伊予ヶ岳 1450

全般 △336.6          房総丘陵1000
 千葉県内、房総丘陵では数少ない山名に「岳」の字が付く山です。峻立した岩峰が頂上付近にあり、周囲を威
圧しています。その特異な形状は周囲からも特徴的に眺められます。また、方向をかえると、屏風のように立ち
上がった山容が見られます。
 市(旧富山町)指定天然記念物。夫婦クスノキ。男木、高さ18メートル、幹周り4.7メートル。樹齢300年。車道の
脇で水路に挟まれた木にとって条件の悪い所です。
 月刊誌山と渓谷誌に連載されていた小林泰彦氏の記事が100山に選定されて、まとめられました。日本百低
といいます。その中でこの山も選ばれています。
 この山は日本の山岳標高1003山に選ばれています。

◎ 滝田城跡から遠望した伊予ヶ岳

@天神郷から
 バス停国保病院前→0.05←バス停コミュニティセンター前→0.05←バス停天神郷
→0.25=0.20←富山分岐→0.05←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
 JR内房線岩井駅下車。南房総市(旧富山町)市営バス富山線二部まわり国保病院前行きに乗車、コミュニティ
センター前で下車。合戸まわりなら国保病院前が終点だ。この場合でもバス停天神郷へは歩く。館山駅下車、平
郡(へぐり)車庫行きに乗車。バス停天神郷で下車。
 バス停天神郷は主要地方道88号線と89号線が交差して重なるところで、道路に面して鳥居がある。夫婦楠
の大木の先、右側に平群天神社がある。この前庭の奥に登山者用の駐車場がある。東屋を兼ねた奇麗なトイレ
があり、伊予ヶ岳周辺の案内絵地図看板もある。
 小学校の脇の道路を裏手へ進む。細い山道にかわる。階段や柵などがよく整備されている。左へ径がそれた
ところで左側から富山(とみさん)方向と標識された道が合流する。右へ折れて急登になるが、すぐに鞍部に出
る。そこには東屋とベンチがある。
 東屋の裏手は嶺岡中央林道からの径が、北側から合流している。東屋の前のベンチから南側の展望がいい。
ここから東側へも痩せ尾根が続いていて先に小ピークがある。ただし、途中から狭くなるので途中で引き返すこ
と。
 西側の急登の径にはロープが垂らされていて、これへ進む。上部には鎖もた垂らされている。かなり急な径な
ので充分な注意が必要だが、僅かな時間で頂上に出る。休憩用のベンチテーブルがある。南峰で一番高い狭い
頂部には頑丈な柵がある。
 北へ細い踏み跡を辿って、小ピークを一つアップダウンして、北峰に達する。ここには三角点がある。さらに鞍
部一つで北端の峰に達する。北西方向に踏み跡が続いている。
 東屋とベンチの分岐から南峰展望台を目指してロープと鎖を手繰る。その鎖の上部から西側の狭い斜面へ進
むと岩壁に石祠がある。昔雨乞いもされたという青龍権現の石祠だ。三角点峰の西側、富山の方向の急斜面に
下りの径がある。急傾斜を下ると斜面に計三基の石祠が竪に並ぶ。真中の石祠には天保(1830年〜1844
年)の文字が読める。

A六地蔵登山口から
 バス停国保病院前→0.05←バス停コミュニティセンター前→0.05←バス停天神郷→0.20←
六地蔵登山口→0.15=0.10←分岐→0.05←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←
三角点峰
 富山から伊豆ヶ岳を組み合わせての設定も可能だ。その場合、このコースを富山側への連絡コースとするとい
い。
 平久里(へぐり)中交差点から道路を西へ進む。左へ分岐する三叉路を右にとる。緩く登る道路の頂部には、
富山を案内する標識がある。右へカーブしながら下ると坂の途中右側に絵地図看板があり、六地蔵登山口とあ
る。ここから登る。車は入れられない。尾根筋の径から、小さな沢を渡ると、標識のある三叉路に出る。左の上り
が伊豆ヶ岳で、右の径を直進すると天神郷へ下ってしまう。以下は天神郷からの径と同じだ。

◎ 東側からの遠望

B嶺岡中央林道 
 B−1 河津桜園地
 バス停奥山→0.10←奥山神社前→0.25=0.20←林道嶺岡線分岐→0.20←
林道伊予ヶ岳線分岐→0.10←分岐→0.10←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←
三角点峰
 安房勝山駅下車。鋸南町町営循環バスに乗車。バス停奥山からそのまま県道184号線を東へ進む。カーブ
を繰り返して高度を上げると町境の標識を見る。富山町側の一軒家を左に見た先、右側に嶺岡中央林道3号線
が取り付いていて、坂道を登る。右側の崖が左側手の崖に変わると、右側の小さな平地には砲弾があって、碑
に仕立てられていた。夏草の中、見当たらなくなった。
 周囲が平らになると畑もある。左側にも道があるが林道は右に曲がって行く。住まいか別荘か即断つかない家
がある。道は西に向いて左側の山が高くなる。左側の分岐、林道伊予ヶ岳線へ入る。
 伊予ヶ岳の北側の斜面が右側に見える。水平な舗装道が左右に振れながら続く。道路の右側に広がりがあ
り、駐車可能なところに出る。未舗装道路がとりつて五叉路になっている。実際は更に左側の山にも山道があ
る。右西側の藪の中にも二万五千分の一地形図によれば踏み跡があるはずだが、これは草が覆って通行不能
だ。
 右寄りに鎖が車輌の通行止めのように張り渡された道がある。砂利で舗装された細い坂道だ。この坂道の傾
斜が緩むと右側に崖崩れの法面を防護した斜面が見える。その頂部はもう、伊豆ヶ岳の南北の尾根だ。平らな
崖の底部にはベンチもある。公式にはここでの休憩は可能だが、ここでの休憩をお薦めしない。河津桜の並木
になっていて、これを通り抜け段径を左へ下る。
 右側に幅の広い斜路が続いている。これを登ると、左手に東屋があり、その上にベンチが並ぶ。ベンチからは
御殿山から大日山からの山並みと平群の盆地が広がっている。天神郷からの径と、伊予ヶ岳への急な径が右
側に取り付いている。

 B−2 北側尾根筋
 バス停奥山→0.10←奥山神社前→0.25=0.20←林道嶺岡線分岐→0.20←
林道伊予ヶ岳線分岐→0.10←分岐→0.15←北側尾根筋→0.15=0.10←三角点峰
 右寄りに鎖が車輌の通行止めのように張り渡された道がある。砂利で舗装された細い坂道だ。この坂道へ数
歩入ると右側の藪に切開きがあり、水平な踏み跡が北西方向に向いている。藪越し右側に先ほどの林道伊予
ヶ岳線が見える。左側に石が二つ並んでいる所から径は西に向き直る。小さな尾根筋を乗り越えると径は更に
南西方向に向き変わり、径は傾斜を強める。登り着いた平地の先には浅い溝と狭い尾根筋が有る。
 この西側の狭い水平な尾根に取り付いて南へ急坂を登る。かなり急坂でロープの張られた箇所もある。石が
径を挟んだ箇所から傾斜は緩んで頂上に近い尾根筋になる。
 好展望の三角点峰には東寄りにロープが垂らされピークを一つ挟んで南峰展望台のピークに繋がる。

 B−3 バス停内代から嶺岡中央林道を経て 
 バス停内代→0.25=0.20←林道嶺岡線分岐二体の石仏→0.15←林道伊予ヶ岳線分岐
→0.10←分岐→0.10←東屋→0.05←伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
 安房勝山駅下車。バス停内代(ないだい)から南へ下ると小さな川を渡る。この橋ですぐ左へ曲がる。左へ一軒
屋への道を分岐させたのち、右側の分岐に曲がる。すぐ左へ曲がる。変則的な十字路のようなものだ。右側の
山に沿って左側の下に、夏蜜柑の並木越しに集落が見渡せる。左側に未舗装の細い道路の分岐する真中が高
い。道路の先からここへ足を運ぶと大日如来文字塔がある。左側に山中の農家を見た後、右側の登りの道路は
傾斜を増す。ここまで、水仙、菜の花、ソテツなどの畑がある。右へカーブして嶺岡中央林道に出る。道路の向い
には石仏−地蔵像、馬頭観音文字塔−が並ぶ。東側へ緩い傾斜の舗装道路を進む。
 左側の山がセメントの斜面だった先の道路脇にU字溝があり、小さな畑がある。そこには、踏み跡が北側の斜
面に続いている。小さな瓦葺の覆い屋があり、ここには愛宕神社の文字が見える。御祭神は天軻遇突知神(あ
めのかぐつちのかみ)で、山水講の浅間大神を併祀している。南側一段上は展望がいい。富山の双耳峰が右寄
りに。岩峰の全然見えない伊予ヶ岳が左寄りに見える。西側、北側に踏み跡があるが進めない。
 林道は林道伊予ヶ岳線の分岐に出て、右へ曲がる。伊予ヶ岳の北側の斜面が右側に見える。伊予ヶ岳の北側
の登り口へ至る。

@ 天神社の境内から伊予ヶ岳。左はトイレの屋根、右手に駐車場が拡張されました。

C山吹橋から林道伊予ヶ岳線を経て 
 バス停国保病院前→0.05←バス停コミュニティセンター前→0.05←バス停天神郷→0.15←
[バス停]坂田建築前(山吹橋)→0.25←林道伊予ヶ岳線分岐→0.10←東屋→0.05←
伊予ヶ岳南峰展望台→0.05←三角点峰
 バス停天神郷から東へ進んで県道の丁字路を北へ進む。直進した場合はバス停平群車庫のあるところだ。山
吹橋の北側=デマンド型乗り合いタクシー停留所坂田建築前で左折。分岐があって右へ曲がるとターゲットバー
ドゴルフ場がある。パターゴルフを思わせる小さなコースが道路の左折部の左右に展開している。ホールは地上
に置かれた上向き傘型のバスケットだ。林道伊予ヶ岳線の看板の位置から道路は未舗装になるが路面は奇麗
だ。道路の鞍部では左側に伊予ヶ岳の東側の崩落斜面が見える。舗装道路に変わって右にカーブするところが
道路の五叉路で、鎖の張られた山道が分岐している。この小さな砂利で舗装された径に入る。
 以下は別項との重複を避ける。

@ 三角点のある頂上から展望台のある頂上を見る。細い棒のようなものは登山者です
B 嶺岡中央林道の南側にある石祠の並ぶ小山、、

D宿要害 ○200 
 バス停国保病院前→0.05←バス停コミュニティセンター前→0.05←バス停天神郷
 バス停天神郷→0.15←[バス停]坂田建築前(山吹橋)→0.10←道路の頂部(花立峠)
 バス停天神郷→0.15←[バス停]瀬波戸(紅蘭橋)→0.15←[バス停]野々塚→0.05←
道路の頂部(花立峠)
 道路の頂部(花立峠)→0.05←宿要害
 バス停天神郷から東へ進んで県道の丁字路を北へ進む。山吹橋の南側に東側への斜路があり、これへ進む。
僅か北側にはバス停坂田建築前がある。炭焼窯が左側にあり、道路の頂部の左右には農地がある。
 紅蘭橋=デマンド型乗り合いタクシー停留所瀬波戸=から北へ進む。荒川橋からはその東側は紅梅の並木な
ので季節が合えば奇麗な道路歩きになる。デマンド型タクシー停留所野々塚で西へ進むと僅かな時間で道路の
頂部に至る。
 東側にはここの人の駐車場農機具置場があり、その脇に径がある。少し進んだ先には2柱の石神様の拝所が
あり、その左脇を進むと奇麗な路面の径に対して落ち葉に覆われた山道が左に分岐していて、これに入る。右
に分岐する踏み跡があるが、この径は竹や小枝が塞いで通れない。左寄りの尾根筋に忠実に進む。その径が
右から合流したのち、又右側への分岐があるが、更に左の尾根筋を進む。赤い三角標識が二箇所にある。南側
は採石場の斜面だ。四角い標識がある先が最頂部で、急斜面の下に採石場が展開している。
 荒川橋の南、採石場の事務所との中間、道路から西側の荒川の岩肌が眺められる。そこには小さな滑滝状の
ものが見られる。

B−3 小さな瓦葺の覆い屋があり、ここには愛宕神社の文字が見える。
祭神は天軻遇突知神(あめのかぐつちのかみ)で、山水講の浅間大神を併祀している。

E蛇喰城跡 ●110
 バス停国保病院前≒バス停平群病院前→0.15←蛇喰城跡
 バス停国保病院前に近い日東バスバスのバス停平群病院前から東へ進むと古い石段がある。龍泉寺の参道
だ。石段の上には石造仁王立像が左右に、左側には石造不動明王像が地蔵像の堂を挟んで並ぶ。何れも素晴
らしい造形だ。大きな本堂の南側に八幡神社の参道がある。その社は荒れている。奥山に続く径が有り、古峰
神社の石祠が建っている。その奥へまだ尾根径が続いている。城跡第二郭とされる城山だ。(しろやま、じょうや
ま不詳、ふるさと富山P13、他)
 表の道路を進むと宮崎蛇喰(ざばみ・じゃばみ)集会所の前の道を東へ進む。この集会所の裏側の藪が目的
地で右回りに一周することになる。次の三又を右、地蔵像の龕の有る辻を右折。次の分岐を右折して西に向き
なおす。最後の小澤宅の玄関先を失礼した先の倉庫の奥を進む。丁字路が取り付いて右へ登ると自然林に囲
まれた狭い平地に出る。周辺は急斜面と竹藪杉林で進めない。展望は無い。丁字路直進の先は藪と湿地で径
は失せる。径が有れば先の集会所の付近に繋がる方向だ。

F冨士山 ●229 平群富士山
 バス停国保病院前≒バス停平群病院前→0.15←三又
 バス停天神郷→0.15←三又
 三又→0.10←急坂分岐→0.20=0.15←富士山
 バス停国保病院前に近い日東バスのバス停平群病院前から東へ進む。龍泉寺の参道を左に道路を進む。宮
崎蛇喰集会所の前を東へ。次の三又を右、地蔵像の龕の有る辻では直進。僅かに道路は下り東へ向き直る。
小山の南側を進む道は未舗装になって二又にさしかかり、左へ進む。平群319柱。北へカーブ。オオシマザクラ
のカーブだが、季節限定の目印だ。道は右後ろの三又に出る。左側の山の斜面には畑がある。
 バス停天神郷から南へ進む。橋を渡った先は左へ、川の左岸を進む。平久里川の看板を見ると川から離れ
る。左後ろへ分岐した道路は平群菜園の看板を見たのち未舗装になって三又に出る。右側の斜面には畑があ
る。
 三又の道路は東へ進む。緩い登りの未舗装道は左側に土手ほどの尾根筋の盛り上がりを見せた頃から細道
に変わる。シャガとフキの荒れた路面を進むと径は下りかける。ここで左側の草地に踏み跡を求める。尾根筋に
出ると赤い頭部の杭があるが、汚れていて目立たない。急登の尾根筋を登るやはり赤い杭が距離を置いて設置
されている。幅広い下草の無い尾根筋に変わっても急登は続く。頂上間近で尾根筋と左巻きに踏み跡は分岐す
るが、左巻きの方がいい。
 頂上は広く、若干起伏がある。その中央に石祠がある。安永八年(1779年)ほかに風化の進んだ石祠、丸い
石は大日如来の文字塔。風化の進んだ坐像。等およそ5基分が並んでいる。東へ続く緩い下りの尾根筋は進ま
ない方がいいだろう。

G用田要害 富山城跡 ○196
 [バス停]瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←棚田の東端→0.20←主郭
 [バス停]瀬波戸(紅蘭橋)東側、自動車会社で右折。牛舎の脇を進んで西側に農地が展開している箇所、東電
柱平群130柱の西側で東へ折り返しながら一段上の家屋の脇を目指す。その脇を抜けると東側には棚田が展
開している。未舗装農道を抜けると杉林の中の山道に入る。急斜面に細い径が東へと水平に繋がっている。径
の周囲が竹薮になると径が右へ曲がる。南西に向き直ってから直進の径に右側に分岐があり、そちらへ踏み替
える。左側は第4郭方面のへ径で、それを左側に見下ろしながら、右手に尾根筋を置いて進むと、一回Zカーブ
する。緩い斜面の径になるとミョウガの葉を踏み分けて頂部に達する。鳥居が有り、左側の最高部にある陶器製
の祠には用田(ようだ)組と奉納者の名前が書かれている。石祠2柱がこれを挟んでいる。
 西側への参道は藪で進めない。主郭は山頂ながら高木に囲まれて展望は無い。富山城ともいうそうだ。棚田
西側のお堂は用田地蔵堂だ。

E 竜泉寺の石造仁王像 E 同じく石造不動明王立像

H大杉山 ○320
 御殿山の北側に県道を挟んで緩い斜面を見せている山です。
 [バス停]瀬波戸(紅蘭橋)→0.20←地蔵龕の三又→0.05←左分岐(山田368柱)
 [バス停]瀬波戸(紅蘭橋)→0.10←尾井之口橋西側→0.20=0.15←地蔵龕の三又→0.05←
左分岐(山田368柱)
 [バス停]山田中(大関橋)→0.15←丁字左折→0.10←右分岐(山田368柱)
 分岐(山田368柱)→0.15←大杉山

 [バス停]瀬波戸(紅蘭橋)から直ぐ北側の上の台橋を渡って町道を東へ進む。第四集乳所、右側に防火水槽の
水面を眺めるまで急傾斜の道路が続くが、その後右側の斜面が開け、御殿山などが遠望される。三又先には大
谷石とビニル波小板の龕に収まった地蔵像がある。更に高度を上げると左側に牛舎を見上げたのち左側にコン
クリート道路が分岐している。
 [バス停]瀬波戸(紅蘭橋)からそのまま県道を東へ進む。左側に緑色の岩壁の小山が見える。閃緑岩の岩山
「おにぎり山」だ。紅葉(もみじ)橋の先、集乳所の小屋の所で左折する。これを見落とすと尾井之口橋だ。やや急
な道路の左右には人家や地蔵像、大日文字塔があり、左から登ってくる道の三又には地蔵像の龕があり、右折
する。更に高度を上げ左側にコンクリート道路の分岐点に達する。
 [バス停]山田中(大関橋)下車。ここには公衆トイレと休憩舎。駐車スペースがあり、高照禅寺の門柱が建つ。
東側に町道渕木菅ノ平線の標識がある。北へ向いて傾斜の強い道路がある。急傾斜のコンクリート道路に先、
左からの道路に合流して右へ進む。右側に納経塔の石塔を置いた藪切り開きの北側にある十字路ではいった
ん傾斜が緩むので、そこの平地で南側を振り返ると御殿山が眺められる。更に一登り。右側に洒落た住宅があ
り、左側に別道が取り付いている。この左側の道路には登り始めと同じ町道名の標識が掲げられている。真西
に進むほとんど水平な道路の南側は御殿山が遠望され、北側には大杉山が間近に見える。南側の竹薮の反対
側にはコンクリート道路が分岐している。
 北西に向いた道路の最初の分岐を右側に進むと赤い屋根の洒落た平屋の住宅が有る。コンクリート道路の終
点の右側に山道が延びている。小沢左岸の径の傾斜がなくなると、杉林の平地に着く。オオシダを踏みながら真
北へ進むと献納の文字の明瞭な大きな手水石の脇に出る。国札第15番大杉山と刻まれた石柱に石造十一面
観音像が正面に坐している。屏風のようにその背後に山並みが囲っている。峠で小さく区切られ、その西側最高
部は岩が盛り上がっている。

E龍泉寺の石段

 杉林から離れた山中には岩石が各所に隠れているので、自然林竹薮の中には不用意に進入しないこと。
 高照禅寺には宗派違いという仏堂があって大杉山椙福寺の本尊十一面観音像が預けられている。杉と椙の書
き分け理由は不明。    房総丘陵 1000