御殿山 1500

 御殿山 △363.9                   房総丘陵1000
 山頂に生えるスダジイの大木が半円球を形つくり、これが遠方からも眺められる特徴的な形をした山です。

@ 御殿山を遠望する。

@北側からの登り口  (西側から順に)
 バス停国保病院前→0.05←バス停コミュニティセンター前→0.05←バス停天神郷(天神社前)
→0.15←バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←尾井之口橋・大谷橋→0.05←安田橋→0.10←
バス停山田中(大関橋)→0.10←中の作橋入口分岐直進→0.05←バス停山田(東星田集会場)
 バス停山田中(大関橋)→0.10←安田橋→0.15=0.10←丁字右折
 バス停山田中(大関橋)→0.15=0.10←丁字左折
 丁字路→0.25=0.20←大黒天南側の分岐点
 バス停山田中(大関橋)→0.10←県道から右へ→0.15=0.10←駐車場
 バス停山田(東星田集会場)→0.15=0.10←駐車場
 駐車場→0.10←大黒天南側の分岐点
 大黒天南側の分岐点→0.15=0.10←御殿山

 バス停山田中(大関橋)で下車。
 主要地方道89号線に沿って4箇所の登り口があり、平久里(へぐり)川に沿ってそれぞれ案内標識がある。さ
らに東側にはバス停山田(東星田集会場)が有る。
 @−1  安田橋
 バス停山田中(大関橋)から道路を西へ進む。川に沿った歩道の柵に標識がある。安田橋で平久里川を渡
り、地蔵堂と大銀杏を左東側に見る。道路はZカーブののち、山裾を東へ進む。山田中からの道と出会って、右
折する。
 @−2 バス停山田中
 バス停山田中(大関橋)で下車する。川の柵に標識がある。北側には寺の参道があり、西側には奇麗な公衆
トイレと駐車場があり、御殿山の案内絵看板もある。大関橋を渡って民家の脇を抜け、山裾を西へ進むと、安田
橋からの道と出会う。左へ折れる。
 @−1、2 合流してから ○290
 急な道路を進むと、給水施設の所から山道になる。途中、左側は登り、右側は緩い巻き径という分岐に出る。
左側の径には大黒天が鎮座している大峯山で、北側の展望もよい所だ。「ふるさと富山」では峰林山(ほうりん
ざん)という。ここの大黒天は来る度にその奉り方が手厚くなる。その先で山田方面からの径を合流させる。
 @−3 バス停山田中(大関橋)の東
 バス停山田中(大関橋)から道路を東へ進む。歩行者専用橋を並べた小さな橋を渡ると道路が左へカーブし
始める。標識があって、右側へ分かれる細い道路に入る。川筋に向かって緩く下る。仲の作橋を渡り、田畑の中
の道路を左に曲がり込む。高いほうへ進むと、民家の外れに出る。左側小さな駐車場が有り、ハイカー用と標識
がある。右側には御殿山の案内絵看板がある。
 @−4 バス停山田(東星田集会場)の南側
 その後通行止めになりました。
 バス停山田中(大関橋)から道路を東へ進むと東星田(とぼしだ)集会場がある。バス停山田(東星田集会
場)の南側のカーブの所に右側に墓地があり、御殿山の標識もある。右手へ入って、竹中橋を渡る。右側に
民家が並ぶ道路になって坂を登って行く。民家の途切れたところに、右手に小さな駐車場、左手に御殿山の案
内看板がある。

 @−3、4 合流してから
 急な山道になって登るがすぐに右に曲がる。崩れかけた痩せ尾根を経て、又左へ曲がると、山田中・大黒天方
面からの径に出会い、左折する。
 3番と4番の登山道は地滑りのために通行止めになった。近々、開通するであろう。
 ここに限らず南房総では泥土のため、地滑りは多発している。入山口の看板等、ルートの変化には柔軟に対応
したい。(金ヶ塚山 ●264)
 狭く小さく上下する尾根筋だが巻き道で快適に進める。御殿山の真北にある急登の径には階段が設けられ
て、一気に頂上へ達することができる。急すぎて、慣れない人にはつらい。そのま右寄りの巻き道はやや狭い
が、これを進むと、西側の尾根筋上の十字路に出る。左東へ曲がってツバキの木に囲まれた緩い段径を上る
と、東屋があり西側を中心に展望がいい。スダジイの大木(複数)が頂上を覆い、石祠が並ぶ。石尊大権現、大
山祇命、高(雨+品+龍)神たかおかみのかみ、大雷神だ。
 この項に限りバス停名に地名を重ねてバス路線廃止時の対応をしてみた。

スダジイの大木が頂上を覆い、石祠が並ぶ。

A犬切橋から
 バス停川谷→0.15←バス停吉野→0.15←バス停御子神→0.20←犬切橋→0.10←
二の滝第一隧道→0.30←二の滝第三隧道→0.20←林道終点→0.45=0.30←御殿山
 館山駅下車。細田行きバス、犬切(いぬぎり)下車。便の都合によって、川谷(かわやつ)行きバスで終点下車。
いずれも便少なく利用困難。
 国道410号線を北へ、約3キロほど進む。川谷隧道の先で、左西側に赤い小さな犬切橋がある。その付近は
道路がカーブで路肩が広いので、川谷隧道北側と共に車のときはこの付近に駐車が可能だ。行き過ぎると右側
にバス停犬切と経塚山入口を示す標識がある。
 犬切橋を渡ると、直ぐトンネルに入る。出た所にかなり傷んだ石仏がある。不動明王像だ。直ぐ又二の滝橋を
渡る。覆い屋の下に石祠と二体の石像が並ぶ。―専門家に伺える好機に恵まれた―案内子は意図的な削ぎ取
りだと思っていたが、『風化であろう。片方は馬乗り馬頭観音像ではなく、騎乗八幡神像・勝軍地蔵像か、馬の足
が細い。もう一方はつま先を残すだけだが不動明王像ではなく、地蔵像ではなかろうか。中央の小石祠が大日如
来とは、更にありえない』
 正面の建物は山入集会場で、ダム湖の右岸から来た道と繋がる。ここでは右へ曲がって、未舗装の細い道路
を進む。右側にダム湖上流の対岸の山を遠方に見る。新緑、紅葉が目にしみる。芝生の路面のときは水田も遠
望される。川トンネルも右側にある。
 二の滝第一号隧道等、計三本のトンネルを潜った後、丁字路に突き当たる。右側にも落石に隠された道路が
あるが、この先にも水田があるという。左側へ進む。右岸の道路は山側からの崩落箇所が複数ある。これに伴
う倒木で通り抜けには工夫がいる。また、路面にまで達しない崩落と潅木の覆い被さりも通り抜ける。幅のある
林道は尽き、倒木が塞いだ林道終点の回転場は草地だ。正面の谷筋が狭くなる。集会場の付近からここまで、
全線未舗装だ。途中に駐車スペースは無い。イラクサには注意したい。ここで左側の山肌の小枝や木々の細い
幹に注目すると狭い水流を右下に見下ろす箇所、登り口の取り付きを示すコースサインがある。
 倒木を乗り越えて急傾斜の尾根に取り付く。細い踏み跡がある。結び目付きのトラロープには感謝したい。傾
斜は40、45度にもなる。刈り込みはよくないが、踏み跡は尾根筋に確実についている。一回小さくSターンす
る。その上部では下山のとき尾根筋を間違えないようコースサインと踏み跡に気を付けよう。休憩が出来そう
な水平路ではマテバシイの株もある。再度の急斜面で目の上(前)の広葉樹林の盛り上がりが迫ると、頂上間近
だ。薄暗いマテバシイの南側に出る。スダジイの大木の下に並ぶ石祠を見て少し西へ進めば展望の開けた東屋
の脇に出る。全体に難路だ。
 沢沿いの林道が尽きた所、湿気の多い土地に生えている草の中に、イラクサがある。オオバ、シソの葉に
似た感じで、背丈ほどにもなって径を塞いでいることがある。葉や茎に細い白色透明の柔らかい刺が密集してい
る。この刺が分離すると目には見えなくなってしまう。蟻酸系の毒をもっており、半袖半ズボンの肌や、手袋の
ない手、顔に刺さると、いつまでも痛みが引かない。

@ 木の元の石祠

B御子神から
 バス停川谷→0.15←バス停吉野→0.15←バス停御子神→0.30=0.25←分岐→0.20←
林道終点→0.25=0.20←御殿山

 バス停川谷から国道410号線を北へ進む。バス停御子神(みこがみ)の南側、道路の西側には、「小野次郎右
衛門忠明生誕の地記念公園」の標柱が立っている。この長い名前はいずれのガイド、パンフレット等も間違って
いるのか、省略しているのか異なっている。旧道の名残の一画から公園に至る高い木造かつてあったが撤去さ
れた。この附近の旧道には少数の駐車が可能だ。
 バス停御子神にはコース入口を示す標識があり、舗装道路を左西へ入る。坂道の右手の薮には馬頭観音文
字塔が奉られている。水平になった東電柱犬切389柱の脇左後ろにある小道が公園の西側入口だが案内標識
はない。広い園地入口には前出と同じ公園名の標柱がある。公衆トイレがあったが撤去された。モニュメント、植
樹等よく手入れされた奇麗な公園だ。
 右側に王子神社を見た先から民家は途絶え、谷沿いの道路になる。ここまでの桜木にはジュウガツサクラが交
じり、季節により可憐な花が見られる。2回小橋を渡る。右側に飲食店があり、左へ分岐する道路がある。ここま
で舗装道路だ。右側直進、未舗装道を進む。右岸の道が左へカーブする附近、河床の岩が小さな段を見せてい
る。塩井戸(しおいど・しおで)の標識があり、下流の左岸に塩神様の石祠がある。飲食店前の分岐で400メート
ルと案内されたものだ。同じく1キロと案内された箇所には滝もある。道はZカーブののち終点になる。
 細くなった沢の左岸から山道になる。植林の中の径を登って、頂上尾根筋の十字路に着く。右へ曲がって僅か
尾根筋を登ると、御殿山の頂上だ。左側は鷹取山方面だ。
 バス停御子神の南、鯨岡橋の南詰めを東に入り、突き当たりを右に折れると、農地の先に橋が見える。この橋
を渡って南東へ轍を辿ると小川に小さな橋がかかっている。この川の右岸、地蔵像の石龕が崩れている。ここか
ら右岸の径を辿ると、鯨岡滝の沢を足元に見下ろす。かなり高度差のある見事な滝だ。
 国道から奥には車を入れず、バス利用の時と同じような行程を楽しみたい。

@ ツバキの木に囲まれた緩い段径を上ると、東屋がある。

C、宝篋印塔山、鷹取山から
 バス停川谷→0.05←莫越山神社→0.05←三又(東電柱犬切350柱)→0.05←小橋→0.20←
林道畑塩井戸線分岐→0.25←「山火事注意」看板分岐→0.15=0.10←宝篋印塔山→0.15←
急坂分岐→0.10←鷹取山→0.20←御殿山
 林道畑塩井戸線分岐→0.10←林道分岐→0.10←大日山登山口
 「山火事注意」看板分岐→0.20→急坂分岐(林道経由)
 バス停川谷から宮川橋を渡った三又は県道258号線で左西へ進む。右側に莫越(なこし)山神社の参道が取
り付いている。
 神社は養老二年(718年)創建のもので由緒書き看板がある。社務所・集会所の南側には別棟で参詣者用の
トイレがある。そのまま北へ進んで左折しても県道の三又に出る。小橋の分岐を更に北側へ進む。
 畑(はた・地名)の集落の北の外れ、道路右東側に林道畑塩井戸線の登山口がある。ここには案内看板があ
る。これには「宝筺(ママ)印塔山」と記入されている。これより急な狭い林道になる。つづら曲がりと急傾斜
が一段落した所の左側に山火事注意の看板がある。駐車可能な場所はない。この附近の林道には僅かゆ
とりがある。
 山火事注意の看板の所■から尾根筋の踏み跡を辿る。石造馬頭観音像の先の左に細い踏み跡がある。
入ると宝篋(ほうきょう)印塔山だ。宝篋印陀羅尼供養塔が暗いシイの大木に覆われた山頂に立っている。但し、
石塔は他所で見られる宝篋印塔とは形式が異なる。そのまま左寄りに直進すると慰霊碑▼を経て、小さな鞍部
を隔てた大日山へ至る。
 宝篋印塔山では右寄りに戻り加減に向き直った方向に広い踏み跡があり、始め下り加減の尾根筋で東へ進
む。先ほど分かれた径を右後ろから合流させて更に尾根筋で進む。小さな鞍部では右側に薄い踏み跡を二箇
所、隣接して見つける。さらにそのまま尾根筋を進むと、尾根筋はやや狭い樹木のない尾根筋になる。右下に林
道が見え、急な細い山道がこれへ下っている。
 山火事注意の看板の所■を林道のまま進むと山裾を縫ってごく緩く登る。小さなトイレがあり、左に林道が
分岐している。左の道は山の中に喰い込むように進む。終点には二つの踏み跡が先へ延びて、尾根筋の踏み跡
に繋がっている。林道を直進すると左の山肌に急な登り径が取り付いている。これを登って尾根筋に出る。林
道はこの先少々で終わりになる。
 尾根筋の径はやや北に振れるが、細い急な上下を繰り返す。左側に山崩れをセメントで直した跡がある。フェ
ンスが設置され、位置は急斜面の段径だ。フェンス越しの下の方には未舗装道が見える。緩い鞍部の後、や
や広い鷹取山の頂上に出る。ベンチも並び休憩にもちょうどいい。北西隅に山水講の浅間大神の石碑の塚◆が
あり、西側と北側に急な下り径がついている。○364.5
 この頂上から右北東寄りの下り径へ入る。径はツバキのトンネルになっている。この花期に当たると、ここから
御殿山まで、夢の中を歩くような径になる。急な下りのあと、今度は急な登りになる。緩い登りに変わって少々で
尾根筋の十字路に着く。南側の展望がいい。そのまま尾根を登ると御殿山の頂上だ。ツバキの花期に歩けば素
晴らしい体験になるだろう。
 この時期に合わせて旅行会社がツァーを組むので、これに参加するのもいいだろう。ただし、往復はこちらの
登山道ではない。
 林道畑塩井戸線分岐から県道をそのまま進めば、真杉鉱泉(増間温泉跡)(源泉のみ)を経て大日山登山口
へ至る。
 宝篋印塔山の宝篋印陀羅尼供養塔は、他所で見る一般的な宝篋印塔とはその造形が「変化形」以上に違うこ
とから宝篋印塔ではなく、中が空洞の石積み高さ80センチの上高さ90センチの塔碑であることからも入定窟で
はないかとも疑問視されるものだ。宝篋印陀羅尼経の趣旨によって建塔されたものは造形の違いによらず、宝
篋印塔というそうだ。又、宝「筺」印塔は篋の誤字だと思う。丸山町史ではこの山を高さ337.0としている。

@ 山頂の三角点標石

D犬掛 不寝見川 余蔵山分岐を経て
 バス停不寝見川=犬掛交差点→0.10←丁字路右折→0.05←左カーブ→0.25=0.20←
余蔵山分岐→0.05←林道平群支線分岐→0.15→鹿島山分岐→0.10←桜分岐→0.10←
大沢林道鷹取山西尾根分岐→0.10←大沢林道終点→0.10←鷹取山→0.20←御殿山
 大沢林道鷹取山西尾根分岐→0.15=0.10←鷹取山
 岩井駅下車。合戸回り国保病院行きバス乗車。バス停不寝見川(ねずみがわ)下車。
 犬掛(いぬかけ)交差点は丁字路で、ガソリンスタンド 跡の南側に旧道名残の空き地がある。交差点の東側に
バス停の標識が立ち、少しずれて細い道路が取り付いているので、これへ入る。
 集乳所の三又を左へ入る。村社豊受神社、平久里下大塚集会場の先の丁字路、東電柱平群(へぐり)24柱、
カーブミラーの所を左折する。水田が展開している。最初の丁字交差点、ビニルハウスの角で右折する。手摺の
低い橋を渡る。コンクリート舗装、その後アスファルト舗装の道路の坂を道なりに登って行く。左カーブ★では直進
方向に里見氏墓地に通じる未舗装道がある。左側が山の道路で、木々の山肌が笹になったのち左側に余蔵山
(よぐらやま)への分岐がある。左後方に分岐する舗装道路だ。南斜面の道路は北斜面の道路に変わる。左下
に分岐する道路がある。「とみさんふるさと自然のみち」という標柱と平群支線の標識があり、ここは右へ緩く登
る。慰霊之碑を左側に見る。道路は山の南側、尾根筋と入れ替わり、緩い下りも交える。▼
 舗装が尽きて桜の太い木のある所には増間(ますま)ダムの方へ通じるという山道の分岐が右側にある。道
路が崖崩れで決壊している所があるが、道路自身が充分広いので徒歩での通行には支障はない。車輌はここ
までこれそうだが、途中狭い所もあり、地元の農作業以外の車輌はバス通り(県道)より入れないほうがいい。
 左側に標識があって、左の山肌を登ると鷹取山へ行くと書かれているが、かなり急な斜面だ。わずか先の右側
には増間ダムへの分岐がある。そのまま林道を進む。道路は右南へカーブするが、左側山肌の上にフェンスが
見えると林道の終点に着く。右寄りの藪の中に細い踏み跡がある。少し進んで左手に折れて急登する。藪の中
に黄色と黒のロープが張られている。急な尾根筋の切開きに出て薮が少なくなると、僅かの尾根登りで小ピーク
に出る。境界見出標と錆びた鉄瓶がある。別の奇麗な径がピークの右下にあり、左へ進んでこれと合流する。
 先ほど下から眺めたフェンスの端から急な段径を下って鞍部に達する。緩く登って鷹取山の平地に出る。ベン
チが並び、右北東寄りの下り径に入る。径はツバキのトンネルになっている。これを下って又登ると御殿山の頂
上だ。
 逆方向のとき、鷹取山、フェンスのあとのピークを直登する。西へ進む。防火帯を思わせる切り開きの尾根をホ
ンの少し下って、右側にコースサインと細い踏み跡を見て藪の中へ入る。切開きの尾根筋はまだ下っている。急
な下りにはロープがある。右に折れて水平に進むと、甘い刈り込みの中の藪漕ぎは終わって、林道の終点に出
る。
 大沢林道の鷹取山西尾根分岐から尾根への取り付きはかなりの急斜面だが、尾根に出れば緩やかな尾根径
になる。痩せ尾根からは早くも南側の展望がある。大沢林道のために崩壊した山肌も見える。急斜面の登りに
変わると鷹取山山頂の北西端に浅間大神の石碑のある塚◆の前に出る。
 以下は前項と同じだ。

C (はた・地名)の集落の北の外れ、道路右東側に林道畑塩井戸線の登山口が
あり、案内看板がある。

E犬掛 不寝見川から大沢を経て
 バス停不寝見川=犬掛交差点→0.10←丁字路直進→0.10←分岐右へ→0.20←
右ヘアピンカーブ→0.10←林道平群支線分岐→0.15→鹿島山分岐→0.10←桜分岐→0.10←
鷹取山西尾根分岐→0.10←大沢林道終点→0.10←鷹取山→0.20←御殿山
 バス停不寝見川下車から東側の細い道路へ入る。豊受神社の南の丁字路、東電柱平群24柱、カーブミラー
の所を左折する。水田が展開している。最初の丁字交差点、ビニルハウスの所は直進する。
 道なりに左折し、大塚川橋から更に進むとビニルハウスのある小川を渡る。その僅か先の三叉路で右に曲が
る。電線柱がある交差点だ。狭い道路を進むと、左側からの道路と右側の私道からなる十字路に出る。この附
近からはやや道路も広くなる。左側はゆるい山裾で農家が散在する。左側に別道が折り返す形で分岐した所
から林道になり、左側は垂壁を思わせる山の急斜面。右はるか下に沢筋が見える。
 右へ、ヘアピンカーブする所には平群支線の標識があり、急坂の道路になる。右に二箇所未舗装道が分
岐した先で左側に舗装道路が取り付いている。「とみさんふるさと自然のみち」という標柱と平群支線の標識があ
り、ここは左へ緩く登る。慰霊之碑を左側に見る。道路は山の南側、尾根筋と入れ替わり、緩い下りも交える。▼
 以下は前項と同じだ。

F犬掛お堂から
 犬掛お堂→0.10←舗装道右折→0.25=0.20←余蔵山分岐→0.05←林道平群支線分岐
→0.15←鹿島山分岐→0.10←桜分岐→0.10←鷹取山西尾根分岐→0.10←大沢林道終点
→0.10←鷹取山→0.20←御殿山
 犬掛お堂は赤い屋根をしている。東側には犬掛青年館があり、敷地にゆとりがある。
 道路を東へ進むと、古戦場と里見氏の墓地を案内する看板が有り、突き当りを左折する。東側の山裾に里見
氏の墓地がある。古く傷んだ石塔が二柱並ぶ。新しい花が供えられている。未舗装道に変わってゆるく登ると、
舗装道路のカーブ地点★に取り付き、ここで右折する。
 以下は前々項と同じだ。

G余蔵山 △252.3
 犬掛お堂→0.10←舗装道右折→0.25=0.20←余蔵山分岐→0.10←余蔵山
 犬掛お堂から東側の山へ向かう舗装道路を進む。左側が山の道路で、木々の山肌が笹になったのち、左側に
余蔵山への分岐がある。左後方に分岐するコンクリート舗装の道路だ。南側の尾根筋には踏み跡も見える。
 かなり急な坂道で登るにつれカーブし展望がよくなる。終点はかつて電波塔があった場所で、コンクリートの広
場になっている。東は御殿山から南、西。北は富山までの素晴らしい展望が一望できる。
 電波塔の時、門扉があった跡の東側、擁壁の一段高い所に三角点の標石がある。
 富山町史では大台山252.2とされ、余倉山が別にあるような記述だった。内田氏の「房総山岳志」では、大台
山252.3とされ、余倉山等別名についてはふれていない。房日新聞の「房州低名山(ひくめいざん)」では余蔵
山252.3という。地理院二万五千分の一地形図は△252.3の無名で電波塔のマーク付きだ。

C 鷹取山への椿のトンネル お花の咲いているときに行こうね○ 下りの眺めです。
突き当たりは鞍部で、また上ります。

H大日山遊歩道駐車場から鷹取山・御殿山へ
 大日山への道路から左へ分岐して大沢林道へ登り、鷹取山・御殿山へ行かれる径があります。尾根径が急登
なので、お薦めできません。
 遊歩道駐車場までの案内は大日山の項によります。
 後蔵引(あとそうびき)の滝を見た後、林道は右へカーブして丁字路に突き当たります。
 滝田郵便局前丁字路→0.20←増間橋→0.10←湯之沢口→0.10←増間コミュティセンター
→0.10←大日山遊歩道駐車場(増間ダム入口)→0.10←ダム湖の橋→0.25←林道の丁字路分岐

 H−1 左俣
 林道の丁字路分岐→0.05←林道終点→0.25=0.20←桜分岐→0.10←
大沢林道鷹取山西尾根分岐→0.10←大沢林道終点→0.10←鷹取山→0.20←御殿山
 大沢林道鷹取山西尾根分岐→0.15=0.10←鷹取山
 後蔵引の滝を見た後、林道は右へカーブして、丁字路に突き当たる。左へ折れて直ぐに三叉路に出る。ここで
は左へ入る。踏み跡に幅はあるが踏み固めが甘いので全体に草が生えている。若干の崩落もあり、小沢の切
れ込みもあるが、通行には支障ない。すぐにこの歩きやすい水平な径は尽きる。右側の尾根筋に標識があり、
白いコースサインもある。かなり急な尾根筋の直登路だ。上部へ進むに従って、若干傾斜が緩むが、右側の斜
面に巻き径があるような感じがする。変に誘われないように直登路を進む。水平路に変わる肩のピークまでは直
登を選ぶ。逆方向のときこの肩のピークで左右に迷いやすいが、白いテープのコースサインがあって右側の急な
下りの方へ進む。
 登りの径は緩い上下の径で曖昧なピークを二つ越える。左側に塚を思わせる小さな「コブ」を巻いて左へ曲が
って進むと、大沢林道に出る。尾根筋のピークを避けて南へ林道が膨らんだ所だ。わずか東側には特徴的な
桜の太い木がある。
 東へ進むと左手に鷹取山の西尾根に取り付く分岐がある。僅か東には増間林道からの右股の山道が取り付
いている。
 更に直進すれば林道は右へ曲がって林道の終点へ至る。

 H−2 右股
 林道の丁字路分岐→0.35=0.30←大沢林道鷹取山西尾根分岐→0.10←大沢林道終点
→0.10←鷹取山→0.20←御殿山
 大沢林道鷹取山西尾根分岐→0.15=0.10←鷹取山
 後蔵引の滝を見た後、林道は右へカーブして、丁字路に突き当たる。左へ折れて直ぐに三叉路に出る。ここで
は右へ入る。林を抜けると踏み跡は幅があるが踏み固めの甘い径になる。全体に草が生えている。小沢の切
れ込みもあるが、通行に支障はない。右側の沢が迫り、左側の山肌からの崩落もあって、径は狭く無駄に上下
する。左岸の倒木が谷を埋めている所を過ぎると、標識があってこの沢を渡る。河床までの径は曖昧なので、
わずかな高度差だが注意したい。対岸の尾根筋を登る。かなりの急斜面で一部ロープも張られている。
 白いコースサインを追って肩のピークに出る。このピークは三方分山なので下りで利用する時、左手の尾根に
入り込まないように、右急下りの尾根筋のコースサインに従うこと。
 緩い登りの径は小ピークを左へ巻いて一部小さな下りも交えて林道に下りる。大沢林道を西左側へわずか進
むと、鷹取山の西尾根に取り付く分岐がある。
 東へ直進すれば林道は右へ曲がって林道の終点へ至る。

E 大沢林道 鷹取山西尾根分岐

I大谷川ダム、鷹取山
 バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←浄水場入口→0.20←三又登山口→0.40=0.25←鷹取山
→0.20←御殿山
 バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←浄水場入口→0.05←安田橋→0.15=0.10←丁字右折
 バス停山田中(大関橋)→0.10←安田橋→0.15=0.10←丁字右折
 バス停山田中(大関橋)→0.15=0.10←丁字左折
 丁字路→0.25←三又登山口→0.40=0.25←鷹取山→0.20←御殿山
 バス停瀬波戸(せばど)(紅蘭橋)からそのまま東へ進むと、右側に浄水場入口の看板のある街灯番号03−
14の所で右折する。すぐ分岐があり、左は浄水場だが右へ進んで坂道を登る。アジサイとサツキに囲まれた
酪農家の前の道路を通るとすぐまた分岐がある。左へ緩く下ると、大谷川(だいやつがわ)ダムの左岸の堰堤
だ。昭和49年・1974年の完成で水面は標高111メートルだ。ここまではコンクート舗装道路だが、未舗装道
にかわって道が続いている。お手製の標識もある。小さな崩落もあるが徒歩通行には差し支えない。左下に水
の音のうるさい所が径の三又で、少し手前の右斜面に登山口があり標識もある。
 かなり急な斜面の径で、足元には十分注意したい。上るにつれて徐々に傾斜を緩める。鞍部を二つ越えたあ
と、急傾斜を左右にジグザグして、鷹取山山頂北西端に浅間大神の石碑のある塚◆の前に出る。わずか先に
ベンチが並び、左東へ進んで御殿山へ至る。
 バス停山田中(大関橋)には奇麗な公衆トイレと駐車場がある。車の時、ここに駐車して安田橋または大関橋
から御殿山を目指す。丁字路を経て急な道路を進むと、給水施設の所から山道になる。すぐ右側に下る径が
あり、これに入ってもいい。一箇所径の崩落を乗り越せば、三又の登山口に至る。しかし、給水施設の所まで
登り、また下る径になるのはつまらない。
 このコースは三又の登り口から暫くが、急斜面なので、山慣れない人には、お薦めできない。

J鞍骨山 ●266
 J−1 西側から
 バス停山田中(大関橋)→0.10←県道から右へ→0.15=0.10←駐車場
 バス停山田中(大関橋)→0.10←分岐直進→0.05←バス停山田(東星田集会場)
→0.15=0.10←駐車場
 駐車場→0.45←鞍骨山
 バス停山田中(大関橋)から道路を東へ進んでハイカー用と標識のある小さな駐車場に至るのは、御殿山の
東側二つの登り道と同じだ。急な山道になって登る。左側の自然斜面が切り土の崖になり、再びこの崖が低くな
ると左後ろに折れて上る径があり、これへ進む。
 小さくピークと鞍部を繰り返す尾根径を進む。左後ろから倒木や潅木に覆われた溝径が合流する箇所がある。
逆方向のとき注意したい。綺麗な尾根筋が右へ緩くカーブする所、左側には谷の源頭部の竹や小木の浅い
谷がある。ここではこの浅い谷を右に見る方向、手前で左へ尾根筋を折れる。右側の尾根筋が綺麗に繋がって
いる所だ。ここも逆方向とも注意したい所だ。痩せ尾根の鞍部には大木が生えているのが特徴的で、ピー
クでは左へ巻いていく径が多い。スギの平坦地では左端を進んで右へ曲がっていく。急登になったその途中でコ
ンクリート杭の脇を通過する。登りついた先が鞍骨山でここにもコンクリート杭がある。千葉県と読める。この山
は三方分山で北方向への下りは左へ曲がる。展望はない。
 駐車場までの道路の一部は地すべり工事のために付けかえられている。また工事のために一部通行止めもな
っている。

F 犬掛お堂 手前は防火水槽のフェンス。

 J−2 東側から
 バス停山田中(大関橋)→0.10←中の作橋入口分岐直進→0.05←バス停山田(東星田集会場)
→0.10←旧町境(東電柱大井254柱)→0.35=0.30←鞍骨山
 バス停山田中(大関橋)から道路を東へ進む。もう東側の御殿山への登山口を右側に見送る。右側には平久
里川沿いの農地と川にかかる仮橋とが見える。東電柱大井246柱。北側に急坂道が分岐しているが、南側には
一軒家があり、杉林の斜面がはじまっている。道路の最高部やや東、東電柱大井254柱裏の藪に人一人分の
狭い切り開きがあってこれを進むと尾根筋に達する。東電柱山田353柱。一軒家の東側、杉林の斜面を登って
も容易にここに達する。林が途切れて日当たりがよく、草が多くて入れない時期がある。
 尾根筋を南へ進む。小さな鞍部のあと尾根筋に登りつく。登りついた位置は逆方向のとき、わかりにくい位置な
ので気をつけたい。痩せ尾根の径からは左下に巻き径が見え隠れするが、尾根径が狭い急下りの所では崩
落している。その後、この左側の巻き径に合流する。藪の中の狭い切り開きを抜けた幅広い平らな尾根筋では
大木が中央に立ち、東西に山裾を巻く径がある。真西へ真っ直ぐに緩く下る溝径は途中でススキと藪の中に通
行不能になってしまう径だが、水田などが耕作されれば、そのみちとして歩き易い径になると思われる。
 右側に低い尾根を置いた横路で進んだ径が、急な尾根筋になるのを見てこれへ登る。珍しい急坂だ。その後
わずかで鞍骨山に至る。千葉県と読めるコンクリート杭がある。山頂には左寄りにも尾根筋があるがこれには入
らない。右寄りに進んだ先、急下りの途中にもコンクリート杭がある位置で右寄りに進んで西へ下る。

K大日山 △333.3
 増間七滝といって滝が沢山ある増間川を遡ります。大日如来像の安置された山頂からは富山(とみさん)・東京
湾側の展望がよく、御殿山へも径が繋がっています。
 市(旧三芳村)指定天然記念物。増間日枝神社の大杉群。高さ34メートル。幹周り4.55メートル。樹齢300
年。ほかに大木が多い。
 K−1 大日山遊歩道駐車場から
 滝田郵便局前丁字路→0.20←増間橋→0.10←湯之沢口→0.10←増間コミュニティセンター
→0.10←大日山遊歩道駐車場(増間ダム入口)→0.10←ダム湖の橋→0.25←林道の丁字路分岐
→0.10←坊滝上部→0.10←丁字分岐→0.10=0.05←大日山→0.10←宝篋印塔山

I 大谷川ダムへの道は浄水場への看板がある。

 滝田郵便局前の丁字路からから、県道258号富山(とみやま)丸山線を東へ進む。増間ダムの看板がある。
大日山遊歩道駐車場が整備され、小さいが大変奇麗な公衆トイレがある。
 ダムへの道とは並行する左西側の道を進む。七滝の案内看板がある。左側に日枝神社の表参道−石段−を
見る。裏参道にもなる道路を左に分ける。右側に増間ダムを眺められる所には一軒家がある。ダム湖にか
かる橋へ至る道路は立ち入り禁止だ。
 未舗装道に変って、左側の道路脇に駐車スペースがある。かつてハイカー用駐車場として利用されたものだ。
増間七滝として、この増間川上流及び支流に滝がある。七滝の名前は坊滝、乙坊(おとぼう)の滝、乙女(おと
め)の滝、狩人(かろうど)の滝、薬研(やげん)の滝、後蔵引(あとそうびき)の滝、水垢離(みずごり)の滝(前蔵
引(まえそうびき)の滝)。冷水(つべたみず)の滝を加えて乙坊の滝と差し替える案もある。
 これらの内、水垢離の滝(前蔵引の滝)には段径が造られ、近くにまで降りられる。水垢離の滝の淵が、神事に
先立つ水垢離に使われていていたが、昭和44年・1969年にこれが消滅したために、前蔵引の滝を祓い清めて
これに代えたという。後蔵引の滝は細い急径にロープが張られ、川原に降りて鑑賞できる。
 林道の丁字路で右へ曲がる。ここまで数ヶ所、林道には部分的に幅の広い箇所があり、駐車は可能だ。道路
は左へ曲がり込んだのち、坊滝を見る。下りの径が造られ滝の真下に近づくことができる。この滝の上流でこの
川を渡る。目の前の急な山に階段が設置されている。この階段はやや急で、これまでの長い林道歩きとの比較
感覚で、その急なことに一瞬驚かされる。
 直ぐ登り切って水平な径に変わる。左側に分岐があって、又も急な階段が、一直線に延びている。この直線感
は寺社の参道そのものだ。手摺りも付いている。登って径が右に曲がった所が、大日山山頂だ。石仏(大日
如来座像)と大日山一灯講でご用意された周辺の案内図がある。
 ベンチの前には富山が目の前に、右後ろに伊予ヶ岳が眺められる。頂上から更に東へ細い径を進むと小さな
鞍部を経て、山の肩に出る。ここには慰霊碑▼がある。昭和16年・1941年5月、館山航空隊の練習機が墜落
し、海軍の将兵3名が殉死したものだ。旧三芳村の案内絵図が各所にあって、この慰霊碑の位置が大日山と法
篋印塔山の中間の鞍部にあるように描かれている。この少し先が法篋印塔山で山名には混在がある。ここにあ
る石塔は隅飾りのある宝篋印塔とは形式が異なる。右は尾根筋を下って、林道に出て畑に出る。正面の径は
尾根筋を辿って鷹取山から御殿山に至る。
 乙坊は弟のこと、乙女はその姉、狩人はその父に由来する悲しい昔ばなしに拠る滝の名前だそうだ。
 増間林道に繋がる道路の入口より県道の僅か西側に無形文化財日枝神社の御神的(おまと)神事という標識
柱がある。神社の表参道でコンクリート舗装の狭い径を登ると石段の下に出る。境内には(南房総市旧)三芳村
の天然記念物指定日枝神社の大杉群と標識があり、周囲に大杉がそびえている。
 前述の所要時間とは別に七滝入口分岐までの時間を示します。
 大日山遊歩道駐車場分岐点→08←旧小駐車場→15←水垢離の滝分岐→03←
 後蔵引の滝分岐→02←丁字路の分岐→05←薬研の滝→01←狩人の滝、乙女の滝、
 乙坊の滝→02←坊滝分岐→02←坊滝上部→01←冷水の滝分岐

 水垢離の滝と坊滝にはこれを鑑賞しやすいように滝壷まで降りられる段道と鑑賞台が造られている。その他の
滝は林道にその位置を示す看板と共に黒黄色のロープの張られた狭い径が急降下している。充分な足ごしらえ
のある山慣れた人だけの接近が好ましい。

K 大日山山頂

 K−2 増間廃寺側から
 大日山遊歩道駐車場→0.10←大日山登山口→0.20=0.15←増間廃寺分岐→0.10←
丁字分岐→0.10=0.05←大日山
 増間廃寺分岐→0.05←廃寺跡地
 大日山遊歩道駐車場から更に県道を東へ進み、この県道が左へ曲がった所に案内看板がある。そのわずか
先、左手には細い道路が取り付いていて、これへ入る。急な道路の先、左手には駐車場がある。
 農家への道になる手前の右手には左右に柵のある尾根を登る。やや急な径だ。水平な尾根径になってベンチ
のある所が増間廃寺・閻魔寺跡への分岐だ。右側に進むと広い跡地に出る。元禄十六年十一月二十三日
(1703年)の震災によって、廃寺になった蔵福寺の跡地だ。戦時中、食糧増産のため山中の平地を耕作した
所、布目瓦が出土したという。
 左側の緩い傾斜の径を進む。斜面のトラバース径には柵もあり、整備が行き届いている。右側に分岐があっ
て、その急な階段を登ると大日山の頂上だ。分岐を直進すると坊滝を経て大日遊歩道駐車場に至る。

L沢山不動堂
 大日山の西側にあって、やはり滝が見られます。
 増間橋→0.10←二又街灯bU6→0.05←長沢橋→0.10←沢山不動堂
 長沢橋→0.15←湯之沢口→0.05←増間橋
 湯ノ沢口→0.10←増間コミュニティセンター→0.10←大日山遊歩道駐車場
 増間橋で左へ曲がる。右岸の道が開けると右側に立派な橋が見える。長沢橋だ。
 ここは左寄りに狭い舗装道が二本取り付いていて、案内看板もある。村道不動前線の舗装道が右にカーブす
ると、数台きりの駐車場と小さなトイレがある。
 沢山不動堂では見事な彫刻が見られる。この脇には別の林道長沢線が接続して北へ延びている。吊橋河鹿
橋の袂に沢に下る径があり、これを下ると滝がある。又、河鹿橋を渡る時、乃至渡ったのち、この沢筋を眺め
ると、小さな滝が幾つか見られる。右側に下ると東屋があり、東屋橋がある。この橋の袂から沢に下りると、棒滝
の前に出る。東屋橋を渡ると階段で、駐車場へ登る。
 このあとに、大日山方面を目指している時は、長沢橋の分岐で東に曲がって橋を渡ると(村道)須軽田湯ノ沢
線で、一本東側から県道に出られる。そこにはスクールバス湯ノ沢口の標識がある。
 右折すれば増間橋に戻るが、左折すれば大日山遊歩道駐車場へ至る。

K−2 増間廃寺側から 大日山登山口

M増間鹿島山 ●270.8 南側から
 鹿島山(かしまさん)を経て三等三角点長沢△270.6を通り、北側の大沢林道へ行かれます。
 増間コミュニティセンター→0.10←大日山遊歩道駐車場→0.20←東電柱(東電柱増間220柱)
→0.20=0.15←鹿島山→1.00=0.50←三等三角点長沢→0.25←林道鹿島山分岐点
 増間コミュニティセンター(増間農業公園)→0.10←東電柱(東電柱増間220柱)
 大日山遊歩道駐車場からダムへの道と並行する左西側の道を進む。増間七滝の案内看板がある。左側に日
枝神社の表参道−石段−を見て、これに入る。石段と赤い鳥居の位置がずれている。境内の大杉(複数)は天
然記念物だ。立派な社殿の右側には御神的神事について書かれた看板がある。社殿の左脇から裏の
道路に出て左折する。日枝神社に入らず道路を進んだ場合は、左へ曲がる道路で神社の裏側を通る。山の南
裾を通る道路は大きな屋宅に出て尽きる。善通寺の東側にある庫裏の方で、その西側に堂がある。ここまで大
変いい道路だ。細い山道が緩く下っているが、あまり歩かれないのか、進むほどに荒れている。ソテツや夏みか
んの畑から振り返ると駐車場方面がよく眺められる。左へそれたのち右へカーブすると、左南側の小ピークへの
径が横断している。尾根筋越えの十字路だ。左カーブの位置に馬場跡の看板があり、右手上には越路小跡とい
う看板がある。明治16年(1883年)に開校した小学校の跡地だそうだ。この付近から径は再び奇麗なものにな
り、緩く下る。左右に分岐があるが、いずれも直進する。左に茅葺屋根の家を見るとコンクリート舗装道路になる。
僅か下ると右側に、やや狭い道路が分岐していて、右折する。
 県道の西側、湯ノ沢口から北へ進み、地形図で●99の標高点の図示のある分岐を右へ進む。変則十字路で
左へ進むと東電柱増間220柱のすぐ東側に、この分岐がある。
 やや急な上りのコンクリート舗装道路は民家の玄関で尽き、山道へ入る。実際は畑への道らしい。右側は山の
尾根で、左側はソテツの畑だ。これが竹薮に変わり急斜面になると径は右後ろへ分岐する。この径に入ると左へ
と尾根先を廻り込んで、急登に変わる。農具倉庫の所から北東へ向き直って、直線の急登の径になる。右側
の椿の並木の先はソテツ畑だ。左側が苗木の畑になり、これが尽きて正面の杉の大木の所で、径の傾斜が
緩やかになる。振り返れば、苗木畑の梢越しに南西方向に海が見える。
 踏み跡は若干曖昧になるが、延長方向にある尾根筋にを進む。狭い尾根上に鹿島山三角点の標石がある。
尾根筋をそのまま進めば、古い石祠が三柱祀られた拝所に出る。
 杉の大木の北側に戻り、右側に三角点の小尾根筋を置き、左側にマテバシイの太い木の方へ進む。西へ向か
ってマテバシイの並木が続いている。その北側のなだらかな平地の一番高い所には、注連縄が張られてい
る。石に戻りかけた石祠の拝所だ。アリドオシがわずかに径を覆う並木径を進む。竹林に入って踏み跡が曖昧
になるが、右へ曲がって行く。コースサインが有り難い。北に向き直って再び明瞭な踏み跡が現われる。緩く下
ると、右側の山が抉られ、墓地がある。注連縄が張られ苗木が活けられている。左後ろから踏み跡が合流して
いる。
 緩く下る右山の径は尾根筋の径に変わる。その後は、この尾根筋を忠実に辿る径になる。低い尾根筋を踏み
替える所があるが、ほとんどは尾根筋自身と尾根筋を左に置く右巻きの径で緩く上下を繰り返す。●253の
ピークも特徴のないまま右へ巻く。右側の谷からの崩落でこの径が近々崩れるかもと思わせる箇所の先には右
下への分岐がある。ここでも高低を変えない左の水平路を進む。
 赤い境界見出標があって、足元にはコンクリートの標杭が倒れている。右側へ下る奇麗な径があるが、ここで
も左の水平の径を進む。道の周囲にはハナミョウガが多くなる。この付近から小さな木杭でAと数字が書かれ、
これを見つけるためのピンクのビニルテープ、ビニル紐が増える。その数字は道の進行と共に増えていく。これ
は境界標の設置に伴って、様子が変わると思われる。
 「コンクリート杭の分岐」から5分前後で、左側に並行する低い尾根筋に対し、径はやや右へそれ始める。この
附近でその尾根筋と並行の方へ曖昧な踏み跡を辿る。又は、径に取り付けられた黄色い小さなコースサインを
見て、左へと薄い下草を分け入る。尾根筋には三等三角点長沢△270.6がある。そのままわずか北へ進んだ
ピークのほうが、やや高い。
 径が「右へそれ始めて」も左へ入る位置の見当がつかず更に進むと、径は東へ向き直る。左側の尾根が下っ
てきて、径はこの尾根を緩く乗越す。ここで左西側の尾根筋を登る。やや急な斜面で踏み跡らしきものはない
が、下草が薄いので忠実に尾根筋を辿ることが出来る。この地方には珍しい露岩を見たあと、小ピークに達す
る。左右に踏み跡があり、左南側へわずか進むと周囲の樹木に色とりどりのコースサインがなされた三角点長
沢に出る。

L 吊橋河鹿橋と不動堂

 三角点北側のピークから、北へ緩く下る。A50を見た所から、下りの傾斜が強まる。径が右へ曲がってか
ら、一箇所左下へ細い踏み跡で急な下りをする所がある。本来の径が倒木で塞がれたために、無理な径の
設定をした所だ。鞍部に出ると林班境界標がある。小さく登って再び鞍部に出る。ここにも林班境界標があ
る。正面の尾根筋と左巻きにも踏み跡があるが、尾根筋右側の巻き径へ進む。左の山側から枝などが若干被
るが、通行には差し支えない。緩い登りで峠に出る。左右の尾根筋、乗り越し方向にも径のある十字路で、「国
有林林班境界」を示す白い標柱が建っている。
 十字路の左の尾根筋は先ほどの鞍部で正面の尾根筋を直登した踏み跡に繋がる。正面の乗り越し方向の径
は右へ曲がりながら下って尾根の左側をトラバースするが、林道の下で踏み跡が途絶える。ここでは右側の尾
根筋へ進む。登り径はすぐ右へ尾根筋を外して緩い傾斜のまま、林道に出る。先程までの尾根筋の東側で、境
界見出標が立っている。
 舗装道路を左西側へ進めば左側に法面を見せる山の斜面、水源涵養林を示す千葉県知事の標柱を見る。慰
霊碑を経て林道の分岐点等へ続く。
 右東側へ進むと、路面は未舗装になり「桜の分岐」を経て鷹取山等へ至る。入山口としては大日山遊歩道駐車
場の方が奇麗なトイレもあっていい。しかし西側の増間コミュニティセンター(スクールバスのバス停標識がある)
増間の農村公園・増間コミュニティセンターからも進める。ここは地区の施設で児童公園もある。車も停められ、
公衆トイレもあるが使用不能の状態だ。「みち」も判りにくい。
 コミュニティセンターの脇の道路の角には古い標柱があって、その一面には村道の文字が辛うじて読める。こ
れを北へ進む。正面に鹿島山の威容が迫る。大沢橋を渡って直ぐ左へ丁字型に分岐するコンクリート舗装道路
を進む。その奥の二階建ての個人宅の敷地に入る所で右手の未舗装道、草の刈り込まれた山道へ進む。鶏小
屋の脇から畑の脇の山径になって、右左折を繰り返してコンクリート舗装道炉に変わり、三又に出る。右寄りの
コンクリート舗装道路を登ると東電柱増間220柱の先に分岐があって鹿島山を目指す。

N増間鹿島山 北側から ●270.8
 増間林道から三等三角点長沢△270.6を経て鹿島山へ行かれます。難路です。
 大日山遊歩道駐車場(増間ダム入口)→0.10←ダム湖の橋→0.25←林道の丁字路分岐
→0.05←林道終点→0.35=0.25←三等三角点長沢
 大日山遊歩道駐車から大日山を目指して増間林道を進む。後蔵引の滝を見た後、林道は右へカーブして、丁
字路に突き当たる。右へ折れれば棒滝を見て大日山へ至るが、ここでは左へ折れる。すぐに三叉路に出て、こ
こでは左へ折れる。御殿山鷹取山への道、左俣コースで紹介した道だ。幅はあるが全体に草が生えて若干の崩
落もあるが、通行に支障はない。すぐに径は尽きる。右側の尾根筋に標識があり、白いコースサインもある。か
なり急な尾根筋の直登路は大沢林道へ向かい、鷹取山等へ行かれる所だ。浅い段差で左下に沢があり、これ
に降りる。
 沢の川原を下流へ進む。右股からの合流から本流側へ一歩進む。本流の右岸の急斜面に幹の皮が高さ20
センチほど一周して抉られた立ち木があり、その脇に踏み跡がある。急斜面に薄い踏み跡がある。最近周辺が
刈り払われているので一部踏み固めが甘い所があるが木々の被りは無い。小ピークを左に置いた径に変わっ
てから傾斜を緩める。尾根筋の径に変わって数字のない境界見出標を見たあとから、左に緩い山を置く径にな
る。これが左に曲がって、右側にピークを置く径になった所が三角点長沢△270.6の盛り上がりだ。この附近
三角点や大沢林道への入口は草も多く、踏み跡も薄くて紛らわしいが、最高部を目指せばいい。
 径はヌタ場になっている大きな水溜まりを複数見て南へ進む。

L その橋の下には滝が見える。

O三等三角点 清敷 △225.9
 O−1 増間橋から
 海老敷金毘羅山二反森さくらおかの展望台から北側を眺めると、なだらかな山並みが展開しています。三等三
角点清敷(せいじき)の南側につながる山々です。
 増間橋→0.10←二又街灯bU→0.15←峠→0.10←三等三角点清敷
 沢山不動の案内看板のある増間橋で北へ進む。街灯上滝田bUの二又で左側坂道を上る。急坂の三又では
防火水槽のある左側へ進む。これまでの幅広い舗装道路は、最奥の民家の玄関で屋宅の左側を回り込む細い
コンクリート道になる。登りきった峠の左、南東側へ登る踏み跡が続く。NHK共聴アンテナ鉄柱の付近、ケーブル
の埋設された急坂は下生えが少ない。かなりのアルバイトだが、容易に山頂に達せられる。
 峠を北西へ下ると右谷の横道になり、NTTの鉄柱56番の先、右側に潅木が一本ある位置で左山側の藪を貫
通する。細い急な踏み跡があり、右山の横道に変わって前述のNHKのケーブル埋設位置の傾斜の緩い箇所に
合流して右折、山頂に達する。
 刈り込まれた山頂の中央にテレビ共聴アンテナ鉄塔、三角点の標石がある。

 O−2 犬掛お堂から
 犬掛お堂→0.05←春日神社→0.10←鉄橋→0.25=0.20←尾根筋Vターン→0.10←峠
→0.10←三等三角点清敷
 犬掛お堂から東へ進む。東側の山肌には貸すが神社の社殿が見えている。川坂橋の先で右折する。神社に
は参詣者用の駐車場があり、小説南総里見八犬伝によるオブジェ、妖犬八房と狸の像がある。社殿は石段の
上だ。
 舗装道路が未舗装になり、右岸の径になる。山裾を進んで、左に曲がった先に手摺りの無い鉄橋がある。右
枝沢の右岸をわずか進んだ左側に尾根筋へ向かう径が分岐している。斜面を緩く登った尾根筋には蜜柑の木
が立っている。水平な尾根筋がジグザグの急登をして、幅広い尾根筋に出る。
 尾根筋をそのまま東へ進むと境界杭の先に「山火事注意」看板がある。南側には下りの径もあるが、炭焼き窯
跡への径だとして入らない。西へVターンした尾根径は幅広く、ほとんど水平だ。左側の低い尾根が若干高くなっ
た太い木々の裏には、壊れた小石祠がある。コブを左に巻いて下る。二度目の下りで丁字路に出る。左が峠だ。
長沢側最奥の民家の屋根が見える。

O 妖犬八房と狸の像

 O−3 余蔵山へ
 三角点清敷東側の旧町境の尾根筋を辿ると余蔵山へ行かれます。
 増間橋→0.10←二又街灯bU→0.15←峠→0.10←尾根筋Vターン箇所
 犬掛お堂→0.05←春日神社→0.10←鉄橋→0.25=0.20←尾根筋Vターン箇所
 尾根筋Vターン箇所→0.40←マテバシイのピーク→0.20←余蔵山分岐→0.10←余蔵山
 尾根筋Vターン箇所までは前項参照。登りついた尾根筋をそのまま東へ進むと、境界杭の先に「山火事注意」
看板がある。この左側の杭と看板の中間、枝の被りの薄い所へ入る。進むに連れて径らしくなる。ヌタ場の連続
する径が下り、小鞍部に出る。
 山火事看板の先、奇麗な踏み跡を進むと右側へ下り始める。その左側には尾根筋を横断する踏み跡がある。
これは前述のヌタ場の一つに出る。ここでは尾根筋をそのまま進んでも、細い踏み跡は下っていき、前述の小鞍
部に出る。ただし右側に下りかけると左側に地蔵像の奉られた石龕があり、更に幅のある径は下っていく。
 小鞍部の先僅かに笹が被るが、直ぐに尾根筋を右に踏み替える。その後は左右に尾根筋を絡む径になる。二
回目に尾根筋を左へ巻く箇所からは右側の尾根が高くなる。遠望されたマテバシイ並木の斜面を辿ればそのピ
ークに行かれる。巻き径は北西側の山崎を東へ廻り込んで、再び痩せ尾根になる。次のピークも途中で尾根筋
に踏み替える踏み跡があるが、左巻き径のままでいい。
 マテバシイの美林のピークでもやはり左を巻く。再び尾根筋が登りになる。左巻き径が分岐しているが、この位
置がわかりにくいのと、粘土質の狭い径なのであえて進まず、尾根筋を進む。割と広いピークは右東に尾根筋の
藪がある。左下へ下草の少ない急な下り斜面を先行者のコースサインもあって、北へ進む。斜面が狭まると踏
み跡も明瞭になるが、尾根筋切り通しの上部に出る。切り通しの左側は今来たピークの左巻き径。右側は北側
へ向き直って右巻きでまだ下る。
 鞍部から刈り払われた尾根筋径を北へ進むと舗装道路に出る。合流点の東側には余蔵山への舗装道路が西
へ上っている。  

P 不寝見川番所跡 宮田山 ○110
 バス停不寝見川=犬掛交差点→0.10←間知擁壁→0.35=0.25←宮田山
 岩井駅からバス停不寝見川下車。
 犬掛交差点の東側にバス停の標識が立ち、少しずれて細い道路が取り付いている。集乳所の三又を左へ入
る。村社豊受神社西角を左折、コンクリート舗装の狭い斜路を登る。
 左側が間知の擁壁に変わると藪の中に入口が開いている。始めは水平に南西に進み、直ぐ分岐を右折して尾
根筋に接近する。竹林の脇で尾根筋を登る。長い倒木のために直進出来ない。
 倒木尾wかわして右手竹林の中、尾根筋右側の斜面を進む。尾根筋自身は倒竹が積み重ねられている。これ
が途切れた位置で細い踏み跡を繋いで尾根筋に取り付く。小幅ながら踏み跡が続き、倒木の根返りを潜り抜け
て山頂に至る。
 一番手前に石垣の上の石祠を置いて尾根幅10メートル以上、長さもそれ以上の平地が広がっている。南側に
展望がある。石垣は1.2メートル四方、崩れかけている。総高さ1メートルを越える石祠が左前に倒れ掛かって
いる。明□□三年□月吉日。明治廿三年、丗三年か。石垣の前には小御嶽神社の縦長駒形の石碑が立てかけ
られている。脇の手水石は石祠の大きさのわりには小さいが山水講の紋が明瞭に彫られている。平地の外れに
は長三角形をした手水石があり、明治34年(1901年)と読める。
 山頂の平地は番所のもので北側へ一段下った位置にも平地があり、これは腰曲輪(二郭)で、更に西側には
三郭がある。四郭附近は道路拡幅のため削られている。東側の尾根筋は掘切が連続している。
 倒木のために登路は難儀だ。棘の多い大きな草、カラスザンショウの幼木に気をつけよう。 房総丘陵 1000 

P 宮田山の南西。犬掛交差点からの全景。不寝見川番所跡。登路は右端、、

A 騎乗八幡神像と推測される。馬乗り馬頭観音像では
ないようだ。勝軍地蔵の可能性もあると思う。