小松寺の境内にはモミジの木が多く、11月末から12月初めにはライトアップもされます。勿論、日中訪れ、附
近の山中へハイキングしたい。小松寺遊歩道があります。大貫古道もあって同名の会がコースの整備にご尽力
されています。更に周辺には多くの古道があります。
音落ヶ嶽(おとおつがたけ)の山頂から富士山が眺められることがあります。コンクリート製の小さな覆い屋の中
に墓石(薬師如来石塔)が奉られています。 房総丘陵1000
| @−1、8 安房グリーンラインとの新交差点 八雲神社の文字の読める小社 大貫交差点 |
@音落ヶ嶽 ●139
@−1 大貫浅間山 北側県道188号線 ○110
バス停瀬戸→0.15←川戸青年館西丁字路→0.10←拡幅道路熱田神社分岐→0.15←
グリーンラインとの交差点■→0.10←県道取付き斜路東→0.05←県道取り付き西側
→0.10=0.05←金刀比羅宮分岐(喰い違いの十字路)→0.05←3標の三又→0.05←5標の三又
→0.10←石標柱→0.20=0.15←音落ヶ嶽
拡幅道路熱田神社分岐→0.05←熱田神社
グリーンラインとの交差点■→0.20←金刀比羅宮分岐(大貫浅間山)
バス停瀬戸から西へ大貫街道・県道188号線を進む。川戸(かわと)青年館西丁字路には左折する方向が運
動公園だという標識がある。
北側に旧道が曲がり、新道が南側を直進している箇所には南側への道がある。南へ進んで最初の右分岐を
西へ進むと熱田神社に出る。ここの社殿の南側が一段高く、この平地に笹に覆われた踏み跡がある。この神社
の裏山は要害山という城跡だという。社殿右手にスギの大木があり、境内にケヤキ、イチョウ等太い木がある。
グリーンラインとの交差点■北西側には地蔵像を納める龕(いぼとり地蔵)が建つ。これを更に西へ道路を進
むと南側には南房総市の看板が立つ駐車場がある。
県道の切り開き箇所の北側の東端には斜路が取り付いている。稲村城跡、九重駅へ繋がる古道がこの県道で
分断されているのだ。南側の斜面は低いコンクリート斜面と砂防フェンスが覆っている。その西端部には狭い踏
み跡がある。有刺鉄線が一本張られ、ゴミ捨て禁止の看板がある。左寄りの急登の尾根筋を登る。左下砂防フ
ェンスで分断された別径が二回合流する。逆コースの時は気を付けたい。左側の尾根が一旦低くなるところ、三
又に出る。喰い違いの十字路北丁字路だ。東側へわずか進むと左側の山裾に金刀比羅宮の石祠がある。
県道と小松寺への道路の分岐点は新道グリーンラインができて、信号機のある交差点■になった。、南西側に
は「八雲」の文字の刻まれた小社(小社)が祀られる。その脇にはコンクリート斜路が西へ登っている。二本の椰
子の木に見送られて山道に入る。幅広い溝径、尾根筋をわずか北側にそらす径。竹薮の中になっても狭いなが
らも無理なく進める。右側に尾根が現れ、その山裾を縫うが、倒木で通れなくなると左側の杉林の中を進む。再
び山裾の径になると右側の山への狭い急な上り径が分岐している。山包の紋が認められる石灯籠があって、右
へ折り返すと貫の腐って落ちた鳥居を潜って冨士大神の石祠の前に出る。大貫浅間山だ。右分岐の陰の山裾
には金刀比羅宮の石祠があり、わずか西へ進んで三又に出る。喰い違いの十字路北丁字路だ。
喰い違いの十字路北丁字路の三又から南へ進んで倒木をかわすと直ぐまた、三又がある。金刀比羅宮との分
岐とは喰い違いの十字路を成しているほどに近い南丁字路だ。西側に水平な径がある。コースサインもあり、こ
こは左直進へ進む。尾根径が平地に出ると3号標識があって、東側は大貫古道の会により整備された小松寺へ
の径だ。直進も同会の整備だ。すぐに再び右折左折急登してマテバシイの尾根筋●136を進む。その後、右後
ろから狭い別径を合流させる。5号標識ある。マテバシイの低い尾根筋の先、痩せ尾根になって、マテバシイの
幹に立てかけられた石標柱がある。西杉本道と南白浜道と読め、笠をかぶった人型が浮き彫りされている。西
側へ緩く下る径がある。山荻方面へ行くものだ。D8587。
6号標識には二本奇麗な径が分岐している。ここではあえて右側に生える二本の山桜に挟まれた狭い踏み跡
を進む。石祠は天保十四年(1843年)山荻村、古茂口村、永代村(山荻村に合併された小村)のものだ。急坂
を下って左後ろからの巻き径と合流する。
6号標識で左巻き径を選ぶと大きく左へカーブする。左への曖昧な尾根筋の分岐を見送り、右へ進む。次に左
へ曲がる箇所には右後ろの斜面に急な斜面の踏み跡がある。浅間石祠からの径だ。
7号標識では右前にピークの北西側を巻く下生えの多い踏み跡がある。左側はこの辺の径にしては意外と急
登の斜面わずかで、コンクリート造の小堂の前に出る。音落ヶ嶽、乙王(おとおう)の塚だ。西には
富士山が館山城の先に眺められる。堂には薬師如来の石塔が納められている。
南へ急斜路を下ると西側への分岐に出る。山荻方面からの径だ。更に南へ尾根筋を辿って、林道小松線に下
る坂径を東に、その先西へ下る階段は小松隧道の上部のもので、林道小松線の起点小松隧道西口に下り、新
道安房グリーンライン等に繋がる。
新道グリーンラインとの交差点■、八雲神社の小社の脇、二本の椰子の木から山道に入る箇所、嵐の為に倒
竹が覆い、これに蔓性の植物が被さって進入しがたい。しかし、わずか先からは古街道が繋がっている。又、中
間では本来小気味のいい尾根径であるべき所も、嵐による倒竹が径を覆っている。幸いにも細い竹なので青
いものは切る。黄色いものは根から抜いて押し引きする。茶色いものは踏み砕くことで径が拓ける。南北尾根筋
の食い違いの十字路、北丁字路附近までは「若干」の倒竹、倒木だ。
| @−1 八雲神社の小社の裏に大貫古道の標識があります。 |
@ー2 山荻神社からの古街道
館山市史昭和46年(1971年)版P339によれば、この径は北側に並行する県道188号線が開通(明治30
年代1897年)する以前は重要な街道の一つであったということで、山荻(やもうぎ)神社の北西側を紹介してい
ます。
バス停豊房→0.10←三叉路分岐→0.10←山荻神社分岐→0.25←マテバシイ丁字路→0.15←
三又(苔の小石祠)→0.20←南K字分岐→0.10←喰い違いの十字路→0.05←3標の三又
→0.05←5標の三又→0.10←石標柱→0.20=0.15←音落ヶ嶽
バス停豊房から館山大戸郵便局の前をわずかに西へ、右折して北へ向かう。学校の東側の丁字路には山荻
神社の案内看板が大きい。右折すると三又があるが左直進で進む。水田の道路は山荻神社西側の山裾の道
路に変わる。左へ細いコンクリート舗装道路が分岐している。防火水槽・石仏の龕などが並ぶ手前だ。右東側
に山を置いて斜路を登ると苔岩の切り通しを右カーブし、山荻神社の裏側に出る。
左への細いコンクリート道路を見送って山荻神社の社名石柱と福楽寺の看板の脇の道へ左折する。左側は
山荻集会所で広い駐車場がある。その奥左側の細い径にはあえて進まない。
参道の石段は踏み面が広い。神明造りの本殿を繋げる拝殿の前に出る。左側には社務所もあり、一部切り
開かれた所からは北西側の眺めがいい。周囲にはスダジイなどの大木もある。社殿右側から裏の道に出る。
尾根の道路を進んだ右丁字路は墓地へのもので、ここまでは轍もあって断続的に舗装されている。ここからは
未舗装の溝径になる。竹薮の中の径は幅広く、倒竹などは無い。三又の左分岐が若干登っているのを見送っ
て、左側に低い山肌を置いた右側には一段低く植林地を置く径を進む。これは逆転もする。左側の低い尾根筋
への細い丁字路型分岐も見送る。姿のいい太いマテバシイの丁字路は右へ折れる。左は古茂口に繋がるもの
だ。
マテバシイの丁字路を右に進むと山裾の径は笹が多くなり、通りにくくなる。一段下の植林地の平地が歩きや
すい。しかし飽くまでもこの山裾の笹薮を漕ぐ。右下の平地とはかなり高低差が出る。再び高低差が縮まると笹
藪が薄くなる。今度はシダで足元が見えなくなる。竹の径に変わって、これを抜けると右分岐がある。そのわずか
先には石垣がある。苔に覆われた石祠★だ。
マテバシイの丁字路から苔の石祠★までが笹薮のために意外と時間もかかるし、迷いの原因になる。苔の
石祠★までは別径でもいい。次項★に譲りたい。
| @−2、7 山荻神社 参道 右側はお寺の一部 |
@−3 山荻神社と食い違いの十字路
山荻神社分岐→0.05←三又分岐→0.05←山径入口(白い平屋の東)→0.15←三又(苔の石祠)
→0.20←南K字分岐→0.10←喰い違いの十字路→0.05←3標の三又→0.05←5標の三又
→0.10←石標柱→0.20=0.15←音落ヶ嶽
山荻神社の社名石柱と福楽寺の看板が建っている神社寺院参道入口の道路を東へ進む。三又分岐は左側の
細い方へ進む。右下は永沢川に沿った農地のため、道路が広く感じる。左側は住宅と山だ。南側の農地が狭ま
り、道路が竹藪で囲われたところ、北側には白いモダンな平屋がある。その敷地の東端、崖の下の山径へ進
む。
緩く左右に曲がる径、左は崖だったものが斜面に変わる。左側、狭い角度の二又は二箇所とも右側の緩い斜
路側を直進、竹の林の中の右丁字路も直進する。緩い傾斜が強まると別径(山荻神社北西側からの古街道)と
の丁字路に出る。
右に折れて数歩先の右側には苔生した石垣と崩れた石祠★がある。全てが緑色だ。寛延二年(1749年)
以降のものだ。低い小さな切り通しには小さな竪穴が連続する。右側が小尾根の巻き径が続く。右側狭い登りの
分岐を見送る、谷曲がりの水平路は小さな崩落と倒木があるが、問題なく通過できる。左右に尾根筋の盛り上が
る幅広い切り通しでは右上に細い登りの踏み跡が、右側にその山裾を巻く小幅の径がある。南側にK字路型の
分岐だが、正面の水平路を進む。
やや狭い溝径状になって丁字路に出る。喰い違いの十字路南丁字路だ。北へ進むと直ぐ東向きの丁字路があ
る。南へ緩い傾斜を進めば、大貫古道3標の三又分岐を経て音落ヶ嶽へ至る。
@−4 山荻神社と●136ピーク
山荻神社分岐→0.05←三又分岐→0.05←山径入口(白い平屋の東)→0.15←三又(苔の石祠)
→0.20←南K字分岐→0.10←5標の三又→0.10←石標柱→0.20=0.15←音落ヶ嶽
苔で覆われた石垣、石祠★を右手に見たのち、右側が小尾根の巻き径が続く。左右の尾根筋の盛り上がる
幅広い切り通しでは正面の径に対して右へ上がる細い踏み跡があるが、その下には山裾を巻く小幅の径があ
る。この径に入ると●136ピークの西側を巻いて緩い登りのまま5号標識のある三又に達する。南へ進んで音
落ヶ嶽へ至る。
@−5 大貫古道散策の径の一部
小松寺の西側の尾根筋と林道小松線が大貫古道散策の径として整備されました。小松寺から西側の尾根筋
の三又までをここで紹介します。
小松寺→0.20=0.15←3標の三又
小松寺のトイレのある方の駐車場は境内へ斜路が上っている。その脇の擁壁の上を左へ進むと古道の標識
がある。駐車場の左奥の上に見えたものだ。最初の分岐は左側の緩い登りの方。登りは右へカーブして徐々に
高度を上げる。次の分岐は右溝径、左土手径の複線になっているものだ。径の山側に穴が小さな縦穴がある。
蛸壷か馬の水呑みの井戸かは知れない。左崖下への注意喚起のロープが張られている。
涸れた縦穴を見た先で右後ろの尾根に薄い踏み跡が見える。左側は田畑の地形になっているが、林地だ。緩
く左へカーブし、左側の谷越しに見た尾根に接続する。
古道の会の設置した標識には3番の番号の読める三又分岐だ。左南側へ進むと急登下の4号標識。●136
のピーク。5号標識の右後ろ合流。石標柱。音落ヶ嶽へ繋がる。
| @−5 大貫古道 小松寺 擁壁の上を左へ進むと古道の標識がある。 |
@−6 山荻神社から石標柱の登路
山荻神社分岐→0.05←堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)→0.10←未舗装道分岐
→0.35=0.30←石標柱の分岐→0.20=0.15←音落ヶ嶽
山荻神社の社名石柱と福楽寺の看板がの建っている神社寺院参道入口の道路を東へ進む。堂の下橋に通じ
る三又(東電柱山荻41柱)は直進して直ぐ次の左の道路に入る。
右側に墓地と小堂を遠望しながら右カーブする。住宅地は尽き、右側に山が盛り上がる。右カーブ箇所(東電
柱山荻189柱)附近に北側からの道路の接続は無い。道路が急坂で右へ登る箇所、左側の水平な未舗装道へ
進む。
左岸の道はコンクリート橋の前でこれを見送る。竹の被る径になって腐りかけた木橋が左側に有り、これを渡
る。足元には注意したい。竹の集中する中に小幅な踏み跡を辿る。左側の植林の平地は竹を抜け、左下に川面
を眺める。
竹の溝径を抜けると杉の木の脇の径は緩くZカーブしている。更に竹の径に入り、これを抜けると、右側の山は
水平な植林になる。径が山に突き当たる。左側にも狭い踏み跡が登っているが、ここは右側へ山裾を辿る狭い
径へ進む。左側の山裾が更に左へカーブする箇所では右側にも薄い踏み跡があるが、左寄りの山裾を選ぶ。
浅いV型の谷が竹の集中の中にある。これを抜けると左側はマテバシイの斜面、右側はやや離れて竹の藪にな
る。谷の径の倒木倒竹が減り、水平になると右カーブの下生えの木々の中の径になる。幅のある尾根筋の中の
径はほとんど水平だ。右寄りに緩い登りのマテバシイの丘への径、左は斜面に変わる肩の位置の水平路。この
二又は左へ進む。左へ曲がりながら緩く登って尾根筋に出る。
石標柱が木の幹に立てかけられている。右へ折れて緩い斜路を登って音落ヶ嶽へ至る。左側はマテバシイの
株が太く、並木になっている。小松寺へ繋がる分岐のある尾根筋だ。
@−7 山荻神社から西側の登路
山荻神社分岐→0.05←堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)42柱から→0.15=0.10←
尾根の分岐→0.15=0.10←十字路→0.30=0.25←音落ヶ嶽
堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)→0.10←水門東の小橋→0.05←舗装道の分岐
→0.05←拡幅道路分岐→0.10←小松隧道
小松隧道→0.05←登り坂下→0.05←尾根分岐→0.10←音落ヶ嶽
堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)48柱から→0.15=0.10←尾根の分岐
舗装道の分岐→0.15=0.10←十字路→0.30=0.25←音落ヶ嶽
小松隧道→0.05←階段上→0.05←尾根分岐→0.10←音落ヶ嶽
| @−5、8 小松寺 赤い仁王門 左に鐘楼の屋根 |
山荻神社の社名石柱と福楽寺の看板が建っている神社寺院参道入口の道路を東へ進む。堂の下橋に通じる
三又(東電柱山荻41柱)は直進する。
(尾根径)左側の崖の上にクスノキが大きくマテバシイの並ぶ未舗装道の分岐を左へ入る。(東電柱山荻42
柱)左右とも崖の溝径は幅広いが左右からの枯れ竹の倒れ込みをうまくかわす。尾根筋に出ると右下から奇麗
な径が取り付いている。地蔵石龕(東電柱山荻48柱)からの径だ。小さく左右に小ピークを巻く径が続く。奇麗な
径になって、十字路に出る。左右は共に下りだ。連続する十字路は五差路になっているが、直進方向に進む。左
側の尾根がやや高くなると小さくSカーブする溝径がある。その後も左側の山裾を進みながら左へカーブする。
この付近は逆コースのとき直進方向の方が水平で直進的な薄い踏み跡に紛らわされやすい箇所だ。直進の奇
麗な痩せ尾根に出るとすぐに、正面の尾根直登と右巻き直進路との分岐に出る。左寄り直登路は直ぐに左へ巻
いて頂上北側で南北尾根に合流する径だ。右巻きの径を直進すると、標識の建つ南北尾根筋に合流する。左
折北へ急登わずかでコンクリート造の小堂の前に出る。乙王の墓、音落ヶ嶽だ。北へ急斜路を下ると西側への
分岐がある。
(道路)左側の崖上にクスノキが大きい未舗装道の分岐を左側に見送る。(東電柱山荻42柱)右側にコンクリ
ート小橋のある向かい、道路に面してカヤノキが大きい。高さ16.5メートル以上、幹周り3.5メートル以上のも
のだ。左側に狭いコンクリート道が分岐している。(東電柱山荻48柱)地蔵石龕の前を通り、ここからも山道で音
落ヶ嶽の尾根径に繋がる。道路の右側に水門が見えると、その先にもコンクリートの小橋がある。道路が左カー
ブしたのち、左側に通行止めにされた舗装道路▼が分岐している。電波塔があった道路で、これも音落ヶ嶽の尾
根筋に繋がるものだ。道路のSカーブする所、この附近だけ道路が広く、南側のガードレールの切れ間には
沢にかかった木の小橋が見える。小さなトンネルは小松隧道で林道小松線の始点だ。その脇に階段もあり、南
側には山荻2号トンネルの入口が見える。小松隧道を通り、北へ進むと左側に登り坂があり、尾根筋に出る。叉、
小松隧道脇の階段を登ると、途中折り返して崖の上の径を合流させ、北へ進む。尾根筋には500メートルの数
字と乙王の塚を案内する標識がある。東側右下には下りの斜路がある。100メートル置きに同じ形式の標識が
あるほか、墨書きされた大きな標識にも案内される。西側の径が山荻方面からの径で、急坂を登って乙王の塚
の右側に着く。また山荻2号トンネルを南側へ進むと開削なった新道安房グリーンラインと丁字路で合流する。
新道を北進すると左手西側は桜苗木の林で願い事や個人名の名札が取り付けられているが、蔓性の植物
の葉に埋まっている。路肩は丸太の反射板が並ぶ。これがコンクリートの斜壁に変わる箇所で露岩の地面の
西側に入る。新道開通直後は全て露岩の緩い斜面だったが背の高い草と横枝の大きな葉に阻まれて進めな
い。その北端近く尾根筋の西側の切り開きで山道に入る。南北に径があるが北へ進む。白浜菅田の標識の分
岐のあと、左側は崖の上で左に寄り過ぎると危険だが、その分展望がいい。小松隧道脇の階段からの径、小
松線からの坂径に接続して音落ヶ嶽へ至る。
(枝道1)堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)から直進。カヤノキの大木(高さ18.5、幹周り3.91)の先、
左側に狭いコンクリート道が分岐している。(東電柱山荻48柱)地蔵像、弥勒像ほかの奉られた石龕の先、径
が左折している所で右側へ畑地の脇を進む、大木の根の崖下から山道に入る。奇麗な山道が続き、急登で
尾根筋に達する。右手南へ進めば音落ヶ嶽に至る。
(枝道2)左側に通行止めにされた舗装道路▼が分岐している。左右からの小枝の被りはあるが奇麗な舗装道
路が蛇行している。再び北から西に向き直ったところに三又があり、右へ進む。道路はすぐに尽き、右側の竹薮
に切り開けを探す。コンクリート側溝をまたぐと幅広い未舗装道が上っている。尾根筋で十字路に出る。右折すれ
ば音落ヶ嶽に至る。
| @−7 小松隧道 西側です。右手には階段があります。 時により木々の枝が多くて上れません。 |
@−8 小松寺遊歩道 乙王の滝
グリーンラインとの交差点→0.10←小松寺
小松寺遊歩道一周 0.10(東西共)
小松寺遊歩道入口→0.15←(→0.05←二石祠→0.05←尾根合流点→0.05←)
四等三角点菅田 △120.4
小松寺→0.05←【乙王の滝入口】A→0.15←【乙王の滝入口】B→0.05←登り坂下→0.05←
尾根分岐→0.10←音落ヶ嶽
グリーンラインとの交差点■を南へ折れる。直ぐ右側に分岐する細道は集落内を通り抜ける道路で、グリーン
ライン経由より若干時間がかかるようだ。グリーンラインの方は歩道があって安全に歩ける。二つ目の右分岐に
は小松集会所があり、小松川を渡ると右側の参道に入る。
小松寺は大変古い立派な寺だ。多数の寺宝が文化財に指定されている。林道に面して奇麗な公衆トイレがあ
り、駐車場も整備されている。紅葉の名所でもある。
本殿の東側の急斜面の上には白山社が勧請され、細い登路が造られている。中腹の覆い屋の中に石祠と社
が祀られている。
道路の南側には池(テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く」にも登場)があり、その中央に休憩舎のある半島が突き出
ている。この池を取り巻く形で遊歩道が整備されている。最上部には小さな石祠2柱(飯縄権現)があって一周で
きる。
遊歩道を西側から入ってコースがZターンすると尾根筋を登る。左手に小さな石祠2柱を見ると、東側からの径
につながる。
遊歩道を東側から入って水平な痩せ尾根径が山に向き合うところ、分岐☆がある。右へ進むと急登の後、右手
に小さな石祠2柱を見ると、西側からの径が登ってきている。
この附近から南側の緩い斜面を登る。スダジイの大木の先で広場に出る。本堂山かもしれないが確証がない。
最近の倒木で更に南へは進めないが、尾根筋の南側の浅い鞍部で東側からの径と合流◆する。
分岐☆を左へ進むと太いモミの木の脇から尾根の左へ巻く。遊歩道の最上部からの尾根筋と合流する。その
まま尾根筋を南へ辿る。右巻きが多いが直登路も危険も強度もない。合流点◆から5分ほどで小ピーク、四等
三角点菅田△120.4に達する。D51 696。国土調査杭F5528。尾根径はまだまだ南へ続いている。
小松寺前の林道を南へ進むと右側に標識があった。柱だけになり、【乙王の滝】Aの標識はなくなった。堰への
道があったが、入れなくなった。近づけないが、離れた位置から格好の見学箇所が設定されている。二又の川の
左俣が小松堰で、ここから落ちる水を斜め横から眺める位置だった。
林道を南へ進むと右手に【乙王の滝】Bの大きな標識がある。林道建設のため、埋もれたという滝の跡地だ。
更に林道を進むと右側に乙王の塚(音落ヶ嶽)を案内する標識と登り坂があり、これで尾根筋に達する。ここに
も案内標識があって、北へ進んで音落ヶ嶽へ至る。
本堂山は三角点ピークとは異なるかもしれないが、ここの案内子にはわからない。再訪すると三角点石標が見
あたらない。国土調査杭の番号も異なっている。合流点◆から5分ほどの小ピークだ。
| @−8 小松寺遊歩道入口 西側 標識に重なって段径が見える。 |
境内の看板に七不思議として晴天の雨、土中の鐘、暗夜の読経、天狗の飛び違い、半葉の樒、七色ヶ淵、乙
王が滝を列挙している。別所でその内容を得た。晴天の雨。領主の子供、千代若丸が祭礼の最中、怪物(猛禽
類か)にさらわれ落命したという2月25日は毎年どんなに好天でも一時、雨が降るという。土中の鐘。山津波(土
砂崩れ)で寺の鐘が河合村の川に流されたという。その場所を鐘ヶ淵といい、嵐の日には鐘の音が聞こえるとい
う。暗夜の読経。真夜中、本堂の下から多数の僧侶の読経の声が聞こえることがあるという。水の音か風の音
の反響の錯誤ではないか。半葉のシキミ(盛り花に用いる緑の木・櫁)役の小角が本堂で修行の時、樒の葉を半
分にして盛り花に使っていたら、半葉の樒が生えたという。嘉永三年(1850年)の火災により焼失、今は斑入り
の樒が植えられている。[半葉の意味不明]天狗の飛び違い。南側、飯綱権現の祀られた山に無断で入ると天
狗が大木の間を飛びまわって(飛び違い)大きな音を立てるという。又山の木を切ると赤い汁が出るといい、伐採
を禁じた。七色の淵。川に直径3メートルほどの淵があり。時刻に応じて色変わりするという。光線の加減による
ものか。乙王ヶ滝。千代若丸の悲運を嘆いた従者が身を投げたという滝。今は林道建設により埋没した。
順序は別にして自然の奇観として、案内子は以下の8点を列挙したい。
@駐車場と仁王門との間の深い小川と小滝―昔、河川経路改変されたものだろうが、深いU字谷と小さな滝は
奇観だ。
A南側の池―池がワの字型に掘られている。中央の小島は林道で分断された南北に短い半島だったろうと思
われる。
B本堂の東側の急斜面に切られている白山権現への細い径は危険なくらいだ。
C境内の紅葉と各所の巨樹―寺は紅葉の名所だという。しかし晩秋初冬に限らず、盛夏でも紅い葉の木があ
り、境内を彩る。他に各所に巨樹がある。しかし大木としては紹介されていない。
D遊歩道と二石祠―池の東西に池を廻る遊歩道の登り口があり、飯縄権現・二石祠の位置で下りに転ずる。
E川廻しのトンネルが続く東側の小沢―参道と林道が分岐する東寄りの位置、丸管の水流が〔目洗いの井戸〕
の右岸に見える。川廻しの水流の合流点で、この支流は右岸に広い径があり、川には川廻しのトンネルが複数
ある。
F古道の整備―寺の境内から音落ヶ嶽周辺の尾根筋に古道があり、地元の有志により整備が続けられている。
G新旧乙王の滝―滝は林道の開削で埋もれたという。しかしその下流の堰の滝を見て、これに新の字を被せ、
新乙王の滝とした。いい滝だった。今は草に阻まれて近づけない。
| @−8 南側の尾根への分岐です。階段になっています。標識は乙王ノ塚入口。 |
@−9 畑から音落ヶ嶽へ ●139
畑青年館→0.15←グリーンラインとの合流点(せせらぎ)→0.10←林道山倉線起点・丁字路
→0.05←北丁字路
北丁字路→0.05←小松隧道→0.05←階段上→0.05←尾根分岐
北丁字路→0.05←グリーンライン裸地(草地)分岐→0.05←階段上→0.05←尾根分岐
尾根分岐→0.10←音落ヶ嶽
畑青年館の前の道路を北へ進む。安房グリーンラインに出る手前には休祭日営業の販売所「せせらぎ」があ
り、看板が立つ。この付近より北側、グリーンラインは旧来の道路と殆んど同じ位置を進んでいる。西側に「半自
然型産卵池}が造られ、水棲動物のために供している。この付近ではこの新道を一旦東へ渡り、旧道で北へ向か
うと、沢筋を東側から眺めながら進む木漏れ日の道になる。
東側に林道山倉線の起点があり、西側に丁字路が取り付いている。航空標識所、京塚山へ繋がるものだ。新
道をそのまま進めばわずか先で、再び西側に丁字路★が取り付く。
この丁字路★を左へ進むと山荻2号トンネルを経て、小松隧道の西側に出る。隧道入口の右側に階段がある。
これを上ると尾根筋に出て、北へ進めば右下、小松林道からの登り坂を合流させて音落ヶ嶽へ行く。
丁字路★を見送り新道を直進すると、■左側に桜の苗木から草地の斜面が分岐している。これへ入ると背の
高い草、小木の小枝を突いて斜路を進む。頂部近くで西寄りに小径が接合している。この尾根筋西寄りの径を
進む。白浜菅田分岐の標示ののち、山荻2号トンネルと小松隧道間の道路を見下ろす崖の上を進む。小松隧道
脇の階段からの径、小松林道からの登り坂を合流させて、音落ヶ嶽へ行く。
左側■、草地の斜面を見送ると道路の上部に市境の標示がある。西側のガードレールの中に標識と階段があ
る。これを下ると白浜菅田の標示で先ほどの径と合流する。
A諏訪神社から●182ピークへ
バス停豊房→0.10←三叉路分岐→0.15←堂の下橋西の分岐→0.15←諏訪神社→0.05←
三又→0.20←杉の谷尾根→0.15←マテバシイ下の急坂→0.05←●182ピーク
堂の下橋西の分岐→0.05←堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)→0.10←水門東の小橋
→0.05←舗装道路の分岐→0.05←拡幅道路分岐
水門東の小橋→0.10←三又(通行するな)
拡幅道路分岐→0.15=0.10←杉の谷尾根
拡幅道路分岐→0.10←小松隧道→0.05←階段上→0.05←裸地の分岐→0.10←●182ピーク
バス停豊房から館山大戸郵便局の前をわずかに西へ、右折して北へ向かう。学校の東側の丁字路には山荻
神社の案内看板が大きい。右折すると三又がある。
三又を右へ分岐する。堂の下橋からの道路が左にあり、右側に豊前寺(ぶぜんじ)がある。寺の向いの分岐
を左へ進む。最奥の家の左側に未舗装道が、尾根筋に溝道を切って延びている。急な坂道が水平になると石灯
籠(常夜燈)の有る分岐で、これを右へ進む。平成22年(2010年)12月、再建された朱塗りの両部鳥居は笠木
に屋根があり、控えの四柱も丸柱だ。左に曲がると石段の上、社殿の前に出る。左側の杉は幹周り3.5メートル
の大木だ。社殿の右脇から裏へ廻り込むと先ほどの石灯籠の分岐を左へ進んだ径(三柱の石祠の並ぶ先アオ
キを中心とした下生えのため細い踏み跡は曖昧になった)と、小石祠の前で合流する。刈り込みの悪い径が更に
続いている。右手に尾根を置いた下りで、左にカーブして藪を漕ぐ。マテバシイの林の端部を抜けて再び藪を漕ぐ
と、奇麗な尾根径になる。この付近までは藪が濃いので刈り込みされればもっと時間が縮小されよう。左側の谷
からの径との三又に出る。但しこの谷の径も通りにくくなったので入らないこと。尾根筋の奇麗な径が続く。小ピ
ークは巻かずに小さな切り通しで上下少なく越えてゆく。左側に奇麗な杉林の谷を見下ろして、径が右へカーブす
ると岩に囲まれた切り通しの急坂になる。平らな痩せ尾根を経て三回目の切り通しの急坂を登る。左側マテバシ
イの目立つ平らな頂上に達する。左後ろに折り返してフェンスのV字柱列に沿って進み、●182ピークに至る。
豊前寺に至る手前、左側に堂の下橋への道路がある。堂の下橋東の三又(東電柱山荻41柱)を右折、道路
は東から南へ向き直る。右側の水田の先には水門が見え、その東に三つ目のコンクリート小橋がある。(×水門
東の小橋を渡ると水田の先に農機具庫がある。左折して水田の直ぐ上を進むと竹薮の手前で山道が右折して
いる。左側の苗木畑の先の二又は左へ進む。倒木のため小さく迂回する箇所があるが分かりにくい所は無く、
尾根筋の三又に達する。右は諏訪神社の裏に通じる径だが、刈り込みの悪い藪径になるので時間がかかる)
かつて水門東の小橋から入る径は奇麗だったが最近は進めなくなった。
| A豊前寺の参道から諏訪神社への道路を見る。 |
狭い道路が続くが、Sカーブするところで唯一センターラインのある広い道路になる。南側にガードレールがあ
り、その隙間から南側の沢に降りられる。沢に下ると丸太の並んだ橋があり、右岸の奇麗な径で谷を進む。上流
になると水流は消え、杉の斜面になる。狭い踏み跡で尾根筋に達する。左側へ進むと右へカーブして岩に囲まれ
た切り通しの急坂になる。
唯一道路にセンターラインの引かれた急カーブのS字を経て、再び狭い坂道を進むと林道小松線の小松隧道
の前に出る。右側に手摺の付いた階段があり、これを登る。2段切りされた岩の法面の上に達して、この上を南
へ進む。西側の展望はいいが、落下防止柵などはない。充分小広いが東寄りを進もう。白浜菅田分岐の標識を
見送り、新道グリーンラインの直ぐ西に切り開かれた岩の裸地に出る。左に進めば草地を下って新道に出るが、
右寄りに尾根筋を進んで林の中に入る。
腰掛ほどの小さな切り通しから右寄りに尾根筋を進むべきだが、左側の谷の源頭部を2回横断する。盛り上が
りを左へ巻く径は奇麗な一直線の登路だったが最近の倒木と崩落で難儀な径になった、マテバシイの小尾根に
右へ折れ●182ピークを経て、小木の中薄い踏み跡を辿る。右下からの溝径と合流する。諏訪神社方面からの
径だ。
フェンスのV字柱は豊房育成牧場のものだという。細い径を西へ進むと、僅かで舗装道路に出る。東電柱山荻
305柱の僅か西側だ。
B作名ダム・林道南条線
堂の下橋西の分岐→0.10←コンクリート小橋分岐(東電柱山荻94柱)→0.10←作名ダム
→0.10←地蔵像→0.20←林道南条線終点分岐→0.10←分岐点(東電柱山荻305柱)
→0.05←マテバシイ下急坂の分岐→0.05←●182ピーク
分岐点(東電柱山荻305柱)→0.10←安房グリーンライン丁字路林道山倉線起点
コンクリート小橋分岐(東電柱山荻94柱)→0.10=0.05←諏訪神社
バス停豊房から館山大戸郵便局の西側を北へ向かう。学校の東側の丁字路を右折した先に三又があり、
この三又を右へ分岐する。豊前寺の前を右寄りに直進する。二つ目になる左側のコンクリート小橋(東電柱
山荻94柱のわずか先)は諏訪神社への近道だが、個人の屋宅の敷地内を通るので遠慮したい。
浄水場の機械を左側に見上げ、分岐を左へ進むと浄水場の門前を通る。やや急な坂道でUターンして高度を
上げる。ダムの記念碑が建つ園地に出る。開花時に当たれば各種の花が歓迎してくれる。昭和51年(1976
年)竣工のダムを渡った湖岸の左岸側には林道南条線起点の看板がある。全線舗装道路だ。Uターンを繰り
返して高度を上げる。左右を岩壁に囲まれた切り通しを抜けると右後ろの竹薮に小径があり、左側のモルタル
法面に穴が穿たれ地蔵像◆が奉られている。緩く左右に曲がり、上下する道路は数箇所周囲の林が途切れる
と小さな展望がある。林道の終点▼を左折、舗装道路を東へ進む。
左側に未舗装道が上っている。その先に鉄塔が見える。狭い尾根道路になったとき、左後ろに山道が登ってい
る。これも鉄塔の元に行くものだ。
フェンスのV字柱の立つ藪に小さな切り開きがある。東電柱山荻305柱のやや西だ。狭いながらも奇麗な径が
繋がっている。尾根筋の左側になるとマテバシイの陰に小石祠が隠れるようにある。この道が左へ下りかけるとこ
ろ、マテバシイ株の右の尾根筋へ移る。フェンス跡のV字柱列に沿って進むと●182ピークに至る。京塚山からこ
の周辺、同じような高さの丘陵が連なる中で高いほうだ。
東電柱山荻305柱付近そのまま舗装道路を進めば、緩く下って安房グリーンラインに丁字路型に取り付く。北
へ進めば音落ヶ嶽にも繋がる。
林道の終点▼を右折すれば舗装道路を進んで、バス停上神余(かみかなまり)に至る。
| AフェンスのV字柱は豊房育成牧場のもの。舗装道路に出る。東電柱305柱の僅か西側。 |
C山宮神社・林道南条線
バス停安房西長田→0.05←二又右下へ→0.10←二又右へ(東電柱長田246柱)→0.05←
山宮神社→0.15=0.10←(左右径共)十字路銃猟禁止標→0.05←林道合流(地蔵像)
→0.20←林道南条線終点分岐
バス停安房西長田下車、東へ進む。最初にある右分岐は安房の観音巡礼の杉本観音堂で、その案内看板が
ある。これを見送って進んだ突き当りは右南へ折れる。住宅の並びが途切れて道路は二又になる。右下へ進ん
で川を渡ると山裾に突き当たり左へ進む。対岸に大きな屋宅の一軒家が見える二又は右側(東電柱長田246
柱)へ山裾のまま進む。左に白いガードレールの橋がある。ここで左に折れ、傾斜のコンクリート歩道を登ると、
山宮神社の鳥居の前になる。
大変立派な社殿には山宮大神宮、長田大神宮の神額が光っている。右側の参道の脇には山径が延びてい
る。左へ曲がると尾根径になり、古い水田跡と推測されるマテバシイ林の脇径を登る。突き当たりの尾根を左に
巻くと銃猟禁止標識が立ち、左側から山宮神社左側からの径が合流している。ここでは右後ろへ尾根筋を水平
に進む。
山宮神社の石段の左側に手洗い石があるが、その手前マテバシイの大木の裏手から尾根筋に取り付く。勾配
が緩くなるとやや右へそれる。二度目の尾根筋のタワで右寄りに進むと、左後ろに溝径が合流し、銃猟禁止標
識の立つ分岐に出る。左尾根径へ水平に進む。
銃猟禁止標識の分岐から進むと痩せ尾根から小ピークの右巻きに変わり、また別の銃猟禁止標識を見て舗装
道路に下る。右へ進んで左側の山のモルタル法面に穴が穿たれ地蔵像◆が奉られている。以下は前項による。
| B 作名ダム |
D林道山倉線
バス停寺庭→0.10←足長堰三叉路(林道山倉線終点)→0.40←林道大堰線分岐→0.25←
石碑石塔→0.10←グリーンライン短絡道路分岐→0.15←グリーンライン丁字路(林道山倉線起点)
林道大堰線分岐→0.10←三叉路→0.05←頌徳碑林道千倉線分岐
グリーンライン短絡道路分岐→0.05←グリーンライン合流→0.05←菅田の滝入口
バス停寺庭下車。県道を少し南へ進んで西へ進む。中学校の南端から西養寺の交差点を経て更に西へ進
む。この西養寺には石造地蔵半跏像という珍しい容像の石仏がある。水田の中を横断する農道附近では北西
側に御嶽山が見える。三又の西側には足長堰があり、この堰の上を南西に進んでもいいが、南東に若干進
んで林道山倉線に入る。堰の右岸側には記念碑が建っている。
民間の斎場に沿って桜の並木がある。季節が合えば素晴らしい景観になる。林道の管理標があって、市と県
の管理境界が示されている。その後、道路は傾斜を強める。作業所・倉庫の建つ急カーブを経て道路は尾根筋
になる。北側の崖からの落石箇所があるが通行には差し支えない。舗装道路は未舗装道になるが路面は固
い。
左下に下る大堰林道は全線コンクリート舗装道路で林道千倉線等へ繋がる斜路だ。この附近には建物があ
る。
道路に並行して尾根筋寄り一段低い位置に古道が見える。また北側に上下する尾根の低いところに馬頭観音
文字塔と石碑が建っている。
文字塔には 右 小松 左 波田 と刻まれている。(畑か)石碑の方は固い石板に笠を被り、杖を持った法師
の座る姿で、左手を上げて指差している。「ゆびのむくかたは 小松みちすじから ひがし中島 にしは畑」と達筆
で綴られている。明治34年・1901年、南朝夷の人の供養塔だ。●142の西側から北側へ進む小松寺方面の
道が見える。
北側に谷が広く見える西寄りにコンクリート道路が取り付いている。下ると北側に並行している道路安房グリー
ンラインに下るものだ。
林道山倉線は左へ急カーブで下る。谷の右岸側の道路はセンリョウ小屋を見たほかは樹林が高い。周囲が開
けると林道の起点で安房グリーンラインに出る。北側に神余に繋がる丁字路がある。この附近旧道の跡地には
駐車が可能だ。グリーンラインを北へ進んで音落ヶ嶽へ、南へ進んで土日営業の店舗せせらぎの先、畑の集落
に出る。
E菅田の滝入口
グリーンライン短絡道路分岐→0.05←グリーンライン合流→0.05←菅田の滝入口駐車場
音落ヶ嶽→0.10←南側尾根分岐→0.05←小松隧道上部→0.05←グリーンライン両市境
→0.10←山倉線短絡道路グリーンライン側分岐→0.05←菅田の滝入口駐車場
北側に谷が広く見える西寄りにコンクリート道路が取り付いている。下ると北側に並行している道路安房グリー
ンラインに下る。そこから東へ進むと北側に広い駐車場のある菅田の滝入口に至る。
音落ヶ嶽から南へ尾根筋を進む。小松隧道の上部から2段切りされた岩の法面の上を南へ進む。西側の展望
はいいが、落下防止柵などはない。わずか進んだ左側に分岐がある。幅はあるが足元の悪い径を抜けると階段
を上って新道グリーンラインに出る。館山、南房総両市の境界を示す看板の位置だ。左へ進んだ道路の最頂部
では西側の樹木が低く、富士山と東京湾が眺められる。やや下った右側に尾根と急坂の道路がある。山倉線か
ら下ってくる短絡道路だ。更に東へ進んで駐車場に至る。
| D 山倉線入口 |
F八幡神社(南条城跡・烏山うやま城跡) ●56 舎那院
八幡神社の社叢。クスノキ、高さ26メートル、幹周り6.32メートル。石段の中段にある。
バス停豊房→0.10←八幡神社参道→0.10←小ピーク→0.15=0.20←不動明王像→0.10←
八幡神社参道(戻り)
バス停南総文化ホール前→0.10←標識の丁字路→0.05←舎那院分岐→0.05←舎那院磨崖仏
舎那院分岐→0.10←三角点△62.5
舎那院分岐→0.10←不動明王像
舎那院分岐→0.05←大厳院入口分岐
館山駅、駅前から豊房回り安房白浜駅行きバス乗車。バス停豊房下車。便数は少ない。館山大戸郵便局の前
をわずかに西、右折して県道188号線へ向かう。鎌田橋の先の丁字路で右折すると八幡神社の社名石柱の建
つ参道だ。消防団の倉庫の裏には広い駐車場がある。石段の上には瓦葺きの拝殿が大きい。背後の崖面には
複数のやぐら横穴が並ぶ。本殿は拝殿の奥になって見え難いが、千木鰹木が見える。左側に進むと背後の尾
根筋に取り付く径がある。登るとわずかで社殿の裏のピークに出る。
東側、社殿の真裏を抜ける径は下生えも多く、林の中になっても甘い踏み跡と竹に阻まれる径だ。北西側の尾
根筋は緩く上下する。大きな空の水槽を囲む有刺鉄線の脇から尾根筋を忠実に辿ると、鞍部を経て石祠の並ぶ
小ピークから下る。不動明王座像、庚申像の並ぶ墓地の石段で道路に降りる。
神社の東側は戦時中、洲ノ空本部があり、山中の大きな水槽は停電時に備えた緊急用の配水地だったもの
だ。(洲ノ崎海軍航空隊)
道路を南へ進むと東電柱南条709柱のところで県道に出る。東へ折れれば参道入口に戻る。途中に通過する
●56のピークにはこれといった特徴がない。
八幡神社参道入口から県道を東へ進んで二つの橋を渡った先、福生寺の寺名標柱が建つ。北へ進んで福生
寺の裏山が千葉県所在中近世城館跡詳細分布調査報告書Uによれば古茂口城跡で曲輪、腰曲輪、土塁など
の遺構が残るという。墓地の奥からは藪を突いて見えるのは竹林とその倒竹でとても進入できそうも無い。
又、福生寺の寺名標柱の建つ県道の先、堀之内橋の北側に階段があり、阿弥陀堂と墓地が展開している。
これは古茂口堀之内城跡の一部で遺構は認められないという。
バス停南総文化ホールで下車。十字路の南西側の大きなマーケットのさらに南には市の大きな駐車場があ
る。文化ホールの建物を廻り込んで東側を南へ進む。安布里(あぶり)踏切の南、文化財磨崖仏の案内標識で
左折する。左カーブする道路から急坂を直進する。住宅地の先が舎那院に続く分岐で、左に入出る。手水舎の
更に右側から墓地へ進むと奥の山崖に浅いが大きな穴が穿たれ、石仏が奉られている。
住宅地の先、そのまま進んだ道路の頂部で左に入ると、左山の径が続く。その山肌には二箇所戦時中弾薬庫
に使われた横穴がある。果樹園に出て左折した林の中に三角点△62.5がある。
住宅地の先をそのまま進む。道路は下りになり、突当たりを左折、大きな墓地の手前を右折すると、左側の崖
に石段と不動明王座像がある。
大巌院。安布里踏切の南、文化財磨崖仏の案内標識の角を直進した東側。大厳院入口の角に案内標識があ
り東へ進んだ先、北へ向進む。県指定文化財、四面石塔。高さ2.2メートルの角柱の石塔には南無阿弥陀仏の
文字が刻まれている。南が漢字、北がサンスクリット、東が初期ハングル、西が篆書体。境内の樹叢。スダジイ、
高さ15.5メートル、幹周り3.2メートル。樹勢が衰えている。
| E 安房グリーンライン。北側に広い駐車場のある菅田の滝入口。 |
G長田城跡 (千田の城) ○40 十二社神社神社 ●103
風早不動堂
バス停岡田口、バス停安房西長田→0.10←城跡の釣鐘、諏訪神社
バス停岡田口→0.10←三山碑前の三又
三山碑前の三又→0.15=0.10←小網寺入口→0.05←十二社神社→0.15←
三又(東電柱出野尾47柱)
三山碑前の三又→0.15←三又(東電柱出野尾47柱)→0.05←風早不動堂
バス停切割→0.10←石仏群の丁字路(前不動)→0.10←風早不動堂
バス停岡田口から南へ進む。またはバス停安房西長田(ながた)から北へ進む。西側に地蔵像の覆い屋の脇
から坂道を上る。石垣の手前で左折し、径が水平になった所で右へ折れる。畑や草地の径を北へ進む。や
や東寄りの所が一番高く、本丸跡には鐘が吊るされている。低いながら周囲の展望がいい。
径の左側には石段があり、その先には諏訪神社がある。
バス停岡田口から西へ進む道は小さな切り通しを抜ける。左側は山裾に展開する住宅地で、右側には農地が
拡がっている。山崎に差し掛かって右へ曲がる。東電柱出野尾87柱。橋を渡らず山に沿って左へ折れる。岩壁
を見せる山裾には出羽三山碑と地蔵尊像が奉られたコンクリート製の横長龕があり、斜向かいには御嶽神社の
石祠、馬頭観音文字塔複数が並んでいる。この附近に方々山があると聞いたがわからない。土地の方によると
吹房(ふくぼう)という小字名があるということだった。
水平な道は傾斜を強める。右側の墓地に大師様の表示を見て登れば、墓地を抜け谷の右岸の暗い径を下っ
てヤグラ(横穴)の前に出る。弘法谷(こうぼうやつ)ヤグラで横穴が二つ並んでいる。五輪塔、大師像が奉られ
ている。
右側の農地越しに大きな屋根が見える。小網寺(こあみじ)の本堂で、道路に参道が取り付いている。古い由
緒のある寺で仁王門、観音堂もあり、梵鐘他文化財も多い。
更に上った道路が水平になった所、右側に石鳥居がある。参道を登れば十二社神社の前庭に出る。●
103のピークだ。東側樹木越しに寺の堂の屋根が見える。
十二社神社の参道前をそのまま西へ進むと三又になる。左側の盛り上がりにはタブの木の株が大木になって
いる。運動公園方面の案内標識がある。ここは右へ下る。住宅地になって右下から別道が合流している。この右
下の斜路に入る。道路がSカーブするところには5メートルほどの滝がある。
出羽三山碑前の三又、橋を北へ進み、突当たりを西へ折れる。八幡神社に至る。更に西へ進むと道路は南へ
カーブして、三又(東電柱出野尾47柱)になる。右へ進むと風早不動堂に出る。石鳥居、大イチョウが立ち、水流
が5メートルほどの滝を見せる。社殿には見事な彫刻が施され、左側の山肌には三山碑と倶利伽羅不動像が奉
られている。但し、風早不動堂へは西側のバス停切割からの方が近い。バス停直ぐ南の分岐を東へ進み、道路
がSカーブした坂を登ったのち、龕に収められた不動明王、外の馬頭観音像、万人講と読める地蔵像の石仏群
の丁字路(前不動)へ進んで左折、舗装道路を下って堂に至る。堂と聞いたが神社の荘厳だ。
三又(東電柱出野尾47柱)で東に進み、突き当たりを右折すると、道路のSカーブで滝に正対する。道は更に
二回、三又を左に選んで十二社神社に至る。 房総丘陵 1000
| F 烏山八幡神社 上段の石段 左側の木が太い。 |
| @ 大貫古道の案内看板 どんどん立派に整備されています。 |