房総ふれあいの道 1040

全般                        房総丘陵1000
 養老川自然歩道(房総ふれあいの道)が養老川に沿って設定され、ハイキング・ウォーキングなどが楽しめま
す。駅名は小湊(こみなと)鐵道のものです。

歴史にふれるみち 15.1キロ
 JR内房線・小湊鐵道五井(ごい)駅に近い養老橋から右岸の道路で西広橋(小折橋)へ。上総国分寺跡を往復
してから、左岸へ渡り、権現堂橋を渡って海士有木(あまありき)駅から千葉県こどもの国へ行く。

風を感じる田園のみち 15.0キロ
 海士有木駅から権現堂橋を渡り、左岸で上流へ、浅井橋を渡って右岸に変わる。馬立(うまたて)駅に近い小
橋(上空に高圧線有り)で左岸へ渡り返す。市原高校で橋を渡って牛久(うしく)駅へ。

黒御影石の道標

山辺のふるさとのみち 10.0キロ
 牛久駅から川を渡って、牛久小学校の脇を抜けて橘禅寺を往復して東へ進み、県道81号線清澄養老ラインを
進む。橋の手前で左岸の道に右折、高滝(たかたき)ダムを左岸から渡り、高滝駅へ行く。

@高滝駅から山口屋十字路までのコース(山辺のふるさとのみち、南半分)
「音信山D音信山−2」の項で音信(おとずれ)山のコースの一部として案内。

湖水と山里のみち 8.0キロ
 高滝駅から高滝ダムの左岸を遡る。県道81号線は通りませんが、これと小湊鉄道線をからむ道で里見(さと
み)駅飯給(いたぶ)駅間で鉄道の西側へ渡って、真高寺に寄る。再び鉄道を東側へ渡る。トンネルを三つ潜って
右折。踏み切りの先の月崎駅へ行く。

A高滝駅から飯給駅までのコース(湖水と山里のみち、北半分)
 高滝駅→0.10←高滝神社→0.20←境橋西詰十字路→0.10←ささがわ橋→0.05←
支所前十字路→0.15←県道角→0.05←大戸踏切→0.15←十字路→0.05←飯給駅
 里見駅→0.05←ささがわ橋
 里見駅→0.05←支所前十字路
 里見駅→0.05←東へ右折(養老34柱)→0.05←三峯神社
 高滝駅下車。駅南側の踏切を渡って東へ進む。南北の山に挟まれた道路を下る。左手に三山碑が並び、神社
の裏参道の先、表参道入口無料駐車場憩の家公衆トイレがある。長い加茂橋の十字路を狭い方の道路で南へ
進む。左側には湖面に釣り人が散在している。左にカーブするところには北側に分岐するコンクリート舗装の急
坂道がある。その突当りでは南に高滝湖を眺められる。
 境橋西詰の十字路の先から湖面は狭くなる。西寄りには加茂運動広場があり、野球場がある。駐車場トイレな
どが完備だ。ライトの外野さらに外、斜路と階段で一段登ると三峯神社のイチョウの大木の下に出る。高さ25メ
ートル、幹周り17.9メートル、樹齢450年という。出羽三山碑も近くに並ぶ。北側には今しがたの高滝湖と野球
場が眺められる。本郷農村公園には児童公園の遊具と公衆トイレ休憩舎がある。ささがわ橋の北詰西側には
「水上テラスとつり広場」がある。ここには駐車場と公衆トイレがあり、支流の川面に突き出たテラスには休憩舎
がある。支流の南岸にも休憩舎のある公園が造られている。南側の立派な建物は支所で、里見駅へは ささが
わ橋かここから西へ進むのが近い。
 中学校の角で県道に出る。神社の参道を左に見た後、県道から西へ進む。共同墓地とそのお堂の前を抜け
る。大戸踏切で小湊鉄道の西側を進む。大きな六地蔵の石像が新しい真高寺の入口を見る。山門が大きい。大
伽藍時代のもので平成18年に大規模改修がおこなわれたそうだ。参道の左右には参詣者用の駐車場がある。
南側の十字路は西へ進めば飯給駅、南へ直進するのは湖水と山里のみち南半分になる。
 里見駅には「特一級」の奇麗なトイレがあり、駐車場も広い。

A 三峯神社 大イチョウ

B飯給駅付近から月崎駅までのコース(湖水と山里のみち、南半分)
 飯給駅→0.05←十字路→0.15←林道月崎3号線分岐→0.15←永昌寺トンネル南側の丁字路
→0.05←月崎駅
 飯給駅下車。駅の古いトイレとは別に黒い枕木に囲われた「世界一広いトイレ」がある。200平方メートルの敷
地に女子用トイレが一つきりという「イタブトイレ」なものだ。但し、男子女子共用の身障者用のトイレが向かいに
ある。黒い小さな四角い方だ。駅北側の踏切を渡る。線路に並行して南へ行く未舗装道路は駅のホームから真
西に見えた鳥居の白山神社へ行く道だ。西へ舗装道路をカーブして坂を登る。十字路に近づくと、真高寺山門を
案内する看板が目立つ。左右に房総ふれあいの道を案内する標識と横断注意の標識がある。左折すると道路
は下る。右側に林道柿木台(かきのきだい)線が接続していて、その角には馬頭観音文字塔が置かれている。道
は下って行く。柿木台踏切で小湊線の線路を渡るが、大型車通行止めの標示がある。道路がカーブした先に素
掘りのトンネルがある。開削した断面が将棋の駒を思わせる五角形で観音掘りという。やや長いトンネルで中に
照明がある。左手に道路が取り付く丁字路の道路のないほうには黒御影石で出来た六角柱の標石がある。右手
に新しい林道月崎3号線が接続している。入口から出口まで断面が奇麗に丸く出来ているやはり素掘りのトンネ
ルを潜る。岩肌や開削の跡、落盤の跡を残しているのが素掘りのトンネルの多くだが、このトンネルは奇麗に丸く
出来ている。右手に並行した小湊鉄道の線路を眺めると、道路の方は下って行く。右手はよく切り払われた斜面
で、その先が笹薮になっている。左下に奇麗な水田、右側にゴミの不法投棄を見て永昌寺トンネルに入る。明治
31年の掘削で幅は3.1メートル、長さは142メートルの観音掘りだ。出口で県道を右折して踏切を渡ると広い
駅前広場を持った月崎駅で、商店と公衆トイレがある。
 全線狭いけれども、舗装道路だ。

見晴らしのみち 15.0キロ
 月崎駅から市原市市民の森を目指す。もみじ谷コースから、万田野(まんだの)林道を南下、菅野(すげの)か
ら林道養老線で大福山へ行く。大福山の展望台の位置から日高邸(梅ヶ瀬渓谷の奥)を往復し林道女ヶ倉(めが
くら)線で養老渓谷駅へ行く。
 コースの案内は市原市市民の森@月崎駅から正面ゲートまでA森内の道路Cもみじ谷コース、大福山E月崎
駅Bコース@梅ヶ瀬渓谷コースの一部A養老渓谷駅Aコースで養老渓谷駅へ。

森と梢のみち 10.0キロ 
 月崎駅から県道32号線で進み、浦白川を遡り柳川(やながわ)(集落)から上総大久保駅に出る。芋原橋から
熊野神社付近へ行き、根向線から黒川沼へ行き、渓谷橋で養老渓谷駅へ向かう。
 コースの案内は大福山F月崎駅Cコースで十字路までD上総大久保駅Cコースで大久保駅まで。C上総大久
保駅Bコースで芋原橋まで。芋原橋から熊野神社を経由して根向(ねむこう)線を経て黒川沼へ。A養老渓谷駅
Aコースで養老渓谷駅へ。

C 熊野神社 右側ポールに重なった位置がウスガサネオオシマです。

C芋原橋から黒川沼へ出るまでのコース (森と梢のみち、南半分)
 上総大久保駅→0.30←芋原橋上手の三又左へ→0.05←熊野神社入口→0.05←
根向線始点の左折→0.30←右折→0.05←根向線終点左折→0.10←宝衛橋→0.10←
養老渓谷駅
 上総大久保駅下車。駅南側の踏切を渡り、白鳥小学校(平成25年・2013年3月廃校)の十字路を左折する。
左下にU字谷状の川面を見下ろし、二つトンネルを潜った後、芋原橋を渡ると三又に出る。右側にはトンネルが
口を開いている。ここでは左側に進む。急な坂道を登りきると左手の水田越しに熊野神社の杜が見える。丁字路
を左に曲がると細い道で境内へ行かれる。この丁字路は右に曲がる。坂道の突き当りには狭い道があるが、標
識があって道路なりに左へ曲がる。根向線の始点だ。緩い登りの斜路は右手が山の植林地だ。傾斜を強めると
道はカーブを繰り返す。右手の展望が良くなる。大きな切り通しの部分がこの道の最頂部でしばらくは右手の展
望がいい。杉、桧の植林地から緩く下ってカーブをすると丁字路に出る。左は「行き止り、駅まで徒歩800メート
ル」との標識がある。ここは右に曲がって、下って行く。わりと傾斜のきつい道路だ。下りつくと、川回しの結果生
じた三日月湖−黒川沼の西側の丁字路で、根向線の終点だ。右は大福山方向に繋がっている。左は養老渓谷
駅に至る。
 この熊野神社の境内は杉の木(多数)が太い。鳥居に近い桜はウスガサネオオシマだ。見晴らしのみち と 
森と梢のみち とは複線になります。

渓谷と滝のみち 7.3キロ 
 養老渓谷駅から宝衛橋白鳥橋を経て県道81号線に出て、老川を経て県道178号線で粟又の滝まで。枝状の
支線です。
 コースの案内は(社)市原市観光協会パンフによる養老渓谷駅Bコースの一部で養老渓谷@養老温泉郷・中瀬
渓谷・奥養老キャンプ場・夕木台の一部でバス停吊橋入口(白鳥橋)から県道81号線・178号線で粟又の滝ま
で進む。 

麻綿原高原のみち 13.1キロ 
 養老渓谷駅から宝衛橋白鳥橋を経て県道81号線で、老川を経て町道で麻綿原高原を目指す。麻綿原の南側
で関東ふれあいの道に取り付く。
 コースは養老渓谷駅から老川までは渓谷と滝のみちと同じ。老川からは大多喜町の町道で麻綿原高原へ。ア
ジサイ寺から関東ふれあいの道への接続は清澄山A麻綿原高原−関東ふれあいの道 21 アジサイのみちの
一部 になります。

房総ふれあいの道の腕木型標識 麻綿原高原11.0Km 養老渓谷駅4.3Km

D老川交差点から麻綿原高原までのコース(麻綿原高原のみち、南半分)
 老川交差点→0.10←熊野神社(→0.05←安馬山)→0.30=0.25←限りの山分岐→0.15←
星井畑筒森分岐→0.05←御嶽山北側入口→0.05←林道分岐(庚申山)→0.20←
電波塔跡と美林への入口→0.05←横瀬分岐→0.15←6.8/2.3標識→0.10←43|38林班界標
→0.05←27石祠(会所コース分岐)→0.20←石尊山への山道分岐→0.10←→0.05←
麻綿原高原分岐→0.05←十字路(関東ふれあいの道と接続)
 御嶽山北側入口→0.10←御嶽山→0.10←林道分岐(庚申山)
 電波塔跡と美林への入口→0.10←三角点宇那孫
 老川交差点から熊野神社へ向かう。そのまま南へ町道を進むと右上への分岐がある。この右側の道路が麻綿
原への道路だ。しばらくは登り坂の道が続く。右側に房総ふれあいの道腕木型の標識があり、未舗装道路が下っ
ている。これは五竜戸(こりょうど)の集落への道で、右下にこの道路と集落を見下ろしながら進むと右側に緑に
覆われた未舗装道路がある。限りの山へ分岐だ。左にチェーンの張られた大田代林道の入口を見た後、右上に
大多喜町の防災無線の施設を見ると道路の分岐がある。右北西へ下る道は星井畑(ほしいばた)を経由して国
道465号筒森へ至る道路だ。
 これまでの道路が右へ折れるようにカーブする付近、チェーンの張り渡された幅広い未舗装道路が右手にあ
る。右側一帯は伐採後の裸地だが、これが御嶽山北側の登り口だ。右側に山の崖を置いた道路は右後から小
枝に覆われた踏み跡を合流させる。南側の登り口だ。左東側の林道は途中左手に分岐して庚申山へ至る道で、
チェーンが張られている。ここの僅か南側には幾つか道がある。左東側の閉鎖された2本の舗装道路は単なる
旧道で、西側のチェーンの張られた未舗装道路は保安林のイラストが掲げられている。
 道路の東側の尾根筋が低いところ尾根筋を通る山道の出入り口が見える。左手の山肌へ桟橋で上る径を見
た後、左右ともに杉の美林の中を進む道路になる。左側の林の中に水平の未舗装道路が延びている。東電柱
横瀬288柱。これが電波塔跡の三等三角点△345.3ピーク宇那孫への径だ。道路の西側には寛永八年
(1796年)建立の二世安楽供養石塔で、「やまみち」と「きよすみみち」と読める。道路が小さく下ると横瀬への
分岐点で、麻綿原高原方面へは期間限定(6/20〜7/31)の一方通行進入禁止の道路標識が立っている。
 右西側に山の切り肌を見ることの多い道路になる。房総ふれあいの道の腕木型標識(6.8/2.3)標識。林班界標
のあと、会所・麻綿原コースと27番の標識、石祠のある分岐に出る。
 石尊山への山道分岐を経て麻綿原高原の妙法生寺の南を更に直進すれば、関東ふれあいの道と接続する十
字路に出る。
 限りの山−限山が正しい字面らしいが、これでは読めないと、恣意的に直した。

E御嶽山 ●341
 道路にチェーンの張り渡された「御嶽山北側の登り口」から幅広い未舗装道に入ると裸地状態の山にモヒカン
刈りを思わせる100本ほどの杉林が山頂を覆っている。これが御嶽山だ。山裾は金網が張り巡らされている。そ
の東側を南へ進む。南側ピークとの鞍部に出て北へ向き直る。金網の扉を開閉して更に未舗装道路を進む。山
頂には御嶽神社の石祠と霊神の石碑が南向きに並ぶ。展望はいい。
 「チェーンが張られ」た林道の入口から町道を北へ戻ると、「小枝に覆われた踏み跡」が御嶽山南側の登り口
で、これを進むと一ヶ所崩れて紛らわしいところがあるが、注意してそのまま進むと山の鞍部に出る。山は伐採さ
れて裸地状態だ。北へモヒカン刈りの山頂を目指す。どちらの登り口からも山頂まで、10分ほどだ。
 石尊山南側の小倉野付近から、この山の西斜面に素晴らしい紅葉が見られる。

F三等三角点宇那孫  △345.3 電波塔跡 横瀬(よこぜ)側からの道路に
この山の南裾を目指す急で狭い踏み跡がある。(おのの電波塔)

F三等三角点宇那孫  △345.3 電波塔跡
 東電柱288柱の南側から杉の美林の中へ未舗装道を入ると、打ち枝を踏みながら徐々に傾斜を強める。左
側からの水平路が右へ溝径へ変わる交差点、杉林と自然林との植生分かれの尾根筋を進む。10センチ強の
太さのコンクリート柱が横に敷かれて段径のように滑り止めにされている。左へ反転するかのように径はカーブ
すると三角点標の有る頂上に至る。以前は電波塔があって遠くからこれが見えたが、今は撤去され三等三角点
の周囲はビニルパイプで防護された苗木が並ぶ。展望はない。下りは往復がいい。横瀬(よこぜ)側からの道路
にこの山の南裾を目指す急で狭い踏み跡があるが、これもその上の緩やかな南斜面も入らない方がいい。
 これが「おの」の電波塔とされるピークだ。

G大竜へ
 43|38林班界標→0.30←●274ピーク→0.20←50杭分岐→0.10←大竜
 麻綿原高原からのほうが近い。43|38と彫られた林班界標の裏側の小ピークに細い踏み跡がある。左尾根径、
右水平巻き径、ともに狭い。わずか先、尾根筋で合流し、径幅は広くなる。右直進の尾根筋からすぐ、左下へ下
る。「38|43」数字の順違いの林班界標がある。小ピークを右に巻き右カーブを伴う鞍部を跨ぐと●274に登り着
く。左へVターンして尾根筋を三歩進んだ後、左下へ下る。古い倒木の多い径は通行に支障はない。右にピーク
を巻くことの多い径が左に巻いて僅か下ると、幅広い径に合流する。この径には珍しくコンクリート製の杭があ
り、50の数字が読める。
 合流した広い径を左へ進めばスダジイのピーク、松の苗木のピーク。苔生した岩コブの鞍部を経て、左上に奇
岩大竜(おおたつ)の迫る下に至る。天に駆け上がる龍の首を見上げる。
 粟又、桧川橋から大竜、このコースを経て麻綿原高原方面へ向かうコースを日地出版の地図では粟又・麻綿
原コースとして紹介している。

粟又の滝遊歩道
 渓谷と滝のみちの中間にある水月寺付近から川に下り、粟又の滝まで。
 コースの案内は養老渓谷C粟又渓谷遊歩道から原の台 へ。

面白峡遊歩道(計画)
 水月寺付近から老川付近までもU字谷が続いています。「粟又の滝遊歩道」の北の外れで原の台・小沢叉へ上
がってしまうところには、まだ川原の径がほんの少し延びています。将来が楽しみな遊歩道です。完成しますと渓
谷と滝のみち、粟又の滝遊歩道とあわせて一周できるようになります。

H 時期逆転層 鋲が打ってある。赤い鋲の位置の中心細い層がが逆転層だという。

H磁気逆転層
 地球の地磁気は何度も逆転しています。約77万年前に逆転した境を示す地層がここにあります。この地層境
界が「国際標準摸式地」として令和二年・2020年に選ばれました。新生代第四紀更新世中期(約77年万年前
から12万年前)がチバニアンまたは千葉の時代と改称されるようになります。
 上総大久保駅→0.10←県育成牧場入口→0.10←牛堀の滝入口→0.10←
県道琵琶首館跡地入口→0.05←田淵入口→0.10←境橋→0.05←十字路→0.05←
永昌寺トンネル南丁字路→0.05←月崎駅
 田淵入口→0.10←右岸地層
 
上総大久保駅下車。大國橋を渡って県道を北へ進む。国本、牛堀の滝の分岐を見送った先、県道は登り坂に
なる。この坂の上の西側の道路は琵琶首館跡への入口で更に北へ進んだ十字路西側に田淵会館への案内標
識がある。
 月崎駅下車。東へ進んで永昌寺トンネル南丁字路を経て県道の十字路に出る。これを右折、境橋を経て緩く
登った坂道で十字路に出る。右西側に田淵会館への案内標識がある。
 西へ坂道を登ってすぐ※左に分岐すると広い駐車場を持った田淵会館に出る。その先の道路の北側には出羽
三山の供養塔と地蔵像の並ぶ覆い屋があり、徳本名号塔も並ぶ。(かつてはこの道のまま,西へ進んだ)
 西へ坂道を登ってすぐ※右へ進むと広い駐車場に出る。見学者用に整備されたもので、左側には物販店があ
り、右手にはトイレもある。南端には通路が造られ、南側の道路に出て右折する。
 やや狭い道を西へ進んで右に折れると急な下りになる。研究者用の建物を見た先からは山径になって下る。
小川を渡って右分岐を下れば右岸に下りる。僅かに遡って左手の崖に大きな看板が掛かる。狭い急な階段を
登った先に標本になっている地層がある。Eの文字の掲げられた狭い幅の地層が逆転期境の地層だ。梯子が
あって接近できる。
 小川を渡って左分岐を進むと小川の河岸の崖にも地層の名称札が掛かる。水平路を僅か進むと梯子の上に
出る。水平な山径を進むと琵琶首館跡の北側の集落の水田に出る。

I琵琶首館跡 ○60
 大きく迂回する川筋で三方を天然の堀とし、西側の山にも連なる半島部に位置する居館は川筋が短絡され、
城山へは直接行かれなくなりました。
 上総大久保駅→0.10←県育成牧場入口→0.10←牛堀の滝入口→0.10←県道左折→0.15←
館跡地

 上総大久保駅下車、大國橋を渡って県道を北へ進む。国本、牛堀の滝の分岐を見送った先、県道は坂道にな
る。この坂の上では西側の歩道が広くなっている。西へ左折。月崎222柱。右手北側は山肌で、左手農地を見
下ろす道路は住宅地に入って下っていく。東へ向き直るほどに左カーブすると農地の低地になる。旧河床の位
置だ。南側の盛り上がりの上には民家の屋根が見える。喜八郎と読める欄干の小さな川の橋から斜路を登ると
館跡地に建つ家の玄関先に出る。
 ここでは来意を告げて挨拶の上、「侵入」の許可を得ること。案内子が訪問のときは大変な歓迎を受けた。
 農業倉庫の西側一枚の水田の更に西側が大昔墓地のあった場所で、満蔵寺もここにあったという。廃仏毀釈
の頃、廃寺になった。この西側に続く小鞍部はかつて平地だったが、小さな畑地が作られ、炭焼き窯も掘られた
ときに墓石が出土し、更に何かあるのではと堀返されたと痕だという。弥勒菩薩像が多数並んでいる箇所は、こ
の周辺に散在していたものをあるとき供養の為、集めたものだという。一番高いところには住職の墓石だという
無縫塔が傾いていた。この裏はもう養老川の新河道だ。西側の城山からの尾根筋が伸びてきているのがわか
る。川の短絡の為、最近まで川トンネルだったものが、今は切り開かれている。
 ここが元和八年(1622年)岡本城で亡くなった梅王丸の館跡とその開山による満蔵寺の跡地だ。満蔵寺(府
馬清氏房総の古城址めぐりP186)の廃寺なら、養老川西岸山上の萬蔵寺廃寺跡(県埋蔵文化財分布地図3
P41、64‐12)は疑問だ。

H 磁気逆転層 全景 左半分の位置 階段の手摺り、掲示板、梯子がある。

J秘境探検コース
 「いちはら遊歩」誌市原市経済部商業観光課発行に紹介されているコースです。
 上総大久保駅→0.10←県育成牧場入口→0.10←牛堀の滝入口→0.15←国本橋→0.15←
阪下橋→0.15←コンクリート道急坂→0.15←三叉※→0.05←ゲート→0.20←県道横断
→0.05←熊野神社入口→0.05←芋原橋上手の三又→0.30←上総大久保駅
 上総大久保駅下車。大國橋を渡って県道を北へ進む。県乳牛育成牧場の入口を右、左に馬頭観音菩薩の小
堂、右に国本(こっもど)会館への分岐がある。県道が左へカーブするところ、その左手には地域の整備にご尽
力されている国本一心会の建物があり、右手には牛堀の滝入口の標識が建っている。舗装道路を東へ進むとじ
きに川幅が狭まる。国本橋で右岸へ渡る。左岸の岩肌に細い水流が垂れている。これは吉堀(よしぼり)の滝
で、川原に降りられる階段と木橋がある。道路には牛堀の滝の標識と矢印があり、更に沢川の上流へ進む。橋
の東側には小さな駐車スペースがある。矢印の先には幅広い滑滝が左岸に見える。左岸に渡れば、その河床
の上部にも降りられるが、これはお薦めできない。
 高い崖下の道路が続く。トンネルを潜る。無銘板の橋を渡った未舗装道路の二又は右へ進む。周囲がやや開
ける。小川に沿った道路は休耕中や耕作中の水田の脇を進む。小さな橋を都合四本渡る。ここにも左に道があ
り、右へ進む。右に曲がるとコンクリート舗装の急坂道路を上るようになり、左右にカーブする。左下には道路を
挟んだ「飛び地」の牧場がある。右手に牧場のゲートがあり、牧草に覆われた斜面の起伏が見渡せる。林の中
の未舗装道路はこのコースの最高部を経て下る。左右に小屋と住宅がやや離れて存在している。※舗装道路
になった三叉は右へ進む。道路の急カーブから再び右手に牧場が見渡せるようになる。二度目のゲートのあと
は展望がない。左手に農地が広がるようになると県道に出る。右にずれた位置で西へ進んで跨線橋を渡る。御
里津大橋の両袂には車の退避場がある。橋の上から見る河床は、はるか下方だ。右岸の壁が高い。右手に熊
野神社の入口があり、その先で房総ふれあいの道になっている交差点に出る。右折して、芋原橋を経て上総大
久保へ戻る。
 途中、一般車輌は一部通行できないが、全線道路の「秘境」のコースだ。途中、コースの案内標識などは無い。
 ※三又の内、NTT49柱防火水槽標示脇の左手分岐は林道石神線に通じている。

K浅間神社 ○130
 国本会館の先に小さな山があり、そこには浅間神社があります。
 上総大久保駅→0.10←県育成牧場入口→0.10←国本会館入口→0.10←浅間神社
 上総大久保駅下車。大國橋から県道を北へ進んで県乳牛育成牧場の入口、馬頭観音菩薩の小堂を見たあ
と、右に国本会館への分岐がある。
 道なりに進んだ二又は国本会館の広場で左へ進む。その次の分岐で右手を覗くと二本のイチョウと石の鳥居
が見える。新しい石の両部鳥居の神額の文字は冨士浅間宮だ。畑の中を真っ直ぐに進む参道は突き当たった
山裾から急登の石段を登る。古い石段は傷んでいるが、小まめに手入れされている。中段と最上部には出羽三
山の供養塔が建つ。特に最上部には保食神(ほしょくしん−うけもちのかみ−農耕殖産の神)の石碑も並ぶ。浅
間神社の社殿の裏側には、牧場内の●225にあったが現在は遷宮したという金比羅宮も祀られている。(こくも
と、こっもど)

J 牛堀の滝 入口 秘境入口

L金刀比羅神社と林道石神線 
 金刀比羅神社への案内標柱があります。林道石神線になります。
 養老渓谷駅→0.10←県道丁字路→0.10←金刀比羅神社案内標柱丁字路→0.05←
金刀比羅神社参道石段→0.05←山之神々社参道分岐→0.15←三又(丁字路NTT
49柱)
 養老渓谷駅の東側の道路を北へ進み、県道の丁字路を右折する。石神の住宅地を抜け住宅の途切れる附
近、左手の石積みの上には馬乗り馬頭観音が奉られている。馬頭観音、牛頭観音の文字石塔も並んでいる。
左手への丁字路には金刀比羅神社を案内する石標柱が建ち、その脇には地蔵像の覆い屋もある。
 左折して傾斜のある舗装道路を上ると右側に又丁字路があり、同じ石標柱が建っている。この林道石神線に
入る。左手の斜面の上は牛舎で右手の斜面には複数の段径がある。その内の一つは山頂近くまで延びて石神
社に至る。
 左への道路分岐を見たあと、※右側に金刀比羅神社の石鳥居と長い石段が延びている。山頂に近い場所
に、金刀比羅神社が祀られている。石祠の左手にコンクリート版の敷かれた巻き径があってこれを進むと舗装
道路にでる。右側にある参道が山之神々社だ。
 ※右側の金刀比羅神社の鳥居を見送って舗装道路を直進する。右へUターンする大きなカーブをしながら高
度を上げる。この道路が左へ曲がる箇所、右手に二本の径が取り付いている。右側が金刀比羅神社へ行くも
の、左手は山之神々社の参道だ。
 その後道路は尾根筋になる。○200附近のピーク脇を通るとき、左右に細い径が横断している。また緩い上
下をして●203の直ぐ東側で左丁字路になる。ここまでが林道石神線だ。直進も左折も下っている。左へ林の
中の道路を下ると民家と畑の見える丁字路(NTT48柱)に出て左折、再び丁字路(NTT49柱)に出る。 「いち
はら遊歩」誌市原市経済部商業観光課発行に紹介されている秘境探検コースコースの南の部分との合流点だ。
 房総丘陵 1000