伊予が岳 △336.6 房総丘陵1000
千葉県内、房総丘陵では数少ない山名に「岳」の字が付く山です。峻立した岩峰が頂上付近にあます。その特
異な形状は周囲からも特徴的に眺められます。また、方向をかえると、屏風のように立ち上がった山容が見られ
ます。
市(旧富山町)指定天然記念物。夫婦クスノキ。男木、高さ18メートル、幹周り4.7メートル。樹齢300年。車道の
脇で水路に挟まれた木にとって条件の悪い所です。
月刊誌山と渓谷に連載されていた小林泰彦氏の記事が100山に選定されて、まとめられました。日本百低山
といいます。その中にはこの山も選ばれています。
この山は日本の山岳標高1003山にも選ばれています。
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| ◎ 滝田城跡から遠望した伊予ヶ岳 |
@天神郷から
バス停国保病院前→0.05←バス停コミュニティセンター前→0.05←バス停天神郷(天神社前)
→0.25=0.20←富山分岐→0.05←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
JR内房線岩井駅下車。南房総市(旧富山町)市営バス富山線二部廻り国保病院行きに乗車、コミュニティセン
ター前で下車。合戸廻りなら国保病院前が終点だ。この場合でも天神社へ歩く。
主要地方道88号線と89号線が交差して重なるところ、道路に面して天神社の鳥居があり、かつて民俗博物館
があった跡地が舗装されている。左寄りから北へ進んだ夫婦楠の大木の先、右側に平群(へぐり)天神社があ
る。この前庭の奥に登山者用の駐車場がある。東屋を兼ねた奇麗なトイレがあり、伊予ヶ岳周辺の案内絵地図
看板もある。
小学校の脇の道路を裏手へ進む。細い山道にかわる。階段や柵などがよく整備されている。左へ径がそれた
ところで左側から富山(とみさん)方向と標識された道が合流する。★右へ折れて急登になるが、すぐに鞍部に出
る。そこには東屋とベンチがある。
東屋の裏手は嶺岡中央林道からの径が、北側から合流している。東屋の前のベンチから南側の展望がいい。
ここから東側へも痩せ尾根が続いていて先に小ピークがある。ただし、途中から狭くなるので、途中で引き返すこ
と。鳩穴という穴があるが近付かないこと。
西側の急登の径にはロープが垂らされていて、これへ進む。上部には鎖もた垂らされている。かなり急な径な
ので充分な注意が必要だが、僅かな時間で頂上に出る。休憩用のベンチテーブルがある。南峰で一番高い狭い
頂部には頑丈な柵がある。
北へ細い踏み跡を辿って、小ピークを一つアップダウンして、北峰に達する。ここには三角点がある。さらに鞍
部一つで北端の峰に達する。北西方向に踏み跡が続いている。
東屋とベンチの分岐から南峰展望台を目指してロープと鎖を手繰る。その鎖の上部から西側の狭い斜面へ進
むと岩壁に石祠がある。昔、雨乞いもされたという青龍権現の石祠だ。三角点峰の西側、富山の方向の急斜面
に下りの径がある。急傾斜を下ると斜面に計三柱の石祠が竪に並ぶ。中央の石祠には天保(1830年〜1844
年)の文字が読める。
A六地蔵登山口から
バス停天神郷(天神社前)→0.20←六地蔵登山口→0.15=0.10←分岐→0.05←東屋
→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
富山から伊豆ヶ岳を組み合わせての設定も可能だ。その場合、このコースを富山側への連絡コースとするとい
い。
平久里中交差点から道路を西へ進む。左へ分岐する三叉路は右へ進む。緩く登る道路の頂部には、富山を案
内する標識がある。右へカーブしながら下ると坂の途中右側に絵地図看板があり、六地蔵登山口とある。ここか
ら登る。車は入れられない。尾根筋の径から、小さな沢を渡ると標識のある三叉路に出る。★左の上りが伊豆ヶ
岳で、右の径を直進すると天神郷へ下ってしまう。以下は天神郷からの径と同じだ。
| ◎ 東側からの遠望 |
B嶺岡中央林道
B−1 河津桜園地
バス停奥山→0.10←奥山神社前→0.25=0.20←林道嶺岡線分岐→0.20←
林道伊予ヶ岳線分岐→0.10←分岐→0.10←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←
三角点峰
安房勝山駅下車。鋸南町町営循環バスに乗車。バス停奥山からそのまま県道184号線を東へ進む。カーブを
繰り返して高度を上げると町境の標識を見る。富山町側の一軒家を左に見た先、右側に嶺岡中央林道3号線が
取り付いていて、坂道を登る。右側の崖が左側手の崖に変わると、右側の小さな平地には砲弾があって、碑に
仕立てられていた。その後草の中、見当たらなくなった。
周囲が平らになると畑もある。左側にも道があるが林道は右に曲がって行く。住まいか別荘か即断つかない家
がある。道は西に向いて左側の山が高くなる。左側の分岐、林道伊予ヶ岳線へ入る。
伊予ヶ岳の北側の斜面が右側に見える。水平な舗装道路が続く。道路の右側に広がりがあり、駐車可能な所
に出る。未舗装道が取り付いて五叉路になっている。実際は更に左側の山にも山道がある。右西側の藪の中に
も二万五千分の一地形図によれば踏み跡があるはずだが、これは草が覆って通行不能だ。
右寄りに鎖が車輌の通行止めのように張り渡された道がある。■砂利で舗装された細い坂道だ。この坂道の
傾斜が緩むと右側に崖崩れの法面を防護した斜面が見える。その頂部はもう、伊豆ヶ岳の南北の尾根だ。平ら
な崖の底部にはベンチもある。公式にはここでの休憩は可能だが、ここでの休憩をお薦めしない。河津桜の並
木になっていて、これを通り抜け段径を左へ下る。
右側に幅の広い斜路が続いている。これを登ると、左手に東屋があり、その上にベンチが並ぶ。ベンチからは
御殿山から大日山からの山並みと平群の盆地が広がっている。★天神郷からの径と、伊予ヶ岳への急な径が
右側に取り付いている。
B−2 北側尾根筋
林道伊予ヶ岳線分岐→0.10←分岐→0.15←北側尾根筋→0.15=0.10←三角点峰
右寄りに鎖が車輌の通行止めのように張り渡された道がある。■砂利で舗装された細い坂道だ。この坂道へ
数歩入ると右側の藪に切り開きがあり、水平な踏み跡が北西方向に向いている。藪越し右側に先ほどの林道
伊予ヶ岳線が見える。左側に石が二つ並んでいる所から径は西に向き直る。小さな尾根筋を乗り越えると径は
更に南西方向に向き変わり、径は傾斜を強める。登り着いた平地の先には浅い溝と狭い尾根筋が有る。
この西側の狭い水平な尾根に取り付いて南へ急坂を登る。かなり急坂でロープの張られた箇所もある。石が
径を挟んだ箇所から傾斜は緩んで頂上に近い尾根筋になる。
好展望の三角点峰には東寄りにロープが垂らされ、ピークを一つ挟んで南峰展望台のピークに繋がる。
B−3 バス停内代から嶺岡中央林道を経て
バス停内代→0.25=0.20←林道嶺岡線分岐二体の石仏→0.15←林道伊予ヶ岳線分岐
→0.10←分岐→0.10←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
安房勝山駅下車。バス停内代(ないだい)から南へ下ると小さな川を渡る。この橋ですぐ左へ曲がる。左へ一
軒屋への道を分岐させたのち、右側の分岐に曲がる。すぐ左へ曲がる。変則的な十字路のようなものだ。右側
の山に沿って左側の下に、夏蜜柑の並木越しに集落が見渡せる。左側に未舗装の細い道路の分岐する真中が
高い。道路の先からここへ足を運ぶと大日如来文字塔がある。左側に山中の農家を見た後、右側の登りの道路
は傾斜を増す。ここまで、水仙、菜の花、ソテツなどの畑がある。右へカーブして嶺岡中央林道に出る。道路の向
いには石仏−地蔵像、馬頭観音文字塔−が並ぶ。東側へ緩い傾斜の舗装道路を進む。
左側の山がセメントの法面だった先の道路脇にU字溝があり、小さな畑がある。そこには、踏み跡が北側の斜
面に続いている。小さな瓦葺の覆い屋があり、ここには愛宕神社の文字が見える。御祭神は天軻遇突知神(あ
めのかぐつちのかみ)で、山水講の浅間大神を併祀している。南側一段上は展望がいい。富山の双耳峰が右寄
りに、岩峰の全然見えない伊予ヶ岳が左寄りに見える。西側、北側に踏み跡があるが進めない。
林道は林道伊予ヶ岳線の分岐に出て、右へ曲がる。伊予ヶ岳の北側の斜面が右側に見える。伊予ヶ岳の北側
の登り口へ至る。
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| @ 天神社の境内から伊予ヶ岳。左はトイレの屋根、右手に駐車場が拡張されました。 |
C山吹橋から林道伊予ヶ岳線を経て
バス停天神郷(天神社前)→0.15←山吹橋→0.25←
林道伊予ヶ岳線分岐→0.10←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
天神社前から東へ進んで県道の丁字路を北へ進む。山吹橋の北側=デマンド型乗り合いタクシー停留所坂田
建築前で左折。分岐があって右へ曲がるとターゲットバードゴルフ場がある。パターゴルフを思わせる小さなコー
スが道路の左折部の左右に展開している。ホールは地上に置かれた上向き傘型のバスケットだ。林道伊予ヶ岳
線の看板の位置から道路は未舗装になるが路面は奇麗だ。道路の鞍部では左側に伊予ヶ岳の東側の崩落斜
面が見える。舗装道路に変わって右にカーブする所が道路の五叉路で、鎖の張られた山道が分岐している。
■この小さな砂利で舗装された径に入る。
以下は別項との重複を避ける。
D宿要害 ○200
バス停天神郷(天神社前)→0.15←バス停坂田建築前(山吹橋)→0.10←道路の頂部(花立峠)
バス停天神郷(天神社前)→0.15←バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.15←
バス停野々塚(西丁字路東電柱平群中125柱→0.05←道路の頂部(花立峠) 道路の頂部(花立峠)
→0.05←宿要害
バス停天神郷から東へ進んで県道の丁字路を北へ進む。山吹橋の南側に東側への斜路があり、これへ進む。
僅か北側にはバス停坂田建築前がある。炭焼窯が左側にあり、道路の頂部の左右には農地がある。
天神社前から東へ進んで県道の丁字路も東へ進む。紅蘭橋から北へ進む。荒川橋からはその東側は紅梅の並
木なので季節が合えば奇麗な道路歩きになる。一旦紅梅並木が途切れる位置、野々塚の西丁字路(東電柱平群
中125柱)で西へ進むとわずかな時間で道路の頂部に至る。
東側にはここの人の駐車場農機具置場があり、その脇に径がある。少し進んだ先には2柱の石神様の拝所が
あり、その左脇を進むと奇麗な路面の径に対して落ち葉に覆われた山道が左に分岐している。これに入ると右
に分岐する踏み跡があるが、この径は竹や小枝が塞いで通れない。左寄りの尾根筋に忠実に進む。その径が
右から合流したのち、又右側への分岐があるが、更に左の尾根筋を進む。赤い三角標識が二箇所にある。南側
は採石場時の斜面だ。四角い標識のある先が最頂部で、急斜面の下に採石場跡が展開している。
荒川橋の南、太陽光パネル群との中間、道路から西側の荒川の岩肌が眺められる。そこには小さな滑滝状の
ものが見られる。荒川の滝
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| @ 三角点のある頂上から展望台のある頂上を見る。細い棒のようなものは登山者です |
E蛇喰城跡 ●110
バス停国保病院前→0.15←蛇喰城跡
バス停国保病院前から南東へ進むと古い石段がある。龍泉寺の参道だ。石段の上には石造仁王立像が左
右に、左側には石造不動明王像が地蔵像の堂を挟んで並ぶ。何れも素晴らしい造形だ。大きな本堂の南側に
八幡神社の参道がある。その社は荒れている。奥山に続く径が有り、古峰神社の石祠が建っている。その奥へ
まだ尾根径が続いている。城跡第二郭とされる城山だ。(しろやま、じょうやま不詳、ふるさと富山P13、他)
表の道路を進むと宮崎蛇喰(ざばみ・じゃばみ)集会所の前の道を東へ進む。この集会所の裏側の藪が目的
地で、右回りに一周することになる。次の三又を右、地蔵像の龕の有る辻を右折。次の分岐を右折して西に向き
直す。最後の小澤宅の玄関先を失礼した先の倉庫の奥を進む。丁字路が取り付いて右へ登ると自然林に囲ま
れた狭い平地に出る。周辺は急斜面と竹藪杉林で進めない。展望は無い。丁字路直進の先は藪と湿地で径は
失せる。径が有れば先の集会所の付近に繋がる方向だ。 城山(じょうやま)城跡。
F冨士山 ●229 平群富士山 神奈備(かんなび)山
バス停国保病院前→0.15←三又
バス停天神郷(天神社前)→0.15←三又
三又→0.10←急坂分岐→0.20=0.15←富士山
バス停国保病院前のやや南の位置から東へ進むと古い石段がある。龍泉寺の参道だ。龍泉寺の参道を左に
道路を進む。宮崎蛇喰集会所の前を東へ。次の三又を右、地蔵像の龕の有る辻では直進。わずに道路は下り
東へ向き直る。小山の南側を進む道は未舗装になって二又にさしかかり、左へ進む。東電柱平群319柱。北へ
カーブ。オオシマザクラのカーブだが、季節限定の目印だ。道は右後ろの三又に出る。左側の山の斜面には畑
がある。
天神社前から南へ進む。橋を渡った先は左へ、川の左岸を進む。平久里川の看板を見ると川から離れる。左
後ろへ分岐した道路は平群菜園の看板を見たのち未舗装になって三又に出る。右側の斜面には畑がある。
三又の道路は東へ進む。緩い登りの未舗装道は左側に土手ほどの尾根筋の盛り上がりを見せた頃から細道
に変わる。シャガとフキの荒れた路面を進むと径は下りかける。ここで左側の草地に踏み跡を求める。尾根筋に
出ると赤い頭部の杭があるが、汚れていて目立たない。急登の尾根筋を登る。やはり赤い杭が距離を置いて設
置されている。幅広い下草の無い尾根筋に変わっても、急登は続く。頂上間近で尾根筋と左巻きに踏み跡は分
岐するが、左巻きの方がいい。
頂上は広く、若干起伏がある。その中央に石祠がある。安永八年(1779年)ほかに風化の進んだ石祠、丸い
石は大日如来の文字塔。風化の進んだ座像。およそ5柱分が並んでいる。東へ続く緩い下りの尾根筋は進まな
い方がいいだろう。
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| B 嶺岡中央林道の南側にある石祠の並ぶ小山、、 |
G用田要害 富山城跡 ○196
バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←棚田の東端→0.20←主郭
バス停瀬波戸(紅蘭橋)東側、自動車会社で右折。牛舎の脇を進んで西側に農地が展開している箇所、東電
柱平群130柱の西側で東へ折り返しながら一段上の家屋の脇を目指す。その脇を抜けると東側には棚田が展
開している。未舗装農道を抜けると杉林の中の山道に入る。急斜面に細い径が東へと水平に繋がっている。径
の周囲が竹薮になると径が右へ曲がる。南西に向き直ってから直進の径に右側に分岐があり、そちらへ踏み替
える。左側は第4郭方面のへ径で、それを左側に見下ろしながら、右手に尾根筋を置いて進むと、一回Zカーブ
する。緩い斜面の径になるとミョウガの葉を踏み分けて頂部に達する。鳥居が有り、左側の最高部にある陶器
製の祠には用田(ようだ)組と奉納者の名前が書かれている。石祠2柱がこれを挟んでいる。
西側への参道は藪で進めない。主郭は山頂ながら高木に囲まれて展望は無い。富山城ともいうそうだ。棚田
西側のお堂は用田地蔵堂だ。
H大杉山 ○320
御殿山の北側に県道を挟んで緩い斜面を見せている山です。
バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.20←地蔵龕の三又→0.05←左分岐(東電柱山田368柱)
バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←尾井之口橋西側→0.20=0.15←地蔵龕の三又→0.05←
左分岐(東電柱山田368柱)
バス停山田中(大関橋)→0.15←丁字左折→0.10←右分岐(東電柱山田368柱)
分岐(東電柱山田368柱)→0.15←大杉山
バス停瀬波戸(紅蘭橋)から直ぐ北側の上の台橋を渡って町道を東へ進む。第四集乳所、右側に防火水槽の
水面を眺めるまで急傾斜の道路が続くが、その後右側の斜面が開け、御殿山などが遠望される。三又先には大
谷石とビニル波小板の龕に収まった地蔵像がある。更に高度を上げると左側に牛舎を見上げたのち左側にコン
クリート道路が分岐している。
バス停瀬波戸(紅蘭橋)からそのまま県道を東へ進む。左側に緑色の岩壁の小山が見える。閃緑岩の岩山
「おにぎり山」だ。紅葉(もみじ)橋の先、集乳所の小屋の所で左折する。これを見落とすと尾井之口橋だ。やや急
な道路の左右には人家や地蔵像、大日文字塔があり、左から登ってくる道の三又には地蔵像の龕があり、右折
する。更に高度を上げ左側にコンクリート道路の分岐点に達する。
バス停山田中(大関橋)下車。ここには公衆トイレと休憩舎、駐車スペースがあり、高照禅寺の門柱が建つ。
東側に町道渕木菅ノ平線の標識がある。北へ向いて傾斜の強い道路がある。急傾斜のコンクリート道路に先、
左からの道路に合流して右へ進む。右側に納経塔の石塔を置いた藪切り開きの北側にある十字路では一旦傾
斜が緩むので、そこの平地で南側を振り返ると御殿山が眺められる。更に一登り。右側に洒落た住宅があり、
左側に別道が取り付いている。この左側の道路には登り始めと同じ町道名の標識が掲げられている。真西に進
むほとんど水平な道路の南側は御殿山が遠望され、北側には大杉山が間近に見える。南側の竹薮の反対側に
はコンクリート道路が分岐している。
北西に向いた道路の最初の分岐を右側に進むと赤い屋根の洒落た平屋の住宅が有る。コンクリート道路の終
点の右側に山道が延びている。小沢左岸の径の傾斜がなくなると、杉林の平地に着く。オオシダを踏みながら真
北へ進むと献納の文字の明瞭な大きな手水石の脇に出る。国札第15番大杉山と刻まれた石柱に石造十一面
観音像が正面に奉られている。屏風のようにその背後に山並みが囲っている。峠で小さく区切られ、その西側最
高部は岩が盛り上がっている。
杉林から離れた山中には岩石が各所に隠れているので、自然林竹薮の中には進入しないこと。
大嶺山高照禅寺には大杉山椙福寺の本尊十一面観音像の仏堂がある。
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| B−3 小さな瓦葺の覆い屋があり、ここには愛宕神社の文字が見える。 祭神は天軻遇突知神(あめのかぐつちのかみ)で、山水講の浅間大神を併祀している。 |
I日枝神社・金銅寺から嶺岡中央林道の横向き地蔵へ
安房勝山駅→0.15←下佐久間バス停山田入口の北→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口
→0.05←塚原入口→0.10←バス停赤伏→0.20←バス停旧佐久間小前→0.10←バス停明下
→0.15←バス停森→0.35=0.30←嶺岡中央林道(上井戸沢林道分岐)→0.05←
井野浅間山北分岐→0.05←タイノサ分岐→0.10←横向き地蔵の分岐
バス停森の近くには日枝神社の立派な社殿がある。バス停の脇の径を南へ入ると左へカーブして行く径の右
側に石段があり、鐘楼が見える。金銅(こんどう)寺で、鐘は戦時中供出されたものが、鋳潰されることなく別の寺
に廻され、ここのものだとわかって返されたという。
前の道路を進んで、十字路に出て左折する。左側の水田の斜面は水仙の畑だ。すぐ二又に出て、左側コンク
リート舗装道路に入る。道路は尾根道になる。周囲は針葉樹にかわり、道路が右へカーブして右側に展望があ
ると左側の嶺岡林道に出る。わずか西側の南側に町道上井戸沢線の分岐があり、少しずれた十字路状になっ
ている。
アスファルト舗装道路が緩やかな傾斜で東西に延びている。この西側は地形に変化が多い。井野浅間山入
口、タイノサ(滝の沢)入口になる道路の分岐の西、林道は浅い鞍部を経る。この道の左南側が盛り上がると三
角点△213.8へ続く踏み跡がある。
三角点△213.8へ続く踏み跡は嶺岡中央林道3号線の腕木型標識の裏側にある。急登の斜路は倒木に遮
られながら、鉢巻状の巻き径を横断すると急登わずかで頂上に出る。西へ一歩進むと四等三角点の標石があ
る。東西に山頂が延びているが、いずれもわずか先で急下りになる。
更に西へ進むと、右手にコンクリートブロックの龕があって地蔵像が奉られている。この地蔵像は一見普通の
ようだが、裾が翻っているものだ。(音信山の項参照)
右側に道路が分岐していて、左南側の路肩にはベンチがある。その裏手に溜池へ行く細い径がある。ここには
地蔵像が奉られているが、道路側を向いているのではなく、東側道路の方向を向いている。北側の径を下れば
バス停明下に至る。
J井野浅間山とタイノサ(滝の沢) ○150
バス停井野→0.10←東電柱井野364柱→0.10←舗装端部→0.05←嶺岡中央林道タイノサ分岐
→0.05←井野浅間山北分岐→0.10←井野浅間山
岩井駅から市営バス二部廻り国保病院行き乗車。バス停井野の北側にこじんまりした山がある。井野浅間山
だが南側の登り口は竹が多くて進みにくい。その西側の沢筋、東電柱井野364柱の所から入って右岸を進
み、民家の裏側の小道を抜ける。小滝の連続する沢を途中で左岸に渡る。滝ノ沢の核心部だ。水流が減り、水
平になった所で右岸へ移る。
未舗装道はコンクリート舗装にかわり、三又を左へ進む。左下に水田を見下ろしながら嶺岡中央林道の鞍部
に出る。左西側は地蔵像の龕を経て横向き地蔵のベンチテーブルの丁字路に至る。右東側は井野浅間山の北
側の入口を経て、バス停森と上井戸沢林道分岐に至る。
タイノサ上部のコンクリート舗装の南端部から東の尾根へ向かって細い踏み跡がある。これを辿ると井野浅間
山の尾根筋に登り着く。尾根筋を南へ進み、小鞍部一つ隔てたピークがその頂部で、南側の急斜面に小さな石
祠がある。
嶺岡中央林道の鞍部からは南側に水田とこのコンクリート舗装道路がある。ここと上井戸沢林道分岐との中
間、南側に未舗装道が分岐している。これを入ると下りの溝径になる。左東側の尾根筋をこの溝径が踏み替え
る所で、この尾根筋に移る。右後ろから細い踏み跡が合流する。コンクリート舗装道路の南端からの径との
合流点だが目立たない。小鞍部一つ隔てたピークがその頂部で、南側急斜面に小さな石祠がある。
更に南へ尾根筋を下ると東側に平地のある鞍部に出る。その北側は高い岩壁で基部が穿たれ、小さな
石祠が祀られている。尾根筋はそのまま南へ続くが、急傾斜の小径になる。杉林の北端には「サマ」の小さな
「石」がある。左へ横道を進むと民家裏手の竹林になる。踏み跡は続いていそうだが、竹に阻まれて屋根の近く
で進めなくなる。内田氏「房総山岳志」の紹介する南側の径だろう。嶺岡林道から下った岩壁の下までで戻るの
がいい。
| E 龍泉寺の石段 |
K川上の滝
バス停井野→0.05←大井戸入口→0.10←曲り松橋→0.05←バス停川上→0.05←滝入口
→0.25←川上の滝脇
岩井駅から市営バス二部廻り国保病院行き乗車。バス停井野から更に東へ進んだバス停川上下車。バス停
の東側は路肩が広い。丁字路の北側には川上青年館がある。道路を北へ進んで川を二つ渡る。道路の傾斜が
登りかけた所、右東へ入る。東電柱井野447柱。
切り開かれた径を進んだ先、小さな二又分岐は右へ下る。川の右岸の径になり、右岸の平地に下る。竹薮等
通行困難だったものを地元の有志が御尽力されたものだ。川筋を左岸右岸へ渡り直し、谷が狭まって川筋を進
む。水際小岩を伝って足下をほとんど濡らさずに遡行できる。正面に小幅な谷、右手に本谷の箇所を曲がり、右
岸一段上の斜面の小径へ登る。右下から前方に高さ約20メートル以上の川上(かわたん)の滝の大きな岩肌が
見える。径は更に上部へ続いている。
この滝を大滝(おおだい)と呼び更に上流にも中滝等がある。
| E 竜泉寺の石造仁王像 | E同じく石造不動明王立像 | |
L乙沢の滝
バス停瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←尾井之口橋西側→0.20←畑の南東端(乙沢の滝)
バス停瀬波戸(紅蘭橋)からそのまま県道を東へ進む。紅葉橋の先、集乳所の小屋の所で右折する。これを
見落とすと尾井之口橋だ。西へ進むと道路は南へカーブして乙沢橋を渡る。
狭い谷筋の右岸の道路はやや広い谷になると左後ろに舗装道路の分岐がある。これを見送ると畑の北端にさ
しかかる。この畑の東側の未舗装道を進む。沢の左岸の上の道路は畑の南東端で左下に二段の滝、乙沢の
滝を見下ろす。道路は更に続いてはいるが、わずか先で尽きる。
![]() |
| I 金銅寺鐘楼 |
M不動の滝
バス停二部上→0.10←不動の滝
バス停二部上から東へわずかな距離で森ヶ谷(もりがやつ)橋を渡る。右折する道路は右カーブ。東電柱井
野44柱。西へ向き直った先、左手の斜面に折り返す。コンクリート舗装の斜路だ。わずかな距離で荒澤山不動
堂の前に出る。建物の脇を進むと滝の前に至る。涸れていることも多いそうだ。
房総丘陵 1000