祭に新穀を献上した水田だ。
バス停北小町入口下車。北へ進む。大澤橋で関沢川を渡った後、三叉路を西へ折れる。右側に村社北辰神社
の社名石柱と立派な石鳥居が有る。この参道(石段)の東側に鴨川市教育委員会の天然記念物指定「長福院の
イヌマキ」の標柱がある。大木は周長が4メートル、高さが13メートルのものだ。その東には寺の参道(石段)と斜
路が有る。
北辰神社は寺の西側、奥へ続く参道、途中踊り場が6回もある長い石段の上にある。社殿の脇には大きな石祠
が並ぶ。
K稲荷神社
バス停主基駅→0.20←斜路分岐→0.05←稲荷神社
バス停主基駅下車。十字路を北へ進む。駐在所、公民館(駐車場あり)、主基小学校。割りと広い道路は左へ
曲がる。川音橋を渡ると遠方に方廣寺(長狭七福神巡りB弁財天尊)と加茂神社の大きな屋根が見える。方廣
寺に続いて加茂神社の鳥居を遠望すると道路はカーブを繰り返す。右後ろへの斜路がある。東電柱成川485
柱。急な斜路は直ぐ民家の門柱の前に達する。左手の茂みに小径があり、これへ進む。右へカーブのあと再び
左へカーブ。ビニルパイプ製の大きな鳥居の先に前庭を置いて稲荷宮の神額の社殿がある。扇形に穿たれた
手水石、石祠が大小3柱ある。北東側にも石段の参道がある。 房総丘陵 1000
| J 長福院の大木 右の赤い屋根が長福院 左端に鳥居 北辰神社 |