江月水仙ロード 1420

全般                      房総丘陵1000
 県指定史跡。菱川師宣誕生地。保田駅南側の国道沿い。初期浮世絵師。保田(ほた)で生まれ、元禄七年
(1694年)江戸で没した。
 県指定天然記念物。天寧(てんねい)寺の柏槙(びゃくしん)。樹種はイブキだという。
 江戸時代から水仙の栽培がされ、年末から翌年にかけて、華麗な花が花畑一面に咲き香ります。一月のシー
ズンに合わせて案内板とコースが点検され、駐車場等が整備され、直売場が開店します。
 JR内房線保田駅、安房勝山駅と鋸南町の東部を結ぶ町営循環バスがあります。保田駅南側のバス停保田中
央は亀田病院から鴨川駅を経由し東京湾フェリーへ行く路線のもので、バス停湯沢、小保田、遣水、鋸南保田
が町営バスと共通のバス停です。

◎ 伊予ヶ岳の遠望 江月水仙ロードから

@保田駅から
 保田駅→0.15←権現橋→0.20←江月公民館→0.10←水仙ひろば→0.05←分岐点→0.05←
馬つなぎ石入口→0.05←地蔵堂
 馬つなぎ石入口→0.05←馬つなぎ石

 保田駅下車。駅前商店街の広い道を南へ進む。国道127号線がクランク曲がりしているところに出て左折す
る。踏切を渡り、保田神社の裏側、観音寺の前で右折する。シーズン中は左右の空き地に臨時駐車場が用意さ
れる。権現橋で保田川を渡る。変則的な交差点で左へ曲がり、東へ進む。もう左右の道路の脇は、水仙の花が
並んでいる。脇道には、やはり臨時駐車場が案内されている。高速道の下を進む。左右の山が迫ったところで川
を渡ると、右側に江月公民館コミニティーセンターがある。ここには飲み物の自販機とベンチテーブルのほか、外
から使えるトイレがある。デーデッポ(各地に残っている巨人伝説の一つで巨人の名称は各所で若干異なりま
す。石射太郎の項参照)の足跡という案内看板が、「道の刈り込みが悪くて通れません」という看板とセットで立っ
ている。通れないのは刈り込みだけの問題ではない。(シーズンは冬なので陽が低い)左側の斜面には一面に花
が咲いている。(デーデッポの足跡は別方向の径を鹿嶺の案内の中で紹介)
 直売場の並んだ(シーズン中だけだが)分岐点に出て、左へ進む。少し下ったあと左の斜面が花一面で、右手
の広場に休憩場が作られている。右へ曲がって登った坂道の先は十字路で、地蔵堂がある。ここから南に坂道
を更へ進んでもいい。右へ折れて戻る。
 直売場の並んだ分岐点に出て、右へ進む。坂道を登ると左側に斜面を挟んで南側の花の斜面が見える。右側
に馬つなぎ石の標識を見て右折して坂道を登る。右に曲がって西へ水平な道をしばらく進むと左側に50センチ
ほどの丸い石がある。名馬池月をつないだ時に手綱を巻いたという。ここからは、もと来た道を戻る。右折したと
ころを東へ行くと、地蔵堂前の十字路に出る。
 江月(えづき)の地名はこの池月によるものだという。
 きょなんまちウォーキングマップ=2周遊コース、6デーデッポコース、8よくばりコースの一部である。
 馬つなぎ石からは江月山へ行かれる。(別項)

A安房勝山駅から
 安房勝山駅→0.15←和見橋→0.05←天寧寺大橋→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.10←赤伏分岐→0.25=0.20←地蔵堂
 瀬戸口分岐バス停瀬戸口→0.25←赤伏分岐→0.25=0.20←地蔵堂
 安房勝山駅下車。駅前広場の左側の自転車置場から線路に沿って狭い径を南へ向かう。佐久間川で線路を
渡り、右岸の道で東へ進む。和見(わみ)橋を渡り左岸で進むと、ネコのグッズ博物館がある。天寧寺大橋で又
右岸へ渡る。和見橋は銘板が無い。
 天寧寺の境内には柏槙の巨樹がある。県指定天然記念物で、応安七年(1374年)に植えられたものだとい
う。火事にあったり、台風で折れれたりしたが、20メートルほどの高さがある。
 右岸の道は川沿いを離れインターチェンジの下を潜る。インターチェンジの北東側の分岐で右へ曲がると、長
井橋を経てバス停瀬戸口の前に出る。県道で東へ進む。 県道の途中で旧道を進んで塚原(つかばら)の集落
を抜けると、塚原のバス停に近いところで六地蔵像が見られる。バス停赤伏(あかぶし)で左折して北へ向かう。
 インターチェンジの北東側の分岐で高速道に沿って直進すると、すぐに高速道とは東にそれる。右側には水田
や畑を隔てて、津辺野(つべの)山の西側延長の岩肌の荒々しい景色が南側に展開している。右側に橋がある
ところを過ぎると、僅かに坂道を上がる。水田のほか水仙やソテツが各所にある。農家の玄関先の私道取り付
きから右に曲がって、北向きの道が南へ向く。民家の迫った分岐で左へ曲がる。狭い道路の先で集落内を出て
表の道路に出る。赤伏バス停から地蔵堂への道で、登りの坂道になる。
 見返峠というところで左へ曲がる。峠状の地形の所から下ると右に分岐があるが、左へ曲がる。このコースで
の一番高い峠のところには左右に径が有る。右側には倉庫か別荘か建物が並んでいる。僅か下ると右側に標
識がある。「苗字をもらった」という頼朝の故事を記したもので、この道の奥に鶴ヶ峰神社がある。この神社の神
額はその名前を(雨冠+鶴の造り)ヶ峯山神宮と読める。その裏手には径が有って裏の尾根筋に出られる。緩
く下って左手に地蔵堂がある。北側の山の南斜面は水仙の花で一杯である。
 きょなんまちウォーキングマップ=2周遊コース、8よくばりコースの一部である。

@N 馬つなぎ石

B小保田側から △230.6 
 保田駅→0.15←道の駅保田小=バス停保田小前→0.10←バス停遣水→0.05←バス停中橋
→0.10←バス停桜橋→0.05←バス停荒田橋→0.05←バス停上大帷子→0.10←神社橋
→0.10←バス停小保田→0.10←
バス停川崎橋→0.05←右折箇所→0.15←日向畑→0.05←
石祠の登り口→0.15=0.20←コン柱標識→0.20←神社裏尾根筋→0.10←峠→0.05←地蔵堂
 保田駅下車。川崎橋下車。小保田の東側がこのバス停で、更に東側のバス停八幡神社では市井原八幡神社
の大杉が見られる。狭い車道を南へ進むと正面が開ける。東電柱小保田216柱で右折。右北側が山になり、南
側に日向畑(ひなばたけ)の農地が広がる。水仙は栽培のものなのでとらないでという看板もある、厳冬期も有り
難いコースになる。道が左へカーブして、小保田129柱、右側に放送塔のところで右側に入る。道はやや下り加
減になり、左側に防火水槽がある。舗装道は右側の民家の玄関に向い正面の道路は未舗装になる。左側に山
道があり、石祠が7柱ほど並んでいる。ここから山道に入る。
 明瞭な踏み跡が登っている。最初の分岐は右を選ぶと、墓地に出る。その裏にマーキングがあって、薄い踏み
跡を急登する。尾根筋の左寄りに踏み跡がってこれをたどって登る。右へ一回折り返して左側に尾根筋を見るよ
うになると、この尾根筋を直登する幅広い踏み跡の分岐がある。やや急な登りの傾斜が緩むと、右後ろに藪っぽ
い分岐が合流している。下りの時、左寄りに地籍測量杭の延長になる刈り払いで、右側は踏み跡が濃いこと、幅
が十分あることなど迷うことはない。緩い尾根筋は国調三角点の杭を見て再び登る。地すべり防止区域を示すコ
ンクリート標柱のところで南北の尾根筋に出て右折する。この尾根筋は幅広く草も少ない気持ちのいい尾根なの
で、逆方向だがわずか北へ進んで休憩場所にするには丁度いい。
 小さなピークを右へ巻いて緩く下ると左後から幅広い径が合流する。そのまま右側へ進んで今度は左山のほと
んど水平な径になる。右山にかわって、その右手に送電鉄塔を見ると、痩せ尾根になる。道は左へ巻くが、右側
の尾根筋の薄い踏み跡を辿れば三等三角点用井沢△230.6に出る。これは往復で戻る。ピークの南側を巻く
径を進んで、このピークが低くなると右側に地蔵像を納めた龕が立って、右後ろに同じようにきれいな径が合流
している。左側には東電の鉄塔案内標識も立っている。左側の巻き径のまま進む。右側に再び山が盛り上がる
ところ直登路があるが、これは○210メートルのピーク(鶴ヶ峰山)へ行く踏み跡だ。その後左下への分岐が複
数現われるが、いずれもそちらの方向へは進まない。
 やや周囲の草が多くなってくる。右側の尾根が低くなってこれに合流する。この合流点から尾根筋を東へ三歩
進んだところ北側に下る踏み跡がある.これが鶴ヶ峰神社へいたる踏み跡だ。この尾根の合流点から小さく登る
と左側に平地がある。その後は緩く下り、コンクリート舗装道になり、別荘を数軒見て江月の道路に出る。左へ進
むと赤伏に至る。右側へ下ると「いぼ神様」が左側に祀られた鶴ヶ峰神社への分岐を経て、地蔵堂の前に出る。
 逆コースのとき、三等三角点用井沢△230.6の西側、地蔵像を納めた龕のある分岐では、右東分岐の緩い登
りの方へ進む。左北分岐が水平で同じくきれいな径なので惑わされかねない。尾根径にかわって西から北へ長く
続き、間違いに気づきにくい。

@ 広場と休憩場 右側の斜面が●117からの斜面 
道路を進めば二又分岐戻れば地蔵堂前に至る。

C浅間神社(足立区立鋸南自然の家) △134.4 浅間山  ●151
 保田駅→0.15←東屋と門→0.15←三角点→0.05←三又のピーク
 保田駅から駅前商店街の広い道を南へ進む。国道127号線がクランク曲がりしているところに出るが、そこで
左折する。踏切を渡り、保田神社の裏側、観音寺の前で右折する。権現橋で保田川を渡り左岸を進む。この川
岸を桜並木にしようと計画され、もう立派な並木道になった。東屋があって足立区立鋸南自然の家の入口の門と
野外研修施設(運動公園)の地図がある。
 道路の左右に駐車場がある。左側の駐車場の奥から水平路を進むと鳥居の前に出る。浅間神社は山頂にあ
ったが、平成23年・2011年の7月、この鳥居の位置に遷座された。本磨きの御影石の板を積層させた石塔に
は「浅間権現」と刻まれている。
 鳥居の下から急な登路が直進している。泥岩の屑のため滑るので注意したい。ツワブキ=×ツヤブキ(背の低
い草本類)の葉が艶をもって目前に迫るほどの急斜面だ。その急斜面がセメントで固められているものに変わ
る。急登ののち左右にやや傾斜の緩い径が取り付く。右は下りで、左が登りだ。
 鳥居の右脇から緩やかな山径を進むと車道が接近している。直進している山径は傾斜を増す。右の水平分岐
は、自然の家裏手の円形劇場の観客席中央最上段の手摺柵の開閉可能位置に取り付く径だ。左側のセメント
の斜路は折り返して尾根筋に出る。左下に急な下りのセメントの径を見る位置で鳥居を潜った急登の径と合流
する。
 傾斜はやや緩くなるが、登りが続く。小石祠があって水平路が右に分岐するが左へジグザグする。四等三角点
標石のある頂上に着く。浅間神社跡の標柱と小石祠があり、社殿だった廃材が積み上げられている。これが江
月浅間山だ。
 尾根径が更に延びている。僅かな距離で別のピーク保田浅間山に達する。ここにはかつて鉄塔が建っていた
が何もない。二方向に切開きがある。どちらも、もう下りの径だ。
 自然の家の玄関前にも広い駐車場がある。そこまで行く手前の右側に、展望台への小径の入口がある。扉が
あって、植え込みと手摺柵で限定された小径以外には絶対外には出られないように工夫されている。僅かな距
離の登りだが、場所がいいので展望が素晴らしい。鋸山の南斜面、東京湾を挟んだ三浦半島、大気の状態に左
右されるであろうが、富士、伊豆半島、伊豆諸島などが見える。約70メートルの保田権現山だ。

C 足立区自然の家裏山の浅間神社 浅間山 この質素な社は今はもうない

D鹿嶺 ●189  鹿峰 鹿峰山
 D−1 足立区立鋸南自然の家、浅間山から
 保田駅→0.15←東屋と門→0.15←浅間神社跡三角点→0.05←三又のピーク
 保田駅→0.15←東屋と門→0.05←天王橋南詰め→0.30=0.20←三又のピーク
 三又のピーク→0.20←尾根筋曲がり→0.20←分岐のピーク→0.05←鹿嶺
 保田駅から足立区立鋸南自然の家を経由して浅間神社跡の三角点を目指す。その東側の三又のピークにい
たる。ここまでは前項による。
 保田駅から足立区立鋸南自然の家の入口を通る。川に沿って運動公園があり、アンツーカーの道がヘアピン
ターンするところまで進む。北側は天王橋の南詰めで、そこから砂利道を進んで来ても、このヘアピンターンの箇
所に出る。排水溝の蓋の先の斜面に細い踏み跡があり、これを登ると古い墓石がある。急な尾根筋だ。足掛か
りの少ない急登を登る。途中の斜面にツワブキが自生しているが、鑑賞のゆとりもないくらい斜面が急なので十
分注意したい。中間にやや傾斜の緩いところがあるが、境界石の目立つところで径は右折する。緩い斜面にか
わって三又のピークに出る。右側は狭い尾根筋で浅間神社跡の三角点峰へ、左南側は緩い下りだ。
 三又ピークの南側へ踏み跡が続いている。切り開かれて鉄塔があった位置は切り開きが笹の繁茂を促進し、
径がわかりにくくなったが、やや左寄りに笹薮を抜ける。幅広い尾根筋になる。この尾根筋が狭くなると鞍部を越
える。尾根筋で登っていた径が右へ水平に変わり、一本西側の尾根筋で登るようになる。なだらかな頂上に出る
と標識があって左へ曲がる。緩い登りの尾根径が下り始めると径は左右に分岐し、広いヌタ場の南北側になる。
これが「デーデッポの足跡」だ。北側を選ぶこと。
 北側を進んだの尾根筋の径、二つ目の小ピークは左への分岐がある。右へ直登すればこの分岐のピーク最
高部のやや東で、北側・遣水、信福寺からの径が合流する。ここにも標識がある。ここからわずかで鹿嶺(しが
みね)の頂上に達する。わりと新しい標識(鹿峰)がある。木立越に鋸山の南斜面がよく展望される。
 径は幅広い尾根でまだまだ東へ続いているが、これより先へは進まないほうがいい。
 「デーデッポの足跡」は尾根に造られた水田だが、今はヌタ場に化している。南側は急な斜面の中に登路が下
っているようだが、繋がらない。南側へは下らないこと。

 D−2 バス停遣水・信福寺から
 保田駅→0.15←道の駅保田小=バス停保田小前→0.10←バス停遣水→0.15←信福寺
→0.25=0.20←分岐のピーク→0.05←鹿嶺
 バス停遣水(やりみず)から東へ長狭(ながさ)街道を進んですぐ、東電柱小保田141柱で右折する。狭い道路
が保田川の右岸に沿っている。鶴ヶ沢八幡神社の前で八幡橋を渡る。突き当りを右折するが左にカーブして橋
からの延長の付近でコンクリート舗装の急だが広い道路へ進む。折り返しの途中から桜並木、水仙の花壇の径
になる。安房三十四ヶ所観音霊場第9番の鹿峯山信福寺の前に出るが、寺は残念ながら廃屋状態だ。道路の反
対側には仮設のトイレがある。また手洗い石の脇には珍しい手押しポンプの井戸がある。中央に手摺のある石
段の脇はアジサイの株が植えられている。段の上は観音堂でその右側には大きな板碑があり、通路は道路の
終点に繋がっている。
 狭くて草の多い径は多数の倒木で塞がれた。だが右側の緩い斜面でこれを巻く。すぐに幅広い緩やかな径に
なる。崩落で径が崩れているが、左・山側が低く簡単にかわせる。枇杷畑のネットが見えると貨物用のロープウェ
イとモノレールがある。レールをまたぎ尾根筋が右へカーブして峠の地形に出る。鹿峰山の標識があり、鞍部に
出る。左側は深い溝径だ。尾根筋も急登を避けて溝径で迂回しながら高度を上げる。この径が横穴の中へ向か
っているところで、この横穴の上へ上がる。右側に巻き径の分岐がある。デーデッポの足跡方面への分岐だ。左
へ進むがこれも直登をさけて巻き径になる。三方向を案内する標識があり左へ曲がる。わずかで鹿嶺の頂上に
達する。わりと新しい標識鹿峰がある。木立越しに鋸山の南斜面がよく展望される。
 径は幅広い尾根でまだまだ東へ続いているが、これより先へは進まないほうがいい。

D バス停中橋から南側を見る。

 D−3 バス停中橋・光顕寺から
 保田駅→0.15←道の駅保田小=バス停保田小前→0.10←バス停遣水→0.05←バス停中橋
→0.05←光顕寺→0.20=0.15←分岐のピーク→0.05←鹿嶺
 バス停中橋から保田川を南へ渡る。河岸は河津桜の並木が造られ、頼朝桜と名付けての名所をつくり、町お
こしが企画されている。左折して直ぐ右側に遊具の並ぶ児童公園があり右折すると大帷子上公民館がある。舗
装道路には私道が取り付いているので注意してカーブミラーの突き当りを右へ、最初の丁字路を左へ折れる。
左側に石段がある。直進したままでも左へVターンして光顕寺の境内に至る。舗装道の終点を右折してSカーブ
で折り返す。信福寺方面からの径の峠、貨物用ロープウェイの荷扱い箇所で左折する。以下は前項と同じだ。そ
の直ぐ東側の鞍部にはやはり北側への幅広い径が下っているが、これは途中、竹が径を覆い、上下は出来ない。

 D−4 バス停中橋から東へ
 保田駅→0.15←道の駅保田小=バス停保田小前→0.10←バス停遣水→0.05←バス停中橋
→0.05←十字路313柱→0.30←尾根の十字路→0.20←鹿嶺
 尾根の十字路→0.05←石畑富士(●188)
 バス停中橋から保田川を南へ渡る。左折して児童公園で右折。大帷子上公民館がある。カーブミラーの突き当
りを左へ、その後左右に曲がって行く。東電柱313柱の十字路の所、右側に農業倉庫がありその脇へ進む。最
初の三又は右直進へ進む。次の狭い分岐は右下の道を進む。広場になって道は消えるが竹藪を突いて進む。
左側の斜面の上部には夏蜜柑らしい木と水仙畑が展開している。枝沢を丸木の重ねた橋で渡る。シャガの多い
斜面の径の左上部にはソテツの畑が見上げられる。径は炭焼窯の焚き口側を進む。直ぐ左折してジグザグ径
が始まる。
 尾根筋には企業のコンクリート柱が建っている。北側の尾根筋と北東側の巻き径も奇麗だが進めない。右折
して南へほとんど水平な尾根筋を辿る。傾斜が急になるところ左東寄りにやや傾斜の緩い巻き径がある。「二本
杉」のピークの肩に出る。平面的には三角形の平らな山頂で僅かに高い位置には杉が二本並んでいる。右西寄
りに狭いくだりの尾根筋を求める。東側にも狭い尾根筋があるがこれは採石場へ下ってしまう径なので緩い斜面
に誘われないように気を付けたい。
 鹿嶺、鹿峰、鹿峰山。いずれも同じだ。現地の標識には柔軟に対応しよう。

E 城を模した展望台(塔)がある大黒山 南側から

E勝山駅から大黒山へ ●75
 安房勝山の西側の海に尖塔を思わせる山があり、その頂上には城があります。それは展望台(塔)です。
 安房勝山駅→0.15←大黒山展望台
 安房勝山駅→0.10←渚大橋駐車場→0.10←大黒山展望台
 JR内房線安房勝山駅下車。駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡って右折し、川沿いを進む。
 三又型の分岐に出る。ここには駐車場があるが、これは契約物で、右側に分岐して旅館の向いより更に西側
に、管理駐車場と無料駐車場がある。渚大橋の手前だ。
 三叉路を左へ進んだところ、右側に登り口がある。登るとすぐに崖の下に作られた墓所に出る。捕鯨を組織化
したという醍醐氏の墓だ。左にも径があるが、ここは右へ進む。
 勝山橋を渡ってさらにひとつ先で右折し、町内の街並みを進む。右側にお寺(大峰山法福寺)があり、狭い路を
右折して境内に入ると、大黒山南側の階段に出る。この階段を登ると観音堂(海光山長谷寺)だ。右側に路が三
分岐している。右下は水月堂への径で、これを下れば道路に下りる。左寄りの登り径は草が若干覆ってはいる
が、浅間神社、金毘羅宮へ行く。真中の水平な径を進むと、捕鯨の祖、醍醐氏の墓所に出る。ここには右下へ
下る径があるが、直進する。
 険しい岩壁の中腹に刻まれた中道で、落石の被害を軽減する為の金網が張られていて、登り径自身もかなり
急な階段だ。尖塔のような山の中腹を反時計廻りに廻り込む。左に分岐がある。
 左の分岐を登ると尾根筋の直登路で、展望台(塔)の真下に上り着く。
 左の分岐に構わずそのまま直進すると、小尾根の先で鋭角に左へ折れる。径の左側には魚見台と呼ばれる
岩がある。展望台(塔)が目の上にせまる。
 城を模した展望台(塔)からは周囲360度の好展望が得られる。東京湾、富士山、伊豆の島々、近くは富山(と
みさん)などだ。
 夜間、この「城」はライトアップされる。遠くから眺めると幻想的な雰囲気だ。勝山城跡である城山はこの南側に
あり、その山頂には神社がある。

F勝山駅から八幡神社=勝山城址=勝山八幡山へ ○86
 勝山駅→0.10←大黒山南側→0.10←漁港南側→0.10←八幡神社
 安房勝山駅から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡って右折し、川沿いを進む。三又の分岐に出る。三叉
路を左に進んだところ右側に登り口がある。それは大黒山の登り口で、そのまま進む。水月堂の下で左折して、
墓地の脇を南へ進む。県道勝山漁港線に出る。
 安房勝山駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡って、更に直進すると国道は東へ曲がる。ここで西
へ曲がると県道勝山漁港線で漁港に出る。漁港の水際より一本東側の、民家が左右に並ぶ狭い道路を南へ進
む。左側にわりと新しい恵比寿坐像の石像が置かれている。「子供は登るな」と書かれた狭い岩の階段がある。
踏み面も風化して傾斜している。大人でも登らないほうがいい。
 登ると白木の鳥居と祠がある。古峰神社である。右側にはステンレスのチェーンが垂らされ、足の置場を迷わ
せる岩の階段が延びている。落石防止ネットの親綱ワイヤをかわしながら登ると奥の恵比寿神社の前に出る。
左側には貫通した明るい洞が口を開いている。行き止りの洞も中で分岐している。振り返れば西側に漁港をは
じめ東京湾が見渡せる。(恵比寿山 ○25)
 南側の岩の壁の中間に赤い鳥居が見える。ずれた十字路で僅か西側から南へ進む。狭いコンクリート舗装の
袋小路かと思わせる坂道だ。左側には、その赤い鳥居の前に至る小径が取り付いている。弁財天が祀られてい
る。右側に並ぶ最後の民家から未舗装になり、連杭型の土止め段径になる。手摺もあってよく整備された径だ。
数回折り返すと、平地の半分が水仙で埋められた台地に出る。白木の鳥居が右側と左側にある。
 右側の鳥居は表参道で、風化した石段を登る。小ぶりの狛犬が並ぶ簡素な社の前に出る。
 左側は整備された新参道で社の脇に出る。神社名は出ていない。ここまでの道に危険なところは全然無い。
 社の右脇にはまだ径が続いているが、これに入るとすぐ頂上だ。国調図根三角点があり、低い木立ちを透かし
て海側三方に展望がある。

E 大黒山山頂からの東京湾。傾城島

G岩井袋から八幡神社=勝山城跡=勝山八幡山へ
 安房勝山駅→0.20←バス停消防暑前→0.05←公園入口→0.10←バス停岩井袋→0.05←
西ヶ崎Uカーブ→0.25←八幡神社
 安房勝山駅下車。バス停岩井袋下車。左に漁港を見ながら北へ進む。右側に寺の参道、海上神社=岩井袋
第一コミュニティーセンターを見ながら西へ進むと、崖が海に迫り、西ヶ崎で大きくUターンする。急に左側は東京
湾の眺めになる。道路はチェーン一本のゲートを経て別荘地に入る。二又を左海側の道路で進むと未舗装にな
るが、右手にテニスコートを見て行き止る。コンクリートブロックの擁壁の上の斜面を登る。折り返すと、古タイヤ
を水平に重ねた段径になる。折り返す段径は他所の土止め型の段径のにあるような傷みはない。その点は優れ
ていると思う。利用しているのが古タイヤなので、気持ちにやや抵抗がある。
 笹や草が疎らに生えている平地に登りつく。左はその平地の端部で海が木立ちの枝越しに見おろせる。右側
に進むと細い径になる。細かく上下するほとんど水平な径で進んで、鳥居の脇に出る。
 右に古い石段があって、これを登れば社の前に出る。風化していて急なので注意したい。
 鳥居の前を直進すると水仙で半分が覆われた平地に出て、左側に下りの幅のある径がある。右手の先にはも
う一つ鳥居がある。整備された新参道で社の脇に出る。

H岩井袋浅間山 ○93.1
 安房勝山駅→0.20←バス停消防暑前→0.05←公園入口→0.10←バス停岩井袋
→0.10=0.05←浅間神社=浅間山

 麓の浅間神社附近で裸足になってから登山していただきたい。数年前に御神体を下の本殿に降ろしたそうこと
です。
 バス停岩井袋(いわいふくろ)下車。南側に石の鳥居があって、真新しい石段の上に浅間神社の社殿がある。
遠方から見たときに目だつ赤い鳥居は、社殿の右脇にある摂社のものだ。左脇には岩の階段がある。右側は岩
肌を落石防止のネットの金網で覆い、左側は崖だ。階段はやや広いので、すれ違いがなければ危険はない。尾
根筋の登りに変わっても、幅があること、傾斜が緩いことなどで危険はない。ただ岩の階段は風化して丸いところ
が多いこと、必ずしも直線的な階段になってはいないことなど、注意したい。樹木に覆われた径になると土止め
の段径になる。径が水平になってZ型に折り返すと、十数余段の石段の上に簡素な社殿がある。狭い頂上一杯
に建てられて、拝所もないくらいだ。それでも左右の脇から裏側に廻れる。神座付近の岩が社からはみ出てい
る。南側を中心に海岸が展望できる。
 バス停岩井袋の南側住宅地の西側の山の斜面に見える赤い鳥居は御嶽神社で、急斜面の中腹だ。

H 石の鳥居と岩井袋浅間神社、社殿の脇に登路がある。

I源頼朝上陸の碑
 県指定史跡。源頼朝上陸地。治承四年(1180)伊豆石橋山の合戦に破れた源頼朝が真鶴岬から安房へ逃
がれた。この時の上陸地点が吾妻鏡の記述から「猟島」とあり、現在の竜島とされた。但し別説もある。
 安房勝山駅→0.10←源頼朝上陸の碑
 安房勝山駅から駅前の道をそのまま西へ進む。国道を右手に曲がる。地図では十字路のように読めるが、ず
れた十字路で、交番の向かいガソリンスタンドの脇を西へ進む。再びずれた十字路で、右に少し曲がって西へ進
む。海岸は低い堤防がある。堤防沿いの道路を右折、北へ進むと駐車場と公衆トイレがある。奇麗なものだ。そ
の先に源頼朝上陸の碑がある。考証の結果ここがその場所だと特定したということがかかれている。堤防を越え
ると、東屋があり、ベンチテーブルがある。
 海岸に沿って南へ進めば、渚大橋を渡って左手が未舗装だけれど、広い駐車場がある。橋の南詰めを西側へ
進めば、そこにも公衆トイレがある。傾城島の対岸側だ。大黒山の北西角に当たる位置だ。

J亀ヶ崎=真珠島
 安房勝山駅→0.10←砂田橋大六天踏切→0.05←バス停大六→0.05←橋
 保田駅又は安房勝山駅下車。バス停大六から西へ海岸沿いを進むと川のような幅の海を挟んで、手摺のない
小さな橋で結ばれた島がある。橋の入口には、鉄パイプで通行止めの柵がなされているので立ち入れない。磯
釣り客はうまく渡っているようで、姿が見られる。
 「島にはこれを一周できる径が付いている。北西側半分は岩の露出した径だが、階段が刻まれたりしていて危
険はない。又、橋を渡ったすぐ左手には狭い坂道があって島の天辺(てっぺん)へ行かれる。そこには石祠と錆び
た鉄骨がある」そうだ。
 鋸山(のこぎりやま)の南斜面が海越しに見られる。
 一時、アコヤ貝の養殖がなされ、真珠が生産されたというので、真珠島とも呼ばれる。

K竜島浅間山 △163.0
 安房勝山駅→0.10←砂田橋大六天踏切→0.05←大六神社→0.15=0.10←尾根筋
→0.30=0.25←竜島浅間山
 安房勝山駅前から国道127号線を北へ進む。歩道のない国道なので通行には充分注意したい。国道の西側
には小川が並行していて、砂田橋は国道をくぐる橋だが、目立たない。ここで右東へ折れると大六天踏切を渡
る。鋸南中のグランドを見上げる道路の正面に大六神社の入口がある。ゆるい傾斜の参道の正面に本殿が、左
手に社務所、右手には稲荷神社の社が並ぶ。
 本殿と稲荷社との中間から草むらの中へ踏み出す。U字溝と小さな川がある。これらに沿って左へ踏み跡を進
む。直ぐ右側に幅広い切開きがあり、これへ進む。これを見落とした場合、谷径の右側に一間四方の建物がある
のが限度だ。
 失われた参道は左右に小さな斜路を繰り返し、小枝に覆われ小さな崩落に隠されて登っている。前記の所要時
間は順調にルートファインディングをして上下した場合だ。上部に進むに連れて径がわかりやすくなる。数箇所コ
ースサインがあって、尾根筋の浅い鞍部に登り着く。西側にも踏み跡はつながっているが、左東へ進む。尾根筋
には濃い踏み跡がつながっているが、枝など被りが多い。主に南側の斜面に水平な巻き径が見えるがこれらに
は進まない。尾根筋をできるだけ忠実に辿る。尾根筋自身が岩のため直登できないところ、北側へ一回、南側へ
一回巻くが、直ぐに尾根筋を目指す。数メートルほどの平地があって、二つに割れた小祠がある。トラロープの垂
れた先、で小さな広場に登り着く。その先に石段が左手にある。火袋のない灯籠の先に石祠が転がる。まだ東へ
径が続いていて数メートル先には小祠がもう一つあったが、無くなった。三角点の標石が小笹の中にある。この
先で尾根は危険な急下りになる。

L 道の駅きょなんの案内所 右側は直売所

L妙本寺砦跡 ○60 妙本寺山
 保田駅→0.20←バス停吉浜→0.10←バス停中央公民館=きょなん道の駅→0.15←砦跡
 保田駅と安房勝山駅のほぼ中間にあるバス停中央公民館はきょなん道の駅でもあり、広い駐車場、奇麗なト
イレ、菱田師宣記念館などがあり、水産加工品・土産物も購入できる。
 国道を南へ進んで最初の道路を左折する。踏切の直ぐ東側が妙本寺だ。参道右側の大きな堂は客殿で、参
道左側の宝物庫は門柱が石鳥居をおもわせる。玉垣を避けてこの裏側へ廻る。尾根筋に踏み跡があり、尾根
筋を辿る。本堂裏手に拡がる墓地を取り囲む尾根で、径の傾斜が緩むと、尾根筋を僅かに外した径になる。最
上部で左手に笹を漕ぐと狭い山頂に出る。足元に道の駅ほかの建物が見える。径はまだ北東に繋がっているが
笹が深くなる。「海上警護」の太鼓打ち場(テーチクバ)だ。境内にはごみを捨てるなと立て札が各所にあるが、こ
の尾根径には刈り取られた枝などが捨てられて、通りにくい箇所があるので気をつけたい。
 参道正面のお堂が本堂で、クスノキが大きい。幹周り5.1メートル、高さ20.5メートル。 

M和見砦跡 ○100 ○120 竜島浅間山
 県城館跡報告書に依れば、この山は高さ120メートル。鞍部を隔てた北側のピークもこの城域で、曲輪、腰曲
輪、土塁、切岸があるそうです。
 安房勝山駅→0.15←和見橋→0.25=0.20←○100峰→0.15←○120峰
→0.30=0.25←竜島浅間山
 安房勝山駅から線路に沿って狭い径を南へ進む。加知山踏切で線路を渡り、右岸の道を東へ進む。銘板のな
い和見(わみ)橋で北へ進む。突き当たりを左、水槽で右とクランク曲がりして北へ進む。コンクリート舗装の狭い
道路が左へ直角に曲がる箇所、梅の木の右脇から山径に入る。
 谷の右岸側の山径を進み、谷を横断して左岸側の小岩が目立つ斜面に取り付く。この尾根から再び源頭部を
横断して、右岸側の尾根を進む。ピークを左へ巻いたあと狭い尾根筋を緩く登ると山頂に達する。○100 9セ
ンチ角の赤い杭のほかは何もない。緩く広い斜面を更に北へ進むと浅い鞍部になる。左西側に一段低く並行し
た踏み跡がある。この山頂の西側を南西に尾根を進むと尾根の南側、竜島堰の東側に曲輪や腰曲輪かと思わ
せる平地がある。
 浅い鞍部の更に北の鞍部の東にはスダジイの大木が倒れ掛かり、西側には幅広い源頭部が見える緩やかな
鞍部に出る。正面に狭い急尾根が薄い踏み跡をもって見えるが、その右東側にほとんど水平な踏み跡が尾根を
巻いている。
 北へ向いた巻き径は尾根に沿って東へ曲がると東西尾根の東端に登りつく。幅広い尾根の平地の北寄りには
マテバシイの並木があり、平らな鞍部の東側は採石場を見下ろす崖の上に至る。西へ尾根を辿ると○120のピ
ークに至る。南北型の狭いピークで南北端にタコツボがある。南側の狭い急尾根を登ってくるとやはりこのピー
クの南端に達する。
 一段低く西側に尾根筋が続く。マテバシイの並木の先、急斜面を下ったのち「ナイフリッジ」状の急尾根登りに
かわる。南斜面に崩落の痕が見える。北側も急斜面だ。小幅な尾根筋には若干の木々の幹もあるが、トゲの小
木もある。肩のピークの直ぐ西側、小笹と岩の中に三角点標があり、更に西側には石段を持つ拝所がある。
 山慣れない人は○120ピーク附近で戻ること。

M 左の高いほうが竜島浅間山、右手の低いほうがそれに続く和見砦跡。

N江月山 (未完、再構成予定)
 N−1 バス停吉浜から
 保田駅→0.20←バス停吉浜→0.10←バス停中央公民館=道の駅きょなん
 バス停吉浜→0.05←里山駐車場
 里山駐車場→0.10←展望台(道路経由)
 里山駐車場→0.20=0.15←展望台(遊歩道経由)
 展望台(入山口)→0.25=0.20←碁石山→0.25←●165合流点→0.15←
国調図根三角点ピーク→0.15←石祠ピーク→0.10←江月山
 バス停吉浜から内房線のガードを潜る。道路は左手北側に山の落石防護コンクリート壁に続いて分岐点が
あって、左直進はコンクリートの斜路が山裾を進んでいる。又右側は谷の左岸に相当する南側の山裾に移る。
漁協の飲食店ばんやの里山駐車場がある。この駐車場の東端から丁字路で左折、北側の山裾の丁字路に突
き当たる。
 直進して正面道路を進むと右にUターンして高度を上げる。その後左へカーブして南から東へ向き直る。南
側、東側の山は草の斜面になっている。最後に左へ曲がって広い展望台に至る。
 里山駐車場を左に分けた正面道路の僅か先、右手の山の中へ段径と手摺り柵の遊歩道がある。夏草に覆わ
れているのは最初だけ。段径の丸太と手摺柵の木材が腐食して危険な箇所を繰り返すのはその後も続く。左右
にVターンした後、山の斜面を南へ進む。谷の上部を廻り込んだ先に左手上の斜面に手摺柵を見る。ここで僅
かな高度差を登ると道路に出る。手摺り柵に気がつかなかった場合、崩落に伴う小木の覆い被さりがあって、
進めなくなる。道路の歩道部分に手摺り柵の北端に出て、南へ道路を進む。左へ曲がって広い展望台に至る。
 展望台の南側は小山が高い。今来た道路のカーブから僅か下った先、西側の盛り上がりが途切れる。展望台
の西端に立つ防火水槽の標識の裏側が見上げられる真下の位置だ。草の茂みの隙間から土手を上下すると
西側の平地に出る。平地の東側の土手には境界杭があるが、今回は無視する。平地を南へ進むと左カーブし
て谷の地形の右岸になる。右岸側から谷の源頭部の緩い斜面を横断した左岸のやや急な小尾根筋にはトラロ
ープが張り渡されている。これを登ると太い木の目立つ※盛り上がりに出る。
 この※盛り上がりを北へ進むと先程の谷の小さな切れ込みを渡り小ピークに至る。小広い平地になり、真新し
いコンクリートの境界杭がある。北端枝葉を避けて進むと足元に展望台が見える。
 この※盛り上がりの直ぐ東側は小さな凹地になっていて、その東側には小尾根筋が南北に走り、消えている。
 この※盛り上がりを右折し南へ進むと直ぐに浅い鞍部になる。南東側に見える尾根へ踏み替える。この尾根を
下ってきたときこの附近は迷いやすい箇所だ。その後は緩急変わるがわる尾根筋の踏み跡を辿る。もう背後に
は海岸線が見られ大小の船舶が行きかっている。大きな株立ちの桜のほか太い木が複数見えるピークが碁石
山●137とされる箇所だ。標識などはない。
 南への尾根筋は藪で進めないが、左北側へ緩く下り右手の藪の少なくなったところで尾根筋へ戻る。下生えの
少ない幅広い鞍部に出る。株立ちながらもスダジイの三本幹のほか太い木が散在している。尾根筋の右寄りか
ら緩い登りを進む。尾根自身は藪が濃い。これが薄くなったところで特徴のないピークに出る。僅かに高い方を
求めて東へ進む。尾根筋は若干狭くなるがほとんど水平だ。緩い上下で乗り登り着いた小ピークは●165で「合
流点」の標識がある。頼朝コースとしてこの東西コースと展望台コースとして北側のコースを腕木型標識が案内し
ている。

N1 江月山への入口になるバス停吉浜 右端にバス停標識

 南東方向へ僅かな下りと登りで南に好展望が展望するピークに出る。佐久間川の平地と続く山々が眺められ
る。筆界基準の標杭がある。地形図では大六方面からの黒破線が引かれているが南側の尾根筋は急すぎるよ
うだ。
 マテバシイの境木の連なる東への尾根筋を下る。すぐに鞍部「堀切」に出る。南西の斜面に緩く下る良径が見
える。次のピークでは梢越しに展望があり、国調図根三角点の標杭がある。北東側、ここにもマテバシイの境木
があって緩く下る。次に登った小ピークからの下りは倒木をかわして進む。鞍部の広い箇所に出る。尾根筋も幅
も広い。南側の谷筋が奇麗で進めそうにも見える。
 緩く上ったピークには小石祠が祀られている。総高さで60センチで、風化が進み丸まって倒壊防止処理がされ
ている。南側の尾根筋のほうが奇麗だが北東へ進む。浅い鞍部からの登りの尾根筋には広角V字の溝径が掘
られている。これが尾根筋を右から左へ巻き、曖昧になると肩のピークで、僅かに進んで広い山頂に出る。
 四等三角点の標石が新しい。040488。「江(池)月山」の標識もある。腕木型標識は東の尾根、池月コースを案
内し、北東の方向へ頼朝コースを案内している。やや暗い踏み跡の薄い急な下り尾根だ。

 ばんやの里山駐車場に至る手前、左直進のコンクリート舗装の斜路は山裾を上る。この道路が水平になった
位置左側、山の斜面の中に手摺柵があって、この山の中腹へ進む。中腹を東へ進み、北側に大きな谷を見た
位置で南側へ下って下のコンクリート舗装道路に下る。
 里山駐車場の東端の丁字路を左折、北側山裾の丁字路を東へ折れて僅か先でコンクリート舗装が尽き、未
舗装道に変わる位置、北側の山の斜面に手摺り柵があって急騰している。山腹の径はこの段径で下る。
 完成時はともかく案内子が訪れた時、手摺柵は壊れ、段径は腐り、日あたりのいい場所は笹に覆われ、通行
できる状態ではなかった。全体の距離も僅かなものだ。
 山裾に突き当たった道路を東へ進んで未舗装道になってから緩い斜面を見つけて山腹の幅のある径から「無
理登り」を強いて尾根筋に出られる。高速道路の真上附近のみ径がいいが、これらは全てお薦めできない。   

 千葉県史研究第6巻32頁の記述を引用すると、「海に突き出た妙本寺山(標高60メートル)や尾根伝いで繋
がる橡樟山(くぬぎやま)と御石山(標高108メートル)」とある。
 別項の妙本寺砦跡がこの妙本寺山と一致、尾根伝いの橡樟山は標高の記入がなく、それ以上の手掛かりが
ない。同じ山の別尾根の場合も「尾根伝い」というかどうか。御石山は碁石山(●137 新ハイキング誌 紀行 
竜島−江月山−馬つなぎ石
 他には●165 江月山△190.4)の漢字の書き違いにしても標高が異なる。
今回の展望台は●137ピークの北西側にあり、地理院地形図では100メートルの等高線で囲まれている。道
路工事と展望台の造成でかなりの土量が削がれている。その南側に残る尖りがこれだろうか。但し●137ピー
クの南西側にも100メートルの等高線で囲まれたピークがある。

N2 江月山 里山駐車場は白線を左へ、道路は展望台へ 中央の柱は遊歩道の手摺子

 N−2 馬つなぎ石から
 保田駅→0.15←権現橋→0.20←江月公民館→0.10←水仙ひろば→0.05←分岐点→0.05←
馬つなぎ石入口→0.05←地蔵堂
 馬つなぎ石入口→0.05←馬つなぎ石→0.05←馬つなぎ石口(登山口)→0.20=0.15←江月山
 保田駅下車。保田神社、観音寺、権現橋。江月公民館を経て水仙の道路を進む。直売場の並んだ(シーズン
中だけだが)分岐点に出て、右へ進む。右側に馬つなぎ石の標識を見て右折して坂道を登る。更に右へ折れ、
西へ水平に道路をしばらく進むと大きな看板と50センチほどの丸い石がある。名馬池月をつないだ時に手綱
を巻いたという石だ。
 僅か先の民家の倉庫の手前で左折、庭先を抜けると棚田の上に出る。左手の山裾に沿って西へ進む。この
踏み跡が山裾から一歩登ると「馬つなぎ石口」の標識がある。左手へ折り返すように尾根筋を一段登ると痩せ
尾根は水仙で覆われた杉並木だ。その先にはトラロープの張られた急な尾根筋になる。ロープが終わると緩や
かな坂とやや急な坂を繰り返す。マテバシイの境木は短いが、その上端では右手にも尾根があるような感じが
する。逆コースの時、白いコースサインだけに依らず、右寄りに進むべきところだ。急な登りが緩まり木々が少
なくなると江月山の広い山頂だ。四等三角点の標石と江(池)月山の標識がある。東は池月コース、西は頼朝
コースを案内している。
 N−3 池月コースから(未完)
 江月山山頂の標識によれば藍色のコースサインがあるように書かれていましたが分かりませんでした。また令
和元年の台風の影響で倒木が激しくコースも途中までしか、入山口も分かりませんでした。江月山頂からです。
 江月山→0.10←分岐点
 江月山山頂の腕木型標識は東に池月コース、スイセンロードまでを0.8キロ藍色と標示している。山頂は広
い、薄い下生えの中を東へ緩く下ると徐々に尾根筋を狭める。右側を巻く径も痩せ尾根になり、最鞍部では僅か
に笹が被る。痩せ尾根を緩く登ると左後ろへの下り分岐がある。かなり下部まで奇麗な径が続くものだがこれに
は入らない。尾根筋の右寄りを巻く径が幅広い径から狭い径に変わると倒木が増えて左手遠方にピークを遠望
するところでは通行不能になる。(以下未完、開通後は入山口からのコース案内に改めます)

N3 道の駅きょなんの駐車場中央公民館の壁に沿って見た中央が碁石山
N4 江月山山頂 案内標識と三角点標石 案内標識の後ろの木は倒れている。

 N−4 (予定未完)          房総丘陵 1000