全般 房総丘陵1000
「森林の公益的機能の充実を図ることを主たる目的としている」干害防備と健康保安林で、鴨川市待崎(まつ
さき)川上流、保台(ぼだい)ダム上流の滝根入川の流域に122ヘクタールの面積があります。範囲内に12に
コース分けされたハイキングコースが整備され、その延長は車道1,023メートル、歩道7,852メートルにもな
るそうです。
サクラ園、梅林、紅葉園、花木園、スギノ木園地、樹木園、木ノ実広場、果樹園、サザンカ園、ツバキ園などと整
備され、広い芝生の広場もあります。大周遊コース・健脚コースと分類されたR−5、R−7は元清澄山への登
山コースでもあります。しかし、林内の標識は○○園と案内したり、ルート●●あり、R−◎だったりしています。
この林内を定住地としている鹿がいるので、物音に注意していれば出会うことがあります。
JR外房線鴨川駅下車。鴨川市コミュニティバス金山ダム行きバス、バス停花房(はなぶさ)下車。粟斗(あわ
と)温泉の案内看板を見て、県道181号線を北に曲がって粟斗温泉へ向かう。温泉の先、橋を渡って左折し、
鴨川C.Cの案内にしたがう。鴨川C.Cの入口近くに「保台ダム」と大きな文字が掘り込まれ、数体の子供像の
並ぶ大きな彫刻看板を見て右へ分岐を入る。保台ダムには駐車場と公衆トイレがある。ダム湖の先を更に進
むと、お花見広場があり、ベンチと駐車場、公衆トイレがある。更に直進すると、すぐに道路は環境保全林の門
柱に囲まれ、未舗装になる。ここの右手には駐車場が有る。
鴨川駅から歩き通す場合の案内は元清澄山Iを参照。
◎ 保台ダムと彫られた彫刻看板 |
鴨川駅(西口)→0.10←鴨川警察署前交差点=バス停鴨川市役所入口→0.20←
和泉北交差点→0.25←湯谷橋東詰め→0.10←林道小倉松森線分岐
→0.15=0.10←保台ダム(管理事務所)駐車場
バス便はあるが、停留所から遠いので、車の利用の方が有利だ。施設内には駐車場はなく、駐車可能なスペ
ースも少ないので、前述の場所に駐車するとよかったが、平成16年・2004年の夏ごろより管理上の理由から
か、保台ダム管理事務所のところで、車輌通行止めにされた。そのため保台ダムの駐車場から歩くことにな
る。
保台ダム(管理事務所)駐車場→0.10←3号付替道路分岐→0.10←花見広場駐車場→0.05←
環境保全林入口門柱の脇の駐車場
門柱脇の駐車場の奥には山道がある。この径を詰めると、元清澄山に繋がる郷台林道に出る。コースの案内
は元清澄山へ。
@R−1(第一サクラ園)
入口の駐車場→0.05←支線入口→0.10←R−5との分岐点
未舗装道路を進むと左手に保全林の大きな看板が二つ有る。「・・・保全林整備事業」の方には、全体の地図
が描かれている。また「・・・保全整備事業について」の方にはその趣旨がかかれている。その先には、「干害防
備兼保健保安林」という看板が有り、左側に支線が分岐している。ここからその支線へ入る。支線の入口には
通行禁止の立て札がある。
蛇行する道の右手に梅林への階段がある。川の左岸に下りて道路は尽きる。堰は流木に覆われて通行でき
ない事が多いようで、支線入口の立て札のとおりだ。堰で右岸へ渡る。その右岸の岩肌が穿たれ、小さな観音
像が安置されている。径はすぐ沢から離れる。小さな谷を右岸で進む。R−5との分岐点で左岸へ渡る。左岸で
下る踏み跡があるが、これには入らない。左へ尾根筋を緩く上る。「第一サクラ園」になっていている。園内の径
の途中に右下に尾根を下る段々がありこれを下る。下りついたところがR−2との分岐点で、右側へ下る。
杉の打ち枝に覆われ、踏み跡はかすれて、まずルートは見つからない。沢筋を渡ると小尾根の地形にかすか
な踏み跡を見つけられるかも。右手にも踏み跡は続いているような気がするが、左に曲がる。すぐ林の中を抜
ける幅広い明瞭な径になって緩く登る。左にR−2の分岐点があって直進の径は下り始める。沢の右岸に出る
と、対岸に径がある。これを徒渉するとR―9になる。
AR−2(スギノ木園地)
R−1の第一サクラ園の先で左に分岐する。スギノ木園地。地型には径があるが、杉の打ち枝が覆い、倒木
が被さる。ほとんど水平な歩きやすい径だと勝手に想像しながら進んで右へカーブすると、R−1に出る。左右と
もR−1のコースだ。
◎保台ダム。右岸側から。中央のコンクリートの山へは右寄りから、Q天体観測所コースへ |
BR−3(花木園)
未舗装道路を進み左手に保全林の大きな看板を見る。その先に支線が分岐しているが、直進する。梅林入
口を左に、第一・第二展望台の入口を右に見て更に進む。右手の花木園入口で、この右側の山道に入る。左
右に林が拡がる気持ちのいい径で、左には樹木越しに芝生の広場が広がっている。左側にR−4の径が分岐
している。直進している平地の径は右上に並行しているR−6に接続している。径自身は更に繋がっているが、
それは管理外の径になる。
CR−4(樹木園木ノ実広場)
未舗装道路を進み左手に保全林の大きな看板を見る。その先に支線が分岐しているが、直進する。梅林入
口を左に、第一・第二展望台の入口を右に見て更に進む。右側に花木園入口を、更に芝生の広場を右手に見
る。未舗装道路がまだ続いているが、この先、車輌は転回できないので、車輌通行止めの看板が、ここにある。
(保台ダムから車輌通行止めになる以前からの標識だ)右手に樹木園木ノ実広場の入口があり、この入口の階
段を登る。左右に樹木を見る道でR−3の径に丁字型に接続する。
R−3、4、6はコースに関わらず緩やかな斜面の林の中を自由に歩ける。
DR−5 元清澄山へ
R−1で進み、左に分岐してR−5のコースになり、尾根筋を進む。R−10のコースを右に分け、更に尾根筋
で進む。金山ダムから黒塚番所跡をへて元清澄山を目指す径の途中、鎖場の上部に取り付き、元清澄山へ
行く。コースの案内は元清澄山へ。
ER−6(第一展望台・第二展望台)
入口の駐車場→0.05←支線分岐→0.20=0.15←第二展望台
未舗装路を進み左手に保全林の大きな看板を見る。その先に支線が左へ分岐しているが、直進する。梅林
入口を左に、第一展望台・第二展望台の入口を右に見て、これに入る。段々の造られた急な階段を登ると展望
のいい小ピークに登りつく。第一展望台という標識はない。緩く下ると痩せ尾根になる。
左下に下る径は緩く下って左側に展開している広場の奥に進んでR−3と高度をとって並行して接続する。径
自身は更に繋がっているが、それは管理外の径になる。
痩せ尾根の径は登りで続いているが、この径にかぶった枝が背を屈めさせる。急な薄い踏み跡の径で展望の
いい小ピークに着く。第二展望台の標識はない。尾根径はそのまま繋がっているが、真西にも下りの径があ
る。樹木園の標識の付近に下りられる。
第二展望台からそのまま尾根筋を辿ると218ピークを経て郷台林道から元清澄山へ行かれる。コースの案
内は元清澄山へ。
@ 案内版 |
FR−8−1(サザンカ園へ)
元清澄山への大周遊コースR−7の途中で、右手に分岐している。健脚コースと分類されています。
未舗装道路を直進する。道路が尽きて沢を渡り、左岸を登る。第二サクラ園のカーブを過ぎると、尾根筋を上
り始める。R−7との分岐を示すR−8−1の標識があって、この尾根の右側へ乗り越す。水平な径が左側の山
の斜面に登る所は急登なので注意を要する。左側の山が低くなって、この尾根筋を下ってくるR−8−3と合流
する。尾根を乗り越した先はサザンカ園の標識のあるR−8−2の広場で、R−8−2のコースのほぼ中央に取
り付いている。
GR−9(ツバキ園)
元清澄山への大周遊コースR−7の途中で、左手に分岐している。健脚コースと分類されています。
第二サクラ園のカーブを過ぎ、Rー8−1が右手へ分岐してから、尾根の急斜面を登る。尾根の左側にツバキ
園の平地を見て、これへ下る。左へ、これまでのコースからすると戻る方向、西へ進む。広い平地にはツバキ
の樹木も多いが喬木も多い。右によって尾根筋を下る。その尾根筋の途中で左に切れ込みがあり、左に曲がっ
て下る。右側の尾根に沿って草の覆う踏み跡を下ると、沢の岸に標識が立っている。右に曲がって左岸で遡る。
河床との高度差を縮めると、対岸に径が見える。ここを渡り、右岸を登るとR−1と接続する。
HR−8−3(サザンカ園へ)
元清澄山への大周遊コースR−7の途中で、右手に分岐している。健脚コースと分類されています。
第二サクラ園のカーブを過ぎ、Rー8−1が右手へ分岐してから、尾根の急斜面を登る。尾根の左側にツバキ
園へのR−9の分岐を越えると、R−8−3の分岐を示す標識が右側にある。右下へのかなり急な下り径で、山
慣れない人にはとても下れない。確かに「健脚コース」にふさわしい。すぐ緩やかな傾斜になると、標識があって
右後からRー8−1が合流する。左側にサザンカ園の平地が広がっている。
IR−8−2(サザンカ園)
Rー8−1とR−8−3のコースの合流点にKの字のように左右に分岐している。健脚コースと分類されていま
す。
Rー8−1とR−8−3のコースとの合流点の下、尾根筋の左手にサザンカ園の平地が広がっている。左右に
R−8−2の径が取り付いているが、どちらもすぐ下って沢の右岸に降りる。
右東へのルートには沢を下流に進んだ対岸に径があるが、それは管理外の径になる。左西へのルートには
沢を上流に進んだ対岸に径があるが、それも管理外の径になる。これを通過のコースとして元清澄山へ行か
れる。コースの案内は元清澄山へ。
E 第一展望台・第二展望台への入口 |
JR−3、R−6とR−8−2(右)
花木園入口からの径を直進して最奥に進むと。右上に並行していたR−6に接続している。径自身は更に前
方に延びているが、それは管理外の径になる。
第一展望台、第二展望台の入口を見て、これに入り、第一展望台から緩く下ると痩せ尾根になる。そこから更
に左下に下って、左側に展開している広場の最奥に進む。R−3と高度をとって並行して、接続する。径自身は
更に前方に延びているが、それは管理外の径になる。
この管理外の径はほとんど水平に続く。径は、少し下って沢の源頭部を横断する。倒木の先、右手の沢に登
り径がありそうに見えるが、左の水平な径を選ぶ。平らな広場を通過してジグザグをして下ると沢の左岸に着
く。対岸はR−8−2のサザンカ園を右東へ進んだ径だ。対岸へ登って僅かで前述のサザンカ園、Rー8−1と
R−8−3のコースのK字型合流点に着く。
KR−8−2の左西のルートから元清澄山へ
前述二項の径をアプローチにしてR−8−2の左西のルートから元清澄山に繋がる関東ふれあいの道に出ま
す。コースの案内は元清澄山へ。
LR−7 元清澄山へ
未舗装道路を直進する。道路が尽きて沢を渡る。R−8−1、R−8−3を右、R−9、R−10を左に分けて尾
根筋を進み元清澄山の頂上に至る。コースの案内は元清澄山へ。
MR−10
元清澄山への大周遊コースR−5、R−7の途中で、それらをつなぐAの字の横線のように設定され、小周遊
コース・健脚コースと分類されています。
R−5との分岐点→0.40←R−7との分岐点
R−7のコースを進み、第二サクラ園のカーブを過ぎ、Rー8−1が右側に分岐して、尾根の急斜面を登る。左
側へR−9が分岐する。R−8−3の分岐を越えたあと、急登した小ピークにR−10の標識が左側にある。
緩い下りの尾根筋を辿る。小ピーク状のところで右に派生する尾根筋に踏みかえる。ここでは直進する尾根
筋が急な下りになり始めるところで、コースサインがいくつか付いてはいるが目立たない。踏み跡の付いている
径が小枝に塞がれている感じだ。すぐ又左寄りに尾根筋を下る。草木の少ない真っ直ぐな尾根で、やや急なの
で気をつけたい。この尾根の先に沢が見えて、そのまま緩い斜面で川原の左岸に下りると、この尾根を登る方
向と沢を下流に進む方向を示した標識がある。右岸の垂直な壁の上がルートで、遠回りして向かうことになり、
沢を下る。
右側へ川筋が曲がると、右岸の山崎に踏み跡がある。やや急だがこれを登ると、すぐ又急な下りをする。痩せ
尾根に下りると、右下の沢の川原に先ほどの標識を見おろす。
右側に川筋が曲がるところを見送って更に沢を下ると、右側に小さな水流が流れ込んでいる。全幅が岩の河
床で狭いものだが、水を踏みながらこれを登る。右側の山が低くなって取り付ける踏み跡があるのでこれを登
る。痩せ尾根に登りつくと、右下の沢の川原に先ほどの標識を見おろす。
ここから三つピークを越して小さく下ると、R−5との接合点だ。
R−1と分かれて尾根筋のR−5を登る。展望台と示されている標識で尾根筋の右側へそれ、南東に派生す
る痩せ尾根の鞍部に出る。R−5とR−10との分岐をしめす標識がある。右側の小さなピークに向かう踏み跡
がR−10で、これを進む。ピークを三つ直登して、急な坂を下ると、径が右に折れる。崖の上で右に折り返すも
のだ。しかし、折り返した先も、倒木と崩落の箇所で今度は左に折り返す。元の尾根筋に戻ると、今度はこの尾
根が左右とも水に囲まれた痩せ尾根になる。左足元の先には標識が見えるが、左足元には絶対下れない。右
側には細い踏み跡で小さな沢に下りられそうだ。
A 正面の急斜面を持つ小さなピークには、明瞭な踏み跡が付いている。かなり急な径だが小さなピークなの
で、すぐ又下ると、沢筋の湾曲部に出る。
B 右側の小さな沢を下ると、すぐに本流に下りる。左、上流へ進むと、左側の尾根筋に薄い踏み跡を見送っ
て、沢筋の湾曲部に出る。
ABa 左へ沢筋を濡れながら進めば、先ほど見おろした標識の前に出て、左岸の尾根に登りつく。
ABb 対岸の岩壁の下に左岸を登る斜路があり、枯れかかった幹にマーキングもある。これを登ると沢の上の
尾根に出る。右に曲がって尾根筋を辿る。
ab 急な尾根筋だが踏み跡は濃い。右へ曲がってもうひと登りで、小ピークに達する。左に折れて僅かでR−7
との分岐をなすピークに出る。
M 小周遊コースR−10。沢の左岸に立つ標識。左へ行けばR−5へ、右はR−7へ。 |
N梅林
未舗装道路を進み左手に保全林の大きな看板を見る。その先に支線が分岐しているが、直進する。左に梅
林入口を見て、これに入る。僅か先右に側には第一展望台、第二展望台の入口がある。
小さく下ると左右とも沢になっている痩せ尾根の鞍部を上る。僅かな場所でも変化の激しい地形だ。小滝もあ
る。登ると梅林で、通り抜けると支線の道路に下りる。
支線の分岐を左折して下るカーブの途中、右手に梅林の入口がある。階段を登る。
O3号付替道路−元清澄山へ
保台ダム(管理事務所)駐車場→0.10←3号付替道路分岐
保台ダム管理事務所手前には駐車場があり、奇麗な公衆トイレもある。車止めの先にも舗装道路が北へ延
びている。湖面の展望のいい休憩広場と駐車場を左に見送る。管理事務所から10分かからないところに、右
手に扉型の車止がある。ステンレス・スチール製の立派なものだ。施錠されているが人の通行には支障ない。3
号付替道路の分岐点だ。この道を詰めると、元清澄山に繋がる郷台林道に出る。コースの案内は元清澄山へ。
P保台ダム西岸からダム湖を一周
保台ダム(管理事務所)駐車場→0.15←木の散歩道→0.15←花見広場
保台ダム管理事務所手前には駐車場があり、奇麗な公衆トイレもある。管理事務所手前にダムの上を通る
道路が真西へ分岐している。ダム湖管理用の道路だ。管理関係の車輌しか通らないので、ゆったり歩行ができ
る。休憩のできる園地があり、臑張橋、滝入橋、蜘蛛ヶ滝橋を渡る。湖面側には湖面に近い展望休憩所があ
り、北側には花見広場があり、駐車場と公衆トイレがある。
花見広場から管理事務所までは、環境保全林への案内とは逆コースになる。鳴子橋、3号付替え道路の分
岐、展望広場、休憩広場−駐車場あり(管理事務所より北側へは、一般車の通行はできない)を経て管理事務
所の脇を抜けて一周だ。
湖面は「一様」ではなく、島や半島のある複雑な地形をしている。危険を承知の釣客以外は道路より湖水側に
出ないこと。一周、50分ほど見ておきたい。全線舗装道路だ。ウォーキングやランニングの方々も訪れている。
滝根入橋北詰め、夏雲広場、春風広場北側には西に谷があり、道路や径があるが、いずれも奥へは繋がら
ない。
N 梅林 入口 |
Q保台ダム遊歩道コースと古道ルート
保台ダムの東側にUFO道コースとか天体観測所コースとか名付けられたコースがあります。しかし、絶対に
日没近くから夜間の山行をしてはいけません。古道保存会の方々の御尽力によるものです。UFO道コースは
無理な駄洒落であると判断して名付け親には申し訳ないが、遊歩道コースと案内子の判断で改名しました。
保台ダム(管理事務所)駐車場→0.30=0.25←尾根筋急坂の下→0.15=0.10←
肩の分岐経由保台天体観測所(ツリーハウス)
保台ダム(管理事務所)駐車場→0.10←3号付け替え道路→0.15←看板分岐→0.15←
急坂途中岩のタワ→0.10=0.05←肩の分岐経由保台天体観測所(ツリーハウス)
尾根筋急坂の下→0.10←急坂途中岩のタワ
保台ダム管理事務所手前には駐車場があり、奇麗な公衆トイレもある。その東側に階段があり、これを登る。
最初の展望地には再建された石仏とその覆い屋があり、次の展望地は半分立ち入り禁止になってはいるが、
放送設備等がある。ここから尾根筋の左側を巻いて緩やかに登る山径になる。途中の立ち木にはコースサイ
ンが取り付けられている。尾根筋の左右を踏替える穏やかな山道の手入れは行き届いている。直登と左又は
右巻きへの分岐では多くは巻き径を選ぶ。
正面の尾根筋に向かい、ロープがこの尾根筋やや右寄りに張られている箇所から急登の尾根筋だ。ロープ
は尾根筋の最高部より僅か右寄り・左寄りに張られているものだと思って、ロープの位置を右端左端の通行限
界の標示として尾根筋中央を進む。登り着くと三方矢印の標識がある。左下の急斜面への案内は「保台古道
入口」と標示され、今登って来た径は「ダムサイト」とされている。そのままの方向は「ツリーハウス」と標示され、
僅か登ると山頂に達する。保台天体観測所古道保存会と大書きされた小屋がパイプの土台の上に建っている。
南側にはベンチもある。好展望だ。後ろに廻ると階段があり、登るとこの建物の周囲のテラスに出られる。鴨川
市街地方向の展望がある。北側には山頂では珍しいトイレもある。北東方向に下る径もある。林道松森線に繋
がるものだが、ルートファインディングが要求される迷いの径なので進まないこと。
保台古道ルート 西側の3号付替道路から急登の尾根筋でも山頂に進めます
保台ダム管理事務所から東側に舗装道路が北へ延びている。湖面の展望のいい休憩広場と駐車場を左に見
送る。管理事務所から10分かからないところに、右手に扉型の車止めがある。ステンレス・スチール製の立派な
ものだ。この3号付替道路に入る。小砂利で舗装された轍の残る湖岸の道路だ。右手にダム湖の狭い部分が見
える。ガードレールが途切れたところ、広場状になっている。分岐があって、右寄りは天体観測所ツリーハウス
へのコースだと案内する看板がある。
コンクリート板の橋は目立たない。これを渡ると左手の林の中へ案内する標識がある。自然林の右寄り遠方
には植林が見えるが、左寄りの幅広い緩い盛り上がりを進む。左下にコンクリートU字溝の川が見下ろす。急
登の尾根筋に向うとロープがはられているので、これに従って急登の斜面を登る。途中、斜面のたわむところ
があって、休憩もできる。次のタワでは岩が径の脇にある。方向によっては水鳥の頭を思わせる突起がある。
土留め型段径も現われると肩のピークに着く。ここには三方の案内標識がある。左へ更に登ると保台天体観
測所と大書きされた看板のツリーハウスの下に出る。
南側から登った径が急登の尾根筋に変わる箇所、左の斜面に水平な巻き径がある。最初だけ幅があるが狭
いものになって続く。西側の急登の尾根筋、岩のタワ附近に接続する。曖昧な巻き径を進むもので、径が見える
人には5分もかからない。入らない方がいい径だ。
保台古道保存会の方々のご尽力により、保台おすすめハイキングコースとして三つのコースが紹介されていま
す。一つ目はアドベンチャーコースと名付けられた保台ダム3号付替道路から郷台林道までのコースです。二つ
目はダム周回コースです。いずれも別項で紹介したものです。
三つ目は本項で紹介したものです。同会のご奉仕により整備されています。またツリーハウスの北東側への尾
根筋は同会の地図ではラインのみ記入されたものです。
Q保台ダム天体観測所コース この階段を登る。 |
Rツリーハウスから林道松森線へ
古道保存会の天体観測所は夜間登山の誤解を避けるためにここではツリーハウスとします。そのピークから
東へ尾根筋を辿って林道松森線の中間に至ります。コースサインはありますが、それ以上にわかりにくく細径も
まじる危険な径です。
ツリーハウス→0.15←源頭部の鞍部→0.20←乗り越し小尾根@→0.20←松森林道合流
ツリーハウスの東側から急な下り坂を進むとすぐに水平な尾根筋に変わる。肩のピークの先、前より急な斜
面が広がっている。その中央にはアカガシの多数の株の木がある。急坂には足掛かりも少ない。これが水平な
尾根筋に変わると風化した岩の狭い径の右下には岩のV字谷が遠望される。その谷底がヌタ場になっているの
を見たのち、右下の谷の源頭部の鞍部に出る。谷の対岸には小高いピークが特徴的だ。そのピークのこちら
側への尾根の先が峠・鞍部をなした位置で、左下には左巻きで下る径の踏み跡も見えるが、右寄りの緩い登り
径へ進む。
左に緩やかな下り斜面を眺めながら右へそれ、先ほど見上げ小高いピークの東側尾根筋を辿る。尾根筋は小
鞍部小ピークを経て正面に急な尾根のピークに正対する。ここでは右へそれる巻き径で右側の尾根筋を目指
す。右手の尾根筋に登りつくとこれを乗り越す方向に踏み跡が繋がっている。
右下の谷の源頭部を回り込んで次の尾根筋を乗り越す。再び右下の谷の源頭部を廻りこむが、谷筋が三本に
分岐した源頭部をなしている。径は狭く曖昧だ。左側の尾根への斜面の踏み跡も曖昧で、どうにか次の尾根筋
の登りつくと。尾根筋は幅広く気持ちいい。これまでの緊張のほぐれる気がする箇所だ。ここでは左後ろ方向に
なる北側へ尾根筋を登りかける。正面のピークには踏み跡があり、中腹にはコンクリートの境界杭も見えるが、
右手の尾根筋へ曲がる。左遠方にはもう道路の舗装が見える。幅広い尾根筋が細い土手状に変わった先端、
赤杭附近で道路へ降りられる。早めに降りると草原に入り込んでしまう。
林道松森線の中央で、北へ進むと先ほど見下ろした草原の平地の端部に東条県有林の白い標柱が立ってい
る。更に北へ辿ればフェンス戸のゲートを経て郷台林道へ。南へ進めば林道西嶺線との三又へ至る。
房総丘陵 1000