天津小湊 1245

 天津町と小湊町は合併し、更に鴨川市と合併しました。    房総丘陵1000
 県指定天然記念物。天津のマルバチシャの木。天津神明宮境内にあります。高さ7.3〜8.6メートル。幹周り
1.6メートル、樹齢200年。
 国指定特別天然記念物。鯛の浦タイ生息地。内浦湾口、誕生寺前の海岸から弁天島周辺の海域。本来30〜
150メートルの水深に生息するマダイが10〜15メートルの浅瀬の狭い範囲に生息しています。漁港から遊覧船
が出ています。撒き餌に応じて海面に姿を見せるものです。
 県指定天然記念物。上野村の大椎。高さ18メートル。幹周り9.8メートル。樹齢500年。勝浦市台宿の県道
に標識があり、高仙戸(こうせんど)橋を渡った寂光寺の境内にそびえています。
 天津神明宮には大きな鳥居がありましたが朽ちて撤去されていました。平成27年(2015年)10月15日、再
建なった新鳥居の通初式が行われ ました。

@ 開祖之碑 道路よりわずか入り込んでいるのでご注意

@滑山 ○170 (ぬかりやま)
 滑山の山頂は天津神明宮の東側、南北に連なる尾根の中間にあります。
 @−1 開祖之碑から
林道に面して建つ御嶽教・滑山樣大山祇教会開祖之碑付近から登ります。
 バス停神明神社→0.05←天津神明宮→0.10←林道天津線入口→0.15←
滑山開祖之碑(南回り)→0.15=0.10←滑山
 滑山開祖之碑(北回り)→0.15←枝尾根分岐点→0.15←滑山
 滑山開祖之碑→0.25←道路の急カーブ地点→0.10←天津二号橋
→0.20←林業工場
→0.20=0.15←
林道十字路(麻綿原南)
 外房線安房小湊駅下車。又は安房天津駅下車。上総興津(おきつ)駅と鴨川駅を結ぶバス路線に乗車。バス
停神明神社下車。一時間に一本程度バス便がある。バス停神明神社には交番があり、高架の国道が上空を走
っている。大きく立派な案内標識があり、これに従って神社を目指す。5.6の水準点もある。神明橋りょう(梁)で
参道が寸断されるが、その先にも立派な参道が続いている。右側には社務所があり、奇麗なトイレも左側にあ
る。本殿も大変立派なものだ。石橋山のいくさに破れた源頼朝が、戦勝の後の寄進を約したものだ。道路の西
側には、参詣者用の駐車場もある。
 道路をそのまま北へ進むと、林道天津線になる。左右に田畑や民家があるが、東側の山の枝尾根が迫って道
路は峠状になる。右側に谷があって、道路が左へ曲がって上る所、左側に赤い鉄柱と鎖で敷地が囲まれて、
奥に開祖之碑がある。南回りの時はここから登り始める。
 道路東側の谷◆の右岸で笹の葉を分けると、狭い踏み跡がある。左上には田圃を囲う電気網がある。そのま
ま進んで水田の端でその高さに上る。配水溝があり、山裾を北側から流れてきて、南側の谷を太いパイプのサイ
ホンで潜っている。ここから尾根筋へ入る。一段上った平地では踏み跡があまり明瞭ではないが、右寄りから左
寄りへ緩い斜面を進むと、径らしくなる。分岐では尾根筋を絡む右寄りを選ぶ。高床式の社が尾根筋に建ってい
る。傷んでいるのが残念だが裏には石祠もある。ここからは細い根で覆われた尾根筋を進む。左右の斜面は、
網の目のように絡み合う根が覆っている。緩い傾斜に変わった後、再び急斜面を登ると、南北に走る尾根に出
る。境界杭もある。滑山だ。
 小湊、祓山方面の展望がいい。南側へも踏み跡は続いているが、ここよりわずか北側へ進んだ鉄塔の建つピ
ークまで足を伸ばすと、360度の展望が得られ、誕生寺と清澄寺の二つの仏舎利塔が向き直るだけで同時に
眺められる。尾根筋の踏み跡はまだまだ北側へと続いている。
 開祖之碑から北へ道路を進むと、右側にK字型で二本の小道がある。その左側を登ると、水田の脇を通って大
山祗神社に出る。一対の狛犬が並んでいる。しかし社殿は荒れて、祭壇も壊れている。蛇紋岩の手洗い石は明
治30年(1897年)のものだ。水田越しに山裾の登り口が見えるが、害獣避けの電気網のため、前述の谷筋◆
まで戻るしかない。
 林道を更に北へ進むと、右手にコンクリート舗装の道路★が取り付いている。東電の黄色い鉄塔案内標識が
あって、101号と読める。北回りはここで林道と分岐する。
 この道路★へ入ると斜路が水平になった所、耕作されなくなった畑がある。その中の径を進んで青い小屋
の脇から山の切り開きに入る。ここには別のスタイルの黄色い鉄塔案内標識がある。径の突き当りには古い石
段と壊れた鳥居、さらに比較的新しい祠があるが、そこまで行く手前、再び案内標識で右折する。プラスチック段
径を辿って尾根筋に登りつく。この尾根は孫尾根で、左へ曲がって高度を上げ、枝尾根に取り付いて右折する。
左折すると、青い小屋の付近から見上げられた101号鉄塔へ行く。狭い径には鉄パイプの手摺りのある径を進
んで1号鉄塔を通り越すと、南北に走る本尾根筋に合流する。ここには複数の鉄塔案内標識が立っている。左
北側にも踏み跡は続いているが、右南へ進む。小ピークの一つは西側へ分岐している踏み跡を見せているが、
そのまま直進方向へ進む。2号鉄塔の周囲は伐採のおかげか、360度の展望が得られる。尾根筋のまま南へ
進む。ここから二つ目の小さなピークが滑山の札の下がった(小さなもので、あったりなかったり、行く度かわる)
頂上には、小湊方面の展望がある。先程とはわずかか角度をかえて、弁天岩も見える。南へはやや急な下りだ
が踏み跡は続いている。ここでは右手へ折れ、斜面を下った後、痩せ尾根を覆う網目の木の根を踏んで下る。

@ 天津神明宮 表参道 ピンクの花は早咲きの桜

 @−2 天津神明宮から尾根筋で
 天津神宮から尾根筋を辿って滑山に至ります。奥社は諾冉社(なぎなみ社)です。
 バス停神明神社→0.05←天津神明宮→0.05←奥社のピーク→0.25←草の尾根→0.30←
西尾根→0.05←十字路分岐→0.20=0.15←滑山
 バス停神明神社から天津神明宮へ進む。本殿右側の神庫の裏付近に小さな木の鳥居があり、石段が登って
いる。風化は進んでいるが歩きやすい石段を登ると奥社の前に出る。右側シダのピークへ細い踏み跡を辿り、左
手へ寄って東へ下る。珍しく松葉の多い鞍部のあとのピークには腰掛にちょうどいい石がある。その後は特徴の
無い鞍部と小ピークを繰り返すが、ピークの度に次の方向には充分気を付けたい。ピークの前に曖昧な巻き径
があっても直登を基本に進む。マテバシイを中心にした林の中の尾根筋は下生えが無く歩きやすい。樹林がなく
草が尾根を覆う箇所がある。左手西側に養豚舎があり、場合によっては異臭がこの尾根筋にまで届くことがあ
る。ピークの二方向に赤い杭が連続している個所では右へ進む。暫くはやや急な狭い尾根筋だが確実に赤杭を
辿る。丸いピークでその杭が4メートルおいて二本並んでいる所で赤い杭は終わる。その後も細かい上下の尾根
筋を辿る。尾根筋に岩が延びている所で右側の巻き径へ進む。幅の狭い所広い所右へ曲がり込んで、
十字路の分岐に出る。「猟犬注意」と害獣捕獲の罠に猟犬が掛からないように呼びかける黄色い看板がある。分
岐点右南は大風沢(おおびそ)トンネル方面で、正面の狭い下りは東へ向き直る。分岐点左北側の尾根筋を辿
って滑山を目指す。尾根筋から左側の明瞭な巻き径で進むが、その巻き径が曖昧になって右側が登りの斜面で
根が網目状のとき、右側のピークを目指す。滑山のピークは西側に大きな木が並び、東側が切り開かれた狭い
もので、南東側に小湊内浦湾の展望がある。先端部の根が見えるプラスチックの杭が二本、今にも抜けそうだ。
山名を示す名札は有ったり無かったりするので、地形で判断したい。

@ 天津神明宮 諾冉社(なぎなみ社)への参道 このときは立ち入り禁止でした。
社務所に一言断ってください。但し雨天の時はご遠慮ください。

 @−3 バス停神明神社から大風沢トンネル上部を経て
 天津神明宮の手前、外房線に沿って東へ進み、大風沢トンネル上部を南北に連なる尾根に取り付きます。
 バス停神明神社→0.10←小橋→0.30=0.25←尾根分岐→0.35=0.30←十字路分岐
→0.20=0.15←滑山
 バス停神明神社から天津神明宮へ進み、外房線の橋梁の手前、神明神社第二駐車場で右折する。東へ進ん
で踏切を渡ると暗いほどの林の中になる。左手に溜池があり、ここからの水路を小さな橋で渡る。水音がうるさ
い。林を抜けて右下に線路を見下ろすと道は夏草で覆われて通り難い。トンネルの入口を見おろすまで、道路の
コンクリート舗装は落ち葉と小枝で舗装が見えない。その後も谷の右岸を遡る幅広い水平な径が続く。対岸の岩
壁が斜面になって谷が浅くなると、北側に左股が取り付く。コンクリート杭が二本並ぶ道路の標杭があり、左折す
る。北に向いた谷の左岸の径は右手からの倒木が複数有る。その右手の尾根の一段上には正体不明の平地
がある。その更に上部で谷の左岸側を辿って、その尾根筋に登り着く。この付近は曖昧な踏み跡しかないが、尾
根筋に出ると細かい根が斜面を覆っていて、割と足元はいい。
 南北尾根筋には赤い杭とコンクリートの杭が設置されている。ここではそのコンクリート杭が欠けている。今来
た尾根が神明神社方面だと書かれたテープが有る。尾根筋は南側にも奇麗に繋がっているが、ここでは左折し
北へ進む。通過する小ピークは何れも「三方分山」だが、コンクリート杭の頭部に「く」「ヘ」の形に刻みがあり、こ
の方向へ進む。泥岩の露出したピークの巻き径の始点には黄色いコースサインがあるが、直登を基本に北へ進
む。左に小ピークを置いて右に巻いて小さく下ると「猟犬注意」の黄色い看板のある十字路の分岐に出る。左西
に水平な巻き径が、右に溝を経て北寄りへ進む径がある。正面の尾根筋直登に踏み跡は薄いが、これを進む。
その後左へ巻くことの多い尾根筋を辿って、滑山に至る。

 @−4 バス停実入から 天津山 ○120
 バス停実入→0.20=0.15←尾根筋の十字路→0.20←尾根分岐(神明神社方面から)
→0.35=0.30←十字路分岐→0.20=0.15←滑山
 安房小湊駅から安房天津駅方面へ行くバス路線は割りと便がある。旧実入(みいり)トンネルは歩行者用トンネ
ルが車両用とは別に並行している。このトンネル西側出口のわずか西にバス停実入がある。車輌のトンネルの
北側のフェンスに入口がある。排水路の右岸側を登る。自然の水路になって左岸側に踏み替える。右手の山側
は遠いが、岩壁・石切り跡の壁が見える。谷は浅く広い、果樹園だ。丸太の貯蔵小屋の脇を抜けると、沢筋中段
の棚に出る。赤い杭が複数ある。右手の山肌に見える径はいずれも倒木や崩落で断続的で、これらには入らな
い。間伐材と打ち枝の斜面の中、中央に踏み跡を求める。尾根筋間近になって右へカーブし、尾根筋に出る。
 南北尾根筋自身と東側とに径のある十字路分岐だ。赤い杭が複数(D14、5077、5078)ある。南側は右手
西側に巻き径がある。東側の径は北へ向いた右巻き径ではなく、カーブして東へ進む径だ。北へ尾根筋を進
む。南北に割りと長いピーク(○120の天津山か)の先は急下りだ。尾根筋に小さな尾根切りが鞍部にあり、南
東側への細い踏み跡がある。その後緩く登った所、尾根筋に並行して東側に踏み跡が分岐している。これは
直ぐに消えてしまう紛らわしいものだが、この附近のやや北側が小湊駅方面の谷へ降りる位置だ。明瞭な踏み
跡も無く、急斜面でもあるので入らないこと。尾根筋を更に北へ進むと、小ピークを正面に左右に巻き径がある。
右へ巻き、東側の尾根先を廻り込んで北へ尾根筋を進む。痩せ尾根の緩い上下、浅い鞍部から上りかけた所
にコンクート杭がある。ここには急な狭い尾根が西側へ下っている。神明神社方面への径だ。北へ尾根筋を
辿って滑山へ至る。
 実入トンネル改修工事が平成24年(2012年)に着手され、令和2年(2020年)北側に長くなって開通した。
旧トンネルはそのまま使用されている。

@ 旧実入トンネル西側 新トンネルの工事は着工されている。
旧トンネル左寄りのフェンスの脇から登る。

 @−5 バス停寄浦から三等三角点新坂へ △110.6
 バス停寄浦→0.05←擁壁→0.15←二本丸柱の峠→0.10←三等三角点新坂
 二本丸柱の峠→0.05←尾根の十字路→0.20←尾根分岐(神明神社方面から)
→0.35=0.30←十字路分岐→0.20=0.15←滑山
 国道128号線バス停寄浦(よりうら)の北側の集落を南北に貫く道路がある。左側に分岐して朝日堂がある。
一旦戻ってその北側の左分岐を西へ進むと崖崩れ防止の擁壁を手摺りのある階段で上がる。コンクリートブロ
ック造の龕に石塔が納められている。左手南寄り下生えの少ない斜面に踏み跡を求める。斜面に石切り跡の岩
壁下、石垣上を目指す。この岩壁の上に古道と思われる3メートルほどの幅の径型がある。浅い溝径になって折
り返し尾根を踏み替える。右側に尾根を置いた径は南北尾根の峠に出る。鴨川市の赤い杭、5081、5085が
埋められ、上部をアングルで繋がれた二本の丸柱が建つ。南側の尾根の右側南西側に幅広い径が緩く下ってい
る。これは折り返して実入方面へ下るのだが、途中、古い崩落で断続していて進めない。尾根の左側南東側の
狭い踏み跡を登ると尾根筋にあがる。そのまま南へ進んで「へ」の字マーク、十字マークのコンクリート杭のある
小ピーク(いずれも三方分山で左寄りへ進む)と小鞍部を経て三等三角点新坂に至る。コンクリート柱が二本の
尾根筋に連なっているが、両方とも急傾斜で危険だ。この三角点峰を南端として戻ること。
 二本丸柱の峠の北側、左手西寄りの巻き径を進むと「尾根の十字路」に達する。尾根右側にある径は巻き径
ではなく東尾根へ進む径なので進まない。北へ尾根筋を進めば滑山方面へ至るが遠い。左下へ杉の枝を踏ん
で下る谷筋は実入トンネル西側に下り、バス停実入に至る。

 @−6 安房小湊駅から沢沿いで
 安房小湊駅→0.15(0.10東寄りの道路)←変電所の丁字路→0.10←沢渡り→0.05←二俣
→0.30=0.25←十字路分岐→0.20=0.15←滑山
 安房小湊駅から陸橋で線路と道路を越え、県道内浦山(うちうらやま)公園線を北へ進む。大風沢(おおびそ)
川の左岸に支流の流れ込む所の丁字路のわずか先に東京電力の変電所がある。これを左折して西へ進む。
左岸の道路は山裾を縫う。右へ曲がったあと、川を右岸へ渡る。JR1号(鉄塔)を案内する標柱があって、左側
の倉庫・資材置き場と山裾の間の山道へ左折する。谷の左岸に出ると再び案内標識がある。小沢の左岸の先
に右岸へ渡る小橋が見えるが、これはその案内標柱の方向へ進んだときのものだ。ここからはこの小沢の左岸
を上流へ遡る。
 幅のある径には倒木があるが、跨ぐか潜るかで容易に通行できる。二又に出て、左股の左岸に移る。この左岸
の枝谷に杉の林が見えると、小さくジグザグして一段上の径に上がる。この径が急斜面に突き当たった源頭部
では右に折れ、北側の尾根を目指す溝径にかわる。一回左に折り返すと水平な尾根筋に出る。尾根の西側は
急斜面で、左に巻いて緩く登り、南北尾根に登りつく。
 十字路では尾根筋は薄い踏み跡が南北にある。南側は大風沢トンネル上部へ行く。北西側にトラバース径が
左へカーブしている。この径は神明神社への尾根径だ。北へ尾根筋に入る。やや左寄りに進んで斜面の踏み跡
を辿る。この附近だけ少し踏み跡が曖昧だが、その後尾根筋と左に巻くことが多い明瞭な径になる。滑山山頂も
西側に巻き径がある。

@ 新実入トンネル 右側遠方に今までのトンネルがある。

A滑山から三等三角点宇那へ △211.8
 滑山→0.15←99号鉄塔→0.10←曲がりのピーク→0.15←●191ピーク→0.30←
三等三角点宇那
 滑山からは北へ、細い木の根を踏んで下る径が続く。鉄塔案内標柱が複数建つ分岐は西側にある101号鉄
塔の尾根筋の径だ。西側に下れそうな小尾根がある。100号鉄塔の脇を抜け、99号鉄塔の附近は展望がい
い。岩が道幅全体を塞いでいる所があるが、必ず足掛かりがある。岩肌の上下も分けなく通過できる。左西
側の人工林の浅い谷が特徴的だった先は登りになる。案内標柱が98号鉄塔を示しているピークでは、東へ向
く明瞭な歩きやすい尾根には入らない。このピークの北端、左寄りにある急な斜面に造られた細い踏み跡に入
る。幅の広い岩の混じる尾根筋になって、北へ緩く下っていく。天浜清の三文字の標識の立つ盛り上がりを左へ
巻くと、浅い鞍部から意外な急登になる。
 登りついた肩には左・南西からも幅広い尾根が緩やかに登ってきている。右折した先が●191のピークで北西
方向には白い仏塔が遠望される。その後も尾根筋の径が続く。シダとマツが多いのが珍しいくらいで、岩も多い。
左側の谷の源頭部の尾根を通過すると、狭い急登がある。シダ等でやや径が狭まるが、尾根径に変わりは無
い。小さく下ると平らな長い岩、涅槃岩の分岐に出る。右下後ろにも幅広い径がある。岩の先からは尾根筋を進
む。小ピークを経て、好展望の露岩・沖見磐座に出る。素晴らしい展望だ。北側にはピークがある。小ピークを繰
り返して三等三角点宇那に達する。北側へ緩く尾根を下ると、巻き径との合流に出る。涅槃磐の先から左寄りの
巻き径を進むと、沖見磐座からの崩落で通り難い箇所を経て、三角点峰北側で尾根筋の径と合流する。
 逆コースのとき、涅槃磐の東で左へ下る広い径へは行かず、右側の狭い踏み跡へ進むこと。また、●191の
頂上からは南西方向の尾根筋を下らず、僅か進んで直ぐに左下へ急坂を下ること。98号案内標柱のある「曲が
りのピーク」でも、東へ進まず右・南へ下ること。

B天狗尾根から内浦山県民の森へ
 滑山開祖之碑→0.05←西分岐→0.20←道路の急カーブ地点→0.30=0.25←
内浦山県民の森Dコース(1108/3411)→0.35=0.30←林道奥谷線
 林道天津線を北へ進む。神明側右岸の道路に2本のカーブミラーが間隔を置いて右側に立ち、林道が左へ
180度カーブしている。 この180度の左曲がりのあと、行き過ぎると、右カーブになり、川面が足元に見える箇所
になる。
 一本目のカーブミラーの裏に浅い溝径が下っているが、下生えが多くて進入できない。二本目のカーブミラーと
ガードレールとの間から急斜面の中に見えるケモノ径程度の細い踏み跡を辿る。右岸の河原から蛇行する水流
の狭い所で左岸に渡って上流へ向かう。北側からの尾根先端で傾斜の緩い所から右側に上がる。下生えの
多い植林地の緩斜面に小さな急斜面があり、溝径が入口を見せている。
 溝径は枝打ちと小さな倒木左右からの下生えの被りなどで通りにくい。右側一段上にい踏み跡があり、左側の
この溝径を睨みながら上る。溝径が右カーブした所でこれに合流する。Sカーブの急登で倒木をかわすと尾根径
になる。左手にわずか展望があった先から小ピーク、コブを巻く緩い傾斜の尾根径になる。小ピークを右に巻い
たとき、左側の正面に小ぶりの石祠が祀られている。向拝の唐破風に五枚の羽団扇がある明治43年(1910
年)のものだ。その僅か北側で内浦山県民の森Dコースとの合流点に達する。左へ1108メートルで奥谷林道、
右へ3411メートルで中央広場に達する。但し、県民の森はDコースを「通行禁止」の管理外にして久しく、Dコー
スは荒れて通行不能だ。又、この尾根は「森」の区域外だ。

C 城崎城跡 国道からの全容

C城崎城跡
 バス停城崎海岸→0.15=0.10←頂上広場→0.05←尾根分岐→0.15=0.20←道路終点
→0.05←バス停実入海岸
 バス停城崎(しろさき)海岸下車。山側にリゾートホテルが建っている。そこへの斜路を進む。道路の左カーブ
箇所、右側に壁面の滝がある。天津274柱。この右端、斜面の凹部分を登る。害獣避けの電線がはられている
かもしれない。刈り込んだ芝生やソテツの枯れ葉が積もっているかもしれない。グリーンネットが垂れているかも
しれない。U字溝を伏せた階段を登る。左手グランドゴルフの地面と同じ高さになると、右側に幅広い斜路の登り
口がある。マテバシイの林の中の「道」は南へ進んだのち、二回折り返して頂上広場の南端に出る。芝生の広場
には苗木ほどの木がわずかにあるだけで、大変奇麗な平面だ。楕円形の北端から尾根筋の「道」になる。痩せ
尾根になっても道幅は広い。「道」は左に巻くが、右側の尾根筋は根が覆う斜面なので上るのは容易だ。巻き尻
の右手には石を積んだ小階段からピークへ向かう径が繋がっている。上部には「急傾斜崩落危険区域 7」の鉄
柱が転がる。石階段の北側尾根筋は下生えも少なく●137方面への進行は可能だ。右下には「道」が下ってい
る。
 バス停実入海岸下車。国道を北へ進む。左手に旧街道が分岐している。直ぐ左側にコンクリート舗装の道路が
ある。天津271柱。右へカーブして直ぐ道路の終点に近づく。橋の手前左手の山裾に細い踏み跡がある。左山
斜面の径を進み、左側斜面のネットフェンスの脇を通る。幅広い谷の奥で「テニスの壁打ち」に突き当たる。濃緑
の壁の左端の山裾に幅広い「道」がある。急傾斜になると「道」が曖昧になるが、左へ折り返す。この部分だけ
「道」が荒れている。あとは全線幅広い。緩く登って出た尾根筋の左手には石を積んだ小階段があり、これを巻
いて「道」が続いている。右後ろには緩い傾斜の尾根筋がある。
 城跡は天津小湊町の町史編纂の折りに発見されたもので、頂上広場は○103.1、長軸45メートル短軸20メ
ートル。鉄柱7のピークは○108.1。ホテルの建つ位置は居館の跡地だろうということだ。城崎海岸の磯を避け
た古街道開削による改変があったものだろうと推測される。
 国土地理院二万五千分の一地形図にはこの径の記入は無い。しかし、民間発行の地図にはホテルの奥から
山頂を通るこの径の破線が書かれていた。

D城崎城跡から滑山へ
 尾根分岐→0.10←苔のピーク→0.30=0.25←尾根分岐→0.35=0.30←十字路分岐
→0.30=0.25←滑山
 城崎城跡頂上の石階段北側の尾根筋には下生えが少ない。この尾根の分岐までは前項参照。尾根筋から二
つ目のピークの手前には左側へ下る奇麗な径が分岐しているがこれには入らない。そのまま進むと小さなピー
クの地面は苔が生えているのが特徴的だ。次のピークが高い。ここでは左寄り北東方向の尾根筋を辿る。●
137なのだが特徴的なものが無い。痩せ尾根の左側に幅の広い径があるが、右下にも狭い踏み跡が見える。
尾根筋を左に巻いてピークを巻き込む。西側の尾根北東側の尾根を毎と北側の尾根筋に入ると右側からは天
津山方面からの径が合流する。神明神社側の→谷への分岐を左に見て尾根筋は北へ繋がる。

C 城崎城跡 
巻き尻の右手には石を積んだ小階段からピークへ向かう径が繋がっている。

E要害城跡 ●172
 滑山開祖之碑→0.05←西分岐→0.25←要害城跡主郭
 林道天津線を北へ進む。滑山碑の先、更に北へ進むと本流を渡る。橋ではなく河川洞の上だ。林道が右へ
カーブする所に西側への分岐がある。
 林道を下ってきた人が間違って入っても行き止まりなので、多くの場合ロープが張られ、立ち入り禁止の看板が
ある。山側には大きな落石の岩塊がある。直ぐに害獣避けの電気網で道路は進めない。その網に沿って東電鉄
塔巡視路のプラスチック階段が右側に登っている。かなり急だ。これを登る。
 網に沿って登る径は若干網から離れる。傾斜が緩んだ所では網は西へ曲がっていく。その北側に薄い踏み
跡が山裾を巻く様にあるが、これには入らないで再びプラスチック階段の急傾斜を登る。
 下生えのない水平な幅広い尾根筋に登りつく。左側は緩く下っている。右手へ進むと狭い尾根筋になって小枝
が被る。(逆コースの時、下り箇所を見落とすと、幅広い尾根の先端に直ぐ出る。一段下に奇麗な尾根がある
が、その先の尾根筋は下生えに踏み跡はない。網を右側に遠望する山裾の薄い踏み跡を東へ進むとプラスチ
ック階段の径に復帰できる)送電鉄塔の下に出た尾根筋は東側が切れ落ちている。尾根筋も切れ落ちている。
堀切りではなく、近代の崩落だと思われる。わずかに尾根筋より西側に下って小さく巻く。この附近だけが危険
地帯だ。非常に狭い尾根筋の頂部からは林道の西分岐地点がよく見える。ほか東側の展望もいい。
 登りの尾根筋に明瞭な踏み跡は無いが下生えがないので、尾根筋を容易に辿られる。右へ下る巻く径がある
が、東側の根小屋(?)へ繋がる踏み跡だ。尾根筋は急登とタワを繰りかえす。東側へ小さく巻く径もあるが枯れ
葉に埋もれた径で、直登を選ぶ。左西側へは曖昧な分岐があるが進まない。山頂直前の急登の前にある西側
への分岐も曖昧だが、これは二つの尾根に囲まれた源頭部の曲輪に至るものだ。
 山頂は狭いが西側から南西側へ一段下って又小さく登る幅広い尾根筋が半月状に見える。その中間にはやや
低い平地がある。北西の尾根筋と南西の尾根の端部の南西方向、南方向の岩の向こう、南東方向に尾根筋が
見え、進められそうに見えるが進まない。
 西分岐の位置、川の右岸下流へは降りられる。右俣の小さな滑滝と河川洞の出口が見られる。
 登り口、網に沿って東電鉄塔巡視路のプラスチック階段が右側にあった。かなり急だったが、撤去された。急斜
面なのでもう登るのは無理かもしれない。( 正 天津神明宮 略 神明神社 略 神社)

E 天津要害城跡 登り口、網に沿って東電鉄塔巡視路のプラスチック階段が右手に
あった。かなり急だったが、撤去された。急斜面なのでもう登るのは無理かもしれない。

.F祓山 ○72.5
 安房小湊から海の方を見ると、左寄りの山並みの中に白いものが見えます。これが仏舎利塔です。
 関東ふれあいの道−海と森をつなぐみちはJR内房線行川(なめがわ)アイランド駅から海沿いの道で誕生寺
から安房小湊駅へ行きます。この寺の脇の海側の山には展望台が設けられ、仏舎利塔へ行かれます。施設とし
ての行川アイランドは平成13年(2001年)8月、閉鎖されました。現在、各所でみられるキョンはここから逃げ出
したものが野生化したのだと、言われています。駅は無人駅でトイレさえありません。
 行川アイランド駅→0.15←大沢橋(境川トンネル東口)→0.20←小トンネル東口→0.15←
本堂入口
 安房小湊駅→0.15←バス停誕生寺入口→0.10←本堂入口
 本堂入口→0.15=0.10←祓山展望台→0.10=0.15←漁港
 内房線行川アイランド駅下車。表の国道を右側、西へ向かう。左側におせんころがしへの分岐を見送って大
きな大沢トンネルの前を右側の細い道路へ進む。道路はすぐ二又になり、左へ進んでトンネルに入る。二つのト
ンネルに囲まれた大沢の集落に出る。直進して小さ目のトンネルを潜ると、国道の境川トンネルの前で国道を横
断する。
 左側は荒磯の海岸を見下ろす。好天であれば、磯と海の色が鮮やかで、入道ヶ岬までの切り立った海岸が見
られる。海岸線に下りることはできない。降りられそうな谷筋のところにはフェンスが張られている。小さなトンネ
ルで、この太平洋を眺める道は終わる。
 谷の中の道になって左右に民家が現われるようになると、観光バス用の奥の駐車場を左側に見る。右側に誕
生寺の大きな堂宇の屋根を見ると、道路をまたぐ歩道橋がある。誕生寺、祖師堂と本堂を車輌通行の心配なく
結ぶものだ。左南へ分岐する細い道路■があり、これへ入る。
 安房小湊駅から国道128号線に出て、東へ向かう。トンネルの手前で右へ曲がる。誕生寺への表参道だ。門
前から右側に並行している土産物屋の並ぶ道路を進む。右側に漁港がある。奇麗な公衆トイレのあった先か
ら左右の土産物屋は無くなる。小湊神社の先に誕生寺本堂があり、道路をまたぐ歩道橋がある。右南へ分岐す
る細い道■へ入る。
 保育園の前の細い径を進む。塀の立派な民家(別荘)の前で道が右へ分岐している。塀の立派な民家の前を
直進すると、階段を下り、妙ノ浦(たいのうら)遊歩道に至るのだが、径は侵食が激しく、この階段で通行禁止処
理がなされている。
 塀の所から分岐して山側への道を進むと、民家の裏側から山道になる。急な径だが、手入れよく、古いベン
チも途中にある。尾根径になって左へ曲がる。途中、小ピークを右に巻く所で左側の斜面を登ると、祓(はら
い)山展望台に出る。(藤)棚がこさえてあるが、日除けにも雨避けにもならない。南側には素晴らしい海岸線−
大弁天、小弁天の二つの島と入江−と水平線の展望が見られる。
 径は北側へ続いていて、尾根筋を進むと、「廣供養舎利塔」がある。正面から回廊に上がり、円く一周できる
が、その外側は木々の枝が迫っている。北西側の階段が下りられる。狭い下りの径は刈払いが悪いが折り返す
と、祓神明神社に出る。民家の路地裏のような道を下って漁港に面した街並みに出る。
 誕生寺への表参道の土産物屋の並ぶ道を進む。漁港からは鯛の群泳が鑑賞できるという遊覧船が出ている。
曲がって漁港を右手に見ながら進むと、海岸の波打際に作られた鯛ノ浦(妙の浦)遊歩道に出る。これを行くと
左手にコンクリート製の階段が取り付いている。登り口には足洗い用の水栓設備がある。これを登ると、塀の立
派な民家(別荘)の前に出る。
 海岸の先には昭和天皇が御行啓された歌碑がある。この遊歩道は昭和45年から昭和48年(1970年から
73年)にかけて整備され、昭和天皇のご訪問後、終点に前述の施設が造られたが、台風などの影響で老朽化し
た。歩道部と休憩施設部で改修工事が進められ、平成22年(2010年)通行再開となった。これまで、遊歩道の
幅は3メートルに広げられ、転落防止柵が設置され、落石防止壁や柵も設けられた。終点にはテーブルセット2
基も設けられた。遊歩道進入口附近にはトイレが設置された。(平成29年・2017年に背後の崖が崩落して損壊
した)
 展望台のある山頂か塔のある山頂が、祓山(はらいやま)・別名小湊山というようだ。

F 祓(はらい)山展望台に出る。(藤)棚がこさえてある。南側には素晴らしい海岸線−
大弁天、小弁天の二つの島の入江−と水平線の展望が,

G日蓮寺 市ヶ坂
 JR内房線行川(なめがわ)アイランド駅から大沢集落を抜け、岩高山日蓮寺へ行き、そのまま下って安房小湊
駅へ行きます。関東ふれあいの道では舗装道路歩き多いので、こちらのがほうが面白いでしょう。
 行川アイランド駅→0.15←八幡神社→0.15=0.10←上大沢の十字路→0.10←
町道から左折(東電柱台宿165柱)→0.10←市ヶ坂→0.15←日蓮寺→0.10←道標の石塔
→0.10←バス停誕生寺入口→0.15←安房小湊駅
 行川アイランド駅下車。国道を右西へ向かう。左側におせんころがしへの分岐を見送って大きな大沢トンネル
の前を右側の細い道路へ進む。道路はすぐ二又になり、左へ進んでトンネルに入る。二つのトンネルに囲まれた
大沢の集落に出る。生活道路の十字路で右側へ折れる。八幡神社の入口の階段のところで左側の階段の道へ
進む。左側に寺を見て、道は階段になる。もう左右に民家はない。登り一方の階段は急な坂をジグザグして高度
を上げる。左側に墓地を見たあと、右側の壁に馬頭観音像がある。その先で階段の段が少なくなる。市と警察と
の連名の通行止めの柵がある。この先からは狭いながらも車が来られるわけだ。この坂をどてら坂という。
 左右に民家が多い。水平な道の左側には水田もある。左側の低い山の先には鉄塔が見える。128号線は東
へ曲がれという趣旨の標識のある丁字路に出る。
 西側にも小さな未舗装道があって実際は十字路だ。この道路の終点には駐車スペースがあり、二基のテレビ
塔のある山頂に行かれる。しかし、そこから北側にはケモノ径程度であることと、笹藪でまともには歩けない径し
かないので、この道はここまでの往復にとどめておきたい。
 東側の道路は行川アイランド駅のすぐ西側で別れた道路で、急カーブと急坂の難儀な道路だが、車の時、同乗
者は海が眺められる。
 この丁字路=十字路を北へ進んで。左側の住宅地・農地が山になる所で左側に分岐がある。東電柱台宿
165柱の所だ。ここはわずかに北へ進むと、牛馬観世音の文字塔ほか、多数の石塔が並んでいる。左側の農
地を囲っている金網がなくなると、径も笹に覆われた歩きにくい径になる。鳥獣保護区の標識が変に目立つ。右
側に山のまま左側に湿地を見ながら進むと岩で囲まれた切り通しの所に金網の扉があるが、壊れている。岩の
径は急な下りで、水平になると広い尾根筋の径になる。この坂は市ヶ坂という。○200
 左側に下りの径が分岐している。★先輩らの取り付けたコースサインがあるが迷いの原因だ。ここでは尾根
筋のまま直進すると、ゆっくり左へ尾根筋のまま曲がっていく。右側に日蓮寺の屋根を見ながら折り返すと境内の
右奥に下りる。今度は境内の階段道で右側にトイレがある。左側に石塔を見て下ると、駐車場に出る。ここからは
舗装道路で少し下ると左側に道標の石塔がある。左に下りの径が分岐している★所を下ってくると、谷筋の藪
径、果樹園等の農地を抜けてここに出る。直進すると県道82号線を斜めに横断する。
 JR線の狭いガードを抜ければ街の中だ。バス停誕生寺入口の付近で国道に合流する。大きな観光旅館も複
数ある。右は安房小湊駅へ、左は誕生寺へ至る。

◎ 1970年から73年にかけて整備され、終点に施設が造られましたが、昭和天皇の
ご訪問後、台風などの影響で老朽化しました。歩道部と休憩施設部で改修工事が
すすめられる前の様子です。

Hおせんころがし
 行川アイランド駅→0.05←墓地(供養の碑)
 行川アイランド駅から西へ進み、国道を左側へ曲がる。次の分岐を左に曲がった海岸の絶壁の上に墓石があ
る。そのまま、海岸の斜面、中腹の径で大沢漁港へ行く径はフェンスで通行止めされている。足元には海岸線が
眺められる。
 大沢の大沢第一トンネルの西側で海岸側へ下る。国道の陸橋の下あたりで、漁港まで下りないで左へ曲がる。
草が刈り込まれて海側がフェンスの径が東へ続いている。途中で通行止めになっていて先へは進めない。(法面
防護のセメントの斜面が棚を作って東へ延びている。この棚が古い径の跡だ。あとわずかで「おせんころがし」と
いうところで、新しい大きな崩落があり、危険な状態になっている)

I岩光山 △206.9
 JR内房線行川アイランド駅から大沢集落を抜け、岩高山日蓮寺へ行く径の途中、右側の山が岩光山です。
(岩高山)
 行川アイランド駅→0.15←八幡神社→0.15=0.10←上大沢の十字路→0.10←
町道から左折(東電柱台宿165柱)→0.15=0.10←フェンスの尾根→0.10←岩光山→0.10←
尾根先端部→0.10←県道82号線
 市ヶ坂網戸→0.10←フェンスの尾根→0.10←岩光山
 行川アイランド駅下車。表の国道を右西へ向かう。大沢トンネルの前を右側の細い道路へ進む。道路はすぐ二
又になる。左へ進んでトンネルに入って大沢の集落から、八幡神社の入口で左手の階段の道へ進む。市と警察
連名の通行止めの柵がある。左右に民家が多い水平な道の左側には水田もある。128号線は東へ曲がれとい
う趣旨の標識のある丁字路=十字路に出る。
 東側の道路は行川アイランド駅のすぐ西側で別れた道路だ。
 この丁字路=十字路を北へ進んで。左側の住宅地・農地が山になる所で左側に分岐がある。東電柱台宿
165柱だ。左側の農地は金網で囲われ、右側には鳩小屋で壁面が覆われた二階屋が山を背負っている。進む
とその山が沼地を分岐させている。径が左へ曲がる所だ。
 ここでこの谷を右岸とする尾根へ登る。踏み跡はないが急な斜面ながら歩きやすく、わずかなアルバイトで尾根
筋に登りつく。この尾根を見送って次の谷筋からこの尾根を左岸として尾根を登る。登り始めこそ踏み跡がある
が途中で紛らわしくなるがわけなく尾根筋に出る。
 尾根筋は幅の広い緩やかな登りで下草も少なく歩きやすい。右に薄い巻き径が分岐しているが、そのまま尾根
筋で進むとフェンスに突き当たる。本尾根筋のフェンスで右折して尾根筋を辿る。右下にそれそうな斜面、金網に
沿って小さなピークを登るとフェンスが傷められている。ここで、フェンスを乗り越して西側へ踏みかえる。歩きや
すい尾根筋になる。
 三つの尾根筋の合流するピークではフェンスが右側の尾根筋に下っている。左側の緩い下りの尾根筋に入
る。左側はマテバシイの幹の輝く林だが、急斜面で谷を形造っている。小さく登ると切り開かれた草地に出る。枯
草に隠れて三角点の標石がある。周囲の木々の途切れた所からわずかに展望が得られる。北方向に緩い下り
の尾根筋が延びている。

G 道標の石塔

 県道82号線の鴨川市(旧天津小湊町)と勝浦市の境に市境の看板がある。道路がカーブしている東側にネット
と鉄条網で厳重に閉鎖されたゲートがある。人が通り抜けるのはわけない。未舗装道が草に囲まれて南側へ延
びている。左側はセメントの山肌だ。左側の山は一旦低くなる。
 県道82号線の鴨川市(旧天津小湊町)と勝浦市の市境のやや北側、東電柱台宿150柱の脇、道路の藪に踏
み跡があり、これへ入る。すぐにフェンスの前に出る。フェンスの右側に沿って進む。
 フェンス沿いが歩き易いのは最初だけで、歩き易い踏み跡を求めてフェンスから右へそれる。笹をかわして進
むと未舗装道に出て、左折する。
 逆方向で来た時、右手の山肌が一旦低くなり、今度はセメントの山肌が盛り上がる。その中間で右手の藪の中
に踏み跡を求めるのは難しい。そのまま未舗装道を進んで厳重なゲートをすり抜けて道路へ出る方がわかりや
すいだろう。
 未舗装道は狭くなって右へ曲がり、笹の中の径になる。どこかで水流を跨いでいる筈だ。左側が低く傾いた径
になる。踏み跡は複数あって北側へ向かっている。一番左寄りは小川の水流が見下ろせる。猪の掘り返し跡や
足跡、糞などが見える。小川の先は湿地状態になっている。
 湿地の二俣に出る。右側の湿地はすぐ先にその突き当たりが見え、ここでその右側の枝谷を渡る。対岸の尾
根筋に踏み跡を求めて斜面を登る。岩の露出したところでは右側を抜けると尾根筋の踏み跡を見る。肩状の地
形を経て、わけなく頂上に達する。草に隠れて三角点がある。南へ尾根筋が緩く下っている。
 岩高山日蓮寺から市ヶ坂を登る。金網戸のところから湿潤した谷の水平な径になる。網戸の西側で右上に延
びる細く頼りない踏み跡を上り、右側にフェンスを置いて忠実に尾根筋を辿る。しかし、踏み跡はやや歩きにくい
ところが多い野で、これは避ける。金網戸のわずか東側で左北側に浅い谷がある。これに沿って北側の尾根を
目指すとわずかでフェンスの手前で尾根筋に出る。左側にフェンスを置いて、忠実に尾根筋を辿る。二回の鞍
部では右側の幅広く浅い谷筋からも接続が容易だと思わせる。右側にある太くほとんど水平な尾根に境界杭が
見える。この付近で、フェンスが傷んでいる不幸を幸いにフェンスの左側に移る。以下は前述の通りで岩光山山
頂に至る。
 寺の山号と地名とは文字が違う。大多喜城(県立博物館)に所蔵されている江戸時代の地図では「岩光山」だ。

G 日蓮寺の上部の尾根径

J上総興津駅から広畑へ 細尾坂
 J−1 沢コース
 上総興津駅→0.10←植野坂入口丁字路→0.05←興津ガード(18)入口角→0.10←
細野トンネル北入口→0.15=0.10←源頭屈折部→0.30←峠部→0.10←十字路の分岐
→0.10←防火水槽前丁字路分岐
 防火水槽前丁字路分岐→0.10←分岐岩光山等(東電柱台宿165柱)
 防火水槽前丁字路分岐→0.05←熊野神社
 防火水槽前丁字路分岐→0.10←集会所前丁字路→0.10←分岐岩光山(東電柱台宿150柱)
 防火水槽前丁字路分岐→0.10←集会所前丁字路→0.10←
林道分岐(東電柱台宿94柱)→0.05←高仙戸橋北詰め→0.05←寂光寺
 高仙戸橋北詰め→0.15←西原丁字路→0.20←植野坂上丁字路→0.30←バス停植野坂下
→0.05←家の田踏切上→0.05←上総興津駅
 興津ガード(18)入口角→0.10←バイパス丁字路北(細野トンネル北入口)→0.25←
バス停79街区(バス停86街区)→0.15←集会所前丁字路
 興津駅下車。南へ進み、国道で右折する。県道との取り付き植野坂入口の丁字路は直進。国道が左へカーブ
する箇所右手にガードが見える。右折し興津ガード(18)を潜って小学校正門前をクランク曲がりする。校舎の
西端部に右上へ分岐する斜路があるが、これには入らず直進する。国道バイパスを地下道で潜り、3本の大き
な椰子の木の脇からバイパスに上がる。バイパスの右側を南へ進むと細尾トンネルの前に至る。右下の沢筋の
左岸へ下る。これが径をなしているとは知らない人の仕業か、細かいゴミが多い。小さな流れの左岸の径は歩け
なくなり、沢筋の右岸中央といわず、岩を踏み、枯葉枯れ枝を避けて遡る。
 沢の中が杉林になり左岸にクスノキの大木が現われる。左手右岸側に径らしきものを求める。谷筋の二俣で左
側に岩壁の方へ進むと、左後ろへ折り返して高度を上げる。
 登りついた右北側尾根筋の径は幅広い。尾根筋では「乗り越し」「痩せ尾根」を繰り返しながら緩く登る。岩の目
立つピークを巻いて右へ鋭角で曲がる所もあるが大筋では西へ進む。左へ枝尾根を曲がる所、墓石が倒れてい
る。延享四年(1747年)の文字が読める。山椒の刺のある枝が多くなり、更に左へ岩の山崎を曲がると最高地
点に出る。左寄りに倉庫があるのに変な気がする。杉の苗木をかわして下り始めると、左側に幅のある谷が現
われる。イノシシのヌタ場にもなっている。水平なのは水田の跡地だろう。右側の低い尾根筋に二回幅広い切れ
込みを見たあと、尾根の先端へ曲がり込む。草が多い。ここで左へ分岐を選ぶ。逆コースのときは右へ折れる丁
字路だ。再び草の多い箇所は右北側に新興住宅地が見られる鞍部で左へ曲がって行く。樹林の中の径が急傾
斜の下りになると足元はコンクリートト舗装だ。
 コンクリートの斜路を下ると左右に草深い径が分岐している十字路だ。直進して小橋の先右側には畑や人家が
ある。アスファルト舗装道路を道なりに進むと、未舗装道との丁字路に出る。直進すると熊野神社に至る。舗装道
路側を進めば防火水槽のある東電柱台宿157柱のある丁字路だ。
 左南へ進めば上大沢と岩光山の南側。右北へ進めば台宿広畑集会所のある丁字路へ至る。

 J−2 浅間神社
 興津ガード(18)入口角→0.05←線路木鳥居→0.10←浅間神社→0.15←源頭屈折部
→0.30←峠部→0.10←十字路の分岐→0.10←防火水槽前丁字路分岐
 興津駅前から国道を西へ直進。興津小学校附近を越えた無名橋を渡るところ、右側には線路の行合橋梁が
見える。この附近、右手に民家が迫るまでの間で線路へ斜面(×)を登る。夏草が通行を妨げる。線路に沿って
進むと「注意して渡れ」との注意喚起看板がある。ここで線路を渡ると、そこにも同じ看板がある。笹を分けると
素木鳥居と石灯籠があり、参道が登っている。狭い急な曲がりの径が直進になり、傾斜を緩めると塚状のピーク
に鳥居が見える。小石祠を右手に見送ってコンクリート鳥居を潜った先に、石祠が二柱並ぶ。昭和43年(1968
年)の文字が読める。
 石祠の裏を下った次の小ピークは珍しく笹がわずか生えている。右へ巻いて尾根筋を進む。右手北側、左手
南側にやや急な下り尾根が取り付いているが、方角を確認して西へ岩の混じる明るい尾根筋を進む。堀切を思
わせる尾根筋の岩が切られた鞍部からピークを急登して、右へ曲がる。小さく下ると、右手沢筋へ下る古街道の
幅広い径と尾根筋の径との分岐点に出る。
 夏草が深くて線路への斜面(×)は登れない。もう進めなくなった。

H おせんころがし。海岸の絶壁の上に墓地がある。

K金毘羅大権現
 上総興津駅→0.05←家の田踏切→0.10←金毘羅大権現
 興津駅から南へ進んで右側にある最初の狭い路地に入る。途中更に右折して線路沿いを進み、踏み切りに出
る。家の田踏切北側には3本の道が分岐している。白石薬局の脇は県道への近道。直進は新興津トンネル東
側。右折する道が線路に沿って駅の反対側に至る。狭い路地で左折し北へ向く。これをやり過ごして善栄寺の山
名号の石柱を見て左折してもいい。その本堂の西側でも禅奥寺への参道に取り付く。善栄寺の本堂裏側には赤
い鳥居の段径がある。登るとひと一人分ほどの狭い岩の段になり、稲荷の祭壇がある。その上にも浅い洞があ
る。
 西側の参道を進むと木造地蔵立像が市の指定になっていることを示す標柱がある。家の並びの奥に堂があ
る。左手の岩壁が「ヤグラ」になっているが今は倉庫だ。手摺りの付いた急な石段がある。頑丈な手摺りで滑りや
すい岩段にかわっても安心だ。鉄製鳥居の奥には金毘羅大権現の社とその左手に稲荷の神社が並ぶ。更に岩
段は手摺りとともに続いている。岩の繰り抜かれた中に装飾は少ないが立派な社がある。これが火伏せの神
様、愛宕様だ。前庭が広く南側を眺めると駅前の高層マンションよりも高い。海が光る。更に上部への狭い径が
草木に隠れているが、これへ進むのはよしたい。

L興津城跡  ○120 △127.5
 慈眼寺の大カヤヤ
 植野坂上丁字路から香取神社に至る県道の途中南側。高さ20メートル、根周り7.5メートル、枝張り20
メートル。
 植野坂上丁字路→0.05←小学校西側信号→0.05←香取神社参道入口→0.20←瑞法殿分岐
→0.05←興津城跡
 植野坂上の丁字路を東へ進む。上野小学校入口を目指す。コミュニティーセンターの入口手前の三又を左折
すれば香取神社の前に出る。または横断歩道から更に東へ数軒分進むと右側に神社参道の石段がある。ここ
で右折するとこれが香取神社の参道で表参道の入口に至る。
 道路を南へ進むと右側に山を置いた道で、左側も高い山に変わると瑞法殿の敷地に入る。手摺りほどの高さ
の塀からは南側にすばらしい展望が楽しめる。この瑞法殿へ入る手前で西への分岐へ進む。城跡の遺構の地
形で左右に小高い櫓地形がある。左側には海の展望がある。緩く下ってカーブをして民家の脇を抜けると広い庭
先に出る。左手の階段に興津城跡の銘板があり、これを登ると二柱の石祠の並ぶピークに達する。
 上総興津駅北側からの径は進めない。

H (法面防護のセメントの斜面が棚を作って東へ延びている。ここからの漁港の眺め)

M吾妻神社 (吾妻山) ○30
 タブノキ多数が太い。
 安房小湊駅→0.10←バス停小湊小前→0.10=0.05←吾妻神社奥社
 安房小湊駅前の道路を東へ進む。バス停小湊小前(正門前)から北側の並行道路に移動すると、道路に面し
て参道がある。石段を登って外房線を踏み越える。地区の公民館の脇を抜けて参道が続く。急な階段の上に拝
殿が建つ。拝殿と本殿が完全に別棟になった造りで、左側に本殿前へ廻り込むみちがあり、その裏に本殿があ
る。本殿へは左右どちらからでも裏側に廻れる。狭い階段があり、奥社の石祠に至る。南を中心にした展望がい
い。
 参道にはタブノキの大木が複数並ぶ。
 この山が吾妻山という記述には出会っていないので神社名のみ出す。  房総丘陵 1000


I 大沢集落の八幡神社 鳥居
I 大沢集落の八幡神社 社殿