津辺野山 1430

 津辺野山 △259.5           房総丘陵1000
 江月水仙ロード赤伏(あかぶし)の南側に、ゆったりと展開する山が津辺野(つべの)山です。富山(とみさん)金
比羅峰からも、北西に丸く見えます。しかし、その西側は採石場のため山が削られ、海岸側からみますと、無残
な姿が前景になってしまいます。
 山の北側はJR内房線安房勝山駅から鋸南町町営の循環バスが走り、南側は岩井駅から南房総市(旧富山
町)のコミュニティバス富山線二部廻り国保病院前行きが走っています。

@−2 津辺野山東登山口。 平成元年・2019年の台風15号により、倒木倒竹のため、

@あるけあるけコース 
 「歩こうよ 汗を流して 健康づくり・ヘルスパイオニアタウン事業 鋸南(きょなん)町」と書かれた大きな看板が
コースの始点かつてありました。お達者コース、はりきりコース、のんびりコースと命名されて、コースを組み合わ
せています。いずれも、県道側はバスの停留所です。
 全線舗装道路です。それらのコース設定とは関係なく、コースを紹介します。きょなんまちウォーキングマップ=
5お花見コースの一部でもあります。
 @−1 嶺岡中央林道3号線の西側部分 検儀谷浅間山 ●140
 安房勝山駅→0.20←バス停白銀→0.05←バス停山田入口→0.15←
田子台遺跡尾根筋の分岐点→0.15←勝善寺旧地分岐→0.10←二部分岐→0.05←左に小径
→0.10←丁字路の分岐→0.15←横向き地蔵の分岐

 安房勝山駅下車。駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡り、直進すると道路は道なりに左折する。
すぐに二又に出て左側を進む。今度は左が広い新道で、右側に狭い旧道の所で右側へ入ると、白銀(しろか
ね)の交差点だ。右側が田子台(たごだい)遺跡への道で左へ進むと、今度はバス停山田入口がある。ここには
嶺岡中央林道3号線の入口を示す標識がある。
 緩い登りの舗装道路の左北側は緩い斜面で、天寧(てんねい)寺方面の街並みが望まれる。この真下をトンネ
ルで富津館山道路が通っている。道路の傾斜が緩くなると、右後ろ側に未舗装の細い道路が取り付いている。
田子台遺跡へ山側から行く道だ。
 道路は尾根筋の道になり、左右に道路が分岐しているが、これらには入らない。右側に瀟洒な民家を見た附
近から道路の遠方東に山がそびえている。近づくと北側に酪農家の酪農家の玄関がある。東電柱二部178柱
の向かい嶺岡中央林道3号線の腕木型標識があり、草の斜路が東へ登っている。籠座峠で、これを登ると登路
右側に岩がそびえている。その下に細い踏み跡が分岐して廻り込む。狭い登路が岩の脇を抜けて検儀谷浅間
山山頂に至る。○140だ。岩のそびえる下、左側の幅のある登路を直進すると八坂神社の前に出る。今も丁寧
に祀られている。裏側にも径が続いている。東側にもこの山頂へ至る径がある。有線放送鉄塔を経て尾根筋の
分岐に出る。右側は神社の裏側、左側は幅広い尾根筋を上がって「地すべり」杭と筆界標柱が並ぶ山頂に至
る。小枝の先が前述の検儀谷浅間山だ。
 林道をわずか東側へ進むと右側にベンチがあり、未舗装道が取り付いている。これは勝善寺の跡地へ行くもの
で、水平な道の先に広場があり、「勝善寺舊地」の石碑が建っている。富山水仙遊歩道の展望台だ。石碑の前
に東屋があり展望がいい。遊歩道へはそのまま西へ進むと、狭い山径が下りになって、遊歩道途中の三又で合
流する。
 道路が南側の勝善寺跡地のピークを過ぎると道路の三又に出る。東電柱塚原251柱。右へ下れば富山水仙
遊歩道になる。
 東へ進んで道路はまた三又の分岐に出る。右側は南房総市(旧富山町)二部(にぶ)へ下ってしまうもので、こ
こは左へ進む。左北側に小さな谷や畑を挟んでいた山が迫ってくる−新緑の中に山桜の点在しているのが見ら
れる。紅葉の色が常緑の葉とコントラストを見せている−道が左へ曲がっていくと、小尾根が迫る。かつては獣
道ほどの幅の踏み跡が急な斜面に付いていた。以前の登り口だが、いまは入れない。。
 今までの新緑・紅葉に替えて、セメントの山の崖が正面に覆い被さっている。この付近を頂部にして道は下りに
なる。右側にベンチのある付近の道路は路肩がやや広い。左手へ道が曲がっていく。左手、山の中に標識があ
って、急登の小径がある。東登山口だ。山の東外れを廻り込む所には北へ下りの舗装道路が取り付いている。
これは佐久間小学校(廃校)へ至る。
 この丁字路は右へ、尾根筋で進む。民家か別荘かわからないが、この尾根筋にも住宅がある。道路の緩い鞍
部には地蔵像がある。その先右側には細い道が分岐している。下った後、●147ピーク方面へ行く径だ。送電
鉄塔への径の分岐を見た後、右手にベンチがある。その裏手の溜池へ行く細い径がある。石柱には地蔵が刻ま
れているが、道路側を向いているのではなく、東側道路の方向を向いている。左北側には、明下(みょうげ)へ行
く径が分岐している。
 嶺岡中央林道3号線はまだまだ東へ続いて、ブロック造の龕に納まった地蔵像(この地蔵像は裾が右手側に
なびいている作風だ)が左側に、三角点△213.8へ続く踏み跡を右に見ながら、伊予ヶ岳方面へ向かう。

A 田子台遺跡の竪穴式住居 今はありません。看板も新調されました。

 @−2 旧佐久間小学校前から 津辺野山東登山口
 安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.20←
バス停旧佐久間小前→0.20←丁字路の分岐
→0.05←津辺野山東登山口
 廃校になった佐久間小学校は県道北側のの旧道に面している。一つ東側の郵便局の更に東には「笑楽(わら
く)の湯」への案内看板がある。月曜を除く10時から3時半まで格安の料金で露天風呂が楽しめるという施設
だ。平成26年・2014年7月末からは冷泉を追い焚きした温泉に変わった。
 バス停佐久間小前から南へ進むと拡幅なった新道を横断する。左右は田畑が広がり見晴らしはいい。五差路
も道なりに進んで谷の西寄りにカーブしていく。別荘地かバンガローみたいな物が並んだ道をカーブしながら坂を
登ていくと、右西側は笹薮の山になる。嶺岡中央林道3号線の丁字路の東側には民家が並んでいる。
 右西側は尾根筋の道路だ。5分も進めば北側斜面に津辺野山東登山口がある。東電柱井野439柱と東電柱
井野3柱の中間だ。更に進めば南側にベンチがあり、もう草むらで見えなくなった別の東登山口を経て山田入口
から白銀へ尾根筋で戻る。左東側はやはり尾根筋の道路が続いている。これは伊予ヶ岳方面へ向かう。

 @−3 明下から嶺岡中央林道横向き地蔵の丁字路
 バス停旧佐久間小前→0.10←バス停明下→0.10←横向き地蔵の分岐
 バス停明下の付近は拡幅された新県道で、狭い道路を南へ進む。左右に民家がわりと多い。防火水槽を
右に見ながら道なりに坂道を登る。山の崖を左に巻いてカーブを繰り返すと、嶺岡中央林道3号線の丁字路に
出る。右西側に寄った所にはベンチと地蔵像がある。
 右西側は尾根筋の道路で山田入口から白銀へ。左手東側はやはり尾根筋の道路が続いている。これは伊予
ヶ岳方面へ向かう。

A田子台遺跡 ○70
 県指定史跡。田子台遺跡。弥生時代後期の住居跡二軒。第一号住居跡は、長径4.2メートル短径3.6メート
ルの楕円形。第二号住居跡は長径9.6メートル短径7.5メートルの楕円形。
 安房勝山駅→0.20←バス停白銀→0.20=0.15←田子台遺跡→0.10←嶺岡中央林道分岐点
 白銀の交差点の右側が田子台遺跡への道で、洒落た標識もある。勝山学園のカイヅカイブキが塀になってい
る道路を進む。
 田子コミュニティーセンターの二又で左側の緩い坂道を登る。道は左へUターンして急坂を登る。案内標識もあ
るが、コンクリートに変わった舗装道路を辿ればいい。墓石の並ぶ丁字路で右折する。かつては藁葺きの
竪穴住居が復元されていた。今は柵でその円形の敷地が囲われ草が覆っている。新しい解説看板がある。
 右折して長林寺の前を通る。畑や休耕地の草原の道路を進むとやや下り、右側から別の道路が合流すると、
僅か先で嶺岡中央林道に取り付く。
 左へ折れれば道路を下ってバス停山田入口だ。
 右は林道を上る。尾根筋を走る林道の左右の斜面は水仙畑だ。これは伊予ヶ岳方面へ向かう。きょなんまち
ウォーキングマップ源頼朝コースの一部だ。
 田子台遺跡の竪穴式住居は平成19年・2007年6月1日になって焼失したことが判明した。『前日、この付近
は激しい雷雨があったことから、このときの落雷によるものらしいという。鋸南町教育委員会と県が今後の対応
を協議しているということだ』った。その後、住居跡は復元されない形で再整備された。

B 津辺野山 倒木に囲まれた三角点標 片付けられただろうか、いいえ痩せました。

B津辺野山 安房勝山駅から 東峰 △259.5
 バス停山田入口→0.15←田子台遺跡尾根筋の分岐点→0.15←展望所=勝善寺旧地→0.10←
二部分岐→0.10(旧登路通過)←東登山口

 バス停旧佐久間小前→0.20←丁字路の分岐→0.05←津辺野山東登山口
 津辺野山東登山口→0.40=0.30←津辺野山
 白銀の交差点の右側が田子台遺跡への道で、左へ進む。バス停山田入口があり、嶺岡中央林道3号線の入
口を示す標識もある。緩い登りの舗装道路へ入る。道路の傾斜が緩くなると右後ろ側に田子台遺跡へ行く細い
道路が取り付いている。洒落た標識が案内している。右側にベンチがあり、勝善寺の跡地へ行く未舗装道が取
り付いている。南房総市(旧富山町)二部へ下る三又の分岐に出る。
 嶺岡林道のまま東へ進むと、道路は曲がっていき、左に小尾根が迫る。そこには獣道ほどの狭い幅の踏み跡
が急な斜面に付いている。見ると草に覆われ人が通れるものではない。コースサインもなくなった。以前を知らね
ば見当もつかない登路の入口で、今は通行不能だ。道路は舗装道路で、この付近が道路の頂部で道路は右カ
ーブの下りになる。左は高いモルタル法面の斜面だ。わずか東の右手にベンチのある付近の道路は路肩がや
や広いので、ここには駐車も可能だ。更に下った先、右手に東電柱を見る。送電の終点だ。東電柱井野439柱と
東電柱井野3柱の中間の北側斜面にある細い斜路が登り口だ。
 この狭い径を登る。左へ進む段径はかなり傾斜が強いので注意を要する。しかし、その後は溝径
状の斜路になり、北東ないし北向きから二回の左折を経て西へ向く。最初の小ピークには草が多いが、小休憩
には良い。西へ向いた尾根の左肩の草を分けて進むと、標識があって右へ導かれる。喬木の陰の尾根径に変
わる。幅広い尾根筋が小ピークに向き合う。一つ目は右巻き、直ぐ西側で巻き尻になる。二つ目は左寄りで直登
する。筆界標識の文字の読める杭がある。南側にも尾根筋があるので改めて西を確認する。その西側の小さな
ピークには「ロープ喰い」と他誌で紹介された小さな木がある。幹周り25センチ程度のものがロープを喰ったとこ
ろだけ幹周り37センチになっているものだ。西側へ下ると幅広い尾根筋になる。太い木も多い。一番太いシイが
幹周り2.8メートルだ。尾根筋が狭まったところでは右寄りに踏み跡は続いているが、ここで落ち葉の多い細い
踏み跡を辿って左寄り、東西方向の尾根筋の南肩寄りを進む。踏み跡は薄いが歩きやすい径で、かつては赤い
布のコースサインに導かれていたが今は低名山(ひくめいざん)倶楽部のプラスチック板の標識に導かれる。倒
木に隠れた三等三角点標の頂上に至る。周囲に展望はない。
 三角点の北側の方にいい踏み跡が延びている。北側には窪地があって休憩には落ち着ける。しかし、この窪
地の北側は倒木のために通行不能の状態だ。多数の喬木が折り重なっている。しかしこの倒木類も痩せて細く
なり、かなり奇麗になった。

D 塚原の南側の登り口

C津辺野山 岩井駅から 東峰 △259.5 
 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道分岐(東電柱二部245柱)→0.10←勝善寺分岐
→0.05←バス停二部→0.15=0.10←尾根二部分岐→0.10(旧登路通過)←新東登山口
→0.40=0.30←津辺野山
 岩井駅から道の駅富楽里(ふらり)までは国道、県道を歩いて行けばいいのだが、狭い歩道で排気ガスを吸う
よりは、できるだけ早くこれを避けたい。駅西側の国道を北へ進み、JAの建物を見て、その敷地の北側で右東
に曲がる。水田が広がり、富山が正面に見える。水田の真中の交差点、東電柱二部286柱で、左折して北へ
向かうのが一番いい。県道に突き当たる頃には右手に道の駅富楽里の特徴的な建物が見える。県道に突き当
たって右折する。
 高速道路・富津館山道路が平成11年・1999年3月に富津竹岡インターチェンジから鋸南富山インターチェン
ジ間まで開通し、平成16年・2004年5月に富浦インターチェンジまで開通した。南房総市(旧富山町)には富山
パーキングエリアが設置され、これに先立って道の駅富楽里が高架の南西側に開設された。鋸南富山インター
チェンジから側道で、又国道から県道に入ってここに来られる。広い駐車場と食堂、売店、トイレがある。売店は
地元物産品だけではないので、調達の追加も出来る。
 道の駅富楽里北端の交差点で高架を潜り、県道を東へ進む。富山伏姫籠穴(とみさんふせひめこもりあな)尾
根道への分岐(東電柱二部245)を右に見た後、道路の北側に富山水仙遊歩道の腕木型案内標識がある。遊
歩道はここを出口としている。
バス停馬場口の先、右側に勝善寺の寺号標石がある。更に東側の左側には富山すいせん遊歩道の看板標識
がある。バス停二部の先の左側に分岐があり、これに入る。
 舗装の坂道で左側に農家の庭先に通じる径がいくつかあるが、いずれも直進する。東電柱二部146柱の左分
岐の道は、これに入るとZカーブの後、左右に水仙が多くなる。ベンチのある小径の分岐に出る。富山水仙遊歩
道の一部だ。
 左右の畑の斜面には菜の花、梅、桜(ソメイヨシノだけではなく)の花が咲く。Sカーブして嶺岡中央林道に出
る。右折して少々で津辺野山の、もうその位置さえわかりづらい旧登り口、更に東へ進んでベンチ、新東登山口
に至る。その東側登山口から登る。

E 勝善寺旧地南側の展望休憩舎から望む。眺めです。

D津辺野山 安房勝山駅から西峰を経て
 瀬戸口分岐バス停瀬戸口→0.05←塚原入口→0.15=0.10←三本杭→0.25=0.20←西峰
→0.15←津辺野山(東峰)
 鋸南富山インターチェンジから東へ進んでバス停瀬戸口を過ぎると、左側に塚原入口の看板が大きい。そのま
ま新道を進むと右側に二箇所ガードレールで道路が分岐している。二つ目の道路には大きな標識「津辺野山登
山口」がある。
 コンクリート舗装道で、始めは西向きですぐ南へ向く。右側に幅50センチほどのコンクリート舗装の歩道があ
る。これは以前西峰にあったという秋葉神社を下ろした所に通じるもので、わずかな距離なので往復したい。
 道路が東へ向き直った所で未舗装道になり、右側、丁字路型で分岐した山径へ入る。入ってすぐ左へカー
ブして溝径になる。孟宗竹が径の真中にも生えている。二又では左へ進む。足元には黄色または赤色の杭が径
の幅に埋め込まれている。白くて太い杭と赤黄の杭三本が寄せられて左側に埋められている所で右へ曲が
る。若干、倒木や草木が径を塞いではいるが、溝径が続く。
 正面が急に開けると、採石場の上部に出る。右側に鋸山から保田海岸方面が展望できる。そのわずか手前左
側の藪の中にコースサインがあるが、登るにはかなり急な斜面であること、獣径ほどの踏み跡も見えないことな
どを理由に、そちらへは進まないで、採石場の上部を横断する。
 南へ進んで広場に出る。その広場の南端に土手の低い所に踏み跡があり、林の中に入る。獣径が縦横し
ていて人の踏み跡のようなものはないが、左寄りの裸地との生え際を想定しながら、高い所を目指す。猪に
よって掘り起こされた孟宗竹の林の中を抜け、桜の太い木との共生の箇所へ進む。
 南へ進んで広場に出る。そこで北側へ折り返し、右側に裸地との生え際を見ながら道路を進む。林に人一人分
ほどの幅、開けた所があって、ここから林の中に入る。別種のコースサインがここにもある。疎林の中、高い
所を目指して進むと廃車と詰め所が廃棄されているのを見る。猪によって掘り起こされた孟宗竹の林の中を
抜け、桜の大木との共生の箇所へ進む。
 赤い杭と古いコースサイン、ヌタ場らしいぬかるみ、西峰だ。秋葉神社の石宮があったという塚は見つけられな
かった。
 林で覆われた広い頂上だが、東へ進むと僅か下って、狭い尾根径になる。鞍部では北側に紛らわしい径か踏
み跡があるが、正面の尾根筋を進む。一旦小さく下るが、すぐ又、尾根筋で登る。左寄りにも右側にも巻き径の
踏み跡がある。これらに誘われず、枝葉を分けて尾根筋を進む。一番高いところ、木々に隠れて三角点の標識
がある。

E勝善寺と富山水仙遊歩道展望台
 勝善寺分岐→0.05←勝善寺
 勝善寺分岐→0.05←すいせん遊歩道入口→0.20←展望台(勝善寺跡地)→0.15=0.20←
県道分岐(東電柱二部245柱)→0.05←道の駅富楽里
 道の駅富楽里から更に県道を東へ進む。更に東へ進むと右側に勝善寺の寺号標石がある。別名を大寺、菱
川師宣ゆかりの寺だ。南側の斜面に鐘楼が見える。その道路を進むと左側に立派な寺がある。駐車場も完備し
て、奇麗なトイレも外にある。師宣の実妹が嫁いだことで、ここの過去帳から師宣の没年がわかったという。
 県道を東へ少し進むと、すいせん遊歩道の看板案内がある。バス停二部の僅か西側だ。細い段径を登り坂道
を登ると左右は水仙畑になる。段径の踏み面までも水仙が顔を出している。広い水仙畑の中を登って、中腹の
コンクリート舗装道路に出る。ベンチがあり、左へ折れる。
 緩い坂の舗装道路の左右にはまだまだ水仙畑が続く。山が迫って水仙畑が狭くなると、左に分岐がありベンチ
もある。右へ舗装道路をそのまま進むと嶺岡中央林道三号線に出る。東電柱塚原251柱。左の径に入ると神社
がある。社名はわからないが、裏の祠に赤い鳥居が複数、狐の陶製型がある。稲荷社であろう。ここの先で下り
始める。三又分岐に案内標識があって、右へ登る。東屋の建つ展望台に出る。南側の展望がいい。勝善寺の跡
地を示す石碑が、北側の一段低い所にある。西へ未舗装道が続いている。僅かな距離で、嶺岡中央林道に
出る。
 三又分岐に案内標識があって、左へ下る。斜路の左右には水仙がある。径の傾斜が緩むと農地の中の径か
ら民家の脇を抜けて県道に出る。東電柱二部251柱。僅か西へ進むと道の駅富楽里だ。
 コース設定が反時計廻りの片道コースになって案内看板がある。これに拠った。

E 勝善寺本堂

F勝山駅から大黒山へ ●75
 安房勝山の西側の海に尖塔を思わせる山があり、その頂上には城があります。展望台(塔)です。
 安房勝山駅→0.15←大黒山展望台
 安房勝山駅→0.10←渚大橋駐車場→0.10←大黒山展望台
 JR内房線安房勝山駅下車。駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡って右折し、川沿いを進む。
 三又型の分岐に出る。ここには駐車場があるが、これは契約物で、右側に分岐して旅館の向いより更に西側
に、管理駐車場と無料駐車場がある。渚大橋の手前だ。
 三叉路を左へ進んだ所、右側に登り口がある。登るとすぐに崖の下に作られた墓所に出る。捕鯨を組織化
したという醍醐氏の墓だ。左にも径があるが、ここは右へ進む。
 勝山橋を渡って更に一つ先で右折し、町内の街並みを進む。右側にお寺(大峰山法福寺)があり、狭い路を右
折して境内に入ると、大黒山南側の階段に出る。この階段を登ると観音堂(海光山長谷寺)だ。右側に路が三分
岐している。右下は水月堂への径で、これを下れば道路に下りる。左寄りの登り径は草が若干覆ってはいるが、
浅間神社、金毘羅宮へ行く。真中の水平な径を進むと、捕鯨の祖、醍醐氏の墓所に出る。ここには右下へ下る
径があるが、直進する。
 険し険しい岩壁の中腹に刻まれた中道で、落石の被害を軽減するための金網が張られていて、登り径自身も
かなり急な階段だ。尖塔のような山の中腹を反時計廻りに廻り込む。左に分岐がある。
 左の分岐を登ると尾根筋の直登路で、展望台(塔)の真下に上り着く。
 左の分岐に構わずそのまま直進すると、小尾根の先で鋭角に左へ折れる。径の左側には魚見台と呼ばれる岩
がある。展望台(塔)が目の上にせまる。
 城を模した展望台(塔)からは周囲360度の好展望が得られる。東京湾、富士山、伊豆の島々、近くは富山
などだ。
 夜間、この「城」はライトアップされる。遠くから眺めると幻想的な雰囲気だ。

F 城を模した展望台(塔)がある大黒山 南側から

G安房勝山駅から八幡神社=勝山城跡=勝山八幡山へ ○80
 安房勝山駅→0.10←大黒山南側→0.10←漁港東側→0.10←八幡神社
 安房勝山駅から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡って右折し、川沿いを進む。三又の分岐に出る。三叉
路を左に進んだ所、右側に登り口がある。それは大黒山の登り口で、そのまま進む。水月堂の下で左折して、
墓地の脇を南へ進む。県道勝山漁港線に出る。
 安房勝山駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡って、更に直進すると国道は東へ曲がる。ここで西
へ曲がると県道勝山漁港線で漁港に出る。漁港の水際より一本東側の、民家が左右に並ぶ狭い道路を南へ進
む。左側にわりと新しい恵比寿座像の石像が置かれている。「子供は登るな」と書かれた狭い岩の階段がある。
踏み面も風化して傾斜している。大人でも登らないほうがいい。
 登ると素木鳥居と祠がある。古峰神社だ。右側にはステンレスのチェーンが垂らされ、尚、足の置場を迷わせ
る岩の階段が延びている。落石防止ネットの親綱ワイヤをかわしながら登ると奥の恵比寿神社の前に出る。左
側には貫通した明るい洞が口を開いている。行き止りの洞も中で分岐している。振り返れば西側に漁港をはじめ
東京湾が見渡せる。(恵比寿山 ○25)
 南側の岩の壁の中間に赤い鳥居が見える。ずれた十字路でわずか西側から南へ進む。狭いコンクリート舗装
の袋小路かと思わせる坂道だ。左側には、その赤い鳥居の前に至る小径が取り付いている。弁財天が祀られて
いる。右側に並ぶ最後の民家から未舗装になり、連杭型の土止め段径になる。手摺りもあってよく整備された径
だ。数回折り返すと、平地の半分が水仙で埋められた台地に出る。素木鳥居が右側と左側にある。
 右側の鳥居は表参道で風化した石段を登る。小さな狛犬が並ぶ社の前に出る。
 左側は整備された新参道で社の脇に出る。神社名は出ていない。ここまでの道に危険な所は全然無い。
 社の右脇にはまだ径が続いているが、これに入るとすぐに八幡山の頂上だ。国調図根三角点があり、低い木立
を透かして海側三方に展望がある。

H岩井袋から八幡神社=勝山城跡=勝山八幡山へ
 安房勝山駅→0.20←バス停消防暑前→0.05←公園入口→0.10←バス停岩井袋→0.05←
西ヶ崎Uカーブ→0.25←八幡神社
 安房勝山駅下車。バス停岩井袋(いわいふくろ)下車。左に漁港を見ながら北へ進む。右側に寺の参道、海上
神社=岩井袋第一コミュニティーセンターを見ながら西へ進むと、崖が海に迫り、西ヶ崎で大きくUターンする。急
に左側は東京湾の眺めになる。道路はチェーン一本のゲートを経て別荘地に入る。二又を左海側の道路で進む
と未舗装になるが、右手にテニスコートを見て行き止る。コンクリートブロックの擁壁の上の斜面を登る。折り返
すと、古タイヤ水平に重ねた段径になる。折り返す段径は他所の土止め型の段径のにあるような傷みはない。
その点は優れていると思う。利用しているのが古タイヤなので、気持ちにやや抵抗がある。
 笹や草が疎らに生えている平地に登りつく。左はその平地の端部で海が木立ちの枝越しに見おろせる。右側
に進むと細い径になる。細かく上下するほとんど水平な径で進んで、鳥居の脇に出る。
 右に古い石段がある。これを登れば社の前に出るが、風化して急なで注意したい。
 鳥居の前を直進すると水仙で半分が覆われた平地に出て、左側に下りの幅のある径がある。右手の先にはも
う一つ鳥居がある。整備された新参道で社の脇に出る。

F 大黒山山頂からの東京湾。傾城島

I岩井袋浅間山 ○93.1
 麓の浅間神社附近で裸足になってから登山していただきたい。以前に御神体は下の本殿に降ろしたそう
です。
 バス停岩井袋→0.10=0.05←浅間神社=浅間山
 バス停岩井袋(いわいふくろ)下車。南側に石の鳥居があって、真新しい石段の上に浅間神社の社殿がある。
遠方から見たときに目だつ赤い鳥居は、社殿の右脇にある摂社のものだ。左脇には岩の階段がある。右側は岩
肌を落石防止のネットの金網で覆い、左側は崖だ。階段はやや広いので、すれ違いがなければ危険はない。尾
根筋の登りに変わっても、幅があること、傾斜が緩いことなどで危険はない。ただ岩の階段は風化して丸い所
が多いこと、必ずしも直線的な階段になってはいないことなど、注意したい。樹木に覆われた径になると土止め
の段径になる。径が水平になってZ型に折り返すと、十数余段の石段の上に簡素な社殿がある。狭い頂上一杯
に建てられて、拝所もないくらいだ。それでも左右の脇から裏側に廻られる。神座付近の岩が社から飛び出てい
る。南側を中心に海岸が展望できる。
 バス停岩井袋の南側住宅地の西側の山の斜面に見える赤い鳥居は御嶽神社で、急斜面の中腹だ。
 房総丘陵 1000


NI 石の鳥居と岩井袋浅間神社、社殿の脇に登路がある。