鋸山 ▲329.5
房総丘陵1000
県指定名勝。鋸山と羅漢石像群。
東京湾に面し安房と上総の国境東西に連なる山並みです。北側、金谷(かなや)側からは、昭和後期まで続け
られた山腹の石切りのため、特異な景観が眺められます。そのために鋸(のこぎり)山と呼ばれています。南側、
保田(ほた)側は神亀2年(725)行基が開いたといわれる乾坤山(けんこんざん)日本寺の境内です。南斜面に
は石工大野甚五郎が21年かけて門弟と共に彫った千五百羅漢像(1,553体)が並び、その東端には大仏薬
師瑠璃光如来が鎮座しています。
平成18年・2006年4月1日 関東ふれあいの道東京湾を望むみちが整備されました。
月刊誌山と渓谷に連載されていた小林泰彦氏の記事が100山に選定されて、まとめられました。日本百低
山 泰 といい、この山も選ばれています。
この山は日本の山岳標高1003山にも選ばれています。
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| ◎ 富山から鋸山の全貌 |
@浜金谷駅から観月台を経て北口へ
浜金谷駅→0.15←階段下の分岐点→0.10←観月台→0.15=0.10←北口前分岐→0.10←
北口→0.05←尾根筋分岐→0.10←新展望台
JR内房線浜金谷(はまかなや)駅下車。国道に出る手前で町内の道路を左折する。東京湾フェリー金谷港から
国道を南下した場合も駅入口付近で、一本東側の平行した町内の道路に入るほうがいい。川を渡る所にマ
ーケットがあるので開店していれば、ここで調達の追加もできる。ピザ店石の舎では登路についての情報も得ら
れる。肉店の角には鋸山ハイキングコースの案内図が用意されている。この店の三又には新しい龕に納められ
た地蔵像がある。左折する。直進した場合は国道に出る。
鉄道の高架を潜った先の分岐は右へ進む。正面には鋸山の異様な山肌が逆光ながら目に入ってくる。道路は
三つに分かれる。左と右は狭い舗装道路で、中央が尾根筋に刻まれられた階段になっている。
階段の脇には、鋸山北側斜面のハイキングコースを描いた案内絵地図看板がある。階段の途中に踊り場が
あり、一直線に観月台の頂部まで達している。大きな東屋には屋根がない。その右側から緩く下る。左東斜面は
あじさい広場で、夏はあじさい、冬は水仙の花が咲く。広場の隅の管理小屋の脇には「車力道(しゃりきみち)」の
登り口に通じる径がある。尾根筋の鞍部の手前には公衆トイレがある。道は岩を刻んだ階段が丸く風化していた
が、関東ふれあいの道整備に伴い、一部削り直された。
ロープウェイが15分毎に運転されているので、途中1、2回このゴンドラを見上げられる。ベンチのある休憩場
を右側に見たあと、左から下ってくる車力道を合わせる。古い石切り場を抜ける急な径になる。標識のない所で
径が右西側へ分岐しているが、そちらへ進むと、ロープ一本張り渡されただけの絶壁の上に出る。西側、北側の
展望はいいが足元には十分注意したい。
小さな木橋、手摺りのある石段を登りきると、北口管理事務所に出る。ここで拝観料を払って入山する。線刻百
尺観音像を拝して南へ進むと東西方向の尾根径に出る。
尾根筋を右西側へ折れると、西口管理事務所前に出る。明鐘(みょうがね)岬から有料道路を車で上って来た
ときの駐車場が、この外にある。北側へ階段を登ると十州一覧台に出る。(安房、上総、下総、常陸、上野、下
野、武蔵、相模、伊豆、駿河)
尾尾根筋を左東側へ進むと休憩ベンチの並ぶ展望台に出る。その先に「地獄のぞき」と名付けられた展望台
がある。垂壁の上、更に中空へ飛び出たところで、フェンスから下方を覗くと、緑の谷がはるか下に見える。尾
根筋の展望のよい箇所の北側が切れ落ちた崖になっている。無理に限度一杯まで進まないようにしたい。東
へ進んで、石段を南へ数段下ると、左手後ろに尾根筋への入口がある。以前は「立ち入り禁止」「岩登り禁止」
の看板があったが今は何もない。見落としかねない径の分岐だ。
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| @ 十州一覧台 |
Aロープウェイの利用と脇の登山道で西口へ
浜金谷駅→0.15←ロープウェイ乗り場(鋸山山麓駅)→0.20←尾根筋→0.10←
ロープウェイ乗り場(鋸山山頂)→0.05←西口→0.10←尾根筋分岐
浜金谷駅下車。国道に出て道路を左折する。東京湾フェリー金谷港からは、そのまま国道を南下する。本覚寺
の境内にはイチョウの大木が立っている。左側のロープウェイ乗り場の看板の道路へ入る。大鏡鉄の金谷神社
の前から道路をクランク曲がりして進むと、左側にロープウェイ乗り場の広い駐車場が有る。この奥左側に乗り
場がある。午前9時から終業は冬は16時まで春夏秋は17時まで。臨時の延長もある。15分間隔で運行され、
約4分で山頂駅に着く。
広い駐車場入口の門柱を左に見て、そのまま道路を進む。
分岐を右へ折れる径は某健保組合のスポーツセンターへ通じる道路で、金谷城跡・妙金(みょうがね)城跡が
これだ。
分岐は左に曲がる。第二駐車場という看板では、左の道にかまわず直進する。東電柱金谷164柱の附近の右
側に登り口がある。左側の東京大学の二階建ての白い建物までは行かない手前だ。
マテバシイの覆いかぶさる広い谷の中,,左側の径の奥に水神の石碑が見える。階段があり、これを登る。道は
階段で続き、尾根筋を右へ踏みかえる。暗い階段を上りきると水平な径になるが、この付近だけ草が多い。再び
階段になり、石切り場の跡を見ると径は左に曲がる。階段の径は終わり尾根筋の径になる。地蔵尊のブロック造
龕の先でロープウェイ駅の建物が目の前に見えてくる。
下りの時この付近に南側、下へ分岐する踏み跡がある。何の目印もないが、これには入らないこと。
ロープウェイ駅の建物の南側から階段を上がって1階のテラスに出る。トイレ、中に入り売店、切符売場、乗り
場がある。建物3階には石切資料館、展望レストラン、トイレがある。更に屋上にも出られる。3階、又は屋上か
ら東、尾根筋へ向かう。1階のテラスからの階段を合わせて展望台になる。ここから更に東へ進む。房州石造り
の廃屋の前を通る。西口管理所がある。拝観料を払って入山する。右へ折れれば境内を下り、不動滝を経て表
参道管理所へ、直進すれば尾根筋を進む。左へ登れば十州一覧台へ。
B保田駅から表参道へ 保田八幡山 ●26
保田駅→0.10←保田温泉踏切東十字路→0.15←バス停鋸南保田口→0.10←表参道
→0.20=0.15←尾根筋分岐
内房線保田駅下車。鋸南(きょなん)町町営バスと保田駅南側のバス停保田中央から乗車する鴨川日東バス
との共通のバス停鋸南保田口で下車する。
駅前の道から国道に出て、バス停鋸南保田口まで進んでもよい。駅前のスーパーマーケットの脇の道で線路の
脇を進む。背の低いガードで線路を潜って東側に沿って進む。目前に山が迫ってくると、バス停鋸南保田口の東
側で、羅漢道の石標を見て右岸の道路を進み、無字門から表参道を通り、仁王門・表参道管理所に至る。
大仏への案内に従って境内を東へ進む。大仏の直前の十字路を階段の方へ進む。尾根筋に出る直前、右後
ろに目立たない分岐で細い山道がある。
仁王門・表参道管理所から左寄りに階段を登ると、左側に大仏前管理所、右側に大仏への緩い下りの道があ
る。次いで右手に千五百羅漢道への分岐を見て、西口管理所=尾根径=北口管理所への分岐を経て、十州一
覧台へ至る。
バス停元名→0.15←保田八幡山 ●26
駅から出た狭い国道には歩道が断片的にしかない。バス停元名から海岸側に入ると石の鳥居があり、北側に
鶴崎八幡社がある。社殿の左後ろに赤い鳥居の参道が続く。
石段を登ると稲荷の石祠の覆い屋に至る。三方は急斜面が切れ落ちている。
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| @ 新展望台から 左寄りはロープウェイの山頂駅 |
C東口駐車場の入口から
バス停鋸南保田口→0.10←東口駐車場への入口のゲート→0.40=0.30←尾根筋→0.10←
鋸山三角点
保田駅から表参道への道、無字門手前で南側に並行した道路を東へ進む。左側に東口駐車場入口の分岐が
ある。そのゲートの手前右側に、やや急な舗装道路がある。某企業の資材置場等の駐車場へ繋がる道だ。この
駐車場の広場の奥、低い土手の右寄りに踏み跡があり、これを乗り越す。二本の沢に囲まれた狭い中尾根に踏
み跡があり、これを辿る。右側の沢は更に右へとそれていく。左側の沢は、踏み跡から距離をとっていく。遺棄さ
れたビニルパイプが数本、径と並行している。径が傾斜を強めると、大きな横溝のついたコンクリート舗装の道路
になる。この道路が右へカーブするところで、左手の崖にビニルパイプが立っている。背の高さほどある左側の
崖へ、木の根、枝などを頼りに登る。
左寄りは高い岩の垂直の壁に囲まれた「廊下」になっていて、足元にビニルパイプが転がっている。高い壁に
囲まれた隘路の先で水没した石切場の跡地に達するものだ。これにへ進まない。
右寄りの斜面に踏み跡を求める。薄いながらも確実に踏み跡が白いテープのコースサインとともに、幅のある
谷筋に続いている。やや右へ径が寄って、この斜面が岩壁に突き当たると、水の流れ落ちる滑滝状の壁面に足
掛かりが刻まれている。階段のように登ると、緩い傾斜の狭い谷になり、尾根筋の鞍部に出る。
以前は尾根筋の径がZ型に曲がるところだったが、関東ふれあいの道が整備されて、直進の鞍部になった。東
電の巡視路を示す標識がある。東へ進めばTVアンテナ塔(の基部の建物)を巻いて三角点。西へ進めば、パラ
ボラ・アンテナの跡地=新展望台に至る。
D境内
乾坤山日本寺の境内は入山に拝観料が必要だ。西口(ロープウェイ、有料道路)から入山した場合、すぐ左側
に十州一覧台への階段がある。そのまま東へ進むと、左に北口からの径があり、更に直進する。
北口(金谷・観月台)から入山した場合、百尺観音の前を通り、西口からの径を右側から合わせて、左東へ進
む。オーバーハングの先を往復する「地獄のぞき」の展望台から東側を階段で下り始めるとすぐ左手に、鋸山三
角点への分岐がある。
表参道から入山した場合、仮法堂の前を東に進む。東口からの径を右側から合わせる。奇麗なトイレの分岐を
経て十字路に出る。右東側が大仏広場で売店もある。ここから階段の径を登ると1,500余体の羅漢像が並ぶ
千五百羅漢道を左に分け、更に階段を登る。もうすぐ階段が終わり、山頂展望台の所だと思わせるところ、右側
に鋸山三角点への分岐がある。この分岐は目立たない。
| A ロープウェイ 北側の岩壁と右寄りに山頂駅が見える。 |
E関東ふれあいの道
E−1 東京湾を望むみちの保田側
平成14年・2002年に着工され、平成18年・2006年4月に一般公開されたルートです。保田駅と浜金谷駅を
結ぶ8.4キロにもなるコースの保田側です。
保田駅→0.10←保田温泉踏切東十字路→0.10←浄水場→0.05←高速道下→0.15←
左に小沢あり→0.15←ガードレールの小沢→0.20←林道開通記念碑→0.25←
東の肩・沢コース分岐点→0.20=0.15←鋸山三角点
保田駅から線路に沿って北へ進む。保田温泉踏切の東側にある十字路で右折し、高速道路の高架の下に出
る。右手にあるダム湖の上流、沢沿いの道を進む。
道路が開けると採石場の事務所が左に有る。この付近は道路に広がりがあり、駐車は可能だ。右側は採石場
へ行く道路が閉鎖されている。左側の未舗装道を進む。林道開通記念碑まで未舗装道が続く。各所に腕木型の
標識が設置されている。碑の脇から山道に入る。碑の北側にはコンクリート舗装の道路が下っていて、1分ほど
下ると西側には海を含めた眺めがある。
緩い登りと下りを交える。手すり柵の階段径が直登している。これがジグザグ階段径に変わり、北側金谷側の
沢コースからの合流点「東の肩」に出る。丸いなだらかなピークで、ベンチも標識も完備している。ピークとベンチ
を見たあと、小さく下る。その後、まとまった登りになる。以前は急傾斜で登りきれない感じだったが、関東ふれあ
いの道整備のお陰で木杭階段により、容易に進めるようになった。登り着いてやや右へ径を進んだところに、三
角点とベンチがあり、北側を中心に眺めがある。
ここから下るとき、尾根筋の径のまま進むと南東に進み過ぎてしまいかねない。古い注意標識があるが、「木杭
階段を探す」と覚えておきたい。
E−2 東京湾を望むみちの金谷側
平成14年・2002年に着工され、平成18年・2006年4月に一般公開されたルートです。保田駅と浜金谷駅を
結ぶ8.4キロにもなるコースの金谷側です。
浜金谷駅→0.15←階段下の分岐点→0.10←観月台→0.20=0.15←北口前分岐→0.10←
溜池分岐→0.10←尾根筋≒新展望台→0.20←鋸山三角点
浜金谷駅下車。東京湾フェリー金谷港から国道を南下した場合も駅入口付近で、一本東側の平行した町内の
道路に入る。三又には新しい龕に納められた地蔵像があり、ここで左折する。
鉄道の天王川ガードを潜った先の分岐は右へ進む。また分岐に出る。左と右は狭い舗装道路で、中央が尾根
筋に刻まれた階段になっている。階段はほぼ一直線に観月台の頂部まで達している。頂上の大きな東屋には屋
根がない。その右側から緩く下る。あじさい広場の鞍部には公衆トイレがある。
右側に休憩所を見たあと、左へ登る車力道方面の径と右へ登る北口への径の分岐に出る。ここには看板が立
っている。かつての各種の標識はなくなった。頭上には「地獄のぞき」からの嬌声が聞こえるかもしれない。石切
りの結果、オーバーハングになった先端へも行かれるようになっている。これを右上に眺める。切り残された石が
峻立し、門が口を開く、奇妙な景色が見られる。
反響効果を期待して音楽会が開かれた「石舞台」への分岐を右に見て更に進むと石切り場の跡を進む。壁
に座像の浅彫りされた洞窟を過ぎる。二つ目の溜池で車力道からの径と合流する。ここから更に右手に岩壁を
見ながら東へ進む。石を切り過ぎて、別の石をブロックにして柱状に積み上げ、「天井」を支えているのが見られ
る。急登の曲がり径を進む。岩を切った階段が造られている。丸太の柵がアルミの手摺に変わり、岩を削った階
段がほとんど直線状に登っている。手摺があるので左右への転落の心配はないが、かなり急なものだ。途中に
小さな踊り場が一箇所ある。上部へ行くほどに足元の一段一段(蹴上げ)の高さが増す。蹴上げは最大で40セ
ンチ、傾斜は40度だ。
▼尾根筋に登りつく鞍部の手前で、右へ登ると新展望台だ。馬蹄形にベンチが並んでいる。360度の展望だ。
西側へは尾根筋が日本寺の境内へ続いている。パノラマ図の陰だが刈り込みは悪い。関係者のメンテナンス用
通路でハイカーは入らない。
▼尾根筋に戻り東へ下る。尾根筋の石切り場を眺める鞍部に下る。下りも上りも土留め杭の階段が完備して
いる。二度目の鞍部はかつて東電の巡視路がZ形に折れ曲がっていたが、今は登りの階段が正対している。東
電柱は木柱からコンクリート柱に替えられている。尾根の伐採箇所の脇を抜ける。小さく露岩を踏む尾根筋から
電波塔を避けて下る。再び尾根筋に登った先僅か北側へ一歩寄ったところが鋸山頂上で、一等三角点と菱形基
準点がある。
| B 表参道仁王門 |
F車力道から
F−1 車力道を経て北口へ
浜金谷駅→0.15←階段下の分岐点左へ→0.10←車力道入口→0.20=0.15←溜池分岐
→0.10←北口前分岐→0.10←北口→0.05←尾根筋分岐
浜金谷駅から観月台への階段下へ向かう。左と右は狭い舗装道路で、中央が観月台への尾根筋に刻まれた
階段になっている。
階段の脇には、鋸山北側斜面のハイキングコースを書いた案内絵地図看板がある。左側の道路は狭いが、
住宅もある。右側の山肌に穿たれた横穴にはヒカリゴケが自生しているので、注意して見よう。はるか上空に
高架の高速道路を眺める。
急傾斜のこれまでの舗装道路は右側にある高速道の下の小さなトンネルへ続いている。このトンネルを潜った
所で、右側の草むらの中、山道に入れば、最初は右側に高速道を見、左へ曲がって少々の登りで、観月台・あじ
さい広場の隅にある管理小屋の脇に出る。これは片道5分程度だ。
トンネルの手前脇には案内標識があり、幅の広い砂利道になる。ここには車の駐車が可能だ。但し、ここまで
の道路は狭いので、十分な注意が必要だ。右手に高速道を見ながら並行に進むと、砂利道の途中に、ベンチが
並んでいる。ここで左側の山道へ入る。この左側への径はわずかながら作り直された。
足元には泥岩の地面に二本の溝が見える。切り出した石を車で運んだ跡だ。左山の斜面の径には途中、複数
の休憩所がある。奥の休憩所には北側への展望がある。
垂壁近くに分岐がある。右側に曲がると溜池が垂壁の下にあり、ベンチがある。ここでさらに右に曲がりこむ。
狭い壁に挟まれた先に奇麗な木製の階段が有り、これを登る。緩い坂道の先で左に分岐が有るが、登りにくい近
道なので、これには入らず、右側の水平路を進むと左側に石切り場がある。少し下った先に、切られた壁面が大
きな口をあけている。肩状に抉られた脇には、浅彫りの坐像が見られる。更に進んで■左手に折れると石切り場
の平地がある。給電設備が有り、この「岩舞台」では音楽会が開かれた。確かに背後の壁は音の反射にいい。
古い石切りの機械が数台遺棄されているが、これも今では展示の記念物だ。左側の奥には一段高い所へ行
けるように、手摺りと階段が設置されている。その先が展望台だ。北側を中心にした展望だが、早くも素晴らしい
展望が見られる。
■戻って西へ進む。地獄のぞきと称せられた上空のせり出し部からの嬌声を聞きながら、階段状の径を下る。
観月台と北口管理所を結ぶ径に出る。
| A ロープウェイ乗り場と広い駐車場が右手奥に続く。 |
F−2 石切り場縦断路 (アドベンチャールート)
危険なルートなので山慣れない人は入らないこと。
溜池分岐→0.35=0.30←炭焼き窯跡→0.10←鋸山三角点
浜金谷駅から観月台への階段下から左側の道路、車力道を進む。関東ふれあいの道と車力道とが合流した
箇所(二つ目の溜池)から僅かに車力道側へ下った笹の中に山腹を東へ巻く細い踏み跡がある。「危険」表示の
立て札がある。ゴロタ石の下りを進む。苔が禿げていれば径だとわかりそうだが、直に鞍部に着く。石切り場を縦
断するこの径から右側に石の切られた大きな穴が見える。これを目指して足下の悪い径を登る。北へ向いた尾
根筋を東へ横断する急下りの斜面にロープが張られている。下った場所の南側には壁に囲まれた狭い径があ
る。これは見るだけ。北側は急な谷が下り始める位置だ。右岸側にもロープの垂らされた斜面を登る。木の根な
どの造る斜面の狭いトラバース径を進む。小さな平坦地があるので一息つける。しかし岩のフェイスにロープが垂
らされているのが見える。角度にして80度くらいの登りだ。足掛かりは少ない。幸い高度差は小さい。根の斜面
をトラバースしたあと小さな切り通しを抜ける。池の脇を抜けたところ、先行者の取り付けたコースサインが左下
にもあるが、岩の庇のある右上寄りのコースサインを追う。浅い谷を横断すると左側に尾根の崖とこれに取り付
けられたロープに沿って右側は谷になる急な斜路を登る。狭い階段が出来ている。その上部でSカーブして尾根
先を廻り込む。今度は右側に尾根、その岩肌にロープが張られている。石柱が井桁に組まれて放置されている
箇所には左下への分岐があるが、これには入らず、ずっと右側の壁のロープと伴に斜路を登る。
やや単調な斜路を上りきると炭焼き窯の跡の脇に出る。窯は三角形で、その各辺は円弧になっている。
(1)ここから本尾根とは北側に並行しているこの尾根を東へ進む。北側左下は絶壁になっている。小さく上下す
る尾根筋はやや右へカーブする。笹を分けて出たピークには大きな三角点標がある。
(2)ここから本尾根とは北側に並行している尾根を東へ進み、浅い谷が尾根筋に小さな鞍部を造るところでそ
の浅い谷に入り、南へ進んで本尾根の径に合流して左折。小さく登って頂上に着く。
(3)ここから落ち葉の厚い幅広い谷筋を東へ緩く上る。谷の源頭部から右手尾根筋の径に合流して頂上に至
る。
(4)浅い谷を渡った正面の盛り上がりを右へ巻いて緩く登る。本尾根筋の痩せ尾根の径、数メートルだけ露岩
になっている箇所に取り付く。東へ折れて、電波塔をかわす北側の巻き径を経て山頂へ至る。
アドベンチャールートと呼ぶ人もいる。壁際コースとも。初心者には危険なコースなので進まないほうがいい。頭
記の所要時間は当然ながら迷いなく進んだ場合です。
| B 表参道 入口 左が料金所 右が観音堂 |
G沢コースから鋸山へ
最近の侵食により径が崩落した危険なところがあります。
浜金谷駅→0.15←ガードの先分岐→0.35=0.30←トンネル→0.40=0.30←
東の肩・沢コース分岐点→0.20=0.15←鋸山三角点
浜金谷駅から国道の一本東側の平行した町内の道路に入る。三又に地蔵像の龕があり、ここで左折する。
鉄道の天王川ガードを潜った先の分岐は左へ進む。左が山肌でところどころに横穴が開いている。右側は田
畑だ。住居か別荘か数軒、家がある。高速道路の下を通る。右側への狭い分岐を見ると、径は桟橋になって右
へ曲がる。最後の電柱を左に民家を右上、沢越しに見る。右岸の未舗装道を進む。二本目の「南房総国定公園
区域境界」標柱を見た付近から狭い径になる。右手の沢とは高度も距離もとるようになる。倒木が多いが、潜っ
ても跨いでも巻いても、容易に通行できるように処理されているので問題ない。沢が小さくなり径に迫ってくる。二
又になる。右側は沢沿いのままだが、左へ分岐してトンネルへ入る。
素掘りのトンネルだが、鋸山の特徴的な岩なので、奇麗な四角に掘られている。天井や壁からの崩落もなく、足
元はいい状態だ。但し、わりと長いので光が届かない。用意の懐中電灯・ヘッドランプを使用したい。
トンネルを出ると、小さな沢に沿った下りの径になる。丸太を束ねた橋で右岸へ渡る。二つの沢を渡って尾根を
乗り越す。崩落によって足の幅だけになった所がある。充分な注意が必要だ。次の沢には安兵衛沢の看板
がある。沢を渡ったのち、右寄りの溝径が連続カーブしている。左寄りの斜面を登る踏み跡が強い。尾根筋で右
折すると先ほどの溝径が合流し、峠に下りて左巻き道を緩く下ると右後ろからの踏み跡の合流の直後、又、沢
に出る。杉の林になり踏み跡はシダが覆っている。緩い登りだ。
尾根筋に出ると大岩の下になる。右山左谷の斜面を横切る、狭くて急な上り径だ。幸いロープが張られてい
る。一旦尾根筋で足元を休められるが、今度は急斜面の登りになる。所々に古い木杭階段が隠れているが、
地面の湿潤している時は滑って進めないような感じだ。ここにも幸いロープが張られている。丸くなだらかなピ
ークは「東の肩」でその手前まで急登が続く。
丸いピークはベンチのある東西の尾根筋で、東肩・沢コースの分岐点だ。ここからは西へ進んで鋸山三角
点。東へ進んで林道開通記念碑へ至る。
H林道金谷元名線から林道開通記念碑へ
産廃処理場の建設をめぐって係争中です。又ダンプ街道になるかもしれません。
浜金谷駅→0.10←バス停砲台山入口→0.15←砲台山分岐→0.05←近道尾根筋
浜金谷駅→0.10←防災格納庫の丁字路→0.05←東電柱島戸倉325柱→0.15=0.10←
近道尾根筋林道合流
近道尾根筋→0.30←道路の広場→0.15←林道竹岡線分岐→0.20←
尾根筋入口(横断グレーチング)→0.20←林道開通記念碑
浜金谷駅から国道に出て北へ進むとバス停砲台山入口があり、柴崎踏切で内房線を渡る。住宅地を抜けると
国道と富津金谷インターチェンジとを結ぶ道路に出る。右折してトンネルの手前で林道金谷元名線へ左折する。
急坂の林道が水平になって左カーブする所、右手に未舗装道路が分岐している。これは砲台山への分岐で、
左へ直進する。右手にカーブミラーがあった次の山崎曲がりでは右下の尾根が緩く、マテバシイの林内に薄い
踏み跡がある。華蔵院前、インターチェンジ前からの近道だ。
浜金谷駅から観月台を目指して進むと「観月台1.0」の標識で左分岐に入る。金谷踏切を渡ると左側に華蔵
院という立派な寺院の前を進む。右直進が下りのカーブミラーの丁字路を左へ進む。防災格納庫前の三叉は
右へ進むと神明神社から金谷川を遡る道路になる。三又を左へ進み、インターチェンジ入口の道路を横断する
と右側に資材置き場がある。その先民家の門の向かいの藪の中に小径がある。東電柱島戸倉325柱。笹や
小枝が被る斜路は直ぐに抜けてマテバシイ林の小岩の尾根先に差し掛かる。岩の斜面には小洞が穿たれ風化
した「石」が祀られている。左へ回り込んだ先、右は中腹の広巻き径が続くが、左側の尾根先への踏み跡へ進
む。右下には笹や倒木、枯れ葉の径が見える。尾根筋に投棄ゴミが現れると舗装道路に出る。左は僅かで砲
台山への分岐。右へ進む。
緩い傾斜の舗装道路が続く。アスファルト舗装から荒れた舗装にかわる。高速道のトンネル上部付近で尾根の
北側の道路になり下りにもなる。●105付近で再び南に展望のある道路になる。尾根筋の北側の道が右へ曲が
る道路の頂部では北側の展望が拡がる。下った道路は土砂採取場だった広い平地の脇を通る。この付近は道
路自身が広場のように広いが、その直後から中型車までの道路幅になり路面も更に荒れる。前方のピーク頂上
に細い鉄塔が建っている。小さな切通しを抜けると林道竹岡線との丁字路に出る。
左北側には林道竹岡線が取り付いている。南へ折れる。ほとんど水平な未舗装道が続く。東西の山が途絶え
たところ、西側に整地された小規模の林がある。細い踏み跡がその奥に隠れている。金谷川の右岸側の尾根筋
に繋がる小径だ。道路わずか南側でこの道路を横断するグレーチングが埋まっているのが目当てになる。
未舗装道はほとんど水平でそのまま続く。これがコンクリート舗装になって右へ曲り、傾斜を強めて登る。左へ
曲がるところには西側海の眺めがある。あとわずかな登りで林道開設碑の前に出る。ここでは関東ふれあいの
道の看板絵地図がカラフルで、よく目立つ。ベンチも二台並ぶ。標識があって、西側鋸山へ案内される。
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| C 鋸山三角点 菱形基準測点 60センチ角高さ60センチ |
I金谷川
浜金谷駅→0.10←防災格納庫の丁字路→0.10←小切り通しのカーブ★
★小切り通しのカーブ→0.20=0.15←●104ピーク→0.15←●113ピーク→0.20=0.15←
○150ピークと小峠◆
★小切り通しのカーブ→0.05←舗装道路終点→0.15←滝もどき岩壁分岐→0.30=0.25←
小峠◆
◆○150ピークと小峠→0.15←●181ピーク→0.35=0.25←
林道金谷元名線合流(横断グレーチング)→0.20←林道開通記念碑
浜金谷駅から観月台を目指して進むと「観月台1.0」の標識で左分岐に入る。金谷踏切を渡り、左側に華蔵院
という立派な寺院の前を進む。右直進が下りのカーブミラーの丁字路を左へ進む。防災格納庫前の三又は左へ
進むとインターチェンジ入口の道路を横断する道になる。この三又を右へ進むと小橋を渡り、神明神社の手前か
ら左へ進んで金谷川を遡る道路になる。高速道を附近では金谷川斜面の眺めがいい。小切り通しのカーブ地★
の北側の尾根先には細いが確実な踏み跡が登っている。岩に段が刻まれ、下生えの草に隠れている。下草の
無い山径に変わるとジグザグを繰り返して尾根筋に至る。倒竹のピークは右肩を巻く。小さな鞍部を経た狭い尾
根筋には井戸か水場がある。80×130センチの四角い穴に水が溜まっている。尾根筋が狭まって岩が目立つ。
奇岩というほどでもない。左右に巻くが尾根筋を外さない。尾根は右へカーブして広い山頂に至る。●104のマ
テバシイの林だ。
太目のスダジイの肩と倒竹の小鞍部を経てマテバシイのピーク、スダジイのピークと入れ替わる。やや狭い急
な鞍部を経て広い二段の平地を持つピークに出る。スダジイの大木は太い幹2本と枝合わせて4.4メートルだ。
更にマテバシイのピーク、スダジイのピークへ進む。●113のピークは南北に広く、そのどちらにも尾根筋があ
り、径がありそうに見える。北東方向の尾根筋は狭い。これを進む。
幅のある尾根筋の鞍部に変わると左右に巻き径があるが、正面の斜面、狭い切り開きの木々の中を登る。小
ピークは左へ折れる。鞍部に下ると左右から巻き径が合流する。その後は明るい尾根筋が続き、小ピークのた
び、小さく折れる。ヒイラギ、ネジキの低木のピークでも左へ折れる。急登に続くタワでは尾根筋に角の明確な岩
は小舞台を思わせる。再びの急登の途中、右側には南尾根が遠望される。広い頂上に出ると北側にも幅広い尾
根筋がある。平地の東端が僅かに高い○150のピークだ。これを東へ下った最初の鞍部では南側の谷が奇麗
だ。この右側の浅い谷の右岸側に薄い踏み跡が見える。小さな峠状▼の径の合流だ。
この浅い峠状▼の地形を経ると東西の尾根筋は左へ振れて小ピークに出る。北側にも細い尾根が延びている
「三方分山」で、株分かれしたマテバシイの太い木が複数あるのが特徴的だ。右へ折れる感じで北東へ下る。正
面に踏み跡の見えない急登の斜面がある。左側に巻き径があるが、これには進まない。右寄りに狭い踏み跡を
辿るとタワに出る。東には続くタワの平地と斜面がある。旧い嵐の痕の倒木土砂崩れを思わせる。これを登りき
るとタブノキの株が太い。数本の幹から測って4.8メートルの大木だ。広い山頂の平地は●181ピークだ。
これを下った尾根筋の小ピークにも再び株別れした大木がある。スダジイで複数の幹幹周りを測って5.0メー
トルのものだ。形のいい一本幹のタブノキが尾根筋にある。これは幹周り3.4メールの大木だ。この付近を鞍部
として、緩く登る尾根筋には露岩が増える。一部苔も見える。岩壁の脇を抜け、露岩の頭を繋ぎ、左右に巻く。岩
が少なくなると小さく右へ折れる小ピークを繰り返す。左下へのケモノ径ほどの小分岐を見送ると、又登りにな
る。山頂には赤いプラスチックの境界杭が複数あって、方形を作っている。左北へ折れる。尾根筋に再び杭があ
るが、この附近から左へ急斜面を下る。踏み跡は曖昧になるが細い木々の林の平地が見えている。東側が林
道南房総金谷元名線だ。
北へ進めば林道竹岡線との三又へ至る。
南へ進めば西側の崩落した岩壁の下を進む。赤いプラスチック杭のピークの真東だ。路面を横断するグレーチ
ングを見る。道路の東側はコンクリート擁壁の上だ。その後、左右に高い崖の下、深い谷の上を進んで林道開通
記念碑の建つ鋸山最東端へ至る。
![]() |
| E 鋸山の東 林道開通記念碑=左側の黒っぽいもの。北側から。 右寄りは案内看板、このときはまだ開通前なのでシートに覆われています。 |
林道開通記念碑から林道を北へ進む。ほとんど水平な未舗装道になって、道路東側にガードレールがある。6
本の柱のものだ。西側の山崖が高く、崩落を繰り返した痕が見える。その北側は尾根筋の鞍部で西側に整地さ
れた小規模な林がある。細い踏み跡がその奥に隠れている。金谷川の右岸側の尾根筋に繋がる小径だ。南側
へ下生えの多い急斜面に踏み跡を求めて■無理に登ると「崩落」の崖の上の尾根に出る。三本の太い杭、細い
杭の径4本が方形に埋められた附近から西へ尾根筋を下る。南へ■無理登りしないでピークの西側を水平に細
い踏み跡を辿ると西へ下る尾根筋に取り付く。●181に繋がる尾根筋だ。
小切り通しのカーブ地★から若干の民家と農地が点在する道路になり、林の中に入る。ここまでの住民の駐車
場が左手に有って、未舗装道になり、左側が山、右下に水流を眺める。左手に岩壁だけの涸れ滝、浅い滝壺の
小滝を見た先の滝の附近で道はなくなり、川の中を進む。すぐに左岸に道がある。右岸には左右に曲がり落ち
る美形の小滝がある。この先、沢を詰めて尾根に至る記述のガイド誌があると聞いたが、再び右岸に道が戻る
附近で引き返すのがいい。
「岩壁だけの涸れ滝」の上には山径が並行して、僅か西側からこれへ進む。左側は植林地から畑跡の平地に
なる。右下に沢筋を見下ろしていたが、「浅い滝壺の小滝」の右岸の狭い急坂から登っても、上流で二つの谷の
合流した堆積地に出る。僅かに東へ進み「美小滝」の上流で金谷川を離れる。二つの谷東側の谷と「美小滝」の
谷に挟まれた尾根筋に取り付いて東西尾根に至ると●113と●181の中間の小峠◆に出る。しかし、ここの案
内子はこれが確定できない。
(1)東の谷筋に入り小石をかわして遡り、右側東側尾根の大岩が消えそうになった時、右斜面に入る。巻き径
は幅広い下生えの少ない尾根筋に変わる。
(2)東の谷の左岸先端部から踏み跡を繋ぐと大岩の下に出る。これを巻いて大岩第二、第三を左右に巻くと小
岩に変わり、幅広い下生えの少ない尾根筋に変わる。
(3)「美小滝」とした谷の上流は幅広い谷に幅のある径が続く。沢筋に大岩のある箇所で、左側の尾根筋へ後
ろに戻り加減で進む。急な斜面をトラバース気味に折り返し、大岩第二附近で尾根筋に登りつき、小岩の径か
ら、幅広い下生えの少ない尾根筋に変わる。
(4)「美小滝」とした径を左側の尾根の山裾を進んで炭焼き窯跡の位置で谷の右岸斜面は急になる。左後ろへ
斜面をトラバース気味に進んで幅広い下生えの少ない尾根筋に登りつく。
幅広い尾根筋の緩い傾斜を登る。尾根筋に青い網がある。左側が農地だったときのものだ。その上端から尾
根筋は細くなり、左寄りの径になる。左下の谷が浅くなる。その谷の上部は東西尾根に突き当たる。径は浅い曖
昧な峠状の地形◆で合流する。
●113ピークの西方から●181ピーク附近までの不自然な平坦地は城跡かも。
| H 林道金谷元名線 入口 |
J砲台山 △83.3、○110
戦前、帝都の防衛のため山頂に砲台が築かれました。戦後、山頂は遊園地になり、チェアリフトが設置されま
した。今は樹木の中に全てが埋もれています。
浜金谷駅→0.10←バス停砲台山入口→0.15←林道から分岐→0.05←砲台山→0.10←
チェア下のトンネル
浜金谷駅から国道に出る手前で町内の道路を右折する。フェリー南入口で国道に合流する。北入口で右側の
狭い道へ進めば右側砲台山の山腹のリフト支柱が間近に見える。国道大日隧道の東側にある切り通しの道路
は落石のために一時通行禁止になったが、安全対策工事が終了して通れるようになった。
大日隧道北側の交差点西側には鳥居がある。これを進めば浅い洞窟の中に新しい御幣の捧げられた祠があ
る。弁財天神社だ。
国道を北へ進むとバス停砲台山入口があり、柴崎踏切で内房線を渡る。住宅地を抜けると国道と富津金谷イ
ンターチェンジとを結ぶ道路に出る。右折してトンネルの手前で林道金谷元名線へ左折する。急坂の林道が水平
になって左カーブするところ、右手に未舗装道が分岐している。立入りだったか進入だったか、禁止の新しい看
板が脇に立っている。以下の案内は読み物と化してしまったと思って、これ以上中へ入るのは中止しよう。
(これに入ると岩を削った路面の道路に草が生えている。笹で覆われた痩せ尾根を抜けると再び広い道にな
る。正面に小山がある。道は草で狭くなって右寄りから左カーブしている。この小山の下には十字路型に地下道
がある。チェアリフトの機械室、展望台、レストランなどの跡地がある。いずれも地面は厚い枯葉に覆われ、建物
は朽ち始めている。高い樹木のため展望はない。
笹で覆われた道を抜けると錆びた鉄柵がある。右手へ進む踏み跡は狭い踏み跡で、笹が多い。この付近に三
角点があるはずだが、探せない。左へ笹竹を左に曲がってチェアリフトの支柱の傍に出る。このリフトの下を潜る
地下道の付近まで見られるがその先は道が曖昧になる。
林道から右側に入った左側の山が途切れた時、左後ろに狭い径がある。広い径になって建物のあった基礎だ
けがある。砲具庫と砲弾庫の跡だ)
| ◎ 鋸山 北側 全景 |
K城山砦跡 ○82
浜金谷駅→0.15←ガードの先分岐→0.15←城山大六天石祠
駅から鋸山を目指し、鉄道の高架を潜った先の分岐を左へ進む。左側に民家の階段がある。これを見送った
僅か先、左北側の山裾には用水の横穴が穿たれている。その附近の藪を一層突くと、マテバシイの枯れ葉、わ
ずかな下生えの裸地に出る。東電柱金谷111柱のやや西側の向かいだ。
最初だけマテバシイの枯れ葉を踏む無理な登りで、一段上へ上がる。左手寄りにジグザグして尾根を急騰する
濃い踏み跡を辿る。左右に分岐があるが、急登側を選んで折れ曲がる。山の「肩」に出たところで東へ右折す
る。小幅な平地が山の南斜面に段をなして東へ延びている。城跡の遺構だ。幅広い尾根筋はマテバシイの喬木
のせいで下生えは少ない。南北に横切る薄い踏み跡を進んだ途中、東へ斜面を進むと、枯れ葉に埋もれた石段
を踏んで城山(じょうやま)山頂に達する。大きな石祠は大六天神社のものだ。別の石祠や灯籠のものと思われ
る石も転がっている。展望は無い。
尾根を東へ進むと尾根が深く切られている(堀切)。尾根を西へ進むと鉄塔附近に至るが、それ以上は進まな
いこと。いずれも城跡の遺構だ。
東電柱金谷111柱の東、東電柱金谷106柱から笹薮を衝いて約4メートル上がると山径がある。東電柱金谷
111柱附近からここまで、山裾からの土取りの為に通行危険な細道になったり、笹薮に阻まれたりしながら、曖
昧な斜面中段の山径・古道を東へ進んできたものだ。斜面からの湧水の溜まるヌタ場を経て、右手の民家の裏
庭を通り抜け、足元は傾斜を強める。民家の廃材を右手に見た附近、左後ろに斜路が取り付いている。北西方
向へ折り返してやや急な登りで尾根筋の小さな鞍部に出る。これも堀切だ。西へ尾根筋を緩く登ると堀切を経て
山頂の石祠へ裏側から至る。
道路は「沢コース」とされる安兵衛沢への道路で、高架の東側でこのコースに入る。左側の階段の直ぐ東側に
緩い斜路を笹薮の中に見る。ここで紹介した東電柱金谷111柱のやや西側の斜路は土取りか土砂崩れの痕だ
ろう。一段上がった後、又土取りの掘り崩しの壁を登って左手寄りに登ることになる。また東電柱金谷106柱の
箇所は段差4メートルを小段と小枝に頼って無理に登るもので、山径・古道は西側に続いてはいるが、笹薮に隠
されたり細道になったりするものだ。途中、奇麗な地型の斜路で道路面の高さに下れるが、刈り払いされていな
いので進めない。そこには用途不明の横穴がある。
道路は間知積みの上を通るが、(東電柱金谷115柱、東電柱金谷116柱間)ここの山側の斜面は地すべり痕
の崩壊斜面で、ここからでも慎重に足元を選べば比較的楽に山径・古道に至る。湧水の溜まったヌタ場に出る。
中段の山径をそのまま東へ進めば高速道のフェンスに突き当たる。途中左手のコンクリート堰板の段径を登っ
てもフェンスだ。尾根筋の堀切から更に東へ緩やかな尾根を登った先もフェンスだ。
この山の南斜面には緩急の斜面が入り交じり、腰曲輪と思われる小平地、巻き径とケモノ径が多数交錯してい
るので、分岐する踏み跡へは入らないこと。
L金谷浅間山 ●106
内田氏の「房総山岳志」では標高30メートルで登り径は無いという。
浜金谷駅→0.15←ロープウェイ乗り場(鋸山山麓駅)→0.10←金谷浅間山
ロープウェイ乗り場の広い駐車場の門柱の手前に岩の段径があり、赤い鳥居がある。ヤグラだと思われる横
穴が複数ある。広い平地の前には大きく切られた岩壁に横穴が穿たれ、石宮が祀られている。今も地元で手入
れされている。その右側から薄い踏み跡を辿ると直ぐに尾根筋に達する。右側に尾根筋を辿ると、都合三箇所、
個人のテレビアンテナが設置されている。最上部では北西側の展望がいい。その先は下りになり踏み跡は藪が
多い。
横穴の直ぐ上の尾根筋を左へ辿ると低い積石もあり、岩を刻んだ階段もあるが、その下への径はコンクリート
擁壁や急崖で途切れている。浅間碑など浅間山らしいものは無い。
![]() |
| ◎ 金谷港と東京湾対岸 |
M金谷不動山 ○118 金谷城跡
戦時時中は軍の施設になり、戦後の一時期遊園地になりましたが、現在は某企業健保組合の保養所、スポー
ツセンターになりました。かつては入山出来ず、入山許可を得てから歩きました。金谷城跡の遺構はほとんど失
われています。一方、この歴史的遺構を巡る遊歩道「金谷城プロムナード〜戦国薫る歴史のこみち〜」と名付け
されて完成されました。(令和6年2024年)「千葉城郭保存活用会」ほかのご尽力によるものです。この年の11
月を第一回として月一回程度限定公開され、市と施設のホームページによる予約制だ。
浜金谷駅→0.15←ロープウェイ乗り場(鋸山山麓駅)→0.10←本館フロント
ロープウェイ乗り場の広い駐車場を左側に道路を進むとスポーツセンターと書かれた横断門が有る。左側のみ
に狭い歩道があるのでこれを進む。急な坂道が左に曲がったところが大手門虎口の跡地で、テニスコートが数
面ある。アネックス別館の位置は根小屋の跡地で桃太郎園地のあった場所だという。さらに一段上が体育館で
その奥が本館で、二ノ郭の場所だ。
N岩殿山 ○70
バス停鋸南保田口の西側の空き地から東側を見ると低い山の崖面に浸食された岩壁が見えます。
バス停鋸南保田口→0.30=0.25←岩殿山
バス停鋸南保田口から羅漢道の石標柱を見ながら右岸の道路で内房線のガードを潜る。左側の藪に小さな石
柱が立っている。文字が刻まれてはいるが、彫りが浅いからか風化なのか、読みとれない。コンクリートの壁に囲
まれた階段を登る。右側の岩壁の下部に浅い壁龕があるが中の石像の像容はわからない。崖の下を左へ進む
と地蔵像二体大日像が倒れ、地蔵像が立っている。一段登ると広い岩窟とその前の平地に木材が散乱してい
る。観音堂の跡だ。上部の岩は国道から見えた岩壁だ。
更に進むと石切りの跡地と思わせる垂壁の見られる台地がある。これを抜けると水平な径が続いているが、
右寄りに小さく登る。谷の地形の中にはマテバシイの太目の木が立っている。谷を横断した先の急傾斜の小尾
根に踏み跡が付いているのを追う。右手の尾根筋に踏み替えると、図根点標、地籍調査の着色された杭を順に
見る。切り立った地層を見せる岩に数段の段切りがある。この先が頂上だ。海側も展望があるがマテバシイが
やや高い。北東側へ僅か下ると岩板が立っている。
| I金谷川 美小滝 |
O元名城山城跡 ○168
保田駅→0.10←保田温泉踏切東十字路→0.10←浄水場→0.05←タンクの丁字路→0.05←
北丁字路→0.10←尾根筋→0.10←並行尾根→0.05←城山城跡
保田駅から線路に沿って北へ進む。保田温泉踏切の東側にある十字路で右折する。鋸南町水道の浄水場の
手前、左手北側へ分岐する斜路を上る。やや急な道路だ。円筒形のタンクが左右に並ぶ丁字路で右折、東進
する。二つ目の北丁字路は右手にマテバシイの木が目立つ。東電柱元名256柱。左折して骨組みだけになっ
たビニルハウスの西側を進む。笹竹が疎らに生えている。山裾に突き当たってビニルハウスの北側、岩壁の裾
を東へ進む。ビニルハウスの東端で北側の斜面に張られたトラロープ★に従って足下の悪い急斜面を登ると岩
の目立つ南北方向の尾根筋に達する。▼
トラロープ★の位置のまま水平に進むと、径は直ぐに途切れ、右一段下、笹の平地の北端に降りる。崖裾を進
んだ突き当り、岩塊の下で急斜面を少々登って南北尾根の小鞍部に達する。南の盛り上がりには境界杭がある
が、北側高さ2.5メートルほどの岩塔の先の小鞍部に出る。岩の目立つ急な尾根筋を登ると前述のトラロープ
の上端部に至る。▼
急な岩の目立つ尾根筋を少々上るとわずかでその東端のピークに達する手前左側の巻き径に踏み替える。狭
い踏み跡だが右上に小ピークを眺めた後、幅広い平坦地になる。右側の尾根筋が一旦低くなる。その山肌が小
穴の空いた岩壁になっている。その先でこの尾根筋寄りへ上れる箇所があり、一段上ると低い尾根筋の下にハ
ーフパイプを思わせる広く浅い谷筋に出る。右手の尾根筋はここで途絶え、左手に低い盛り上がりがある。並行
尾根筋だ。
左手の尾根筋には浅い溝径が右巻きから尾根筋に付いている。笹の多くなった幅広い尾根筋が下生えも少な
い平地に出ると、立ち木に元名城山(じょうやま)城の標識が取り付けられている。
北側に数本きりのマテバシイ並木があり、山肌に突き当たる。右東寄りにトラバースして尾根筋に取り付き左折
してその北側のピークに達せられる。そのまま西へ尾根筋を進むと西肩のピークに至る。ここは尾根筋ながら落
ち着いた休憩が出来る。それ以上は西へ進まないほうがよさそうだ。又北側への尾根筋の径も緩やかにつなが
り、北東、北西への二又の位置までも楽に進める。
P南斜面
P−1 保田駅から水仙畑を経て
高速道下→0.15←左の小沢に入る→0.15←水仙畑→0.50=0.45←鋸山三角点
保田駅から線路に沿って北へ進む。保田温泉踏切の東側にある十字路で、右折し、高速道路の高架の下に
出る。右側にあるダム湖の上流、沢沿いの道を進む。左側に水仙畑と細い流れを見て、その右岸の踏み跡★
に入る。ダムの上流の本沢を道路が渡る無名の橋の僅か手前だ。直進した場合は、採石場跡地になる。
踏み跡★は令和元年の台風とその後の嵐により通行困難になった。以下は読み物として入山しないこと。
沢に沿う径は、植林の中でやや紛らわしくなるが、右岸左岸と踏み替えながら、沢沿いの径は続いて、水仙畑
に出る。本来、立ち入り禁止の畑地なので花期はもちろんいつでも、水仙の株を傷つけないように通過したい。
畑内には径らしいものはないが、やや左寄りを抜ける。これまでの沢筋の延長になる曖昧な谷筋を進む。石の並
びに沿った踏み跡で登っていくと、炭焼き窯の跡地に出る。ここから尾根に沿って岩を刻んで造られた丸い岩の
階段を登る。右側が手摺壁のような崖の壁で、左側は谷筋だ。岩の階段を登り詰めた所で、右側の尾根筋を
登る。石切の跡の垂直な壁を回り込む。尾根筋を忠実に藪漕ぎする。右側の谷筋に沿って階段が刻まれている
が、右側の谷筋が急な斜面でやや危険なこと、東西の本尾根筋に達しても階段からは直接登れないことなどの
ため、わずかな距離なので尾根筋の藪漕ぎの方が安全で確実だ。
本尾根筋に達して右に曲がれば、わずか進んで三角点の前だ。はじめての下りには不向きな径だ。
| I金谷川 ●113のピーク |
P−2 鋸山ダムの小堰
保田駅→0.10←保田温泉踏切東十字路→0.10←浄水場→0.05←高速道高架下→0.15←
左に小沢あり→0.10←コンクリート堰→0.25=0.20←Y字谷→0.40=0.35←東の肩
→0.20=0.15←鋸山三角点
高速道の下の道路は右下に元名川と鋸山ダムを眺めながら進む。沢が小滝を形成している先で、左側に細い
径の付いた小沢があり、無名の橋を渡る。舗装道路は水流を左に替えて直進している。左カーブすると採石場の
事務所がある。未舗装道になって道幅が拡がり、右カーブすると分岐がある。右側は採石場へのもので閉鎖され
ている。左側の道もこの先の土砂崩れのために車両通行止めのゲートになっている。これを抜けると直ぐ左に未
舗装道が分岐して上っている。これに入ると直ぐに道は水平になり、コンクリート堰を右下に見る。水平路は水面
を見下ろしながら進み右にカーブして奥の堰の土手に出る。ここで右岸のまま進む径は崩落と土砂崩れのため
に狭くなっている。ここでは川原に下りて左岸を進む。涸れた水流を右岸へ渡ると、右岸のまま進んできた細い
径が合流する。その後は倒木や枯れ枝少々の沢筋の踏み跡を辿る。
正面に急斜面、左右に谷の分岐するY字谷には平らな岩がある。
左西の谷へ進む。谷はすぐに狭まり、右岸側としては最後になる杉の木の付近から右岸の斜面に登路を求め
る。ケモノ径程度の踏み跡を繋げて谷筋の際から南西へ進むと岩の下に出る。左へ岩壁の裾を巻くと、岩尾根
筋の鞍部に出る。右へVターンして岩の尾根筋を辿る。軒並みの倒木で岩尾根になった径は急登だが、倒木一
本が邪魔をする程度で順調に高度を上げる。木立の尾根に変わると黒い杭が二本離れてあり、数字が読める。
正面の斜面直登少々で右へ巻く緩い斜路へ進む。その先に手すり柵が見える。東は直線で下り西はジグザグで
登る手すり柵の階段径に合流する。
西へジグザグ少々で「東の肩」に達する。
P−3 ガードレールの小沢
左に小沢あり→0.15←ガードレールの小沢
林道がZカーブする箇所、左右にガードレールがあり、左側のガードレールの脇に小沢がある。
他者のガイドにこの小沢を案内するものがあったが、お薦めできないものなので案内しない。
Q小鋸山 ○196
Q−1 林道記念碑から
林道開通記念碑→0.25←切り通し→0.20←小鋸山→0.10=0.15←採石場の鞍部(白狐峠)
→0.20←うぐいす橋
保田駅から林道開通記念碑附近までは関東ふれあいの道の一部で、各所に腕木型の標識が設置されてい
る。碑より東側の道路には、保田見方面へのコースサインがある。
杉の林の中に入ると、右寄りに踏み跡がある。最近、刈り込まれて見通しがよくなった。右側の山の肩付近に
踏み跡が東へ続いている。左へ小さく尾根筋を登ると北側の尾根筋に合流。右下へ行く踏み跡へコースサインに
従って下る。痩せた尾根径になる。周囲の展望がいい。東側は藪越しに岩が露出した切り立った壁になってい
る。小ピークに出ると左右に踏み跡がある。左の方へ進む。やや急な方だが、幸いにも数種類のコースサインが
ある。又小ピークがあり、今度は右側の尾根筋へ進む。小さなピークの先の鞍部が岩肌を見せる切り通しで分断
されている。僅かな高度差で斜面を下り、反対側の尾根筋に上る。切り通しの方向には径らしいほどの径はな
い。
尾根筋を進むと前方に採石場が樹木の枝越しに見えるところ、急で細い下りになる。ここから暫くは、狭い岩の
上を急な上下を強いられる。少しきつい径だ。左側は木々の枝の下が切れ落ちている。右側もやはり切れ落ち
ていて、採石場の敷地だ。岩のピークには小鋸山の標識がある。真西には鋸山が遠望される。岩の根元に北東
側へ下る急で細い踏み跡がある。これを慎重に下り、水平になって右側へ回り込む。岩壁の下の平地に着く。採
石場の一段上の幅広い尾根筋だ。目の前にもう一つ岩塊がある。この前を通って東に進み、斜路を選んで下る
と、採石場の道路に出る。
ここに北側に向かう踏み跡と三又標識があるので、これを進む。わずか東側には白狐峠の標識がある。緩い
下り径で荒れているが、幅があるので徒歩には問題ない。小さな沢を渡ると、どんどん道はよくなる。フェンスが
あって車は入れないが、一画が開いていて、人の通行は出来る。
ここは、うぐいす橋の北詰めで、今来た道が林道奥野線だと看板がある。東側に林道東奥野線の看板があり、
これへ下ると嵯峨山方面。北へ水平に進むと竹岡方面だ。
![]() |
| ◎ 嵯峨山、山頂から鋸山 今はもう少し手前の木々が伐採されました。 自然の額縁解消ですね。別箇所探せ! |
Q−2 小滝2箇所
バス停竹岡郵便局→0.20←仲村集会所→0.10←関山(東電柱白狐178柱)→0.10←稲荷橋
→0.10←金毘羅橋南詰め→0.10←しあわせ橋南詰め→0.10←支流右股小滝→0.10←
支流左股小滝
上総湊(かずさみなと)駅と竹岡駅を結ぶバス、上総湊駅発高島別荘入口行き、東京湾フェリー行きバス乗車、
竹岡郵便局下車。館山自動車道、富津竹岡インター入口への道路を東へ進む。高速道の下を潜って、更に南へ
進む。白狐橋、金毘羅橋の先、道路は狭くなる。再び広い道路に合流するとしあわせ橋だ。更に南へ幅広い舗装
道路を進む。右手の尾根先の法面の南側に未舗装道が取り付いている。東電柱白狐274柱。
用水パイプが埋設されてので「エア抜き」の看板が度々ある。北側の荒れた斜面に小さな谷が二つ並んでい
る。右東側はV字型の地形が見えるが、左西側は低い崖になっていて小さな滝(高さ5メートル、幅1メートル)が
ある。道が尽きて沢を右岸へ渡る箇所は左股の合流点が広いが、これまでの本流のまま右岸の細い径を進む。
再び渡渉、左岸の径も尽きる▼と対岸左股に小滝が見える。(高さ3.メートル、幅0.5メートル)接近は容易だ。
この子滝の右岸側が緩い傾斜の岩肌で、これを上るとその東側には広い水平地が展開している。この小滝の付
近にまだ小美滝があると聞いたが確認できなかった。
左岸の径が尽きた▼所から沢筋に降りて、更に上流へ進むと、少々で左岸の上部に大きな水槽が見える。
これが径の途中で見てき「エア抜き」の用水管の最上部だ。但し、急傾斜と薮のため接近は不能。
| Q うぐいす橋 後ろにネットフェンスがあるが、 |
R−3 西未舗装道分岐 ●219ピーク
しあわせ橋南詰め→0.10←西未舗装道分岐→0.15←右股支流分岐→0.05←川原斜路分岐
→0.15=0.10←二俣分岐→0.15=0.10←二俣沢の分岐→0.20=0.15←
東西尾根東寄りの巻き尻→0.05←●219ピーク→0.10←
林道金谷元名線登山口(横断グレーチング)→0.10←林道開通記念碑
しあわせ橋から南へ幅広い舗装道路■を進む。西側の斜面の上に白い大きな建物・スタジオ。その入口斜路
の南側にかつて未舗装道の入口があった。オートキャンプ場のキャンプサイトになっているが、進められれば通
路部を通り抜ける。その最奥で右手へ斜面を登って山裾を縫う幅広い山道に上がる。突き当たりは左カーブ。
右からの小尾根を右カーブし始める位置では左東側遠方の低木ウツギの林からの斜路★が合流する。
舗装道路■を更に南進すると幅広いまま未舗装道になり、右側に地蔵龕がある。東電柱白狐289柱。日の
出橋への東分岐、滝見橋のから約100メートルの北側だ。西側の平地に入る。川廻しの旧河床を横断して「水
路注意」の看板の脇からこれを渡り、低木の中の踏み跡を進む。この低木の林を抜けると細い斜路になって幅
広い山道★の右カーブ地点に登りつく。
右カーブすると右股支流に出る。上流の方に径はあるが進まない。
この細い水流を渡ると左手に若干整った平地がありその左側にはこれまで見えていなかった本流が左下に見
えるようになる。ほとんど水平な径を進む。右カーブの位置では左下の川原に下れる斜路ができている。沢径が
あったり対岸に渡ったりするものでもなさそうだ。急な山の斜面の中間の道は水平だが右にカーブ、崩落箇所を
通過すると小切り通しの箇所を通過。左後ろに川原へ降りられる径もある。径は右へカーブ。二股では左股の
左岸へ渡る。
幅のある径は土砂崩れで埋まった跡の細い踏み跡を辿る。歩き易い幅の径に戻ると右へカーブ。沢が小さな
角度で二股を成している。水流は小さな段で連続小滝を造っている。左股の左岸へ渡る。
斜面の細い踏み跡を南その後南西へ登る。南北の尾根先に達して尾根筋を北へ。東西に横切る径型が造る
二回目のタワで正面の尾根筋直登を避け、東へ巻く。
幅広い東西尾根の浅い鞍部に合流する。東方向も尾根筋には下生えも少なく、倒木も楽にかわせるほどだ。
西へ進んだ途中、北側への展望箇所を経て●219ピークの東端に出る。東西に広い緩い傾斜の頂上の西端
に太いスダジイが途中で幹折れしている。南西へ下ると緩い下りから急な岩段の径になって林道に降りる。
林道を北側から来たとき東から南へ急カーブする箇所の南東のピークがこれで、南に進んだ東側の尾根
の切れ間が登り口になる。林道を南側から来たとき、道路を横断するグレーチングを見たのちの西側の山の
切れ間が金谷川方面の尾根筋への入口で、次の西側の切れ間の位置、東側にも山の切れ間がある。
小岩の陰に測量の杭があり、軽い岩登りで桜木の脇から尾根筋を辿ってピークだ。
Q−4 うぐいす橋から
しあわせ橋南詰め→0.10←西未舗装道分岐→0.10←うぐいす橋→0.20←白狐峠
しあわせ橋から南へ幅広い舗装道路を進む。西側の未舗装道分岐を見送り、これまでの道路が未舗装道にな
ると車両通行止めの表示がある。実際は通行可能だ。右手に広い草の原と地蔵石像を収めた龕の先で滝見橋
を渡り、うぐいす橋に達する。
うぐいす橋の先は十字路。東側に林道東奥野線の看板がある。正面は閉鎖された未舗装道の延長だ。西右
側はネットフェンスで閉鎖された未舗装道だが、徒歩ならその脇から奥へ進められる。深い沢の右岸の幅のあ
る未舗装道は緩い上りで採石場跡地を眺める鞍部に出る。僅か東側に白狐峠の標識、僅か西側に小鋸山と名
づけられた岩峰に繋がる小径、南側は採石場の跡地を横断してバス停桜橋へ至る。
Q−5 桜川橋から
比較的楽な径ですが、採石場を通過するのでお薦めできません。
バス停桜橋→0.05←東電柱小保田271柱の北→0.20←丁字路→0.15←
採石場の鞍部(白狐峠)→0.15=0.10←小鋸山
バス停桜橋東側の舗装道路を進む。白いガードレールの橋の北側附近には大峯方面への踏み跡がある。や
や荒れた道路の車止めを経て、砕石場事務所、小橋を渡り、左丁字路に出る。左右に分岐があるが緩く登る道
路を進む。傾斜が緩んで一旦頂部に出ると正面北西寄りに垂壁に囲まれ緑の帽子を被るピークが立つ。小鋸と
される岩塊の南東の外れだ。僅か間を置いた右手北側に若干低く垂壁の岩塊がある。この岩塊を目指して段切
りされた斜面に開かれた斜路を進む。岩塊の一段下の水平路を僅か東へ寄ると三又標識がある。左寄りの斜
面の踏み跡へ進むと幅広い尾根筋に踏み跡が続く。先ほど右寄りに見た岩塊の下部を南西へ進む。左寄りに
見た岩塊の東側を北へ進むと茂みの中から水平巻き径になる。左の尾根筋への急登の径を進んで露岩のピー
クに出る。真西に鋸山が遠望される小鋸山の頂部だ。
| Q バス停桜橋 桜川橋の隣 |
R大峯 ●222
(1)バス停遣水→0.05←ビニルハウス下(東電柱本郷上195柱)→0.10←十字路
(2)バス停遣水→0.05←長狭街道分岐(東電柱小保田21柱)→0.10←十字路
十字路→0.10=0.05←尾根筋→0.10=0.05←大峯→0.05←北東のピーク
(3)バス停桜橋→0.05←東電柱小保田271柱の北→0.35=0.30←大木の肩
→0.25=0.20←北東のピーク→0.05←大峯
JR内房線保田(ほた)駅下車。鋸南(きょなん)町町営バスと保田駅南側のバス停保田中央から乗車する鴨川
日東バスとの共通のバス停遣水(やりみず)下車。
(1)バス停鑓水から町の文化財指定「木造薬師如来坐像」の看板のある道路を北へ進む。右へ左へクランク
曲がりして北へ向き直ると右側に石段と斜路の並ぶ鑓水寺(けんすいじ)の参道がある。本堂では金色まばゆい
御本尊を参拝できる。そのまま道路を直進して、ビニルハウス下の分岐(東電柱本郷上195柱)で右折する。民
家の南側を東へ進む道路は北へ向き直って山に突き当たる。溜池の脇、U字溝と山道がある。この径が水仙畑
を抜けて急坂を登ると小広場の十字路に出る。ここは直進する。
(2)バス停鑓水から長狭街道を東へ進む。左側に地滑り対策の大きな看板のある道路(東電柱小保田21柱)
で左折する。正面に大峯の山容が見える。道なりに登って最後の民家の脇で右カーブしたビニルハウスのところ
で舗装道路が尽きる。パイプを横に並べ敷いた未舗装道には傾斜があり、これを登ると小広場の十字路に出
る。ここは右折する。
左山側の平地は水仙畑で右側はやや急な谷の斜面になる径を進む。左側の山肌が急になり、右側は谷間に
拓けた水仙畑になる。谷は曖昧ながらも二俣でこの上部を横断する。山崎を曲がり込むところで左側の尾根筋
が登れそうだ。
やや急な尾根筋で左右に水仙畑へ行く小径の分岐があるが直登する。アリドオシの群生している東西尾根の
肩に登りつく。右折して少々でマテバシイとソテツの目立つ頂上に登りつく。
「やや急な尾根筋」を見送って緩い登り径を進んで水仙畑の上部を横断すると別の尾根筋を回り込む。赤と黒
のプラスチック杭の背の高いものがある。ここで緩い傾斜の尾根筋を直登すると、左手にソテツの群生を見て大
峯の頂上に出る。
大峯のピークでは北側にも尾根があり、その東側に幅広い未舗装道が若干の倒木に隠れている。北へ進んだ
この道は山崎を東から西へ回り込んで頂上の北西側を緩く下る。西へ延びている尾根筋になると南側の展望が
いい。しかしこの径はその西側で笹に埋もれてしまう。
北東方向に緩い傾斜の幅広い尾根が延びている。僅かな時間でこの北東のピークに達する。いずれのピーク
にも展望はない。
「北東のピーク」には企業のコンクリート製の標柱がある。北側の尾根筋には図根三角点がある。東側の尾根
筋を下った鞍部では尾根筋を登った時の緩い登りの径が合流している。
| S 秋葉山 山頂の社殿の屋根は小さくて見えない。 |
(3)東へ進んだバス停桜橋から荒れた舗装道路を進む。ガードレールの橋を渡る。東電柱小保田271
柱。直ぐ左側に杉林があり、その中の踏み跡に入る。右下には水仙畑と先ほどの道路が見える。
(ア)左後ろに登り径が分岐している。先行者のコースサインが複数ある。直ぐまた右丁字路を折れる。水仙畑
の径は夏蜜柑果樹園も混じる。桧並木から左手の低い尾根筋へ進むと水仙畑の端で溝径を進む。倒木が多い
場合はその土手を進む。水仙畑が途切れると右下り斜面を水平に横断する。右側が崖の肩のトラバース径は踏
み跡が薄い。平地を二回横断して、緩く下ると左側の尾根筋へ進む。急登僅かで尾根の肩に出る。幹の低い位
置で枝分かれした太い木が生えている。
(イ)左後ろの登り径を見送り直進する。ガードレールを渡した小橋で小沢を渡る。草地の平地に出て、草地の
右端の肩を進み。「小林」を越して、水仙畑に出る。畑の右端の肩を進む。右側の谷の浸食がある。水仙畑が終
わり、青い害獣避け網の外を進み、右側の斜面の肩から左側の尾根筋を辿る。急登の尾根に踏み跡はなく、紛
らわしい獣径が水平に横断している。これを登りきった尾根の肩には幹の低い位置で枝分かれした太い木が生
えている。
(ア、イ)尾根筋にはコースサインがあり、幅もあって水平だ。直ぐに自然林の枯れ枝などのまじる登りになる。
左下に水仙畑、裸地状態の尾根筋を見る。赤青黄アルミの測量杭が表れる。網目の根の尾根から痩せ尾根の
盛り上がりにはコンクリート杭が立ち、企業名が読める。その後の浅い鞍部では左下の草の中に西へ向いた巻
き径がある。登りの尾根の左下は幅広い溝状で水仙畑になっている。急登の先、同じコンクリート杭の立つピー
クに至る。
この「北東のピーク」は三方分山なので左へ折れる。幅広い尾根筋は緩く下って登り返すと大峰のピークに着
く。ソテツの畑の端部から北へ進むと広い平坦な山頂の最高部に達する。太い木が各所に点在している。
このコースは入山箇所から太い木の生えている尾根の肩までの間、水仙などの商品栽培地を抜けざるを得な
いこと。途中明瞭な踏み跡がなくなることなどから案内子はお薦めしない。新ハイキング誌平成26年・2014年
1月号を参考にされたい。
S秋葉山 ○80
大峰へ行く手前、西側にある南側の展望のいい小さな山です。
バス停鑓水→0.10←秋葉山
バス停鑓水から北側へ入る。東電柱本郷上19柱の南側で左折、西へ細い道路へ入る。右側に風化した不動
明王石像があり、斜路の先、石段の上に簡素な建物がある。戸には二つの口が開いていて、それぞれ不動様、
秋葉神社と書かれている。平成24年・2012年二月と読める真新しい石灯籠がある。
ここの西側に斜路がある。タワを一つ経てソテツ畑の西側を急登する。山頂にはやはり簡素な建物がある。隣
の石碑は「水冨士淺間太神」と読める。南側の展望がいい。
バス停の西側、電波塔脇の住宅への道を進むと一直線だが刈り込みの悪い径を通ることでもあり、これは避
けよう。 房総丘陵 1000