津辺野山 1430

全般 △259.5           房総丘陵1000
 江月水仙ロード赤伏(あかぶし)の南側に、ゆったりと展開する山が津辺野(つべの)山です。富山(とみさん)金
比羅峰からも、北西に丸く見えます。しかし、その西側は採石場のため山が削られ、海岸側からみますと無残な
姿が、前景になってしまいます。
 山の北側はJR内房線安房勝山駅から鋸南町町営の循環バスが走り、南側は岩井駅から南房総市(旧富山
町)のコミュニティバス富山線二部まわり国保病院前行きが走っています。

@−2 津辺野山東登山口。 平成元年・2019年の台風15号により、倒木倒竹のため、

@あるけあるけコース 
 「歩こうよ 汗を流して 健康づくり・ヘルスパイオニアタウン事業 鋸南(きょなん)町」と書かれた大きな看板が
コースの始点2箇所に、かつてありました。嶺岡中央林道3号線の西側の山田入口と北側の県道184号線の佐
久間小学校((廃校)付近から明下(みょうが)まで、その二箇所と林道までの坂道二本をコースとして設定していた
ものです。お達者コース、はりきりコース、のんびりコースと命名されて、前述のみちを組み合わせています。い
ずれも、県道側はバスの停留所です。
 全線完全舗装道路です。それらのコース設定とは関係なく、コースを紹介します。きょなんまちウォーキングマ
ップ=5お花見コースの一部でもあります。
 @−1 嶺岡中央林道3号線の西側部分 検儀谷浅間山 ○140
 安房勝山駅→0.20←バス停白銀→0.05←バス停山田入口→0.15←
田子台遺跡尾根筋の分岐点→0.15←勝善寺旧地分岐→0.10←二部分岐→0.05←左に小径
→0.10←丁字路の分岐→0.15←横向き地蔵の分岐

 安房勝山駅下車。駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡り直進すると道路は道なりに左折する。す
ぐに二又に出て左側を進む。今度は左が広い新道で、右側に狭い旧道のところで右側へ入ると、白銀(しろか
ね)の交差点だ。右側が田子台(たごだい)遺跡への道で左へ進むと、今度はバス停山田入口がある。ここには
嶺岡中央林道3号線の入口を示す標識もある。
 緩い登りの舗装道路の左北側は緩い斜面で天寧(てんねい)寺方面の街並みが望まれる。この真下をトンネル
で富津(ふっつ)館山道路が通っている。道路の傾斜が緩くなると、右後ろ側に未舗装の細い道路が取り付いて
いる。田子台遺跡へ山側から行く道だ。
 道路は尾根筋の道になり、左右に道路が分岐しているがこれらには入らない。右側に瀟洒な民家を見た附近
から道路の遠方東に山がそびえている。近づくと北側に酪農家の酪農家の玄関がある。東電柱二部178柱の
向かい嶺岡中央林道3号線の腕木型標識があり、草の斜路が東へ登っている。籠座峠で、これを登ると登路右
側に岩がそびえている。その下に細い踏み跡が分岐して廻り込む。狭い登路が岩の脇を抜けて検儀谷浅間山
山頂に至る。○140だ。岩のそびえる下、左側の幅のある登路を直進すると八坂神社の前に出る。今も丁寧に
祀られている。裏側にも径が続いている。東側にもこの山頂へ至る径がある。有線放送鉄塔を経て尾根筋の分
岐に出る。右側は神社の裏側、左側は幅広い尾根筋を上がって「地すべり」杭と筆界標柱が並ぶ山頂に至る。
小枝の先が前述の検儀谷浅間山だ。
 林道を僅か東側へ進むと右側にベンチがあり、未舗装の道が取り付いている。これは勝善寺の跡地へ行くも
ので、水平な道の先に広場があり、「勝善寺舊地」の石碑が建っている。富山水仙遊歩道の展望台だ。石碑の
前に東屋があり展望がいい。遊歩道へはそのまま西へ進むと狭い山径が下りになって遊歩道途中の三又で合
流する。
 道路が南側の勝善寺跡地のピークを過ぎると道路の三又に出る。東電柱塚原251柱。右へ下れば富山水仙
遊歩道になる。
 東へ進んで道路はまた三又の分岐に出る。右側は南房総市(旧富山町)二部(にぶ)へ下ってしまうもので、こ
こは左へ進む。左北側に小さな谷や畑を挟んでいた山が迫ってくる−新緑の中に山桜の点在しているのが見ら
れる。紅葉の色が常緑の葉とコントラストを見せている−道が左へ曲がっていくと、小尾根が迫る。そこに獣道ほ
どの幅の踏み跡が急な斜面に付いている。見るとコースサインもある。津辺野山の登り口だ。夏草に覆われてわ
からないかもしれない。
 今までの新緑・紅葉に替えて、セメントの山の崖が正面に覆い被さっている。この付近を頂部にして道は下りに
なる。右側にベンチのある付近の道路は路肩がやや広い。左手へ道が曲がって、山の東外れを廻り込む所に
は北へ下りの舗装道路が取り付いている。これは佐久間小学校(廃校)へ至る。
 この丁字路は右へ、尾根筋で進む。民家か別荘かわからないが、この尾根筋にも住宅がある。道路のゆるい
鞍部には地蔵像がある。その先右側には細い道が分岐している。下った後、●147ピーク方面へ行く径だ。送
電鉄塔への径の分岐を見た後、右手にベンチがある。その裏手に溜池へ行く細い径がある。石柱には地蔵が
刻まれているが、道路側を向いているのではなく、東側道路の方向を向いている。左北側には、明下へ行く径が
分岐している。
 嶺岡中央林道3号線はまだまだ東へ続いて、ブロック造の龕に納まった地蔵像(この地蔵像は裾が右手側に
なびいている作風だ)が左側に、三角点△213.8へ続く踏み跡を右に見ながら、伊予ヶ岳方面へ向かう。

A 田子台遺跡の竪穴式住居 今はありません。看板も新調されました。

 @−2 旧佐久間小学校前から 津辺野山東登山口
 安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.20←
バス停旧佐久間小前→0.20←丁字路の分岐
→0.05←津辺野山東登山口
 廃校になった佐久間小学校は県道北側のの旧道に面している。一つ東側の郵便局の更に東には「笑楽(わら
く)の湯」への案内看板がある。月曜を除く10時から3時半まで格安の料金で露天風呂が楽しめるという施設
だ。平成26年・2014年7月末からは冷泉を追い焚きした温泉に変わった。
 バス停佐久間小前から南へ進むと拡幅なった新道に出て、これを横断する。左右は田畑が広がり見晴らしは
いい。五差路も道なりに進んで谷の西寄りにカーブしていく。別荘地かバンガローみたいな物が並んだ道をカー
ブしながら坂を登ていくと、右西側は笹薮の山になってくる。かつて東屋のあった嶺岡中央林道3号線の丁字路
の東側には民家が並んでいる。
 右西側は尾根筋の道路だ。5分も進めば北側斜面に津辺野山東登山口がある。東電柱井野439柱と井野3
柱の中間だ。更に進めば南側にベンチがあり、もう草むらで見えなくなった別の東登山口を経て山田入口から
白銀へ尾根筋で戻る。左東側はやはり尾根筋の道路が続いている。これは伊予ヶ岳方面へ向かう。

 @−3 明下から嶺岡中央林道横向き地蔵の丁字路
 安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.20←バス停旧佐久間小前→0.10←バス停
明下
→0.10←横向き地蔵の分岐
 バス停明下の付近は拡幅された新県道で、やや狭い道路を南へ進む。左右に民家がわりと多い。防火水槽を
右に見ながら道なりに坂道を登る。山の崖を左に巻いてカーブを繰り返すと、嶺岡中央林道3号線の丁字路に
出る。やや右西側に寄った所にはベンチと地蔵像がある。
 右西側は尾根筋の道路で山田入口から白銀へ。左手東側はやはり尾根筋の道路が続いている。これは伊予
ヶ岳方面へ向かう。

B 津辺野山 倒木に囲まれた三角点標 片付けられただろうか、いいえ痩せました。

A田子台遺跡 ○70
 県指定史跡。田子台(たごだい)遺跡。弥生時代後期の住居跡二軒。第一号住居跡は、長径4.2メートル短
径3.6メートルの楕円形。第二号住居跡は長径9.6メートル短径7.5メートルの楕円形。
 安房勝山駅→0.20←バス停白銀→0.20=0.15←田子台遺跡→0.10←嶺岡中央林道分岐点
 白銀の交差点の右側が田子台遺跡への道で、洒落た標識もある。勝山学園のカイズカイブキが塀になってい
る道路を進む。
 田子コミュニティーセンターの二又で左側へ緩い坂道を登る。道は左へUターンして急坂を登る。案内標識もあ
るが、コンクリートに変わった舗装道路を辿ればいい。墓石の並ぶ丁字路で右折する。左側に藁葺きの竪穴住
居が復元されていた。今は柵でその円形の敷地が囲われ草が覆っている。新しい解説看板がある。
 右折して長林寺の前を通る。畑や休耕地の草原の道路を進むとやや下り、右側から別の道路が合流すると、
わずか先で嶺岡中央林道に取り付く。
 左へ折れれば道路を下ってバス停山田入口だ。
 右は林道を上る。尾根筋を走る林道の左右の斜面は水仙畑だ。これは伊予ヶ岳方面へ向かう。きょなんまち
ウォーキングマップ源頼朝コースの一部だ。
 田子台遺跡の竪穴式住居は平成19年・2007年6月1日になって焼失したことが判明した。『前日、この付近
は激しい雷雨があったことから、このときの落雷によるものらしいという。鋸南町教育委員会と県が今後の対応
を協議しているということだ』った。その後、住居跡は復元されていない。

B津辺野山 安房勝山駅から 東峰 △259.5
 安房勝山駅→0.20←バス停白銀→0.05←バス停山田入口→0.15←
田子台遺跡尾根筋の分岐点→0.15←展望所=勝善寺旧地→0.10←二部分岐
→0.10(旧登路通過)←新東登山口

 安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.20←バス停旧佐久間小前→0.20←丁字路の分岐
→0.05←津辺野山東登山口
 津辺野山東登山口→0.40=0.30←津辺野山
 白銀の交差点の右側が田子台遺跡への道で、左へ進む。バス停山田入口があり、嶺岡中央林道3号線の入
口を示す標識もある。緩い登りの舗装道へ入る。道路の傾斜が緩くなると右後ろ側に田子台遺跡へ行く細い道
路が取り付いている。洒落た標識が案内している。右側にベンチがあり、勝善寺の跡地へ行く未舗装の道が取
り付いている。南房総市(旧富山町)二部へ下る三又の分岐に出る。
 嶺岡林道のまま東へ進むと、道路はやがて左へ道が曲がっていき、左に小尾根が迫る。そこには獣道ほどの
狭い幅の踏み跡が急な斜面に付いている。見ると草に覆われ人が通れるものではない。コースサインもなくなっ
た。以前を知らねば見当もつかない登路の入口で今は通行不能だ。道路は完全舗装道路で、この付近が道路
の頂部で道路は右カーブの下りになる。左は高いモルタル法面の斜面だ。僅か東の右手にベンチのある付近
の道路は路肩がやや広いので、ここには駐車も可能だ。更に下った先、右手に東電柱を見る。送電の終点だ。
東電柱井野439柱と井野3柱の中間の北側斜面にある細い斜路が登り口だ。
 津辺野山へこの狭い径を登る。左へ進む段径はかなり傾斜が強いので注意を要する。しかし、その後は溝径
状の斜路になり、北東ないし北向きから二回の左折を経て西へ向く。最初の小ピークには草が多いが、小休憩
には良い。西へ向いた尾根の左肩の草を分けて進むと、標識があって右へ導かれる。喬木の陰の尾根径に変
わる。幅広い尾根筋が小ピークに向き合う。一つ目は右巻き、直ぐ西側で巻き尻になる。二つ目は左寄りで直
登する。筆界標識の文字の読める杭がある。南側にも尾根筋があるので改めて西を確認する。その西側の小
さなピークには「ロープ喰い」と他誌で紹介された小さな木がある。幹周り25センチ程度のものがロープを喰っ
たところだけ幹周り37センチになっているものだ。西側へ下ると幅広い尾根筋になる。太い木も多い。一番太
いシイが幹周り2.8メートルだ。尾根筋が狭まったところでは右寄りに踏み跡は続いているが、ここで落ち葉の
多い細い踏み跡を辿って左寄り、東西方向の尾根筋の南肩寄りを進む。踏み跡は薄いが歩きやすい径で、か
つては赤い布のコースサインに導かれていたが今は低名山(ひくめいざん)倶楽部のプラスチック板の標識に導
かれる。倒木に隠れた三等三角点標の頂上に至る。周囲に展望はない。
 三角点の北側の方にいい踏み跡が延びている。北側には窪地があって休憩には落ち着ける。しかし、この窪
地の北側は倒木のために通行不能の状態だ。多数の喬木が折り重なっている。しかしこの倒木類も痩せて細く
なり、かなり奇麗になった。

D 塚原の南側の登り口

C津辺野山 岩井駅から 東峰 △259.5 
 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道東電柱二部245柱分岐→0.10←勝善寺分岐
→0.05←バス停二部→0.15=0.10←尾根二部分岐→0.10(旧登路通過)←新東登山口
→0.40=0.30←津辺野山
 岩井駅から道の駅富楽里までは国道、県道を歩いて行けばいいのだが、狭い歩道で排気ガスを吸うよりは、で
きるだけ早くこれを避けたい。駅西側の国道を北へ進み、JAの建物を見て、その敷地の北側で右東に曲がる。
水田が広がり、富山が正面に見える。水田の真中の交差点、東電柱二部286柱で、左折して北へ向かうのが一
番いい。県道に突き当たる頃には右手に道の駅富楽里の特徴的な建物が見える。県道に突き当たって右折す
る。
 高速道路・富津館山道路が平成11年・1999年3月に富津竹岡インターチェンジから鋸南富山インターチェン
ジ間まで開通し、平成16年・2004年5月に富浦インターチェンジまで開通した。南房総市(旧富山町)には富山
パーキングエリアが設置され、これに先立って道の駅富楽里(ふらり)が高架の南西側に開設された。鋸南富山
インターチェンジから側道で、又国道から県道に入ってここに来られる。広い駐車場と食堂、売店、トイレがあ
る。売店は地元物産品だけではないので、調達の追加も出来る。
 道の駅富楽里北端の交差点で高架を潜り、県道を東へ進む。富山伏姫籠穴尾根道への分岐(東電柱二部24
5)を右に見た後、道路の北側に富山水仙遊歩道の腕木型案内標識がある。遊歩道はここを出口としている。バ
ス停馬場口の先、右側に勝善寺の寺号標石がある。更に東側の左側には富山すいせん遊歩道の看板標識が
ある。バス停二部の先の左側に分岐があり、これに入る。
 舗装の坂道で左側に農家の庭先に通じる径がいくつかあるがいずれも直進する。東電柱二部146柱の左分
岐の道は、これに入るとZカーブの後、左右に水仙が多くなる。ベンチのある小径の分岐に出る。富山水仙遊歩
道の一部だ。
 左右の畑の斜面には菜の花、梅、桜(ソメイヨシノだけではなく)の花が咲く。Sカーブして嶺岡中央林道に出
る。右折して少々で津辺野山の、もうその位置さえ判りづらい旧登り口、更に東へ進んでベンチ、新東登山口に
至る。その東側登山口から登る。

E 勝善寺旧地南側の展望休憩舎から望む。眺めです。

D津辺野山 安房勝山駅から西峰を経て
 安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口
→0.15=0.10←三本杭→0.25=0.20←西峰→0.15←津辺野山(東峰)
 鋸南富山インターチェンジから東へ進んでバス停瀬戸口を過ぎると、左側に塚原入口の看板が大きい。そのま
ま新道を進むと右側に二箇所ガードレールで道路が分岐している。二つ目の道路には大きな標識「津辺野山登
山口」がある。
 コンクリート舗装道で、始めは西向きですぐ南へ向く。右側に幅50センチほどのコンクリート舗装の歩道があ
る。これは以前西峰にあったという秋葉神社を下ろしたところに通じるもので、わずかな距離なので往復してもいい。
 道路が東へ向き直ったところで未舗装道路になり、右側、丁字路型で分岐した山径へ入る。入ってすぐ左へカ
ーブして溝径になる。孟宗竹が径の真中にも生えている。二又では左へ進む。足元には黄色または赤色の杭が
径の幅に埋め込まれている。白い大き目の杭と赤黄の杭三本が寄せられて左側に埋められているところで右へ
曲がる。若干、倒木や草木が径を塞いではいるが、溝径が続く。
 正面が急に開けると、採石場の上部に出る。右側に鋸山から保田海岸方面が展望できる。そのわずか手前左
側の藪の中にコースサインがあるが、登るにはかなり急な斜面であること、獣径ほどの踏み跡も見えないことな
どを理由に、そちらへは進まないで、採石場の上部を横断する。
 南へ進んで広場に出る。その広場の南端に土手の低いところに踏み跡があり、林の中に入る。獣径が縦横し
ていて人の踏み跡のようなものはないが、左寄りの裸地との生え際を想定しながら、高いところを目指す。猪に
よって掘り起こされた孟宗竹の林の中を抜け、桜の太い木との共生の箇所へ進む。
 南へ進んで広場に出る。そこで北側へ折り返し、右側に裸地との生え際を見ながら道路を進む。林に人一人
分ほどの幅、開けたところがあってここから林の中に入る。別種のコースサインがここにもある。疎林の中、高い
ところを目指して進むと廃車と詰め所が廃棄されているのを見る。猪によって掘り起こされた孟宗竹の林の中を
抜け、桜の大木との共生の箇所へ進む。
 赤い杭と古いコースサイン、ヌタ場らしいぬかるみ。西峰だ。秋葉神社の石宮があったという塚は見つけられな
い。
 林で覆われた広い頂上だが、東へ進むとわずか下って、狭い尾根径になる。鞍部では北側に紛らわしい径か
踏み跡があるが、正面の尾根筋を進む。一旦小さく下るが、すぐ又、尾根筋で登る。左寄りにも右側にも巻き径
の踏み跡がある。これらに誘われず、枝葉を分けて尾根筋を進む。一番高いところ、木々に隠れて三角点の標
識がある。

E 勝善寺本堂

E勝善寺と富山水仙遊歩道展望台
 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道東電柱二部245柱分岐→0.10←勝善寺分岐
 勝善寺分岐→0.05←勝善寺
 勝善寺分岐→0.05←すいせん遊歩道入口→0.20←展望台(勝善寺跡地)→0.15=0.20←
県道東電柱二部245柱分岐附近→0.05←道の駅富楽里
 道の駅富楽里から更に県道を東へ進む。富山伏姫籠穴尾根道への分岐(東電柱二部245柱)の後、道路の
北側に富山水仙遊歩道の腕木型の案内標識がある。(東電柱二部251柱)富山水仙遊歩道はここを一方通行
コースの出口としているので、北側へ進む小径に案内標識の腕木はない。更に東へ進むと右側に勝善寺の寺号
標石がある。
 俗名を大寺、菱川師宣ゆかりの寺だ。南側の斜面に鐘楼が見える。その道路を進むと左側に立派な寺があ
る。駐車場も完備して、奇麗なトイレも外にある。師宣の実妹が嫁いだことで、ここの過去帳から師宣の没年がわ
かったという。
 県道を東へ少し進むと、すいせん遊歩道の看板案内がある。バス停二部の僅か西側だ。細い段径を登り坂道
を登ると左右は水仙畑になる。径の踏み面までも水仙が顔を出している。広い水仙畑の中を登って、中腹のコン
クリート舗装道路に出る。ベンチがあり、左へ折れる。
 緩い坂の舗装道路の左右にはまだまだ水仙畑が続く。山が迫って水仙畑が狭くなると、左に分岐がありベンチ
もある。右へ舗装道路をそのまま進むと嶺岡中央林道三号線に出る。東電柱塚原251柱。左の径に入ると神社
がある。社名はわからないが、裏の祠に赤い鳥居が複数、狐の陶製形がある。稲荷社だ。ここの先で下り始め
る。三又分岐に案内標識があって、右へ登る。東屋の建つ展望台に出る。南側の展望がいい。勝善寺の跡地を
示す石碑が、北側の一段低いところにある。西へ未舗装道路が続いている。僅かな距離で、嶺岡中央林道に出
る。
 三又分岐に案内標識があって、左へ下る。斜路の左右には水仙がある。径の傾斜が緩むと農地の中の径か
ら民家の脇を抜けて県道に出る。東電柱二部251柱。僅か西へ進むと道の駅富楽里だ。
 コース設定が反時計廻りの片道コースになって案内看板がある。これに拠った。

F日枝神社・金銅寺から嶺岡中央林道の横向き地蔵へ 
 安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.20←バス停旧佐久間小前→0.10←バス停明下
→0.15←バス停
森→0.35=0.30←嶺岡中央林道(上井戸沢林道分岐)→0.05←
井野浅間山北分岐→0.05←タイノサ分岐→0.10←横向き地蔵の分岐
 バス停森の近くには日枝神社で立派な社殿がある。バス停の脇の径を南へ入ると左へカーブして行く径
の右側に石段があり、鐘楼が見える。金銅(こんどう)寺で、鐘は戦時中供出されたものが、鋳潰されることなく別
の寺に回され、ここのものだとわかって返されたものだという。
 前の道路を進んで、十字路に出て左折する。左側の水田の斜面は水仙の畑だ。すぐ二又に出て、左側コンク
リート舗装道路に入る。道路は尾根道になる。周囲は針葉樹にかわり、道路が右へカーブして右側に展望があ
ると左側の嶺岡林道に出る。僅か西側の南側に町道上井戸沢線の分岐があり、少しずれた十字路状になって
いる。
 アスファルト舗装道路が緩やかな傾斜で東西に延びている。この西側は地形に変化が多い。井野浅間山入
口、タイノサ入口になる道路の分岐の西、林道は浅い鞍部を経る。この道の左南側が盛り上がると三角点△
213.8へ続く踏み跡がある。
 三角点△213.8へ続く踏み跡は嶺岡中央林道3号線の腕木型標識の裏側にある。急登の斜路は倒木に遮
られながら、鉢巻状の巻き径を横断すると急登僅かで頂上に出る。西へ一歩進むと四等三角点の標石がある。
東西に山頂が延びているが、いずれも僅か先で急下りになる。
 更に西へ進むと、右手にコンクリートブロックの龕があって地蔵像が奉られている。この地蔵像は一見普通の
ようだが、裾が翻っているものだ。(音信山の項参照)
 右側に道路が分岐していて、左南側の路肩にはベンチがある。その裏手に溜池へ行く細い径がある。ここには
地蔵像が奉られているが、道路側を向いているのではなく、東側道路の方向を向いている。北側の径を下れば
バス停明下に至る。

F 金銅寺鐘楼

G井野浅間山と滝ノ沢(タイノサ) ○150
 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道東電柱二部245柱→0.10←勝善寺分岐
→0.05←すいせん遊歩道入口→0.15←バス停二部上→0.15←北の斜路→0.15←
バス停井野
→0.10←井野364柱→0.10←舗装端部→0.05←嶺岡中央林道タイノサ分岐→0.05←
井野浅間山北分岐→0.10←井野浅間山
 岩井駅から市営バス二部まわり国保病院行き乗車。バス停井野の北側にこじんまりした山がある。井野浅間
山だが南側の登り口は竹が多くて進みにくい。その西側の沢筋、東電柱井野364柱のところから入って右岸を
進み、民家の裏側の小道を抜ける。小滝の連続する沢を途中で左岸に渡る。滝ノ沢の核心部だ。水流が減り、
水平になったところで右岸に移る。
 未舗装道はコンクリート舗装にかわり、三又を左へ進む。左下に水田を見下ろしながら嶺岡中央林道の鞍部
に出る。左西側は地蔵像の龕を経て横向き地蔵のベンチテーブルの丁字路に至る。右東側は井野浅間山の北
側の入口を経て、バス停森と上井戸沢林道分岐に至る。
 タイノサ上部のコンクリート舗装の南端部から東ノ尾根へ向かって細い踏み跡がある。これを辿ると井野浅間
山の尾根筋に登り着く。尾根筋を南へ進み、小鞍部一つ隔てたピークがその頂部で、南側の急斜面に小さな石
祠がある。
 嶺岡中央林道の鞍部からは南側に水田とこのコンクリート舗装道路がある。ここと上井戸沢林道分岐との中
間、南側に未舗装道路が分岐している。これを入ると下りの溝径になる。左東側の尾根筋をこの溝径が踏み替
えるところで、この尾根筋に移る。右後ろから細い踏み跡が合流する。コンクリート舗装道の南端からの径との
合流点だが目立たない。小鞍部一つ隔てたピークがその頂部で、南側急斜面に小さな石祠がある。
 更に南へ尾根筋を下ると東側に平地のある鞍部に出る。その北側は高い岩壁で基部が僅かに穿たれ、小さ
な石祠が祀られている。尾根筋はそのまま南へ続くが、急傾斜の小径になる。杉林の北端には「サマ」の小さな
「石」がある。左へ横道を進むと民家裏手の竹林になる。踏み跡は続いていそうだが、竹に阻まれて屋根の近く
で進めなくなる。内田氏「房総山岳志」の紹介する南側の径だろう。嶺岡林道から下った岩壁の下までで戻るの
がいい。    房総丘陵 1000